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スタッフブログ

DIY! 手作りポストカテゴリー

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑱

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ポストの塗装も終って、完成しました。設置には、専用のパーツをつくる必要があります。イラスト上段左から2番目のアーチ型パーツとベースパーツです。ベースは設置場所の壁に、アーチ型のパーツは、ポスト本体の背板に取り付けます。


まずは、ベース板の取り付けです。イラスト上段右のように、設置場所の壁に、ポスト本体の大きさをマーキングして、ベース板の取り付け位置を測って、取り付けます。


アーチ型パーツは、ポスト背面の中央にくるように取り付けです。


そして、ポストのアーチ型パーツと壁のベース板を合わせて、木ネジで固定します。イラスト下段のいちばん左と2番目のように重ね、長めのドライバーで、アーチ型パーツの側面から、木ネジを締め込みます。


詳しい取り付け方法は、木工『ポスト』ハンドメイド⑬から⑱を参考にしてください。設置用パーツのつくり方から、ポストへの取り付け方、壁への設置と、順を追って詳しくご説明しています。これで、ポストの設置も完了です。


次回から、新シリーズです。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑰

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本体が組みあがりました。ポストの塗装に入りますね。今回使うのは、透明のクリアな塗料です。水性でもいいのですが、乾燥の速いラッカー系がいいですね。たくさん使いますので、大きな缶がお得ですよ。刷毛は、幅の細目のものがいいです。前面パネルの装飾部分を塗装するために、調度いいので。


前面パネルの装飾の上は、平らな状態です。上部カバーをあけて、平らな部分を塗りましょう。このとき、刷毛は左から右、左から右と、同じ方向で動かしていきます。


次に、装飾パーツです。まずは、パーツどうしの間から塗料が染み込むように押しながら塗ります。刷毛の角度を変えて、毛先を上手に使って、凹凸にあわせて塗りましょう。上から順に塗ったら、一旦乾かします。


前面パネルが乾いてから、新聞受けを塗装しましょう。ポストを寝かせた状態で、これも上から順にパーツを塗装します。底板の部分も塗ってくださいね。


乾いてから、ポストを立てた状態で、上部カバー、側板、新聞受けの内側になる部分を塗装します。イラストにはありませんが、背板も塗ってください。全体が乾いたら、上部カバーの裏側も塗装しましょう。


慌てずに、乾かしながら塗っていきます。上から順に塗るのは、塗料の垂れがあっても、処理できるようにするためです。できるだけ、木目に沿って、塗ってくださいね。次回は設置です。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑯

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ポストの上部カバーを鉋(かんな)とハンドサンダーで加工しましたね。上部カバーを本体に結合しましょう。


ここでは、蝶番(ちょうつがい)を2つ用意します。種類は、いぶし加工されたアンティーク調でも、銅色のものでも、ポストに似合いそうなカラーの蝶番を用意してくださいね。


まずは、ポスト本体を横にして、上部カバーを結合部分に当てます。このとき、蝶番を上部カバーと本体の背板上部の間に置いて、少し隙間があくようにしましょう。そして、蝶番の穴にあわせて、鉛筆でマーキングです。イラスト上段右のように、本体の背板と上部カバー両方に丸を描いてください。


マーキングが終ったら、錐(きり)で木ネジのガイド穴をあけます。木ネジの長さの3分の1ぐらいの深さまで、穴をあけてくださいね。


上部カバーの斜めのところに、蝶番の穴が当たるようでしたら、木ネジの長さを短めのものにします。もしくは、ガイド穴を斜めにあけて、釘で固定してもいいですよ。


ガイド穴があいたら、最初に上部カバーに蝶番を木ネジで結合します。次に、本体の背板に結合しましょう。イラスト下段右のようになります。蝶番の結合ができたら、きちんと開け閉めできるか、確認してくださいね。次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑮

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ポスト本体の前面パネルに、装飾用のパーツがつきました。残りのパーツは上部カバーですね。今回は、上部カバーの一辺に角度をつける加工です。上部カバーと背板の結合する部分を斜めに削りましょう。


作業台に板をクランプで固定します。イラスト上段右から2番目のように、削る側の一辺が、作業台から突き出るように固定しましょう。


今回の削り作業には、鉋(かんな)を使います。刃の調整など、少し難しいのですが、大きく角を落とすときには便利です。小さめの工作用などは、使いやすいですよ。


鉋で削るときは、少し立ち上がりが残るように、削りましょう。イラスト下段左のような形になるように、削ってください。


ここからは、ハンドサンダーで仕上げます。立ち上がりの部分を削り落とすように、角度を鋭利にしてくださいね。


ちょうど、背板に当てたときにポストの上部がフラットになるように削りましょう。次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑭

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ポスト本体の前面パネルに、前回加工した、装飾用のパーツを接着していきます。木の種類の異なる、幅の狭いパーツと広めのパーツが、できていますね。


まずは、どのように並べるかを平らな場所で、並べていきます。このとき、隙間が大きくできてしまったらり、斜めにズレるようでしたら、もう一度、ハンドサンダーとサンドペーパーで、形を整えてください。


イメージ通りの並び順ができたら、端から一つずつ、接着していきましょう。接着剤は、クリアなゴム系のものを想定しています。アクリルエマルジョン系の水で溶ける接着剤でもいいのですが、乾燥が速いので、ゴム系にしました。


イラスト上段右のように、裏側のみ接着剤はつけていきます。できるだけ薄く、平らに塗ってくださいね。接着剤が半乾きの状態で、端から順に装飾用パーツを接着していきます。このとき、必ず下から接着してください。下からであれば、マーキングなしで、位置が決められます。もし、左右のズレやはみ出しが、ご心配でしたら、前面パーツの上に、全てのパーツを並べて確認してから、接着してくださいね。


全部接着剤を塗って、並べ終われば、装飾パーツの接着作業は完了です。ポスト本体を横にし、装飾パーツが上に来るようにして、12時間は置いておいてください。完全に接着剤が乾燥して硬化(こうか・硬くなること)するまで、放置します。次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑬

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前回、底板と背板を結合しました。上部カバーを除いて、ポストの本体と新聞受けができました。紐を締め込んだ状態は、イラスト上段左のようになります。前面パネルの装飾パーツを加工していきますね。


最初に、厚みのある平板にカット寸法で線引きしています。そして、今回は、少し切り方を工夫してみましょう。鋸の加工が苦手な方のために、切り終える際に、板の下側が割れない方法をご紹介します。細く、小さなパーツの時にしか使えませんが、ドリルの穴あけの貫通方法と同じ方式です。


イラスト上段右のように、敷き板を敷いて、カットするパーツを載せて、当て木を挟んだ状態で、クランプで固定しましょう。イラスト下段左のように、両刃鋸の横挽き側の刃を使って、カットしていきます。


敷板は切り落とさずに、上の部分のパーツだけを切っていけば、パーツの下側が割れずに済みます。敷板は鋸の刃跡がついている状態です。固定の際に、パーツ用の板と敷板がピッタリと重なって固定されていれば、パーツが割れません。


カットしたパーツは小さいので、片手で押さえてハンドサンダーで角を落としていきます。左右の辺に傾斜をつけて側面から見たら台形の切り口に見えるようにします。表面のフラットさは、当て板にサンドペーパーを巻いて、削って仕上げましょう。


同じように、パーツをつくってください。次回は接着です。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑫

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紐を通して、新聞受けパーツが本体につきました。ポスト本体の形が、装飾を除いて完成に近づいています。底板に紐を通した状態です。本体の背板と底板を結合しましょう。


底板には、既に錐でガイド穴があいています。イラストにはありませんが、背板にも同じように錐で穴をあけて、木ネジを通し、ドライバーで締めましょう。


底板と背板の間に隙間ができないように、底板を押し付けるようにして、捻じ込んでください。上下最低2ヶ所は固定してくださいね。木ネジを締め込むときは、あと少しのところまで近づいたら締めきらずに、最後に全ての木ネジをギュっと締めます。本締めと呼ばれる方法で、歪みがないかを確かめてから、完全に固定しましょう。


底板の固定が終ったら、新聞受けパーツを固定している紐をできるだけ底板付近で結びます。コブをつくるようにしましょう。余分な紐を鋏で切れば、固定は完了。紐が緩むと心配ですから、接着剤をコブに塗って、固めてもいいですよ。板も、紐も湿気によって伸び縮みします。あまり、きつく紐を締めすぎないように注意してください。


次回は、前面パネルに貼る装飾パーツの製作に入ります。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑪

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さて、ポストのベースが形になってきました。新聞受けパーツが、結ばれましたね!今回は、底板と新聞受けパーツを固定します。


まずは、底板の材料を固定し、縁の部分に、ガイド穴をあけます。錐を使って、浅めにあけましょう。イラスト上段左から2番目のようになります。次に、厚みのある板を敷いて、固定し直して、ドリルで穴あけです。貫通させてくださいね。


このドリルであけた穴に新聞受けパーツの紐を通します。縁の錐であけた穴は、ポストの背板に底板を固定するためのもの。ドリルで貫通させた穴は、新聞受けパーツの紐を通す穴です。底板のドリル穴に、紐を通しましょう。


イラスト下段左のように、紐を穴の上にのせて、ピンセットで押し込みます。通した状態は、イラスト下段右のようになります。紐を通したら、新聞受けパーツと底板がくっつくように、絞ってください。あとは、底板と背板を固定すれば、形はできます。


次回は底板の固定です。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑩

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前回つくった新聞受けパーツをポスト本体に取り付けましょう。まずは、ポスト本体外側の型紙を剥がします。できるだけ、綺麗にとってくださいね。型紙をとり終わったら、新聞受けパーツを用意します。これで、上部カバーの結合を除いた本体とパーツがそろった状態です。


まずは、新聞受けパーツの穴の位置と揃うように、ポスト本体の前面パネルに穴をあけてください。ちゃんと、貫通させてくださいね。


穴があいたら、新聞受けパーツから出ている紐を、穴の上に置いて、ピンセットで押し込んでください。イラスト下段、右から2番目のように、紐を通したら、ポストの内側から、できるだけ上に引き上げます。そして、紐の先にコブをつくるように結んでください。


ここからが、ちょっと、難しいかもしれません。イラスト下段、一番右のような状態になるまで、新聞受けパーツに通した紐を下に引っ張ります。力まかせでは、紐が切れることもありますので、少しずつ、紐をズラしてくださいね。折角結んだ紐の先端のコブが、ほどけないように注意してください。


次回は、背板側に紐を通します。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑨

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さて、前回は、ポストの本体部分を釘で組み立てました。歪まずに、できているといいのですが。


今回は、新聞受けのパーツを組み立てていきます。色の異なる平板材をカットするか、本体と同じ板に、色づけするかのどちらかで、つくります。色づけの方法は、ハンドメイドシリーズの「丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑮」を参考にしてくださいね。


「木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド④」で、既にパーツには穴があいています。この穴に通す、紐をご用意ください。イラストは、細目の麻紐をイメージしています。最低でも、パーツを並べた高さの2倍の長さの紐を用意してくださいね。


パーツにあけた穴の上に、紐を置くようにして、ピンセットの先を使って、押し込みます。パーツの反対側まで、紐を通したら、パーツの裏側を通します。イラスト下段左から2番目のような通し方です。こうすると、前面から見たとき、紐は通した部分だけ見えるようになります。


この通し方で、3つのパーツをつなぎましょう。イラスト下段右のようなイメージです。この段階では、上になる方に、紐が長くなるように出しておいてください。


次の作業で、本体に穴をあけて、この新聞受けパーツを結合します。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑧

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ポスト本体のパーツができました。錐で釘打ちのガイド穴もあけましたね。ここから、結合作業に入ります。ちょっと、止めづらいのですが、上手に結合していけば、大丈夫ですよ。


まずは、前面パネルと側板の結合です。ここが一番作業しづらいので、注意してください。前面パネルと側板の位置をあわせて、最初に一ヶ所を釘で止めます。これで、次の作業は楽になりますよ。残りの場所も、釘で止めましょう。斜めにズレないように、ご注意を。


前面パネルと側板を結合できたら、底板を固定します。位置をあわせづらいので、最初の一ヶ所を丁寧に止めてください。あとは、歪まないように、慎重に残りの部分を結合します。


前面パネルと側板、底板が結合できれば、もう、ガタつきませんし、形も歪みませんから、簡単です。反対側の側板の位置をあわせて、釘で結合しましょう。


背板を打ち込むときは、裏返しにして位置をあわせてください。作業は、簡単です。錐でのガイド穴をあけるときから、型紙を貼った側が、外にくるように作業してください。釘打ちが終わった時点で、型紙を剥がします。


次回は、新聞受けの部分です。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑦

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ポストの材料になる、背板、前面パネル、側板、底板を切り出し、木口(こぐち)を面に対して直角に平らにしました。ここからは、釘打ちによる結合に入ります。


まずは、釘を打つ場所をマーキングしましょう。イラスト上段左から2番目のように、板には厚みがありますね。この厚みを、釘を打っていく側の背板と前面パネルに描き込みます。


イラスト上段左から3番目のように、側板を背板に実際に置いて、鉛筆で印をつけていきます。多くを描き込む必要はありませんので、イラスト上段右から2番目のようなイメージで、マーキングしてくださいね。


次は、釘を打ち込む部分にマーキングします。だいたい3ヶ所ぐらいは釘打ちしますので、上下の端と中央の位置に鉛筆で印をつけましょう。


マーキングが済んだら、錐(きり)で浅く穴あけします。釘を打ち込むガイドの穴ですので、貫通させる必要はありません。また、垂直ではなく、やや斜めに穴をあけてくださいね。背板からみて、側板がある方向に向かって斜めです。上端の穴は下に向かって傾け、下の穴は上に向かって斜めにあけます。中央は下向きに斜めにしてください。釘の結合が強くなります。


底板との結合箇所にも、同じように浅く穴をあけましょう。背板と前面パーツにガイド穴があいたら、作業は完了です。次回は釘打ちです。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑥

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ポスト本体の材料が切り出せましたね。長方形の4辺が、まだ、両刃鋸の切り後で、ガタガタになっていると思います。この切り口を木口(こぐち)といいます。覚えてくださいね。この木口を平らにしていきます。


型紙のある面に対して木口を垂直に平らにし、更に、角を直角にする作業ですので、慎重に削ってくださいね。差し金を用意して、角度を測りながら削るのもいいですよ。


まず、材料のパーツを作業台に固定します。そして、木工用の平ヤスリを用意して、木口に水平に当ててください。イラスト上段右のような面の合わせ方です。そして、ちょっと木口に押しつけるような感じで、前後に動かします。


ヤスリが木を削るのは、押したときです。押すときに力を入れて、引くときには力を抜いてくださいね。逆に鉋(かんな)で削るときには、引く時に削れますね。この、押し引きのどちらで削れるかを道具ごとに覚えましょう。


平ヤスリで、ある程度平らに仕上げたら、細かく正確な面出しのために、ハンドサンダーを使って、削っていきます。イラスト下段中央の黄色い道具が、ハンドサンダーの平らな面が長いタイプ。他にも種類がありますので、大きさも含めて、使いやすいものを選んでくださいね。ここでも、面の垂直と角の直角を出せるように、注意してください。ハンドサンダーも押すときに削れますから、力の入れるタイミングは、平ヤスリと同じです。


4辺全て平らにしてください。次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド⑤

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ポストのパーツを切り出していきます。材料の板に、型紙が貼ってある状態ですね。大きな板になりますので、切り出す部分だけが作業台から突き出るように、固定します。イラスト上段中央のように、固定して、両刃鋸で、切り出しましょう。もし、不安定なら、クランプの数を増やして、固定ヶ所を多めにしてください。


両刃鋸の切り方ですが、木目が横に走っているのに対して、縦に切り進むときには、目の細かい横引き側を使ってください。木目と同じ方向に切り進むときには、縦引きの、目の粗いほうを使ってくださいね。


最初は、大まかに切り落として、それぞれのパーツごとに、細かく切り出してください。前面、側面、底面、上部カバー用のパーツが切り出せたら、今度は、装飾用のパーツもカットしていきます。


平板に直接カット寸法を鉛筆描きしてありますので、間違えのないように、切り出す部分だけを作業台から突き出して固定します。イラスト上段右のようになります。ここでは、木目に対して縦に切り進みますから、横引き側の刃を使ってくださいね。


パーツが切り出せた状態です。側板の部分のみ斜めの線がありますが、あとは長方形です。新聞受けのパーツを別の平板材料で製作する場合は、細長のパーツは必要ありませんので、ご注意ください。


次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド④

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前回は、ポストの型紙をつくって、板に貼り込みました。今回は、型紙を使わない新聞受けのパーツをつくっていきます。イラスト上段左の赤丸で囲まれた部分です。パーツは、色違いの平板状の木材を用意してください。あらかじめ、ぴったりの幅の平板材を購入し、必要な寸法に切り落としてくださいね。


新聞受けのパーツは、穴をあけて、連結していきますので、まずは、穴あけ位置のマーキングです。イラスト上段右のように、定規で穴あけ位置を測って、鉛筆でマーキングしましょう。3本の材料を並べて寸法取りをすれば、位置がズレずにすみます。


マーキングができたら、錐(きり)で穴をあけましょう。パーツの下に、板を敷いて、作業台に固定します。この敷き板があることで、貫通しても、刃先が出る側の面が割れないようになりますよ。イラスト下段左のように、錐を板に対して垂直に立てて、回転させます。錐の刃先が、まっすぐになるように、してくださいね。


3つのパーツの穴の位置が、きちんと揃うように穴が開けられれば、作業が完了です。この穴に、リングを通したり、紐を通して連結させますので、連結材によっては、この後に、ドリルで穴あけをします。次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド③

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前回、ポストのサイズを型紙に落としました。今回は、実際に材料取りの準備に入ります。装飾部分を除いて、ここでは同じ種類の木を使って、本体を形づくっていく手順をご紹介していきますね。もし、側面や上部カバーを別の材料にする場合は、材料取りの段階で、異なる種類の木をご用意ください。


さて、では型紙を切り抜いていきます。定規とカッターを使って、直線が狂わないように、カッターで切り抜いてください。歪んだ形に型紙が出来上がると、材料からカットしたパーツも歪んでしまいます。できるだけ、早めの段階の作業を、正確にすることで、後の作業を楽にしましょう。


型紙が切り抜けたら、材料の板に、のりで貼っていきます。板材の木目の流れを見て、イラスト上段右のように、側板はの上下に対して、木目が平行になるように、他のパーツは、左右が木目に平行になるように、型紙を貼ります。これは、加工途中もそうですが、板材の強度を保つためで、曲げ方向に木目が走るように材料を取ります。


前面パネルの装飾用パーツは、厚みのある平板材に、カット寸法を直接描き込んでいきましょう。次回は、新聞受けパーツの加工方法です。お楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド②

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ポストのデザインに沿って、型紙をつくります。まずは、サイズを確認。


①上部カバー:440mm×280mm②前面パネルベース:440mm×310mm
③側板:左右200mm短い縦辺310mm長い縦辺455mm斜めの上辺235mm
④-1~3:新聞受け60mm×420mm 3枚
⑤底板:130mm×420mm⑥背板:420mm×585mm


材料のサイズです。パーツ1つづつを紙に描き落としてもOKです。


③は1枚描いて、切り抜いてから、裏返して③’を描いてもいいですよ。


④はサイズにあわせた平板を用意するのもいいでしょう。この場合は、型紙ではなく、実際に材料に長さを寸法取りして、マーキングしましょう。前面パーツの装飾用材料は、④と同じ幅で、60mmを目安にして、平板材料を、種類の異なる木で用意すると、加工が楽ですね。


①②③③’⑤⑥は、デザイン上は、桜の板を使うイメージですので、大判の板をホームセンターなどでカットしてもらうと、装飾に時間をかけられます。ちょっと、味気ないんですが、寸法も直線もきちんとできるので、短時間でポストがつくれますよ!


次回をお楽しみに!

木でつくる新聞受け付き『ポスト』ハンドメイド①

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ポスト』ハンドメイドも、新しいシリーズです!


今回のシリーズは、使う材料は木です。そして、寄木細工のような、前面パネルの装飾と、ポスト本体下部に、新聞受けを付けることが特徴。機能的なポストですが、イメージはナチュラルで、素朴なもの。


ナチュラルモダンや南欧風、和モダンなエクステリア・スタイリングにも似合うデザインです。


木の持ち味を活かすために、色の異なる木材を3種類使っていきましょう。ベースになる材料は、桜の木をイメージしています。色の濃淡と、木の繊維の密度の違いで寄木のように装飾しますので、オーク材とチーク材など、家具に使われる工芸用の材料を使います。


他にも、ホームセンターなどで、木の色と質感に注意して、色々な材料を探してください。


桜の木は、ピンク色の淡い雰囲気です。栃(とち)の木は、明るいちょっと黄色がかったベージュ。タモや楢(ナラ)の木は、木目がとっても個性的。桧(ヒノキ)や楓(カエデ)は、白っぽいイメージに、仕上げることができます。


繊維の密度が高く、脂分が多いと、木の材料は、重くて硬くなります。加工するには時間がかかりますので、ベース板意外は、平板状に加工された、薄いものがお勧めです。


イメージにあった材料を見つけてくださいね!次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド31

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ハンドメイドポスト「真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド」シリーズも、最終回です。完成したポストを、設置しましょう。


設置するために、設置面となる壁や柱に取り付けるベース板をつくります。つくり方は、「銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑲」を参考にしてくださいね。


ベース板を設置する場所に取り付けます。水平垂直に注意して、実際にポストを設置した場合の高さも考えて、位置を決めます。詳しい取り付け方は、ドリルの穴あけとベース板の固定方法は、スタッフブログの「銅板で『インターホンアクセサリー』をつくる!⑫」を参考にしてください。


ベース板が取り付けできたら、イラスト右のように、設置したベース板に、ポスト本体背面の設置用パーツを差し込むように上から取り付けます。これで、設置は完了です。


イラストでは、カラーの異なるタイル壁面に設置した状態ですが、ナチュラルモダン、クラシック、南欧風のエクステリア・スタイリングのご自宅には、きっと似合うはずですよ。


次回からは新シリーズ!お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド30

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ポスト本体背面に、設置用パーツが結合できました。さて、今回は、ポストの上部カバーと本体を結合します。


上部カバーには蝶番(ちょうつがい)がついていますね。ポスト本体は、背中が上に向いているままの状態です。上部カバーと本体を結合するために、上部カバーの蝶番を、本体に結合する位置にあわせてください。


蝶番の穴の位置をマーカーで印をつけましょう。壁に上部カバーを立てかけるように、ポスト本体の上に置いて位置をあわせると、作業がしやすいですよ。


穴あけ位置のマーキングが終わったら、上部カバーを一旦どかしてください。マーキングの場所にピンバイスで穴をあけましょう。全部で4ヶ所。ネジが通る大きさの穴でいいので、ピンバイスにちょっと太目のドリルの刃をセットして、手で押しながら穴あけです。


穴あけができたら、蝶番はポスト本体の内側に入れて、固定します。先に、ポスト本体の穴にネジを通して、内側の蝶番の穴をあわせて通すといいですよ。そのまま、ワッシャをネジに通して、ナットを締め上げていきます。イラスト下段、左のような結合方法です。本体の背面には、ネジの頭だけが見えるような仕上がりになります。


これで、ポストの組み立てが終わりました。表面の錆が気になる方は、クリアな塗料を塗ってください。トーチの熱による真鍮の変色など気になる方は、塗装の前に金属磨き剤で、磨いてくださいね!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド29

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「真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド」も、ポスト本体と上部カバーにアクセサリーがついた状態まできました。今回は、設置用のパーツを取り付けていきます。まだ、上部カバーと本体は結合しないでくださいね。最後の組み立て前に、設置用のパーツを本体背面に結合していきます。


設置用パーツは、「銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑰~⑲」を参考に、材料を真鍮板でつくってくださいね。参考にするハンドメイドポストシリーズで使っている材料は銅です。「なまし」の方法が違いますので、注意してください。若干、真鍮板のほうが硬いので、加工にも力がいりますよ。


用意した設置用パーツを、本体背面中央に位置合わせします。本体と真っ直ぐに、斜めにならないように置いてくださいね。


位置をあわせたら、設置用パーツと本体の接点に、小さく四角にカットした銀ロウを置いていきます。置いていく数量は、一辺に3ヶ所ぐらいが目安です。


置き終わったら、ガストーチで、設置用パーツを熱してください。接点が熱くなるように、ガストーチの火を動かしてくださいね。上下左右の銀ロウが同時に溶けて、結合できますよ。


イラスト下段右のように、設置用パーツと本体背面の接点に、銀ロウが溶けて流れ込みます。あまり接点が浮き上がらないようにしてくださいね。次回はいよいよ上部カバーと本体の結合です。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド28

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ハンドメイド・ポスト。真鍮でつくったR形状のポスト本体と、厚みのある銅板でつくった文字と枝型パーツができましたね。今回は、ポストの上部カバーに、銅板でつくった文字をロウ付けしていきます。


銀ロウと呼ばれる溶かして結合する金属を使いましょう。ポスト本体の前面パネルと、側面・背面・底面が一体となったパーツを結合したときに使ったものです。


まずは、上部カバーの上に文字を並べます。固定する位置を調整してくださいね。文字が並んだら、イラスト下段左のように、銅板でつくった文字と真鍮の上部カバーの接点に、細かく切った銀ロウを置き並べていきます。全ての接点に並べる必要はありません。文字の各辺に、一ヶ所づつ銀ロウを置けば充分です。


銀ロウを置き並べ終わったら、ガストーチで、全体的に熱を加えます。銀ロウが溶けて、文字が固定されました。


今回の作業は、ガストーチ・火を使った作業です。耐火レンガ(なければ普通のレンガでも大丈夫ですが、割れることがありますのでご注意ください。)やコンクリートの上などで作業してください。上部カバーパーツの下に石やレンガを置いて、少し浮かせておきます。


イラストはPの文字だけですが、ロウ付けは全ての文字を一度に行ってください。熱した後は、パーツが冷えるまで要注意!火を使う作業ですので、くれぐれも火傷に注意してくださいね。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド27

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ポストアクセサリーの文字が切り出され、くり貫き作業も終わり、ハンマーと鏨(たがね)で表情がつきました。


文字の表面を触ってみてください。ハンマーと鏨でつくった凹み・ハンマートーンの境目に、尖ったバリが出ていますね。このままでは、怪我の心配もありますし、少し、表情を柔らかくするために、、金属用のサンドペーパーで全体を削っていきます。


金属用のサンドペーパーは、イラスト上段右のように、ちょっとブルーグレイのものです。水ペーパーとも呼ばれ、金属を削るときの摩擦熱を水をつけることで和らげてくれます。直方体の木っ端(こっぱ)・木の切れ端にサンドペーパーを巻いて、粘着テープで止めます。


まずは、パーツの上の部分を軽く水平にサンドペーパーで削ります。高い部分だけが削れますね。次にエッジの部分を丸く、なでるように削ってください。全体を満遍なく削ります。イラスト下段左のように、丸みがついてバリが削れます。ヤスリをかけた部分が削れて光ってきますね。


ここまでの作業手順で、全ての文字を完成させてください。残りのポスト本体につける枝型のアクセサリーもつくってくださいね。全てができれば、アクセントになる表情豊かなアクセサリーができあがりです。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド26

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ポストアクセサリーの文字が切り出され、くり貫き作業も終わりましたね。ヤスリも掛け終わったはず。今度は、表情をつけていきましょう。有機的な雰囲気を出すために鏨(たがね)とハンマーで凸凹にしていきます。


打ち損じもあると思いますので、パーツの下に厚みのある板を敷いて、パーツを作業台に固定してください。しっかりと固定したら、ハンマーの丸い部分で、パーツの角を叩きます。


ハンマーの片側が丸くなかったり、細かく表情をつけたい方は、先の丸い鏨を最初から使ってくださいね。イラスト下段一番左のように、縁に丸い凹みができます。角の部分が潰れてきますので、全体を輪郭に沿って凸凹になるように叩いていきます。


外側のRと直線部分は、ハンマーでも角を潰せると思いますが、内側のRと内角の部分は、鏨を使ったほうが思い通りに加工ができるので、道具を使い分けてくださいね。


平らな面も表情をつけるために、ハンマーか鏨を打ち込みます。力の入れ加減を調整して、潰れる大きさや深さに強弱をつけましょう。イラスト下段右から2番目のイメージは、角の部分は強めに打ち込んで、平らな面は力を弱くハンマーの丸い側で浅く広く凹ませた加工です。


いかがですか?文字が有機的に味わいのある仕上がりになったと思います。他の文字も同じように加工してくださいね。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド25

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ポストのアクセサリーの文字が切り出せました。「P」の窓の部分を切り抜いていきます。厚みのある銅板ですので、糸鋸(いとのこぎり)の作業を楽にするために、ドリルで穴を多めにあけていきましょう。


まずは、パーツの下に厚みのある板を敷いて、文字パーツを上に置きます。パーツと板を挟むように作業台に固定してください。パーツが細いので、しっかりと固定してくださいね。


ドリルで穴をあけますが、最初は角の部分と隅を4ヶ所ぐらいあけて、間をつなぐように穴を増やしていきます。パーツを貫通させるようにあけてくださいね。真中の部分にも穴をあけて、パーツの重さを軽くします。


穴あけが終わったら、敷き板をはずして、パーツをイラスト上段一番右のように、窓の部分が作業台から突き出すように固定しましょう。固定ができたら、糸鋸の刃を穴に通して、弓をセットして、切り進みます。


パーツに厚みがありますので、穴あけの数が少ないと、重みで糸鋸の刃が締め付けられて、切り進みづらくなるので、多めにドリルであけました。


くり貫けたら、内側を棒やスリで削って整えます。でっぱりの部分を削るようにしてください。削り終わったら、型紙を剥がして、次の加工に入ります。


ここからは、ハンマーと鏨(たがね)で表情をつけていきます。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド24

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さて、ポストのアクセサリーの文字が切り出せました。ヤスリを使って、外形を整えていきましょう。厚みのある銅板を使っていますので、削る作業も力が必要です。


パーツを作業台に固定し、金属用の平ヤスリで余分な部分を削ります。今回は、削った跡に、ハンマーや鏨で、形に凹凸をつけていきますので、垂直に削らなくても大丈夫。やや斜めに下から上に向かって削り上げてください。


外形が直線状態ではなく、フリーハンドで味わいのある線ですので、角のRも雰囲気で削ります。側面の線も、少し余分な部分が残ってもかまいませんので、形を整えていきましょう。


「P」の下の部分が削り出せたら、パーツの固定向きを逆さまにします。丸みのある部分と上部の横ラインを削りますが、ここでも、少しパーツに余分な部分を残して削ってください。多少、縁にガタつきが残っても、今回はハンマーでの潰し加工が次にありますので、気にしないでいいですよ。


「P」の上部、真中の窓は、ドリルで穴あけをして、くり貫きます。ちょっと、今までとは違って、材料に厚みがあるので、穴あけの数を増やすのがポイントです。次回、詳しくご紹介します。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド23

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ポストのアクセサリーになる文字の型紙を、銅板に貼りました。文字の部分が、作業台から突き出るように、しっかり固定してください。作業台の角の部分を使うと、作業がしやすいですよ。


次は、金鋸で、切り出していきます。最初に、縦のラインを型紙に沿って、金鋸で切り進んでいきましょう。銅板の端に近い側から順番に切り進みます。銅板に厚みがあるので、中央に向かう縦のラインを切り進んでも、あまり、銅板が上下しないと思いますが、銅板の左右中央側にいくほど、切りづらくなります。


イラストは、上から下に向かって切っています。金鋸など、海外から日本にやってきた工具は、押すときに切れます。日本の古くから伝わる両刃鋸や鉋などは、引く時に切れますね。イラストのように切るときは、思いきって作業台の上にのって、作業すると楽ですよ。


縦線が切り進めたら、銅板の向きを変えるか、切り進む方向を変えて、文字の部分を切り出します。「P」の文字は、余分な部分がありますので、ここも、固定の向きを変えて、切り落としてくださいね。これで、切り出しは完了しました。


他の文字も余分な部分を上手に向きを変えながら切り出してください。「S」の文字などは外形で切り出して、ドリルで穴をあけてから、糸鋸で切るほうがヤスリの作業が少なくてすみます。


次回は、外形のヤスリ掛けです。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド22

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今回から、ポストのアクセサリーをつくっていきます。イラストの左が完成のイメージです。「POST」の文字と枝のような形のパーツで、飾ります。


最初に型紙をつくりましょう。ベースになるサイズは、ポストの展開図の、①上部カバーのサイズと、④前面パネルのサイズです。型紙に、このサイズの長方形を描きます。「POST」の文字は、味わいのある有機的な仕上がりにするために、フリーハンドで描いてみました。もちろん、お好みでしっかりした書体を使ってもいいですよ。


文字が描き終わったら、カッターで型紙を切り抜きます。そして、厚みのある銅板にのりで貼り付けてください。


ここで使う銅板は、3mmぐらいの厚さがある材料にしてください。型紙を貼り付ける前に、銅板を加工しやすいように、「なまし」の作業をしてくださいね。「なまし」の方法は、本シリーズの「銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド③」を参考にしてくださいね。厚みのある材料を熱する作業ですので、くれぐれも、火傷に注意してください。


次回は、銅板の文字を切り出して、ヤスリとハンマーで仕上げる方法をご説明していきます。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド21

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ポストの本体ができましたね!ロウ付けは、うまくいきましたか?ロウ付けで余分に着いた銀ロウは、後でサンドペーパーやヤスリで削れば大丈夫です。今度は、上部カバーを取り付けられるように、蝶番を取り付けしましょう。


まずは、イラスト上段真中のように、上部カバーの位置をあわせて、ガムテープで仮止めします。そして、本体と上部カバーを結合する位置に蝶番をおいて、マーカーで穴の位置をマーキングしましょう。このマーキングにあわせて、穴をあけます。穴は、ネジが通ればいいので、ピンバイスであけましょう。


穴をあけたら、蝶番を上部カバーの下に入れ込んで、あけた穴と蝶番の穴の位置をあわせます。ネジにワッシャを通して、上部カバーの上から穴に通し、下からナットで締め込んでいきます。仕上げは、ナットをしっかりプライヤーやラジオペンチで押さえて、ドライバーで締め込んでくださいね。


イラスト下段、右のように、上部カバーの上には、ワッシャとネジの頭だけが見えている状態で蝶番を固定します。


まだ、本体とは結合しないでくださいね。ヤスリ掛けや他のパーツを固定するときに、上部カバーがついていると、作業がしづらくなります。


次回は、銅のパーツづくりです。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑳

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ポストの前面パネルと底板が銀ロウで結合されました。まだ、完全に結合ができていませんね。今回は、底板と側板、側板と前面パネルを固定していきます。


前回同様に軍手をはめて作業してくださいね。まずは、底板と側板をロウ付けします。垂直に立ち上がっている底板と側板がピッタリあっている状態にして、先にガストーチに火をつけておいてから、銀ロウをピンセットで当ててください。


銀ロウは長く切った端の部分が少し当たるぐらいにして、ガストーチの火を近づけます。ジュっと銀ロウが溶けたら、すぐにピンセットをポストから放してくださいね。


次に、前面パネルと側板の接点を合わせて、側板の下側からロウ付けしましょう。ロウ付けする長さが、長くなりますが、横長に銀ロウを当てると、失敗しやすいので、イラスト下段左のように、銀ロウの端を少しずつ当てながらロウ付けしてください。


最初に前面パネルの上の部分を銀ロウで固定すると、位置のズレがあった場合、調整ができません。そのために、下側から少しずつロウ付けしていきます。横の部分が全てロウ付けされれば、作業は完了です。右か左どちらかを完全に固定してから、反対側を固定します。また、長時間熱が加わりますので、ゆがんできたら、すこし冷ましてから作業するのもいいですよ。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑲

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さて、ポストの本体パーツは加工が終わりました。前回、本体パーツと前面パネルの位置あわせができましたね。イラスト上段左のように、前面パネルを裏返した上に、レンガが乗って、本体パーツが被さっている状態です。これで、銀ロウのロウ付け準備が完了しました。


ロウ付けに必要な道具は、細長く切った銀ロウとピンセット。頭が曲がっているピンセットが使いやすいですよ。ガストーチと軍手です。火を使う作業で、ピンセットに熱が伝わりますので、軍手が必要になります。必ず、作業は軍手をしてから始めてください。火傷には要注意です。


本体の底板と前面パネルの下・R側のラインを固定していきましょう。細長く切った銀ロウをイラスト下段左のようにピンセットでつまんで、つなぎ目の端に当てます。このとき、ガストーチに火をつけてから、ピンセットで銀ロウを当てるようにすると、すんなりロウ付けできます。


最初は左右の端だけ固定しましょう。銀ロウのほんの少しが溶けて、左右を固定できれば充分です。あとは、銀ロウの位置を横にズラして、つなぎ目全てを固定していけば、作業は完了です。


銀ロウを沢山つけすぎないように、つなぎ目を埋めるようにしてください。これで、前面パネルと底板が固定されました。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑱

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ポストのパーツを結合していきましょう。まずは、銀ロウで結合するための準備です。結合部分に凹凸があったり、汚れや油がついていると、銀ロウで結合ができません。そのため、金属用のサンドペーパーで、磨いていきます。


底面と前面パネルの結合部分から、ロウづけしますので、本体の底板部分の縁を磨きます。ついでに、側板と底板の結合部分も一緒に磨いておきましょう。前面パネルはRをつくった部分の縁を磨きます。どちらも縁の磨き加工ですので、手を切らないように注意してくださいね。


サンドペーパーで、磨き終わったら、レンガを用意してください。ガストーチを使った作業がこのあとに続きますので、火と熱に強いレンガを、前面パネルと本体の位置あわせの台に使います。高さがあいにくい場合は、薄いレンガ素材のタイルを何枚か用意するといいですね。


イラスト下段左のように、前面パネルを裏返し、レンガを上に置いて、本体パネルを被せるようにします。左右から前面パネルを挟みこむことができますので、位置をあわせやすいですよ。横から見たのが、下段真中のイラストです。


側板に傾斜がついていますので、レンガと本体パーツの間には隙間があきます。レンガを調度いい位置に置いて、前面パネルを挟み込むように、本体パーツを被せてくださいね。


次回は銀ロウで、ロウづけです。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑰

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ポストの本体パーツ、背面・側板・底板が一体になったパーツの折り曲げが完了しましたね。あとは、組み立てに入ります。まずは、本体パーツの型紙を綺麗に剥がしてください。のりづけしていますので、もし、剥がれにくかったら、水につけて剥がしてくださいね。


これで、本体、上部カバー、前面パネルが揃いました。だんだんポストの形に近づいていますね。3つのパーツが、きちんと組み立てられるか、実際に組み合わせて、当ててみましょう。


もちろん、側板のRの形と前面パネルが、きちんとあっているのか。上部カバーのRは、組みあがったときに隙間なくセットできるかを確認します。もし、ここで、R加工があわないようでしたら、再度、曲げるか、側板を削るかをしましょう。


若干、ズレる程度でしたら、結合した際に、埋めることを考えます。上部パーツは本体パーツと蝶番で固定します。他のパーツは銀ロウと呼ばれる、融点の低い、溶けやすい金属で結合します。半田よりは高い温度が必要で、結合部分を磨いておく必要がありますので、次回から、準備に入りましょう。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑯

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ポストの折り曲げ加工用の補助具・台と、片側の側板と底板が折り曲げられたパーツができましたね。今回は、反対側の側板を折り曲げます。つくった補助具・台の上に、パーツをのせて固定しましょう。


イラスト上段右のように、台の上にパーツをのせたら、折り曲げていない側板部分が突き出るように固定します。補助具の台に高さがありますので、既に折り曲げた側板が邪魔することなく、作業がしやくすくなっています。


イラスト下段左のように、突き出た側板の折り曲げ位置を真上に近い角度で、木槌で叩きます。最初は折り曲げ線をつくるように、傾ける程度で左右に叩いていきます。


線ができたら、やや下の部分にむけて、木槌をズラして叩いて、傾きの角度が大きくなるようにします。以外に、折り曲げ線に近い部分のみ叩くと、簡単に傾いていきますよ。


傾いてきたら、折り曲げ位置に近い部分を真横から叩きます。木槌の面が台に対して垂直に当たるように叩くのがポイントです。また、下の部分を叩いても、あまり折曲がらずに、槌目だけがついてしまうので、ご注意くださいね。


垂直に曲がれば、加工は完了です。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑮

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ポストの本体パーツ・側板部分を折り曲げるための補助具・台を組み立てていきます。イラスト上段左のように、材料が切り出せましたね。


作業台にパーツを固定して、縁の切り口を平らに仕上げます。面として直線と直角が出るように、ハンドサンダーを使って削りましょう。特に前面にくる板は、上下共に切り口を平らにしてくださいね。


ヤスリ掛けが終わったら、上板に錐(きり)で釘止めのためのガイド穴をあけます。前面の板の厚さ分、中央にくるように、穴をあけてくださいね。イラストでは、下段左のように、3ヶ所を釘で止めるため、穴をあけます。


前面の板と上板を釘で結合するときは、左右どちらか一方を浅めに釘止めして、次に反対側を板位置をあわせて浅めに釘打ちします。上板の縁と前面の板がピッタリと位置あわせできていることを確認してから、本打ちとして、釘を完全に打ち込んでください。


前面の板と足を固定するときは、裏返しにして、足の板が上になるような向きで、釘打ちします。この時も、最初に錐でガイド穴をあけると楽に釘止めできます。


前面の板と足を固定できたら、上板と足を釘で止めます。イラスト下段右から2番目のようなイメージです。3つのパーツを釘止めできたら、台づくりは完了です。これで、折り曲げ作業に入れます。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑭

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前回、ポスト本体の側板と底板を折り曲げました。イラスト上段左のように、片側だけ真っ直ぐ平らな状態ですね。さて、ここからどうやって、反対側の側板を曲げましょう?安全で、綺麗に折り曲げるために、補助具として台をつくります。


側板の奥行き分だけ高さのある台です。折り曲げたポスト本体パーツをのせて、反対側を折り曲げられるようにするためのものですので、既に折り曲げた片側の側板の立ち上がりの高さを測ってくださいね。


材料になる木の板を用意したら、寸法を鉛筆で描きこんでいきましょう。完成イメージは、イラスト上段右のようになります。本体パーツの背板が乗る部分になる木の上板。折り曲げるときの打ちつけ面になる木の側板。上板と側板を結合して固定し、安定させるための足になる板です。


イラスト下段左は、真横から見て足の側面が見えている状態です。T字型に足をつけるように組み立てます。側板の高さに注意して寸法を板に描きこんだら、鋸でカットしてください。


イラスト下段右のように、3枚のパーツを切り出します。あとは、切り口・木口を平らにして、釘で止めれば、補助具の台は完成します。固定の方法や折り曲げ作業は次回ご紹介しますね。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑬

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ポストの背板と側板、底板が一体になったパーツの、片側の側板が曲がりました。垂直に曲げられたと思います。


一旦、ガイドに使った金属の平板を外してください。パーツの固定は、イラスト上段右から2番目のように、曲げた側板側からクランプをつけて固定し直します。底板側の作業台の縁に沿って、平板を再度、固定してください。縁のラインに折り曲げラインが揃うように固定してくださいね。


固定ができたら、底板部分を折り曲げていきます。側板と違って幅が狭い、細長い長方形ですので、極端に力を入れて叩くと、凹凸が大きくなりますので、注意して叩きます。


最初は、イラスト下段左のように、端の部分をやや上から叩きはじめましょう。そのまま、中央、右側に向かって、満遍なく叩き進んで、垂直に折り曲げるようにします。


作業台の縁の面に沿うように垂直に近づいたら、真横から形を整えるように、叩いてください。木槌の面が、作業台に垂直に当たるように、叩いてくださいね。


できるだけ、凸凹しないように、平らに仕上げてください。もし、心配でしたら、ある程度傾けたあとは、角材の面を左右全体に当たるようにくつけて、角材を木槌で叩く方法もあります。


次回は、補助具を用意して反対側の側板を曲げます。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑫

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ポストの背板と側板、底板が一体になったパーツの削り出しが終わりましたね。いよいよ折り曲げに入ります。


まずは、底板部分と側板部分が突き出るように、作業台の角を使って固定します。イラスト上段左から2番目のように固定してください。


パーツが固定できたら、次は折り曲げのためのガイドになる金属の平板を用意して、曲げる位置に固定します。作業台の縁のラインにピッタリくるように、固定しましょう。イラスト上段一番右のように、しっかりと止めてくださいね。


固定ができたら、木槌を使って折り曲げていきます。イラスト下段左のように、端の部分をやや上から叩きましょう。垂直に折り曲げますので、側板部分が満遍なく斜めに傾くように、叩いてくださいね。


傾いてきたら、上下中央に近い部分を木槌で叩きます。作業台の縁の面に木槌が当たるように叩いてください。角度が垂直に近づいたら、真横から平らになるように、叩いて仕上げます。


作業台の縁の厚み分だけしか、平面がありませんので、叩き損じると、側板が曲がってしまいますので、注意してください。もし、心配でしたら、作業台の側面に幅広の板を釘で打ち付けるなど、工夫して作業してくださいね。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑪

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ポストの前面パネルと上部カバーに、Rがつきました。Rの形がイメージ通りかどうか、背板と側板、底板が一つになったパーツの型紙とあわせてみましょう。


大きな背板・側板・底板一体のパーツを作業台に置いて、前面パネルと上部カバーのパーツを垂直に立てて、それぞれの位置にあわせます。このとき、Rの形と型紙に違いがあったら、サインペンで型紙に、Rをライン引きしてください。削る作業の時に、Rの形状があうようにするための、目印にします。


背板・側板・底板一体のパーツをイラスト下段一番左のように、作業台の角を上手に使って固定しましょう。イラストの矢印の部分が、削る場所です。作業台から2ヶ所が飛び出ていますね。


クランプで背板・側板・底板一体のパーツをしっかり固定したら、金属用の平ヤスリを使って、削ります。


最初に上部カバーにあたる部分の角です。角先をちょっと丸める程度のつもりで、削ってくださいね。


次は大きく削る前面パネルのしたのRです。大まかに削ったあとに、前面パネルを当てて、Rの形を確認しながら削ります。形をあわせることが大切ですので、こまめに確認してくださいね。


削り出しが終われば、折り曲げの作業です。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑩

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ポストの前面パネルのRができました。ちょっと凸凹していても、ハンドメイドの味です。気に入ったRに仕上がりましたか?今度は、上部カバーのRをつくっていきましょう。


前面パネルと、ちょっと違うのは、固定する位置と、Rの大きさです。上部カバーは、Rが小さくなりますので、丸棒より、ちょっと突き出るぐらいの位置で固定してください。


叩き方の手順は、ほぼ同じです。最初は真上から丸棒に馴染ませるように、木槌で叩いていきます。Rのラインを出すつもりで、満遍なく左右に叩いてくださいね。


真鍮板が傾いて、ラインができてきたら、縁に近い部分を叩きます。丸棒に馴染ませる幅が狭い、小さなRで形を整えるように、小刻みに叩きましょう。真横から見て、左右が均等に丸まるように、形を見ながら、叩いてくださいね。


固定された真鍮の高さに、目の高さをそろえて叩くと、丸まり具合がよくわかります。膝をついた作業になりますので、床の金属片などには、充分注意してください。


仕上がりのイメージは、イラスト右の一番下のように、片方の端が、ほんのチョッと曲がるようなイメージです。叩き過ぎに注意してくださいね。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑨

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ポストの前面パネル用に切り出した真鍮板を、補助具の上に固定しました。Rをつける位置もピッタリあわせていると思います。いよいよ、叩いてRをつけていきましょう。Rの基準は補助具の丸棒です。木でできているトンカチ・木槌を使って叩いていきます。


イラスト上段右のように、最初は、やや上から叩き下ろすようなイメージで、左右に真鍮板を満遍なく叩いて丸めていきましょう。丸棒に馴染ませるような感じです。あまり、強めに叩くのではなく、回数を多く叩くようにして、真鍮板が斜めになるように叩いてから、Rの形を整えます。


傾いてきた真鍮板が丸まってきたら、丸棒に押し当てるように細かく叩いていけば、Rがきれいについていきますよ。


真鍮板の縁が、下向きに垂れて、Rができてきたら、今度は真横から叩くようにして、真鍮板の縁の部分を丸棒にあわせて形を整えます。内側に丸めるつもりで、叩いてくださいね。


下向きの丸ができてきたら、やや上に戻って膨らみが少なくなるように、上から横に木槌を動かしながら叩いてください。できるだけ小刻みに叩いたほうが、形は整います。また、力の入れ加減も同じぐらいの力で木槌を叩いたほうが、きれいなRができますよ。


次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑧

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ポストと前面パネルと上部カバーにRをつけるために、補助具をつくりました。真鍮板を叩いてRをつけますので、補助具をしっかりと固定します。イラスト上段真中のように、真上から見ると左右から2本のクランプで固定するといいですよ。


イラスト上段右のように、補助具の上板とベース板の間にある隙間にクランプを差し込むようにします。作業台の縁に、補助具の丸棒がついている側を合わせて、一方のクランプを差し込み、ちょっと緩い程度に片側を固定します。もう一方にもクランプを差し込んで、ここでも緩めに固定してください。


両方が仮に固定できたら、もう一度作業台の縁と丸棒のついている側のライン・位置を合わせながら、強めにクランプを締め込みます。あくまでもRをつけるための固定ですから、少しぐらいズレてもかまいませんが、できるだけ作業台とラインを揃えると、Rが真っ直ぐにつくりやすくなります。


補助具が固定できたら、真鍮板を上板にのせ、ここでも丸棒の横ラインと真鍮板の縁のラインが平行になるように固定します。どこからRをつけるのか、曲げ込む位置あわせをしっかりして当て木を挟んでクランプで固定すれば、準備完了。ここから、叩いてRをつけていきます。


叩くときは、真鍮板を手で押さえながら作業しますので、ご注意くださいね!次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑦

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ポストの上部カバーと前面パネルのR加工のために、補助具をつくりましょう。前回、おおまかな構造と役割をご説明しました。今回は、実際にサイズをあわせて、つくっていきます。


まずは、丸棒のサイズ確認です。イラスト左のように、上部カバーと前面パネルの左右の長さより長めに丸棒をカットします。ベースと補助部の上部になる板は、クランプで固定するために、左右1.5倍の幅を目安に切り出します。


あらかじめ、丸棒の太さとポストパーツの幅をメモしておいて、ホームセンターなどで材料を買ったときに「カット加工サービス」を利用して、お店の切削機械で切ってもらうと便利ですよ。


上下の板に挟み込む、底上げに使う板は、イラスト右上段のRの縦の長さを幅に、横長にカットします。垂直に立ち上げなくてはいけませんんで、これも、あらかじめ幅をメモしておいて、カット加工サービスを使うと、直線で同じ大きさにしてもらえます。注意するのは、上部の板の厚み分だけ、カットする長さを差し引いておくことです。


叩き加工の補助具ですから、しっかりしたもので、なくてはなりません。挟み込む板を4枚用意しているのも、頑丈にするためです。次回は、R加工に入ります。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑥

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前回、ポストのパーツになる真鍮板を切り出して、縁の形を整えました。角の部分や直線部分が綺麗に削り出されたと思います。今回から、上部カバーと前面パネルのR加工に入りましょう。


イラスト上段左側のように、それぞれのパーツの下部を丸めていきます。赤い帯の部分、側面のR形状にあわせた丸みをつける工程です。形をあわせるために、Rの基準になる補助具をつくりましょう。


側面パネルのRサイズにあう太さの丸棒と、補助具のベースになる板を用意します。イラスト下段右のように、丸棒を板に釘付けして固定し、Rの位置・上下の幅分の高さをつけて、上面の板を底上げするように固定します。


上面の板の上に真鍮板をのせて、丸棒のRを使って、真鍮板を叩いて丸めていきます。木槌で真鍮板を叩くときの土台になりますので、しっかりした構造にする必要がありますから、頑張ってつくりましょう。


丸棒や板の長さは、真鍮板より1.5倍ぐらいの幅と長さが切りだせるものを用意してくださいね。細かな補助具のサイズ調整や切り出し、組み立ての方法は、次回、ご紹介します。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド⑤

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前回、金鋸で材料を切出しました。今回は、切り口の部分を型紙に沿って、真っ直ぐに削り出します。イラスト上段のように、作業台の角を上手に使って、底面と側面の部分、内角を削れるようにクランプで固定します。


金属用の平ヤスリを使いますが、イラスト上段右のように、真上から見てヤスリの頭が細い長方形になるように、垂直に動かします。上下に真っ直ぐ、下にさげるときに力を入れると削れますので、ぐらぐら揺れないように動かしてください。


内角を削り出せたら、次は長い直線部分を削りましょう。イラスト下段左のように、作業台の縁とパーツの直線部分が平行になるように固定してください。ヤスリの面を使った削り方をしますので、作業しやすい位置での固定です。


平ヤスリを真上から見ると、縦に伸びる細長い長方形に見えるように、真鍮板の切り口・面に対して垂直にヤスリが当たるように動かしてください。削っている辺が、直線になるように、削ってくださいね。他のパーツと接する部分が、側面や底面部分の切り口・辺になりますので、できるだけ直線になるように形を整えます。


次回は、R加工の準備です。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド④

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ポストの材料になる真鍮板の「なまし」の作業も無事終わり、型紙を切り抜きましたね。あとの加工がしやすいように、真鍮板の4辺の直線を利用して、型紙を貼りつけることもできたと思います。真鍮板が大きいので、切出し作業も広いところで行ってください。


金鋸で切り進んでいくために、真鍮板の下を浮かせるように、ブロックなどを台にする必要があります。イラスト上段のように、型紙を目安に、切り進む部分に隙間をあけて、ブロックなどを多めに置いてください。このブロックを台に、金鋸で切りだすときは、真鍮板を手や足で押さえます。


大きな真鍮板を切りだすので、金鋸の使い方は要注意!イラスト上段一番右のように、真上から見て真っ直ぐになるように、挽いてください。金鋸が斜めになったり、左右にぶれると、刃が折れやすいので、充分注意してくださいね。


大まかに型紙に沿って真鍮板を切りだせたら、あとの作業はきちんと固定して行います。作業台にクランプで固定して、切りだしを続けてください。イラスト下段のように、背面と側面、底面の部分が一つになったパーツは、細かい切りだしが必要です。角を先に落として、斜めに切りだすなど、少しずつ作業を進めてくださいね。


次回は、ヤスリで形を整えます。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド③

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ポストの展開図は、ちょっと難しかったと思いますが、きちんと、パーツ同士のサイズがあっていれば、大丈夫です。ポストをつくり始める準備として、真鍮板(しんちゅうばん)の「なまし」の作業です。


大きな真鍮板になりますので、イラストのように広い場所で、レンガのように耐火性のある材料のものを敷いて、ガストーチで熱を加えます。真鍮板の下に空間ができるようにレンガの上に置いてください。コンクリートやレンガの上にべったりと置いた状態で「なまし」の作業をしようとすると、ガストーチの熱をコンクリートやレンガに吸い取られて、火が通るのに時間がかかってしまいます。


ちょっと、火を近づけ気味にして、満遍なく熱を加えてくださいね。ガストーチの作業は火傷の心配もありますので、近くに必ずお水を用意しておいてください。熱した真鍮板は、銅板とは異なり、直ぐに水をかけて冷やすと、逆に硬くなり加工がしづらくなりますので、自然に冷めるのを待ちます。お子さんが触ったりしないような場所で、作業も冷ましも行ってくださいね。


自然に真鍮板が冷めるのを待つ間に、前回準備した型紙をカットしましょう。直線の基準になりますので、定規を使って正確にカットしてくださいね。次回は材料の切出しです。お楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド②

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ポストの材料を切り出すために、型紙を描いていきましょう。それぞれの寸法で、ポストの展開図を描いていきます。


【上部カバー:①】幅440mm×高260mm
【背板:②】幅400mm×高500mm(イラストでは側板をくつけて描いています。)
【底板:③】幅400mm×高50mm
【前面パネル:④】幅400mm×高450mm
【側板:⑤】250mm
【側板:⑥】500mm
【側板:⑦】450mm
【側板:⑧】100mm

となります。


側板は、左右が逆転した状態で描いてくださいね。


丸みのある形ですので、上部カバーと前面パネルは、Rの分だけ長めになっています。背板と側板を描いてから、上部カバーと前面パネルの寸法を決めると調度いいサイズが描きだせますよ。次回をお楽しみに!

真鍮に銅のアクセサリー『ポスト』ハンドメイド①

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あけまして、おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。2012年、最初の『ポスト』ハンドメイドは、新シリーズ第1回目です。


昨年は、木を切り出したり彫ったりの木工と、銅板を切って、削って、曲げてといった鍛造法をご紹介しました。木も銅板も、比較的、加工しやすい材料でしたね。


今回からは、真鍮をベースにしたポストづくりです。銅板とは違い、ちょっと固めの金属ですので、きちんと加工手順に沿って、作業を進めましょう。


イラストのように、ポストの上部カバーと前面パネルに、Rがついた、ちょっと丸みのある形に仕上げていきます。カバンのイメージで、柔らかい感じにまとめたスタイリングです。側面も下の部分はRに削り出していきます。切って、削り出して、曲げる。これまで、ご紹介した鍛造の技法を使えば、つくれるデザインですね。


アクセントになるパーツは、銅を使って、ちょっと粗い加工で有機的に仕上げ、アンティークな雰囲気をポストにもたせます。意図的に粗いイメージにしますので、削りや叩きの方法が、今までとは変わってきます。


真鍮のR曲げ加工と、銅の有機的な表現を組み合わせたハンドメイド・ポスト。素敵な仕上がりにしましょう。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑲

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いよいよ、ポストの設置です。なんとか、年内に完成しました。


設置には、アーチ状パーツとベース板の2つの設置用パーツが必要です。角材と板で2つのパーツをつくり、アーチ状パーツは背板に結合し、バース板は、設置する壁や柱に取り付けます。アーチ状パーツとベース板のつくりかたは、「木工『ポスト』ハンドメイド」の⑬~⑮を参考にしてください。また、ポストの背面に取り付ける方法は、「木工『ポスト』ハンドメイド」の⑯~⑰を見てくださいね。


設置する位置を確認したら、ベース板を先に壁や柱に固定します。ベース板にあわせて、アーチ状パーツをはめ込んで、側面から木ネジで、アーチ状パーツとベース板を固定すれば、設置は完了。壁や柱の材質によって、ベース板の取り付け方法が異なりますので、ご注意ください。設置までの手順は、「木工『ポスト』ハンドメイド」の⑱を参考にしてくださいね。


新年からは、新シリーズです。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑱

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もうすぐ、完成です。丸棒でスタイリングするポストは、加工がとっても大変でしたね。カラーニスの色づけも、ご紹介するのは初めてでした。ここまでくれば、上部カバーとポスト本体の結合のみ。


まずは、上部カバーを裏返して、蝶番(ちょうつがい)を取り付けます。蝶番の裏表に注意して取り付けてください。蝶番を上部カバーの取り付け位置(左右端から3cmmぐらい)において、穴の位置を鉛筆でマーキングします。次に錐で、木ネジのガイド穴をあけましょう。穴に沿って木ネジをドライバーで捻じ込めば、固定完了。左右の蝶番を固定してくださいね。


次に、ポスト本体の背面を上にして横置きし、上部カバーの蝶番を背版の木口に合わせます。上部カバーのときと同様に、鉛筆で穴あけ位置をマーキングして、錐でガイド穴をあけて、木ネジで固定です。イラストのように、横位置で作業すると取り付けが楽ですよ。


詳しい結合の手順は、『ポスト』ハンドメイドシリーズの第1弾「木工『ポスト』ハンドメイド⑪から⑫」を参考にしてください。


次回は、いよいよ設置用パーツの取り付けです。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑰

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ポスト本体と上部カバーが出来上がりました。カラーニスの色合いもあり、素敵な出来栄えだと思います。あとは、POSTの文字をつけて、上部以下カバーを結合すれば、設置用のパーツをつくって、取り付けするだけです。


POSTの文字は、切り文字を使います。ここでは、金色のメタルテイストの切り文字です。ホームセンターやDIYショップに行けば、色々な切り文字が購入できますよ。


上部カバーに切り文字を接着するには、ゴム系の乾燥の速い接着剤がお勧めです。木工用のボンドは、水溶性のアクリルエマルジョン系のもの。乾燥に時間がかかり、傾斜のある面につけるには、接着位置がズレたり、時間がかかったりと不向き。ゴム系の透明接着剤であれば、乾燥も速く、透明ですので、接着剤が、はみ出しても目立ちません。


切り文字の裏面に接着剤を塗って、ちょっと時間をおけば(1分ぐらい)半乾きになります。この状態で、POSTの文字を貼りこみます。接着剤を塗る前に、位置あわせをして、鉛筆で印をつけておくといいですよ。


切り文字には、表札用につくられた真鍮の無垢タイプのものや、タイル素材、石やセメント系のものなど、本格的なものがたくさんあります。文字だけ表札をデザインするときにお勧めの、とっても重厚感や質感を表現できるアイテムが揃っていますよ。


次回は、上部カバーの結合です。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑯

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前回、ポストのパーツにカラーニスで塗装をしました。充分に乾燥させたら、パーツの結合に入ります。まずは、前面パネルに取り付けるリーフパーツです。


リーフパーツは丸みのある加工をしていますので、結合のために必要な穴あけ作業も、ちょっとコツが必要になります。リーフパーツよりも、長めの角材を2本用意して、挟み込むように左右に置きます。クランプで作業台に角材を1本固定し、真中にリーフパーツを置いて、反対側の角材でちょっと圧迫して固定できるように、角材をクランプで止めます。


これで、リーフパーツは動かなくなりました。この状態で、錐を使って上下2ヶ所に穴をあけます。


穴あけができたら、ポスト本体の前面パネルに位置あわせをして、装飾用の細く短い釘で打ち付けます。一番大きいリーフパーツの上一方を釘打ちしたら、残りの2枚のリーフパーツも上一方を釘打ちします。3枚の位置をあわせながら、下のほうも釘で固定してください。角度をつけて固定しますので、順番に固定を完了させてくださいね。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑮

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前回までの工程で、今回のポストで一番の特徴になる、半丸パーツが貼り終えました。前面パネルと上部カバーが、ログハウス風のスタイルになってきましたね。もちろん、アクセントになるリーフパーツも加工は終わっています。


最終の組み立て前に、それぞれのパーツにカラーニスを使って、着色塗装をしていきます。今回用意するのは、3種類のカラー。深いこげ茶色のカラーニスは、上部カバーに塗っていきます。明るい黄色のニスは、前面パネル。バラ色はリーフパーツに塗ります。


こげ茶色は、木目を深く沈めて、重厚感のある仕上がりになります。明るい黄色は、木肌を浮き出させて、木目も綺麗にみえますよ。バラ色は、イラストよりも実際はもっと茶色に近いので、赤味のかかったアンティークな雰囲気になります。


それぞれの色事に、刷毛を用意して、塗装してくださいね。色塗りのときは、刷毛にタップリ、ニスを含ませて、木目に沿って、左から右へ塗っていきます。刷毛を左右に折り返して塗ると、泡だって綺麗に塗れませんので、刷毛を動かす方向は、一方向にしてください。半丸パーツ同士の継ぎ目などは、ニスを多めに塗っておいてください。次回は、パーツの結合に入ります。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑭

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ポストのベース部分が固定できました。背板に側板と底板が固定された状態です。この状態で、前面パネルのベースになる板を固定します。


先に、前面パネルのベースに、木ネジを通す場所全てを穴あけしてください。穴あけが終わったら、側板と位置を合わせて、前回同様に、前面パネルのベース板にあけた穴を通して、錐で、側板の木口にマーキングして、穴あけします。そして、木ネジで固定してください。


本体部分のベース全てが固定され、上部カバーもあります。この2つのパーツに、丸棒を縦に半分にカットした、アクセサリーパーツを接着していきます。木工用の接着剤を丸棒縦半分のアクセサリーパーツの平らな面に塗ってください。少し乾いてきたら、前面パネルと上部カバーに並べて接着していきます。


ベースに対して、丸棒縦半分のパーツを上から順に接着してくださいね。ポストの底板側に、アクセサリーが、はみ出しても、見た目には問題ありませんが、下から順に接着すると、上部カバーに、はみ出た部分がぶつかってしまいますので、ご注ください。後は、接着剤が乾くまで待っていてくださいね。次回は、表面の着色です。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑬

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ポストのベースになる材料全てに、結合固定するための穴があいた状態ですね。背板を基準に、側板、底板、前面カバーが揃っているはず。ここで、全ての型紙を剥がしましょう。綺麗に剥がし終わったら、側板、底板の順で、背板に固定していきます。


固定に使う木ネジは、頭が皿状になっているものを使います。長さは3cm前後のものでいいでしょう。最初に、側板を背板に固定位置であわせて、木ネジを穴に差し込みます。3ヶ所全てに木ネジを刺して、位置があっているかを確認したほうがいいですよ。


側板にあけた穴から、背板の木口(縁)の穴に木ネジを通して、手で押し込みます。ここで、できるだけ真っ直ぐに差し込んでくださいね。斜めになると、木ネジを締めはじめてから、曲がって背板の表面に、木ネジの先が出てきてしまいます。


真っ直ぐにグッと結合する背板にあけた穴に押し込みましょう。押し込んだ状態で、ドライバーを使って木ネジを捻じ込んでください。位置があっていれば、どこから固定してもかまいませんが、ポストの下になる部分から固定したほうがいいですよ。


側板の左右両方を、下の部分が同じ位置になるように、最初に固定すれば、底板の固定も真っ直ぐにできます。できるだけ歪まないように固定してくださいね。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑫

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ポストの材料が、全て組み上げ前の段階まで加工を終えました。今回からは、ベースのパーツを組み上げていく作業です。イラストのように、背板を基準に、側板、底板、前面パーツのベース板を組み上げます。


最初に、側板と底板に、木ねじを通すための穴をあけていきます。作業台にパーツを固定しますが、間に厚みのある板を敷いてくださいね。側板の穴あけは、角の部分に板の厚みの半分の位置でマーキングして、錐(きり)を垂直に立ててあけます。真っ直ぐに貫通させてくださいね。両サイドが穴あけできたら、中央部分にも穴あけします。


底板の穴あけは、側板を固定する木ねじの長さだけ、角から内側にズラして位置をマーキングしてください。木ねじで固定する際に、側板の木ねじが邪魔して固定できなくなるのを防ぎます。


側板の穴があいたら、背板に当てて、側板の穴に錐を通して、マーキングします。錐で印がついたら、側板をはずして、背板の木口に錐で穴あけです。深さは木ねじの長さの3分の2ぐらいまであければいいでしょう。水平に錐を立てて、真横から真っ直ぐに穴あけしてくださいね。深さを間隔であけるのが不安でしたら、錐に深さ分だけテープを巻いて目安にするといいですよ。


次回は、木ねじで固定します。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑪

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前回までのリーフパーツ加工が終わったところで、ポストの材料全てを切出しができましたね。ここでは、組み上げるパーツを再度確認していきます。


まずは、ポスト前面につける大きさの異なった3つのリーフパーツです。内側がえぐられ、外側に丸みのついた柔らかい形に仕上がっていますね。


そして、今回のポストデザインの特徴となる丸棒を縦に2つに切り分けた半丸パーツ。ポストカバーと前面パネルに取り付けるために、全部で6本あると思います。


その他は、ポスト本体を組み上げるためのカバー用のベース板、前面パネルのベース板、底板がそれぞれ1枚ずつ。そして、左右の側板が各1枚の計2枚です。


まだ、本体のベースになるパーツは、縁の部分が鋸の切り跡で、凸凹のはずです。板パーツは、ハンドサンダーを使って、縁(木口こぐち)を直線に平らに削って整えてくださいね。きちんと、作業台にパーツをクランプで固定して作業をしましょう。接合部分になる縁は、直角であり、直線になるように仕上げてください。きちんと縁が直角になるように削ってあれば、組み上げたときに歪みませんよ。ハンドサンダーの使い方は、木工『ポスト』ハンドメイド⑦を参考にしてくださいね。


全てのパーツが組み立てられるように、加工を終えて揃ったら、いよいよ組み立てに入ります。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑩

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ポスト前面につけるリーフアクセサリーが切り出されました。もちろん片側は、凹んでえぐれた状態ですね。今回は、裏側に丸みをつけていく作業です。のみで彫り込んだリーフパーツを作業台に固定しましょう。彫り込んだ側を下にして、平らな部分が上になるような向きです。パーツの半分が作業台から突き出るように、固定しましょう。


最初に、片側に傾斜をつける要領で、削っていきます。ハンドサンダーで角の部分から斜めに平らになるように削ってください。傾斜がついたら、反対側を作業台から突き出るように、真中で固定し直します。そして、同じように斜めの傾斜がつくように、ハンドサンダーで削りましょう。


上下の部分が斜めになったら、作業台の固定をはずして、側面を丸く削っていきます。常に、角・稜線の部分にハンドサンダーを当てて、削ってくださいね。内側が彫り込まれていますので、削り過ぎないように、最後の丸みの仕上げの場合は、何度か裏返して、厚みを確認してください。


フットボールを縦に2つに割ったような形になれば、OKです。3つのリーフパーツを削り終えたら、アクセサリーの削り出しは完了!次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑨

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前回、ポストのアクセサリーになる3つのリーフを彫り込みました。まだ、1本の角材になっている状態ですね。リーフの斜めの線に沿って、鋸で切出しやすくするために、つながった状態で彫り込みの作業を行いました。


イラストのように、パーツを作業台に固定します。端の部分が突き出るように固定してくださいね。カットしていく手順は、イラストの①~④の要領です。Rに沿って外側から切り始めます。


①で外の余分な部分を切り落とし、②で上の部分のRに沿って、形を近づけるようにカットしてください。③では、材料を切り離さないように、リーフの尖った部分まで切り込みをいれます。垂直に鋸を使う感じです。最後に④のラインで、外側から、つながっている方向に鋸を切り進んで、Rをつけやすくします。ここで、1つのリーフが切り離されます。


残り2つのリーフも、同じように切り進みますが、最後の1つは、余分な部分が小さいため、固定する場所に注意してくださいね。もし、固定がしづらいようでしたら、へこんだ部分をまたぐように、当て木をあてて、クランプで固定します。順を追ってカットすることで、楽に切り落とせるはずです。


切り出せたら、彫り込んだ反対側・裏面をハンドサンダーで削る作業に入ります。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑧

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ポスト本体の材料取りは終わりましたね。丸棒の縦切りは、苦戦した方も多かったことでしょう。今回は、ポスト前面に取り付けるアクセサリーのリーフをつくっていきます。


最初に、リーフアクセサリーをつくるための角材を用意します。厚さは3cmくらいのものが、加工するのに調度いい厚みです。角材に大まかな大きさで、アクセサリーのリーフの数だけ分割する線を鉛筆で引きます。このとき、1枚のリーフの左右に3cmくらいの余分な部分を残してくださいね。切り分け線の中に、アクセサリーの形・葉を描いていきます。3つとも違う大きさになるように、最初の切り分け線で、大きさを調整してくださいね。小さな細いリーフは、イラストのように角に対角線になるように描くと、取りやすいですよ。


描き終えたら、鉛筆の輪郭線に沿って、彫刻刃で切り込みを入れます。切出し型の彫刻刃が使いやすいです。次に、のみで掘り込んでいきます、内丸のみという、丸みをつけるのみを使ってくださいね。


イラストでは、作業台の固定が描かれていませんが、材料の端をしっかりと固定して動かないようにしてから、のみの作業を行います。また、のみは、ゲンノウと呼ばれる、とんかちで叩いてくださいね。3つ分のリーフを彫り込んだら、次はカット作業に入ります。お楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑦

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前回、切り口の凹凸を平らにした、ポスト前面パネルと上部カバーの材料になる、丸棒の縦半分パーツを、補助具から外します。ここで、必要になる道具が、バール(釘抜き)です。大きなものは今回は使いませんので、小さなバールを用意してくださいね。


イラストのように、釘の先端にバールの爪の部分を押し当てて、ハンマーで叩いていきます。この段階で、釘は緩くなっていますので、てこの原理で、バールの上の部分を釘と反対方向に曲げ倒せば、釘が抜けます。


補助具から外した丸棒縦半分の材料は、釘止め固定のためにあった、余分な部分を鋸で切り落とします。


さて、ここまでの作業は大変でしたね。焦らずに、休みながら、丸棒縦半分のパーツを必要数だけ、ここまでの作業を繰り返して、つくってください。1回の作業でパーツが2つになりますので、最低3回は行います。


数が揃ったら、木口の部分・断面を平らに仕上げます。ここでは、ハンドサンダーの作業が終わっていますので、紙ヤスリを板に巻いて、削っています。切り口の他にも、全体的に仕上げるつもりで、ヤスリ掛けしてくださいね。次は、装飾用のリーフパーツをつくっていきます。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑥

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前回つくった補助具で、ポストの前面パネルと上部カバーに使う丸棒を縦に切ったパーツをつくります。補助具を使えば、上手に丸棒をカットできますよ。


イラストのように、鋸を水平に補助具の板に当てて、L字金具をガイドに丸棒を切っていきます。鋸の先の部分を使って、挽きかたは小刻みに前後に動かします。少しずつ慌てずに作業してください。先端部分を使っていると、鋸の刃がたわむことが多くなります。焦らず、引くときに力を入れて、押すときには力を抜いて、動かしながら切ってください。両刃鋸の刃は、縦挽きの目が細かくないほうを使います。


縦に丸棒を切り進んだら、釘を打って補助具に固定している部分の手前で、丸棒の上半分を切り落とします。補助具に釘で固定したままの状態で、凸凹している断面を、ハンドサンダーを使って平らにしましょう。できるだけ、左右の高さが同じになるように、ここでもL字金具をガイドに水平を出すつもりで、削ってくださいね。


ハンドサンダーで、切り口が平らになったら、作業は完了です。先に切り落とした丸棒の縦半分のパーツも、断面を平らにして使えますので、厚みがイメージ通りかどうか、確かめて使ってください。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド⑤

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丸棒でスタイリングするのが、今回のハンドメイド・ポストシリーズの特徴。丸棒を縦に2つに切り分けるには、ちょっと工夫が必要です。もちろん、専用の電動工具をお持ちでしたら簡単ですが、あくまでも、両刃鋸で切っていきますので、補助具をつくることにします。


用意するのは、丸棒の太さの半分より、3mm少ない厚みがある板と、補助具のベースになる1cmぐらいの厚みがある板、そして、厚みが1mmのL字金具です。L字金具は、アルミのものがお勧めです。鋸を当てるガイドになりますので、プラスチックや鉄は向いていません。2枚の板とL字金具は、全て、材料になる丸棒の長さと同じぐらいの幅が必要です。


まずは、L字金具の両端に、ピンバイスで穴をあけます。釘が通るくらいの大きさでOKですよ。アルミ材ですので、簡単に穴があきます。次に、丸棒の太さの半分より3mm薄い板にL字金具を釘で固定しましょう。


ここまでできたら、材料の丸棒をベースになる板の端に釘で固定します。右端から切り始めますので、イラストでは左端を釘で固定しています。次に、L字ガイドを釘で固定した板を、ベースになる板に固定します。イラストの右端のように、丸棒から1mmぐらい離して、平行になるように固定してくださいね。


これで、準備は完了。いよいよ、カット作業に入ります。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド④

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丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイドも、材料の切り出しに入ります。前回切り抜いた型紙を板の上に貼っていきましょう。材料の板には木の繊維が走っている「板目」があります。型紙を貼るときには、注意が必要ですので、木工『ポスト』ハンドメイド⑥を参考に、型紙を板に貼り込んでくださいね。


型紙が貼れたら、最初にパーツを切り出しやすいように、貼り付けた部分全体の外側を切り落としましょう。大きな板のままで、パーツを切り出すのは、固定や向きの変更も大変です。全体をコンパクトに貼り付けておけば、パーツ全ての入った板もコンパクトになります。


個々のパーツは、型紙から1mmくらい大きめに鋸で切り出します。ここでも「板目」によって、両刃鋸の刃の使い方が異なり、また、真っ直ぐに切り出すためのコツがありますので、木工『ポスト』ハンドメイド⑥を参考にしてくださいね。


イラストのように、型紙を基準にパーツを切り出し終えたら、次は、丸棒の加工に入りますので、パーツはこのままま保管してください。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド③

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ポストの材料だしのために、寸法図を描き起こしました。この図に従って、型紙を切り抜きます。定規とカッターを使って、寸法どおりに角が直角になるようにカットしてくださいね。側板は、左右の角度が狂わないように、ちょっと大きめに切って、重ねて仕上げのカットをするといいですよ。


さて、上部カバーになる型紙①と正面のパネル部分になる②は、材料の板に貼り付ける前に、丸棒の寸法出しに使います。丸棒を用意して、型紙に沿って鉛筆でマーキングしてください。


寸法より長めに左に3cm右に1cmの余裕を持って、切り代を残すように型紙にあててマーキングしてくださいね。全ての型紙は、板材の切り出しように使いますので、上部カバー用も前面パネル用も型紙を捨てないでくださいね。


マーキングが終わったら、いよいよ丸棒の加工に入ります。これまでの木工作業に比べると、ちょっと難しいかもしれませんが、失敗が少なくなる方法をご紹介しますね。


次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド②

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ポストの材料を切り出すために、最初にポストの展開図を描いて行きます。丸棒のカット寸法を記入するために使いますので、正確に描いて下さいね。

【上部カバー:①】幅500mm×高240mm
【前面パネル:②】幅500mm×高270mm
【底板:③】幅480mm×高100mm
【背板:④】幅500mm×高410mm
【側板:⑤】上辺230mm右縦辺260mm底辺100mm左縦辺400mm
となります。⑤'については、⑤の左右が逆になるだけです。


丸棒は、縦に半分にカットした後に、ベースになる板の上に貼りこみます。ベースになり板は、厚みが5mmぐらいの板を用意してください。


左右の側板は、単体で使いますので、10mmの厚さを想定して展開図のサイズを設定しています。この展開図にあわせて、丸棒に長さをマーキングしていきます。また、丸棒の太さによって、切り出すパーツ数が異なりますので、ご注意くださいね。


文字については、真鍮の切り文字を想定していますが、展開図をもとに、文字のサイズも決めてくださいね。次回をお楽しみに!

丸棒でスタイリング『ポスト』ハンドメイド①

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ハンドメイド・ポストの新シリーズは、アクティブな自然派の方が好まれるログハウス風デザインです。太目の丸棒を主な材料に、丸太小屋のイメージで、形にしていきますね。


デザインとしての味わいを出すために、イラストは異なった色合いの丸棒を用意しています。最初から、色の異なる木の丸棒を選んでもいいですし、加工してから、色付けをかえて、2種類にしてもいいですよ。ちょっとしたアクセントに、木の葉をモチーフにしたリーフパーツもつくります。ここでも、リーフパーツがカラーリングとしてもアクセントになるように、色をかえましょう。


今回のシリーズでは、加工方法に特徴があります。それは、丸棒を鋸で縦に半分にカットすること。補助具をつくって、できるだけ失敗がないような作業の進め方をご紹介ていきます。鋸もイラストでは判りにくいのですが、形は普通の両刃鋸と同じですが、細工に向いている小さ目の両刃鋸を使います。


そして、リーフパーツをつくるのは、既にご紹介しているノミと彫刻刃です。イラストにはありませんが、ドリルを使って、彫り込み作業を簡単にできるように、手順をご紹介していきますね。


秋です。山々に紅葉を見に行かれる方もいらっしゃることでしょう。山と木々にちなんだデザインのポストを皆さんも楽しんでつくってくださいね!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド24

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組みあがったポスト本体にクリアな透明塗料を塗っていきます。


凹凸がありますから、薄く塗料を刷毛につけて、少しづつ塗ってくださいね。特に、ネームプレートの上になる部分のポスト本体を塗るときは、塗料の垂れに注意してください。接続部分が多いため、角のつなぎ目も隙間を埋めるように塗ってくださいね。


前から塗って、乾いたら背面を塗ります。取り付け用パーツは、厚塗りしないようにご注意を。蝶番は薄く何度か重ね塗りしてくださいね。壁や柱側に設置するベース板も裏表ともに塗装します。最低3回は薄塗りを重ねてください。


せっかくつくったポストですから、時間をかけて最後の仕上げをしましょう。塗装の仕方は、「銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑭」を参考にしてください。


設置は、ベース板を壁や柱に取り付けます。ベース板のネジを壁や柱に固定した接着剤が充分乾いたら、イラストのように取り付けられたベース板に、ポスト背面の溝をつけたパーツにスライドさせて、はめ込みます。上からベース板をあわせて、下に引き下ろすイメージです。


ドリルの穴あけとベース板の固定方法は、スタッフブログの「銅板で『インターホンアクセサリー』をつくる!⑫」を参考にしてください。


これで、設置も完了です!次のシリーズをお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド23

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真鍮板をくり貫いたネームプレートが完成しました。文字は綺麗に窓になっていますか?あとは、ポスト本体に取り付けます。


まず、ドリルで取り付け用の穴をあけてください。イラストのように、作業台に固定するときは、ネームプレーと作業台の間に木の板を挟んで、しっかり止めます。左右に2つの穴あけです。ドリルを木の板まで貫通させてくださいね。


ドリルで穴をあけるとバリができてしまいます。この穴の回りのバリを取りながら、パーツの表面も金属用のサンドペーパーでヤスリ掛けしましょう。できるだけ、細かい目のサンドペーパーを使ってください。お水を用意すると、いいですよ。


次に、金属磨き剤でパーツを磨きましょう。お水を使ってサンドペーパーを掛けた場合は、よく、水を拭き取ってからにしてくださいね。


ネームプレートを取り付ける準備ができたら、ポスト本体にあてて、位置を決めます。ネームプレートのドリル穴から、ピンバイスを通して、ポスト前面の取り付け位置に穴をあけます。


穴があいたらナベ式ネジとワッシャ、ナットでネームプレートを本体に固定します。左右の位置が傾かないように中止して穴あけとネジ止めをしてくださいね。これで、ポストが組みあがりました。あとは、表面を塗装して、設置です。いよいよ、全ての工程が終了しますね。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド22

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ポスト前面に取り付けるネームプレートは、前回、くり貫き用の穴があいたところですね。今回は糸鋸で、くり貫いていきます。


最初に糸鋸の刃をドリルであけた穴に通して、刃を弓に取り付けてくださいね。穴どおしをつなぐように、糸鋸を挽いていきます。少しずつ切ってくださいね。


糸鋸で切り終えたら、精密ヤスリで凹凸を削っていきます。内側を平らにしていくイメージです。狭い幅でのヤスリ作業ですので、慌てずに削っていきましょう。


精密ヤスリを掛け終わったら、一旦はずして、縁が作業台から突き出すように固定し直します。金属用の紙ヤスリを板に巻いて、4辺を平らにしてください。バリもきちんと削ってくださいね。


ここまでできたら、固定をはずして型紙を剥がしてください。真鍮板をくり貫いたネームプレートができました。「なまし」の作業で表面が味わいよく変色していると思います。お好みによって、磨くか、そのまま表面塗装するかは、自由です。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド21

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今回は、ポストにつけるネームプレートづくりに入ります。まずは、ワープロを使って文字を印刷してください。大きさは107ポイントぐらいになります。一緒にプレートサイズの四角い枠も描いてくださいね。ワープロソフトの図形機能を使いましょう。


印刷できたら、文字の部分をカッターでくり貫きます。次に、外枠を切り抜いて、型紙にしましょう。真鍮板に型紙をのりで貼りつけてくださいね。


板から切り出す前に、加工しやすいように穴あけから行います。真鍮板の下に厚みのある板を挟んで作業台に固定します。文字の端の部分にドリルで穴を空けましょう。


この穴あけができたら、作業台から一旦はずして、挟んでいた板を取り除きます。真鍮板だけを作業台に固定し直してください。このとき、切り出す部分が作業台から突き出るようにしてくださいね。固定ができたら、金鋸で切り出します。


これで、後は糸鋸で、文字をくり貫く作業に移れます。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑳

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ポスト本体も、ベース板も完成しましたね。取り付け前にポストの表面を磨きます。用意するのは、金属用のサンドペーパーです。荒目、中目、細目と3種類用意してください。そしてボールにお水も用意です。金属用のサンドペーパーは、水をつけてヤスリ掛けします。そのためのお水です。


大きな傷は、荒目のサンドペーパーで部分的に傷消しをして、エッジの尖りは中目、全体的には細目を使って磨いていきましょう。平らな部分は木の板にサンドペーパーを撒きつけて使用し、細かな部分は、ちぎったサンドペーパーを折りたたんで使います。


デザインの凸部は、大きめにちぎったサンドペーパーを使うほうがいいですよ。凹んだ部分は、金属磨き剤で綺麗にしましょう。全体的に光沢をつけるには、サンドペーパーを掛けた後に、水分を拭き取って、金属磨き剤を布に着けて、擦ります。満遍なく磨きを掛けてくださいね。


次回は、ネームプレートづくりです。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑲

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さて、今回はポストを設置するための壁や柱側に取り付けるベース板を作りましょう。本体側に差し込めるサイズは確認してありますね。このベース板に穴あけ位置をマーキングします。


差し金や定規を使って、上部に2ヶ所、下部に1ヶ所の穴あけ位置を決めます。それぞれ上端、下端から1/3くらいの位置を目安にマーキングしてください。


印がついたら、作業台とベース板の間に厚みのある板を挟むようにして固定し、ドリルで穴あけです。取り付けには皿ネジを使いますので、ネジの太さより、0.5mmぐらいの穴をあけましょう。


穴があいたら、金ヤスリの丸型の先端を使って皿ネジの頭の部分が飛び出ないようにテーパーをつけます。斜めの穴の断面を仕上げるように軽く削ってください。イメージとしては、イラストのようにネジが固定されるようにします。もしネジが外れやすそうであれば、ネジの頭の部分をハンダで固定しましょう。


次回は、本体の磨き上げです。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑱

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ポスト本体の背面側の取り付け用パーツができました。まずは、セットになる壁側につけるベース板を用意します。背面側パーツより、左右で5mm幅の狭い銅板をここでは想定しています。厚みは1mm以上のものが、お勧めです。薄いと曲がってしまいますので、ご注意ください。角を丸めて、縁を面取りする必要がありますが、ここでは、サイズ確認のみご紹介します。


背面側のパーツに、ベース板を差し込ます。しっかりと上の部分まで差し込んでくださいね。ベース板が入ることを確認したら、一旦はずします。背面側のパーツの上部左右の重なり部分をハンダ付けしてください。


できたら、ポスト本体の背面にパーツを置きます。中心に置いてくださいね。位置をサインペンでマーキングしましょう。マーキングしたら、ポスト背面にパーツをハンダ付けです。左右と上部をしっかりと固定してくださいね。


銅板を押さえた状態でのハンダ付け作業は、軍手をして行ってください。銅板は熱を伝えやすいので、熱くなったポストを素手で押さえているのは、危ないからです。くれぐれもケガがないように作業してくださいね。

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑰

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今回は、ポストを設置するために必要な取り付け用パーツをつくっていきます。まずは、本体背面につけるパーツです。背面の2/3ぐらいのサイズの銅板を用意します。長方形ですよ。左右から1.5cm上から1.5cmの位置にマーカーでラインを引いてください。イラストのようになります。


ラインが引けたら、作業台に固定し、角の不要な部分を金鋸で、切り落とします。下がフラットな直線で、上と左右に折り返しができました。


最初に上の部分を折り返します。作業台に固定して、角材を当てながらハンマーで叩いて曲げて行きます。折り返し方は「銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑨」を参考にしてください。


完全に曲げきらずに、少し隙間が空くようにしてくださいね。上部が折り曲がったら、左右も内側に折り返します。あとは、左右の折り返しと上部の折り返しが重なる部分をハンダ付けすれば完成です。必ず、銅板が差し込めるように隙間をあけてくださいね。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑯

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ポストの上部カバーと本体の組み上げが終わりました。蝶番をつかって、2つのパーツを結合しましょう。最初に上部カバーに蝶番を取り付けます。


蝶番を左右それぞれ、端から1cmの位置に当てて、ピンバイスで上部カバーの立ち上がりの部分に穴あけをします。1つの蝶番で、2つの穴のどちらか一方に穴をあけたら、ネジを仮に差し込んで仮止めします。この状態で、もう一つの穴をあけましょう。2つの蝶番あわせて、全部で4つ穴あけしてくださいね。


ピンバイスで穴あけするときは、太目のドリル刃を使ってくださいね。蝶番の穴の大きさにあった直径のドリル刃を使っってください。


上部カバーの穴あけが終わったら、仮に2つの蝶番を固定します。固定ができたら本体の背面パーツに当てて、サインペンでマーキングしてください。


一旦、上部カバーを本体から離して、マーキングにそって、穴あけです。本体背面パーツに穴があいたら、上部パーツをナベ式ネジ、ワッシャ、ナットを使って結合します。これで、組み立が完了しましたね。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑮

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前回、ポストの本体と前面カバーをポスト側面から、ネジで固定しました。今回は、底面側の固定です。前面パネルは斜めになっているため、底面パーツと固定するときには、注意が必要です。


まず、本体を背面を下に横置きにして、底面パーツ側からピンバイスで穴あけです。イラストのように、底面パーツをピンバイスが貫通すると、一旦、隙間の部分に入ります。注意しないと、ここで、ドリルの刃が折れてしまいますので、一度、穴あけの力をゆるめます。ドリル刃が、斜めにならないように角度を固定して、少しずつ、ピンバイスを回転させます。前面パネルの立ち上がり部分に、ドリル刃が斜めに当たっているので、力を入れすぎると刃先が滑ってしまいます。ゆっくりと、穴あけをしましょう。


穴あけ作業が終わったら、ワッシャとナベ式ネジを穴から通します。このときも、一度、前面パネルの立ち上がり部分にぶつかりますので、慌てずに通してください。ネジが通ったら、内側からワッシャを通して、ナットを締め込みます。内側に手を入れてナットを押さえて、底面側からドライバーで締めましょう。


きつく締め込むと、底面パーツが歪むように固定されますので、側面パーツと底面パーツの隙間をハンダで固定します。これで、固定が完了しました。

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑭

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銅板のポスト本体が、だんだん形になってきましたね。背面パーツと側面パーツ、そして底面パーツがネジで固定されています。少し、ネジはゆるめにしてありますね。この状態で、前面パネルの取り付けに入ります。


まずは、本体を普通に置いて、はめ込んでみます。斜めに取り付けますので、ちょっとキツめにはまる程度に、本体側のネジ締め加減を調整します。


一旦、前面パネルをはずして、本体を一方の側面を下にして、イラストのように立ててください。そして、側面パーツと底面パーツのラインに沿って、もう一度、前面パーツをはめ込みます。本体側のネジが、調度良い締め加減になっているので、ラインを揃えるのはうまくいくはずです。


はめ込んだら、ピンバイスで固定する位置にネジを通すための穴をあけましょう。片側3ヶ所あれば充分ですので、底面側、真ん中、上部カバー側に穴をあけてくださいね。斜めにあけると、貫通させるときにパーツがズレやすいので、垂直に穴あけしましょう。


穴があいたら、上からワッシャ、ナベ式ネジの順で通し、中側からナットをネジに締め込みます。左右全部で6ヶ所ネジを締めれば固定完了です。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑬

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ポストのパーツの内、4辺を立ち上げたものは、ハンダ付け作業が終わりました。余分についてしまったハンダは、ヤスリで削ってキレイに整えます。ここまでできたら、背面パネルを基準にして、各パーツを組み上げていきましょう。


背面パネルを寝かせた状態で、側面パネルを結合位置であわせます。左右の側面パネルの位置が揃うように注意して、穴あけ位置を決めてくださいね。この状態で、ピンバイスを使って、結合用のネジ穴をあけてください。


背面パネルの折り曲げと側面パネルを貫通させるように、あけてくださいね。穴は2ヶ所以上3ヶ所くらいあけましょう。ピンバイスの細かな使い方については、「真鍮で『インターホン・アクセサリー』をつくる⑬」を参考にしてくださいね。


穴があいたら、ナット、ワッシャ、ネジを用意し、穴にイラストのように通して、固定してください。ナットをレンチでおさえて、ネジをドライバーで締め込めば、しっかり固定できますよ。背面パネルが固定できたら、同じように底面パーツを固定します。底面パーツのネジは、ゆるめに軽く締めておく程度にしてください。次回は、前面パネルの取り付けです。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑫

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前回、全てのパーツの切り出しや加工方法を確認しました。上部カバーと同じように、ポストの前面パネル4辺を蓋状に折り曲げましたね。ここで、折り曲げ加工をしたパーツについては、角の部分の隙間を埋めて、固定するためにハンダ付けをおこないます。


ハンダとハンダゴテをご用意ください。ハンダをバーナーで溶かして固定する方法もありますが、ここでは扱いやすい電気で熱するハンダゴテを使うことにしました。


角の隙間をできるだけ、あわせて小さくしてから、イラストのようにハンダを当てて、暖めた電気のハンダゴテの先で「ジュッ」と溶かします。ハンダはすぐに溶けますので、できるだけ早くハンダゴテを離してください。


内側から見て、ハンダをつけすぎない程度、隙間が埋まっていれば大丈夫です。逆に内側から外側に向かって押すような方法で、ハンダを溶かしますので、外側からみるとハンダがはみ出しています。ハンダが冷えて固まったあとに、ヤスリで削れば問題ありませんので、そのままでOKです。


全ての角を同じように隙間埋めをしてください。もちろん、上部カバーや背面パネルも角をハンダで埋め固定してくださいね。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑪

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ポストのカバーを蓋状に加工するまで、ご紹介しました。ここで、残りのパーツを確認します。


銅板でつくる他のパーツは、カバーと左右逆に叩きだしでデザインをする前面パネル。カバーと違って、折り返しの加工は、巻き込まない周囲4辺の90度の立ち上げ一回だけです。


同じように、周囲4辺の折り返し、垂直に立ち上げるように折り曲げるパーツが背面パネル。ここには、デザインは入りませんから、平らな銅板でできた、箱の蓋のようですね。


左右の側面パネルは、切り出して、切り口を平らに削る加工だけです。左右の向きだけ注意すれば、難しい加工ではありません。底面も側面同様の切り出しと切り口の処理だけとなります。


型紙ができていますので、それぞれの型紙を銅板に糊付けして、金鋸で切り出しましょう。大まかに切り出したパーツを削ったり、叩いてまげる鍛造(たんぞう)作業に入ってください。


ここまでのパーツが揃ったところで、ハンダつけや蝶番(ちょうつがい)の取り付けを行って、組み立てていきます。次回は、前面パネルの加工をご紹介していきますね。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑩

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蓋状のポストカバーの立ち上がり部分を折り返してつくりました。この折り返した部分を垂直に折り曲げていきます。イラストは、膨らんだパターンが上になっている状態です。


まずは、真っ直ぐに折り曲げるために、折り曲げ位置に金属の平板を合わせて当てます。ちょうど、作業台の縁の直線に折り曲げ位置を合わせて、真上から金属の平板で挟みこむようなイメージで、固定をしてください。折り曲げる部分を避けて、クランプで左右をしっかり固定します。


固定ができたら、木の角材をイラストのように縦に当てて、ハンマーで叩いていきます。中央から左右に少しずつ叩いてくださいね。満遍なくたたいて、垂直に近づいたら角材を横にして、一度に左右に広く面が当たるようにしてから、角材の上を左右にハンマーで叩いていきます。


4辺全てを垂直に曲げますが、作業台の角を上手に使ったり、パーツの下に厚みのある木の板を敷いて、底上げして曲げ作業を行ってください。最初の角から縦横2辺は、作業台の角で大丈夫ですが、対角線上の角からの2辺が、作業しづらくなりますので。


折り曲げ作業は叩きだして膨らませた部分を避けるように金属の平板を当てて加工してください。曲げ終わった角の部分は、この後、ハンダで固定します。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑨

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型紙を剥がし終わった状態は、ポストカバーの4辺が上に向かって垂直に立ち上がっている状態です。この立ち上がっている部分が、カバーの蓋状の側面になります。


イラストのように、膨らんでいるデザイン部分が凹まないように、木の板を敷いて、作業台に固定しましょう。平らな部分に、平均的に板を敷けるようにします。同じ厚みの板を用意して、平らな部分の面積にあわせて大きさを調整してカットすると、いいですよ。敷いた板の上にクランプが当たるように固定してくださいね。


固定ができたら、4辺を内側に平らに潰すように折り曲げです。最初は角材を直角に当てて、満遍なく傾けていきます。だいたい傾きができてきたら、角材を今度は横にして、叩いていきましょう。一度に広い面に圧力をかけるつもりで、横にした角材の上を左右に満遍なく叩きます。ピッタリと潰すイメージで、平らに仕上げてくださいね。


4辺ともに、同じ作業で潰し終わった状態が、下段一番右のイラストです。縁を立ち上げていない状態、蓋の展開図の形になりましたね。ここまで、できればあとは下に向かって垂直に折り曲げです。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑧

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ポストカバーのパーツの叩き出しが完了しました。カバーの上面になる型紙の貼っていない面を確認すると、銅板から凸状に盛り上がっているはずです。カバーのパーツは、箱の蓋状に折り返していきますので、この盛り上がった側を上にして、折り曲げ部分を作業台の縁に合わせて置きます。イラストの上段真ん中のようにしてください。


そして、上から金属の平板を折り曲げ位置に合わせて固定をします。折り曲げる部分だけが作業台から突き出ている状態です。イラストの上段右の状態で固定ができたら、突き出た部分を木の角材で叩いて折り曲げていきます。詳しい折り曲げの手順は、「銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑥」を参考にしてくださいね。


折り返し部分を直角に曲げたら、型紙の貼ってある側を表にしてください。イラストの左下のように、4辺が直角に上を向いて、箱の蓋状に近づいています。ここで、貼ってある型紙を全て剥がしてください。今、直角に立ち上がっている4辺の部分を、内側に折り込みますので、このまま貼っておくと、型紙が剥がせなくなります。剥がした状態で、蓋の形に仕上げて行きますので、剥がし残しがないようにしてくださいね。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑦

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さて、準備は整いました。銅板の凸デザイン部分をハンマーで叩いて、つくっていきましょう。位置あわせは、前回詳しく説明しましたね。


最初は、真ん中からです。ハンマーを真上から落とすようなイメージで、軽めに叩いてください。ゆるく、真ん中が凹むような感じで、窪ませましょう。これで、銅板の位置がズレにくくなります。


次は、縁の部分です。細かくトントンと縁にラインをつけるように凹ませてください。ほぼ、イメージ通りの位置で、銅板がズレなくなりますので、ここからは、木型に向かって内側に強めに叩いていきます。


断面を真横から見るイメージは、イラストのように、真ん中と縁が凹んでいるように叩いていきます。


裏返して、逆側のでっぱりの状態を確認しながら、イメージにあった凹凸に叩き出してくださいね。


緩やかなRのデッパリをつくるには、細かくハンマーで平らになるように叩いていきます。ある程度のハンマートーンを残すつもりであれば、満遍なくではなく、飛びとびに、力を強めて凹ませてくださいね。


前面パネルの凹みは上部カバーとは左右が逆ですので、木型も逆に作成して、叩き出してください。次回をお楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑥

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木型も銅板パーツの型紙くり貫きも完了しました。木型は作業台に固定されていると思います。この木型を使って、ポストの上部カバー用銅板パーツに凸形状をつけていきます。


木型の上に銅板をかさねるのですが、イラストのように木型の真上から置くようにします。透かしてみると、木型のデコボコと型紙の輪郭の位置があっているように、置くのがコツです。


真上からだいたいの位置に置いて、真横から左右上下で見て、位置をあわせましょう。今回は、ハンマーの片側、丸くなっている部分を使います。もし、普通の金槌を使っている場合は、先のまるくなっている鏨(たがね)を用意してください。角ばったハンマーや金槌などを使うと、ふくらみが丸くなりませんので注意してください。


銅板を叩くときは、凹みをつけるつもりで、最初は真ん中らハンマーを打っていきましょう。銅板がズレにくくなりますので、細かい位置あわせや、形づくりが楽になります。細かい叩き出しの方法は、次回詳しくご説明しますね。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド⑤

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前回、ポストカバーや前面パネルの凸状のデザインをつくりだすための木型を完成させました。叩き出しの作業をする前に、銅板の準備をしましょう。


まずは、型紙に沿って切り出した銅板に凸状部分の輪郭を鉛筆で描きこみます。形を描いたら、カッターで型紙を切り抜いてください。材料の銅がむき出しで見えるようにしてくださいね。この部分をハンマーで叩いてへこませていきます。


叩き出しの前に、パーツの余分な部分を切り落とします。折り曲げ作業に不要な、四隅の角の部分をイラストのように金鋸を使って切ってくださいね。


ここまで、準備が整ったら、前回つくった木型を作業台に固定します。木型の左右を締め付けるようにします。最初に作業台にしっかりとクランプを付けます。そして、木型を押し当てて、反対側にもクランプを取り付けます。左右2個のクランプで、木型を挟み込んで締め上げるように固定しましょう。もし、作業台に穴があいても問題なければ、木型を直接作業台に釘で打ちつけてしまうほうが、作業は楽にできます。この木型の上に銅板を当てて、ハンマーで叩いていきます。


次回はいよいよ叩き出しの方法をご紹介します。お楽しみに!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド④

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今回は、前面カバーと上部カバーに凸状につけるデザインアクセントの、ふくらみをつくるための型づくりをご紹介します。型は木の板で作成します。木の板の厚みは3cmぐらいはあったほうがいいでしょう。全体の大きさは、デザインする凸状の大きさにあわせてください。


最初に下書きです。板に鉛筆で凸状の輪郭線を描き込みます。そして、ノミ作業のための補助具を用意してください。角材と板をイラストのように釘止めしたものです。板の下側から上に向かって角材に釘を打ち込んでいます。この補助具を作業台にクランプで固定して、型づくり用の木の板をのせます。ノミを使って彫り込むときには、角材に向かってノミを打ち込んでください。


最初に輪郭を描くようにノミを垂直に打ち込みます。次にやや内側に同じように垂直にノミを入れましょう。そして、イラストのように外側の輪郭線に沿ったノミ入れ側から内側のノミ入れに向かって彫り込みます。


周辺が彫り終わったら、真ん中部分を彫ってください。今回使うノミは「内丸ノミ」で、溝を半円状に彫ることができるノミです。デザインの凸型になるように、丸みをつけてくださいね。

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド③

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前回、ポストのパーツごとの寸法をご紹介しました。それぞれのパーツが切り出せる銅板と真鍮板をご用意ください。


切り出しの前に、それぞれの材料を加工しやすくする「なまし」の作業です。大きな銅板は、レンガやブロックにのせて、バーナーの火が通りやすく浮かせた状態で、熱します。直接地面やコンクリートの上に置いて火を当てても、熱が地面に奪われてしまうので、時間がかかりますので、ご注意ください。


銅板の「なまし」の細かな方法は、銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑤を参考にしてくださいね。もう一つ、ネームプレート用の材料、真鍮板の「なまし」については、<手づくり表札>真鍮で『表札』をつくる④を参考にしてください。銅と真鍮の「なまし方」は、冷やす方法が異なります。銅板は熱して直ぐに水を掛けます。真鍮板は、自然に冷えるまで放置です。間違えないように気をつけてください。


「なまし」が終わったら、パーツの寸法を描き込んだ模造紙をカットして型紙にします。銅板や真鍮板に貼り付けますが、板の縁の直線をできるだけ活かして、切り出す箇所が少なくて済むように並べて貼ってくださいね。


型紙の間に切りしろになる隙間をあけて貼り終えたら、銅板や真鍮板を作業台にクランプで固定して、金鋸で切り出します。大きな板を切りますので、ケガがないようにご注意ください!

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド②

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さて、銅板と真鍮板それぞれのパーツの寸法をご紹介しましょう。これまで作成した木でつくるポストとは違って、板の厚みは1cmもありません。銅板は、加工のしやすさから、1mm前後の厚さがお勧めしますので、1/10の厚さになります。


大きな違いは、パーツ同士を結合するために、折り返し部分を材料取りすること。背板と前面パネルの折り返しは5mmです。上部カバーは、蓋となる部分ですので、折り返しは10mmにしています。底板と左右の側板には、折り返しはありませんから、そのまま仕上がり寸法です。イラストを見てください。

【上部カバー:①】幅510mm×高240mm
【前面パネル:②】幅500mm×高270mm
【底板:③】幅4900mm×高110mm
【背板:④】幅500mm×高410mm
【側板:⑤】上辺230mm右縦辺260mm底辺110mm左縦辺400mmとなります。
⑤'については、⑤の左右が逆になるだけです。
【ネームプレート⑥】幅380mm×高さ30mm

全てのパーツが切り出せるだけの銅板をご用意ください。効率よく、パーツをくつけてご購入してくださいね。一度、各サイズを模造紙など型紙に起こしてから、効率よくならべて、全体の銅板サイズを確かめてくださいね。真鍮のネームプレートは、厚み最低2mm以上の材料をご用意くださいね。次回は、材料の切り出しです。

銅板と真鍮板でつくる『ポスト』ハンドメイド①

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新しいシリーズは、銅板と真鍮板の2つの金属を使って、ポストをつくってく方法です。これまで、木の加工をご紹介しました。今回も型づくりでは、木工を行いますが、本体の全ては銅板を加工してつくります。


このシリーズの一番の特徴は、銅板の表面を凸状に盛り上げて、デザインを表現すること!このために木型を使うんです。木型に銅板をあてて、ハンマーや木槌(きづち)、鏨(たがね)などを使って、銅版を叩き出して立体的に表現します。


そして、もう一つ。ポストにネームプレートを取り付けるのが、新しいチャレンジ!真鍮板にドリルで穴をあけて、糸鋸で切り取って、ヤスリで仕上る。くり貫いてお名前の文字を描く方法です。


木型づくりでは、「インターホンアクセサリー」でご紹した「のみ」を使った彫り込みの方法を使います。ネームプレートは、「表札」でご紹介した切り文字のネームプレートと同じような加工です。2つのハンドメイドシリーズでご紹介した、様々な加工方法と手順をたくさん使っていきますので、その都度、シリーズのどの記事かもご紹介しますね。


2種類の金属で、作業手順が異なる場合は、特に注意して進めなくてはなりません。一例ですが「なまし」の方法は、銅と真鍮では異なります。


だんだん、難しくなってきますが、最後までお付き合いくださいね!次回をお楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑮

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ハンマートーンの他にも、銅板の前面パネルには様々なデザインができます。他のポストのデザインを見てみましょう。


イラストの左のデザインは、「たがね」と呼ばれる工具で、十字のパターンを描いています。マイナス形の先端のたがねを、×印を描くようにハンマーで打って描きました。真ん中もマイナス形のたがねを使い、横線状に刻んでいます。水面をイメージして、たがねを打ち込んでいったパターンです。右のデザインは、木と山を「ポンチ」で描いています。ポンチは、先端が細く尖っていますので、点で絵柄を描くつもりで、ポンチをハンマーで叩いていきます。


ベースとなるポストの加工は同じですが、前面パネルのデザインで、雰囲気は変わりますね!お好みに合わせて、加工方法を組み合わせてください。


ポストの取り付けには、アーチ状パーツとベース板を作成します。アーチ状パーツはポストの背面に、ベース板は壁に取り付けます。壁のベース板とポスト背面のアーチ状パーツをあわせて、最後に木ネジで固定すれば、設置は完了です。詳しい設置用パーツのつくり方と設置の方法は、木工『ポスト』ハンドメイドの⑬~⑱を参考にしてくださいね!


これで、銅板&木『ポスト』ハンドメイドシリーズは終了です。次回からの新シリーズをお楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑭

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ポストカバーと前面パネルの磨き作業も終わりました。あとは、透明な塗料で全体を塗装していきましょう。塗料と刷毛を用意してください。刷毛は幅が細すぎないものを選びましょう。塗装ムラがつかないように、塗っていきます。


ポストの前面を上にして置いてください。真上からちょっと多めに塗料をつけた刷毛を左から右、上から下と常に同じ方向で塗ってくださいね。多めに塗料をつけると、自然に広がって塗装面が平らになります。左右を往復させるように刷毛を動かすと、塗料が泡だってムラができやすくなりますので、必ず一方向に塗ってくださいね。


銅板と木の間には、隙間を埋めるように塗料を塗ってください。チョンチョンと刷毛先を動かして、盛るような感じです。


上部カバーの裏側と本体の内側は、塗装は薄めでかまいません。もし、心配であれば、一度、塗った後にもう一度薄く塗装してください。本体の外側も、何度か分けて塗装してもかまいませんが、厚めに塗装した後は、よく、塗料を乾かしてから塗ってください。生乾きの状態で二度塗りをすると、塗料が刷毛で動かされて、ムラができてしまいます。


刷毛ではなくスプレーを使ってもいいのですが、本体の内側は塗りにくいので、刷毛塗りをお勧めします。次回は、ハンマートーンの他のデザインと設置方法をご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑬

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さて、ポストが形になりましたね。蝶番(ちょうつがい)も上手に取り付けはできたでしょうか?ここまでくれば、もう完成したも同然ですね。せっかく、カバーと前面パネルに銅板を使いました。また、前面パネルにはハンマートーンのパターンも入っています。銅板は、「なまし」の作業や曲げの叩き、槌目をつけるためのハンマーでの加工で、色はややくすんで、傷もついていることでしょう。


まずは、この銅板を金属用の紙ヤスリ(布ヤスリともいわれています。)で表面をキレイにします。傷が多いようでしたら、荒めのものから始めてくださいね。紙ヤスリを長方形に切って、当て木に巻きつけます。水につけますので、セロテープでは仮止めしませんから、長めに紙ヤスリを切ってください。


ボールに水を用意して、当て木に巻いた状態で水にたっぷり浸します。銅板に水がかかるくらいに濡らして、前面パネルとカバーをヤスリ掛けしましょう。当て木に巻いたヤスリを使うことで、凹んだ部分はヤスリがかかりません。まずは、平らな部分を満遍なく、傷を消すつもりで、ヤスリ掛けしてください。


ここでは、ハンマートーンの凹んだ部分は、くすんだ味わいを残すつもりで、ヤスリを入れません。凹みの間にある高い部分だけが光り始めます。細かなヤスリまでかけて、R曲面部分が充分光ったら、仕上は完了です。

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑫

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全てのパーツが完成しました。前面パネルに槌目のデザインも入れましたので、組み立てに入ります。


まずは、木製パーツの背板、底板、側板を組み立てます。最初に底板と背板を結合しますが、背板に錐で釘打ち用のガイド穴をあけます。そして、このガイド穴を使って、背板と底板が直角になるように、釘で固定します。接着剤を結合面に塗って背板と底板を仮止めしてから、釘を打ち込んでください。錐でのガイド穴のあけかたの注意は「木工『ポスト』ハンドメイド⑧」を参考に、釘を打ち込む方向は「木工『ポスト』ハンドメイド⑩」を参考にしてくださいね。


本体が組みあがったら、前面パネルを結合します。ここでも、接着剤で本体に前面パネルを仮止めしてから、前面パネルの銅板にピンバイスで釘を通す穴をあけてから、釘打ちします。ピンバイスの使い方は、「真鍮で『表札』をつくる⑪」を参考にしてください。前面パネルを取り付けたら、上部カバーの結合です。


蝶番の取り付け方は、「木工『ポスト』ハンドメイド⑪」「木工『ポスト』ハンドメイド⑫」を参考にしてくださいね。


組み上げが終わったら、残る作業は銅板の表面処理と塗装です。ハンマートーンを活かした磨きの方法を次回ご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑪

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今回は、前面パネルに槌目(つちめ)をつけていきます。ハンマートーンとよばれるパターンです。R形状に銅板を巻きつけた前面パネルとハンマーを用意してください。ハンマーは、片側が丸いものを使います。そして、ハンマーを叩く反動で、前面パネルが動かないように、固定できる補助具をつくってください。板の片端に角材を釘付けしたものです。イラストのように、作業台と補助具に前面パネルをクランプで固定して、ハンマー作業をしてくださいね。


ハンマーの丸い側を使って、槌目をつけてきましょう。力加減でハンマー跡の深さが変わりますので、他の銅板の下に板を置いて、少し加減を練習してからがいいですね。では、左右の端と真ん中に槌目をつけます。あとは、それぞれの間の中心を埋めるように槌目を順につけていきます。この手順であれば、槌目の間隔は揃いますよ。


全て、槌目で埋め終わったら、ハンマートーンの作業は終了です。イラストは揃ったトーンですが、ランダムにつけていっても味わいのあるデザインになります。


ここまでの作業が完了したら、あとは表面塗装と組み立てだけです。もうすぐ完成しますよ。次回をお楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑩

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前回、木製パーツのRにあわせて、銅板を丸めました。木ネジで固定した側の反対側まで銅板が丸まったら、作業台に固定します。イラストのように、巻き込み側が、作業台の端から突き出すように固定してください。しっかり固定できたら、角材とハンマーで、折り返していきます。


最初は、木製パーツの縁に近い部分に角材をあてて、折り曲げます。ある程度の角度で折り曲げたら、木製パーツの裏側(底面)に向かって、折り返してください。


作業台から突き出した上体での作業ですので、しっかりと固定しないと、パーツごと跳ねてしまいますので、注意してください。イラストでは1方向のみ固定していますが、できるだけ、両側から固定してくださいね。また、手で、パーツを作業台に押し当てながら、木槌(きづち)を使って折り曲げてもいいですよ。


巻き返しがほぼできたら、パーツを裏側にして作業台に置きます。折り曲げ部分が平らになるように、仕上げてください。そして、ドリルで穴あけして、木ネジで固定すれば、銅板の巻き返し作業は完了です。


同じように、本体の前面パネルも銅板を丸めて巻きつけてください。前面パネルパーツには、デザインとして槌目(つちめ)をつけていきますので、もう少し、加工は続きます。次回は、ハンマートーンと呼ばれる、ハンマーで銅板を叩いて凹みをつけるデザイン工程をご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑨

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穴あけの終わった銅板をR形状の木製パーツに結合します。結合した後に、銅板の曲げ加工に入りますので、しっかりと固定できるように、木ネジを使いましょう。


まずは、イラストのように、R形状の木製パーツの裏側、平らな面と銅板の折り曲げ部分の位置をあわせます。そして、錐(きり)で木ネジのガイド穴をあけてください。2つのパーツを固定しづらいので、軽く錐で穴をあけたら、銅板から離して、木製パーツを裏返しに置いてから、深めにガイド穴を開け直すといいですよ。


1ヶ所の深いガイド穴があいたら、再度、銅板と木製パーツを位置あわせし、木ネジを締めこみます。1ヶ所が結合できれば、もう一方の木ネジの締め込みは楽にできますよ。


結合できたら、イラストのように固定し、角材で銅板を叩き、曲げていきます。最初に、結合部分に近い場所を曲げて銅板を傾かせ、大まかに丸めてください。角材を動かしながらハンマーで叩いてくださいね。


丸まってきたら、満遍なく銅板を角材とハンマーで叩いて、Rを絞っていきます。銅板が、木製パーツのRに馴染むように、叩いてくださいね。コツは、結合側からRに馴染ませることです。くれぐれも、木ネジの結合部分が、銅板を叩くことで割れないように、クランプでしっかりと固定してから、力を入れすぎずに叩く回数を多くして、馴染ませていくことです。


次回は、銅板の巻上げの仕上げをご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑧

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前回、折り曲げた銅板をカットしました。今度は、木製パーツに固定するための穴あけ作業を行います。折り曲げた銅板の左右端から3cmの位置を定規で測って釘で傷をつけてマーキングします。上下は折り曲げた部分の真ん中の位置です。


マーキングが終わったら、穴あけのために、厚みのある平板を用意します。銅板の左右の幅以上の長さがあり、厚さは最低1cm以上にしてください。できるだけ、3cmぐらい厚みがあるといいですよ。作業台の縁に平板を当てて、銅板を上からかぶせるように置きます。作業台と銅板で平板を挟むようなイメージです。この状態でクランプを使ってしっかり固定してください。


固定ができたら、釘でマーキングした場所にドリルで穴を開けます。ドリルで平板を貫通させないようにしてください。心配できたら、ドリルの刃の部分に、平板の厚みよりちょっと短めの長さの位置に、紙テープ(粘着剤付き)を巻いて、目印にしてくださいね。


左右2ヶ所に穴をあければ、作業は終了です。この開けた穴を使って、木製パーツに銅板を木ネジで固定します。穴の大きさは固定用の木ネジにあわせてくださいね。2~3mmぐらいの大きさの穴を開ければ充分です。次回は、木製パーツに固定して、R形状にあわせた銅板の巻き込み作業の準備をご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑦

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折り曲げの終わった銅板を、木製のR加工をしたパーツ(上部カバーと前面パネル)の幅にあわせて、カットしましょう。折り曲げた部分の直線を基準にすることで、銅板を木製パーツに巻きつける際の、斜めズレを防ぐために、折り曲げてから切断します。


まずは、作業台に折り曲げた銅板を置きましょう。折り曲げた線を基準に、木製パーツをあわせます。そして、木製パーツの幅を釘で銅板に傷をつけてマーキングしましょう。カットした後に、銅板の切断部分をヤスリで削って整えるために、マーキングより1mm以上余裕をもった大きさで、再度マーキングし、定規と釘で直線をひきます。


切断線がひけたら、作業台に切断する部分を突き出すようにクランプで固定してください。金鋸で、銅板をカットしていきますが、最初は、折り曲げた角の部分を鋸でひきます。角をカットした後に、直線部分を切っていきましょう。先に直線部分を切り始めると、後から角を切るときに、切り終えた銅板部分が上下に揺れて、角を真っ直ぐに切りづらくなりますので、ご注意を。


銅板を切り終えたら、再度、木製のR加工したパーツと、大きさをあわせて、みてください。また、折り曲げた銅板部分を基準にして、銅板の両端と木製パーツの両端が平行であるかも確かめてくださいね。このときに斜めになっていると、巻きつけ作業が難しくなりますので、気をつけてください。次回をお楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑥

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「なまし」の終わった銅板の端を折り曲げる作業です。ポスト本体のカバーや前面パネルに銅板を取り付けるために、最初に木製パーツに木ねじで固定するための部分をつくります。


銅板を作業台に固定しますが、端2cmぐらいを作業台から突き出して置いてください。そして、銅板の左右を横切る長さの角材を端から2cmの場所に当てて、クランプで固定します。


作業台から突き出た部分を、長さ45cmぐらい、太さ5cmぐらいの角材を使ってハンマーで叩いて折り曲げていきましょう。イラストのように、角材を銅板のやや上から斜めに当てて、ハンマーで叩きます。


少しずつ左右にずらして折り曲げるように、満遍なく叩いていってくださいね。波打って曲がっていきますが、できるだけ、平らに折り曲がるまで、細かく叩いていきましょう。


最後に角材を横位置に銅板の曲がった部分に当てて、ハンマーで叩きます。仕上るつもりで、横位置のまま左右にずらして叩いてください。全体を平らに折り曲げるような仕上がりです。


最初に釘などの尖ったもので、銅板の端2cmのラインを傷の線で描き込むと、叩いている途中で位置がずれていないか確認できます。もちろん、後でシンナーで消すつもりで、油性のマーカーで描き込んでもOKです。


折り曲げができたら、作業台からはずして、次の作業の準備です。次回は、木製のカバーと前面パネルに銅板をまきつけていく作業をご紹介します。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド⑤

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ポスト本体の材料を切り出し、上部カバーと前面パネルには、Rをつけました。ここからは、いよいよ、R部分に銅板をまいていく作業です。Rをつけて完成させた木製パーツを用意します。そして、まきつける銅板も一緒に用意してください。まずは、銅板のサイズが足りているか、木製パーツを当ててみて、確かめてくださいね。


銅板の大きさが充分であれば、「なまし」の作業に入ります。銅板を火で熱するために、台となるレンガかブロックを用意しましょう。レンガでもブロックでも、どちらでもかまいませんが、必ず2個用意してください。イラストでは、レンガ2個の上に銅板を平置きしました。そして、ガストーチに火をつけ、全体を万遍なく熱します。銅板が薄い場合、熱しすぎると湾曲することもありますので、注意してくださいね。


バケツに水を用意しておき、火を通し終わった銅板に、いっきに水をかけて、冷やしましょう。銅は、真鍮(しんちゅう)とは異なり、1種類の金属のみですので、火を通してから水につけて、冷却することができます。水をかけて冷やせば「なまし」の作業は終了です。表面を乾いたタオルなどでよく拭いて、水分をぬぐいとってくださいね。


次は、銅板にサイズを描き込んで、木製パーツにまき込む為の作業に入ります。「なまし」のおかげで、銅板は切ったり曲げたりしやすい硬さになっていますので、きっとうまくいきますよ!お楽しみに。

銅板&木『ポスト』ハンドメイド④

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本体パーツの材料は無事切り出せましたか?今回は、カバーと前面パネルにRをつけていく作業です!まずは、材料の板をクランプで作業台に固定してくださいね。鉋(かんな)という、木を平らに削る道具を使いますので、イラストでは固定した絵を描いていませんが、実際には必ず固定して作業してください。


カバーと前面パネルの材料は、大きさ通りに切り出され、木口もハンドサンダーで直角に仕上られていると思います。この材料の角の部分から、鉋をかけて、Rをつくりましょう。軽く鉋を角の線の上に置くような気持ちで、材料に当てます。力を入れすぎないように、角に沿って鉋を上下に動かします。少しずつ、鉋を当てる角度を変えていき、丸みのある柔らかな角度に変えていきます。左右両端に向かうほど鉋を当てる角度は急角度に、材料の真ん中にいくにしたがって、鉋を当てる角度は平らに近づけると、きれいなRがつきますよ。


イラストのような形に鉋で削り終えたら、ハンドサンダーで丸めていきます。意外にハンドサンダーでも材料は大きなカーブをつくれるほど、削れますので、ここでも力の入れすぎに注意しましょう。


鉋は引く時に削れ、ハンドサンダーは押すときに削れます。丸みが整ってきたら、最後は紙ヤスリで、仕上げをしましょう。


次回の作業は、丸みを仕上た木製パーツの上に、銅板を巻きつける工程です。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド③

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本体寸法を模造紙に描き込んで、型紙ができました。それぞれ、模造紙に描き込んだパーツをカッターで切り抜きます。全てが直線の寸法図ですから、定規を使ってキレイに切り抜きましょう。


切り抜いた型紙は、ポスト本体材料の板に貼っていきます。イラストのように、パーツの縦に長い方向が、横に走る木目に沿うように、並べて貼り付けます。木目が逆になると、板の強度も弱くなり、加工途中で割れやすくなったり、釘打ちが思うようにいかない場合がありますので、木目の方向とパーツの材料取りは、注意してくださいね。


型紙を貼り終えたら、クランプで作業台に固定して、のこぎりで切っていきます。両刃のこぎりは、木目に沿って切る縦目と木目を横切るように切る横目がありますので、使い分けてくださいね。また、まっすぐに切るコツもあります。詳しくは、前回シリーズの「木工『ポスト』ハンドメイド⑥」を参考にしてください。


材料を切り出したら、切り口(木口)を平らに仕上ます。ハンドサンダーを使って平らにしますが、同じ形のパーツなどは、材料を重ねて作業すると、同じ大きさと形に仕上がります。これも前回シリーズの「木工『ポスト』ハンドメイド⑦」で、詳しく方法をご紹介していますので、参考にしてくださいね。


ポスト本体になるパーツを全て切り出し、木口をそろえれば、第1段階終了です。ここから、カバーと前面パネルのRをつくっていきます。次回をお楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド②

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今回は、銅板&木『ポスト』の本体寸法を模造紙に描き込んでいく、型紙作りです!イラストのように、アルファベットで描かれたパーツの形を描いていきます。大きな模造紙で型紙をつくってください。


各パーツの寸法は、
【カバー:A】幅490mm×高220mm【前面パネル:B】幅490mm×高260mm
【底板:C】幅450mm×高100mm【背板:D】幅450mm×高400mm
【側板:E・E’】①230mm②260mm③110mm④380mm⑤20mm
となります。


模造紙には、始めにパーツAの横幅で長い平行線を引きます(縦線2本)。そして、2本の線に、B、C、D、の高さを鉛筆でマーキング。左右のマーキングを結ぶように横線を引いたら、CとDは幅が狭いので、それぞれの寸法をマーキングして、寸法どおりの長方形を描きます。側板は、左右どちらかを描いて、コピーをとってもいいですよ。


使う板の厚みは、20mmと、かなりの厚さ。あまり重くならないように、サクラの木やラワン材、ベニヤを使ってもいいですよ。オーク材やチーク材は、木の繊維密度が高く重いので、使わないほうがいいです。最終的に、深みのあるカラーに仕上るには、木工芸用のブラウンなど、着色用オイルを使えば、アンティークな雰囲気にできますので、重量の軽い材料を選んでくださいね。


型紙が完成したら、次回から本体の加工に入ります。お楽しみに!

銅板&木『ポスト』ハンドメイド①

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いよいよ、新しい加工方法のハンドメイドポストが始まります!前回までのシリーズでは、木だけを使ったポストでした。今回からは、ベースを木でつくり、表面は銅板で製作する「銅板&木」のハンドメイド方法をご紹介します。


イラストのように、ポスト上部のカバーと前面パネルの表面に、銅板をRを描くように取り付けます。銅板の表面は、ハンマーで凹みをつけるハンマートーンのデザインを加えた、表情豊かな仕上がりを目指すデザインです。


銅板にRをつけるために、木でつくる本体の、カバーと前面パネル部分に丸みをつける加工にします。側面、背面、底面は、前回までのシリーズ同様、フラットな板の切り出し作業が中心です。


ちょっと難しい工程は、Rをつけた木のベースに沿って、銅板に丸みをつけていくプロセス。銅板を叩きながら、丸めこんでいきます。木工と鍛金の2つの加工方法で1つのポストに仕上るシリーズ。


時間も手間もかかる方法ですが、完成したときの達成感は、一層高くなるでしょう。お好みに応じて、銅板の表面のデザインは、変えられます。ハンマートーンではなく、鏨(たがね)やポンチで、文字や形を描くのも楽しいですよ!ポストの形になれば、様々な表面処理を楽しめる加工方法ですので、是非、チャレンジしてくださいね!それでは、次回をお楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑱

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前回、塗装を終えて、全ての加工作業が終わりました。今回は、ポストの取り付けです。ポストを設置する壁や柱に、完成したポストを持っていき、位置あわせをしてください。


場所が決まったら、鉛筆でマーキングしましょう。壁や柱に描かれたマーキングを基準に、ベース板を取り付ける位置を差し金で寸法を測ってマーキングします。ベース板を壁や柱にあてて、穴あけ位置を鉛筆でマーキング。あとは、ドリルでベース板の取り付け用穴をあけてください。ドリルの穴あけとベース板の固定方法は、スタッフブログの銅板で『インターホンアクセサリー』をつくる!⑫を参考にしてくださいね。


ベース板が壁や柱に固定できたら、ポスト本体をアーチ状パーツの部分でベース板にはめ込みます。しっかり位置あわせをしたら、アーチ状パーツにあけた穴から、木ネジを通してドライバーで締め込みます。このときに使うドライバーは、棒の部分が長いものを使いましょう。また、磁石が仕込まれているドライバーを使うと、金属のも木ネジが、ドライバーの先端に磁力でくっつきますので、ガイド穴に刺し込みやすいですよ。


左右それぞれ2ヶ所。上部に2ヶ所の木ネジを締め込んだら、取り付け完了です。木ネジの長さは、アーチ状パーツの厚さの2倍を目安に、選んでくださいね。これで、全ての作業は完了です!


次回からは、銅板と木でつくるアンティークなポストのつくり方をご紹介します。お楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑰

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前回、アーチ状パーツをポストの背面に釘止めしました。アーチ状パーツにベース板を差し込んだ状態で、作業を終えましたね。このままの状態で、今回は結合用ガイド穴をあけます。


アーチ状パーツの穴から、錐(きり)を通してベース板のサイドにガイド穴をあけます。イラストでは全部で6ヶ所。できるだけ、ガイドが斜めにならないように、あけてくださいね。


ガイド穴をあけ終わったら、ベース板をはずして、ガイドがきちんと、あけられているかを確認します。ここまでの作業が完了したら、今度は塗装の準備に入ります。


まずは、ポスト背面に釘打ちしたアーチ状パーツの表面を、紙ヤスリで平らにします。エッジの部分も面取りしておきましょう。ベーズ板は、当て木に紙やすりを巻いて、平らにヤスリがけをします。


紙ヤスリを掛け終わったら、表面をクリア塗料で塗っていく作業です。板の木目に沿って、平行に動かすように刷毛を左から右に動かしましょう。角の部分などは、刷毛の先の部分を使って、塗料が厚くなりすぎないようにします。1度の塗装は、あまり大量の塗料を着けずに、薄塗りします。乾いたら塗装を3回は繰り返しましょう。ポスト全体とベース板の塗装が終われば、あとは壁や柱に設置するだけ。


次回は設置方法をご紹介します。お楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑯

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前回、作業台に板材と取り付け用パーツが固定できました。板材は、パーツの取り付け時のストッパーですので、少しきつめにクランプを締め付けてしっかりと固定してくださいね。


まずは、錐(きり)で釘打ちするためのガイド穴をあけましょう。アーチ状パーツの上部にある横位置のパーツです。縦の2本の角材を固定するために、左右1ヶ所ずつガイド穴をあけてください。


次に、釘をガイド穴に刺して、ハンマーで打ち込みます。やや、斜めに釘が入るように、ガイド穴も斜めにあけておくといいですよ。


アーチ状パーツの結合ができたら、ポスト本体の背面に取り付けます。取り付けパーツをポストの背面に置いて、だいたい真ん中の位置にあわせます。位置あわせができたら、鉛筆でポストの背面にパーツの位置を線引きして印をつけてください。そして、アーチ状パーツに釘打ちする場所もマーキングします。アーチ状パーツの1つに3ヶ所は釘打ちするように、鉛筆で点を落としてくださいね。


ーキングできたら、アーチ状パーツに錐でガイド穴をあけて、釘を刺し打ち込みます。ポスト本体と取り付けパーツの位置をあわせて、どこか1ヶ所釘打ちをしてから、曲がっていないか確かめて、残りの釘打ちをしましょう。アーチ状パーツの左上の角を最初に釘打ちするのが、お勧めの手順です。


続いて、アーチ状パーツとベース板の結合用ガイド穴をあけますので、そのままの状態にしておいてくださいね。

木工『ポスト』ハンドメイド⑮

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さて、前回で、取り付け用パーツは、寸法での切り出しと穴あけが完了していますね。アーチ状パーツは3本の角棒それぞれに穴があいています。ベース板は長方形で、正面から見て3つ穴があきました。アーチ状パーツは、ポスト本体の背面に釘打ちし、ベース板は設置する壁や柱に取り付けるパーツです。


今回は、アーチ状パーツの3つの角材を組み立てます。縦に長い2つのパーツの切り口に、接着剤を塗ります。このときの穴の向きは、イラストのように、縦長パーツは上から見て左右両サイドを貫通し、横位置のパーツは上から見て、上下に穴が貫通している方向です。接着剤がやや乾いたら、縦横のパーツを貼り付け、位置あわせのために、ベース板を差し込みます。これでアーチ状パーツとベース板がずれる心配はありません。


次は、作業台に板を1枚クランプで固定します。この固定した板に、イラストのような向きで、アーチ状パーツとベース板を組み合わせた上体で当てて、クランプで固定します。作業台の角の部分を使って固定しましょう。


アーチ状パーツの横位置の角材に釘を打ち込んで連結するための作業です。角材それぞれの穴の向き、作業台に固定するときの方向に注して作業を進めてくださいね。次回は、アーチ状パーツの連結と、ポスト本体への取り付けです。お楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑭

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今回は、壁側に取り付けるベース板づくりです!


板から切り出すときのサイズは、縦20cm×横15cm×厚さ2cmになります。最後にヤスリで仕上るときは、前回、角材でつくったアーチ状のパーツにスッポリ入るように、縦19.8cm横14.8cmの大きさになります。上下左右で0.2cmアーチ状のパーツより小さくするんです。


では、まず、板に寸法を書き込んでください。差し金で直角をとりながら、寸法線を鉛筆で書き込みます。このとき、仕上がり寸法も書き込んでくださいね。そして、のこぎりで切り出します。板の繊維によって、両刃のこぎりの横挽き刃、縦挽き刃を使いわけてさいね。


切り出しが終わったら、穴あけ位置を鉛筆でマーキングします。上から3cm左右それぞれの端から5cmの位置が上部の2つの穴です。下部の1つの穴は下から3cm左右中心になります。マーキングができたら、錐(きり)でガイド用の穴をあけて、次にドリルで貫通させます。このとき、当て木を敷いて、クランプなどで固定して作業してくださいね。


最後に仕上げをハンドサンダーや紙ヤスリで行います。アーチ状パーツとサイズをあわせながら、ヤスリ掛けの作業を行うと、寸法のズレが少なくて済みますよ!くれぐれもケガのないように作業してくださいね!

木工『ポスト』ハンドメイド⑬

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今回は、壁や柱にポストを取り付けるためのパーツをつくりましょう。イラストのように、ポストの背面に取り付けるアーチ状のパーツと、壁や柱に取り付けるベース板の2つです。


まずは、アーチ状パーツづくりのために角材をご用意ください。角材の太さは、2cm角前後であればOKです。縦に使用する角材が長さ20cm、横に使用する角材が幅19cmです。ポストの背面の縦横サイズの半分ぐらいの大きさを目安にしてください。3本の材料合計で、長さは59cmですから、最低でも60cmの長さの角材が必要です。


差し金と鉛筆で角材に寸法を記入します。のこぎりの切りしろ分を2mmぐらいあけて、それぞれ寸法を記入してくださいね。書き終わったら、のこぎりでカットします。両刃のこぎりであれば横引きの刃を使って、できるだけ直角に切ってくださいね。


切り終わったら、ベース板とアーチ状パーツを結合するために使う穴をあけます。3本それぞれ、中心から上下(又は左右)5cmづつの位置(中心から穴の間が10cmあく)に鉛筆でマーキングします。そして、錐(きり)でドリルのガイド用穴を明けて、ドリルで貫通させます。このとき、角材の下に当て木を敷いて、クランプなどで固定してからドリルで穴あけ作業をしてくださいね。当て木を敷かないと、ドリルが抜ける下側の木の皮がベリッと割れ剥がれてしまいますのでご注意を!最後にヤスリがけで仕上てくださいね。

木工『ポスト』ハンドメイド⑫

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前回、カバー・蓋に蝶番(ちょうつがい)を取り付けました。簡単でしたから、きっと曲がらずに取り付けできたことでしょう。今回は、組み立てたポストの本体にカバー・蓋を蝶番で結合します。


ポスト本体の正面になる部分を下にして横置きします。そして、カバー・蓋を立てかけるように位置あわせをしましょう。左右がきちんと合っている場所にします。イラストのように立てかけたら、誰かに押さえていてもらうか、カバー・蓋の手前に、本や工具など、ちょっと重い何かを置いて、位置がズレないようにするといいですよ。もちろん、ポスト本体の底側にも同じように何か置いてズレないようにするほうが、作業はしやすいです。


前回と同じようにカバー・蓋の蝶番の穴をガイドに鉛筆でマーキングしてもいいのですが、せっかくカバー・蓋と本体の位置をあわせましたので、今回は直接、錐(きり)で印をつけます。蝶番の穴の中心に錐の先端をあてて、ポスト本体を手で押さえるようにして、グッと押します。ガイド用の穴は浅くてかまいませんので、木ネジが刺さる程度でいいですよ。


4ヶ所に錐でマーキングしたら、カバー・蓋と本体の位置をズレがないか再確認して、木ネジをガイド用の穴に立てます。そして、ポスト本体を手で押さえながら、ドライバーで木ネジを締めこみます。1ヶ所、木ネジで固定すれば、後の作業は簡単です。2つの蝶番で4ヶ所に木ネジを締めこめば取り付け完了です!

木工『ポスト』ハンドメイド⑪

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さて、今回はポストカバー・蓋に蝶番(ちょうつがい)を取り付けます。蝶番の大きさは、板の厚みが10mmぐらいですから、開いた状態の幅が21mmぐらいで縦の長さが25.5mmぐらいのものを選びましょう。材質やカラーはお好みで選んでくださいね。ホームセンターであれば、種類もたくさんありますよ!


では、取り付けに入ります。カバー・蓋になる板を裏返して、板の端から20mmくらいの場所に蝶番を置きます。このとき、蝶番の結合部分が下になるように置いてください。左右共に同じ場所にしてくださいね。蝶番の穴をガイドに鉛筆で印をつけましょう。1つの蝶番で2ヶ所にマーキングしますので、全部で4ヶ所にマーキングできましたね。


一旦、蝶番を板からはずして、マーキングした部分の真ん中に錐でガイド用の穴をあけます。深さは、木ネジの長さの1/3ぐらいでいいですよ。角度は板に対して垂直でかまいません。コツは、あまり大きな穴にしないことと、深さを木ネジの長さよりも浅くすることです。


ガイド用の穴があいたら、蝶番を結合部分が下になるように置いて、木ネジを穴に立てます。そして、ドライバーで締めこめば、取り付け完了です。2つの蝶番を取り付けてくださいね。くれぐれも、蝶番の裏表を間違えないようにしてください。


次回は、本体にカバー・蓋を取り付けます。同じように蝶番で結合しますよ。お楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑩

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前回は紙ヤスリで表面を仕上げましたね。ここで、各パーツの組み立てを確認しましょう。それぞれのパーツの寸法が、きちんとあっているかを仮に並べて確認します。イラストのような組み合わせになりますので、接着や釘打ち前に確認してください。


一番大きなパーツ・板がポストの背中になる背板になりますね。この背板に左右の側板と底板を結合します。順番は底板からつけるのがいいでしょう。背板と底板が結合されれば、側板の取り付けは、とっても楽にできますよ。


背板、底板、側板で本体の箱組みができたら、前面を飾るパーツの取り付けです。アクセントのための異なる木材パーツがありますので、取り付ける順番を間違えないように順番に並べて作業するといいでしょう。取り付けは、下から順に、隙間があかないようにパーツを結合していきます。


結合するには、ガイドとして錐(きり)であけた穴に釘を立ててハンマーで打っていきますので、仮止めがないとパーツの位置がズレてしまいます。最初に接着剤で板どうしを仮止めしましょう。接着剤が乾いてから、釘打ちをしていきます。


あとは、蓋の部分を蝶番(ちょうつがい)で結合し、壁や柱に取り付けるためのパーツをつくれば作業が終わります。次回は蝶番(ちょうつがい)の取り付けです。お楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑨

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前回は線引きと各パーツの接合部分に錐(きり)で穴あけをする工程でした。釘打ち用のガイドですので、貫通させないで穴をつくりましたね。


今回は、表面の紙ヤスリ仕上です。各パーツから型紙を剥がします。パーツのエッジにカッターの刃をスッと通して、型紙と板の間に隙間をすくって剥がしていくと、意外にきれいに剥がれます。もし、使ったのりが板や紙に染み込む水性タイプのもので剥がし難かったり、しっかりと着き過ぎていたら、お水に着けて紙を剥がし、板をよく乾かして作業を進めてください。


木工用の紙ヤスリですが、目の粗さは様々です。紙ヤスリがけは、最初に粗い目のもので、おおまかに平らにし、仕上に目の細かいものを使います。表面を平らにするために、紙ヤスリを細長く切って、平らな板に巻きつけ、テープで止めます。あまり小さいと傷がつきやすいので、細長いパーツより大き目の板を用意しましょう。


パーツの板は、もともと平らに近いはずです。紙ヤスリを巻いた板をパーツに乗せて、そのまま平らになるように動かしましょう。表面が平らになればOKです。


角の部分は面取り(めんとり)といって、尖りを少し丸くするつもりで、紙ヤスリを掛けましょう。ささくれ立った部分は、ケガのないように注意して作業してくださいね。

木工『ポスト』ハンドメイド⑧

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今回は線引きと錐(きり)を使った穴あけの方法をご紹介します。パーツの断面・木口(こぐち)は、ヤスリで平らになりましたね。上手に斜めにならずに、できましたか?


ヤスリ掛けが終わったポスト正面のパーツを作業台の上に並べます。ぴったりと隙間なく並べてくださいね。次に全てのパーツを挟み込むように、クランプで固定します。イラストのように、上下から挟み込むような感じで止めてください。


固定が終わったら差し金と鉛筆で、穴あけの位置を描き込みます。板の厚さが1cmですので、パーツの左右両端から5mmの場所に縦線をいっきに引きます。そして、それぞれのパーツの高さの真ん中に、穴あけ位置をマーキングしましょう。鉛筆で「ちょん」と印をつければOKです。


正面のパーツは並べて側板に打ち付けますので、釘の位置が揃ったほうがいいので、一度に全てのパーツをマーキングしました。他のパーツは1枚ごとにマーキングしてくださいね。


マーキングした位置にあける穴は、釘を打つ時のガイドとなる穴ので、突き抜けるほどあける必要はありません。錐を使って板の3分の2ぐらいの深さまであけます。錐は板に対して垂直ではなく、やや傾けて穴をあけていきましょう。釘は垂直に打つとせっかくの接合部分がはずれやすくなります。イラストのように接合する板が重なる方向に向かって斜めに錐で穴をあけていくのが、コツです。次回をお楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド⑦

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型紙に沿って、板の切り出しが終わりましたね。使い分ける木の種類ごとに、板を切り出してください。イラストは、桜の板のパーツです。一番枚数の多いパーツですね。


切り出しが終わったら、切り口(木口)のヤスリ掛けです。日曜大工が得意な方なら、鉋(かんな)を使ってもいいですよ。ここでは、手軽なハンドサンダーで平らにしていきます。それぞれのパーツの4辺を真っ直ぐになるように、余分な部分にヤスリを掛けます。もちろん、安全のためには、クランプで固定してからがいいでしょう。ハンドサンダーを木口に水平に当てて、真っ直ぐに引くのがコツです。角の部分が直角かどうか、時々、差し金で確認してください。


ポストの側面になる板は左右対称で同じ大きさ形のパーツです。この2枚のパーツは、重ねてガムテープなどで仮止めをし、2枚同時に平らにしていきます。仮止めの位置は2ヶ所にすれば、2辺のヤスリ掛けができます。クランプで固定し、ズレないように削りましょう。これで、形がバラバラにならずに済みますので、後の接合も歪まなくなります。


できるだけ、木口が斜めに削れないように注意してください。角の部分は、紙ヤスリでちょっと丸め、トゲなども出ないように後から仕上げますので、ここでは気にしなくて大丈夫です。ケガの無いように作業してくださいね。

木工『ポスト』ハンドメイド⑥

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前回、大きな板も小さな板も、型紙が貼り終わりましたね。この板をカットするために、作業台にクランプで固定します。大きな板を切りますので、作業台は高さが低いものがお勧めです。また、クランプで固定しやすいように、テーブル型がいいでしょう。イラストのように、板にクランプの締め付け跡が残らないように、当て木を挟んで固定します。そして、型紙に沿って、のこぎりでカットしてください。


イラストのような両刃のこぎりには、縦挽きと横挽きの異なる刃が左右それぞれに、ついています。板の木目と平行になるように、繊維に沿って切る場合は縦挽きの刃を使います。逆に板の木目に対して直角方向になるように切る場合は、横挽きです。刃の目がスッキリしているほうが縦挽きで、ジグザグに細かい方が横引きです。


板をまっすぐに切るコツは、真上からのこぎりの刃を見ながら挽くことです。板に対して直角にのこぎりの刃を立てるように挽くと、真上から見て、1本の線に刃が見えます。これが、直角にのこぎりを挽けている状態です。斜めになっているとイラストのように左右どちらかに傾いた分、のこぎりの刃が面で見えてきますので、すぐに気づきますよ。作業をしやすいように、パーツをこまめに切り分けてくださいね!


くれぐれもケガにはご注意ください。

木工『ポスト』ハンドメイド⑤

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ポストのパーツごとに模造紙に描き込んだ型紙をカッターなどで切り抜きます。パーツごとのバラバラの型紙になりましたね。


次は、型紙の裏面にのりを塗っていきます。大きなパーツですが、縁も真ん中もまんべんなくのりをつけます。


材料となる板に型紙を貼っていくのですが、板には「目」がありますので、貼り付ける方向に注意が必要です。「目」とは、板の木目の方向のことです。横に伸びる木目であれば、この横方向に対して各型紙の長い辺が平行になるように貼り付けていきます。イラストを参考にしていただけるとわかると思いますが、ポストの側板の型紙は横向きに貼られていて、長い辺が木目と平行です。同じように他の型紙も、長い辺が木目に平行となるよう貼っていきます。


型紙同士の間には、のこぎりの刃の厚み分だけ隙間を空けましょう。型紙と型紙の間を2mmぐらい離して貼りこむ感じです。できるだけ、パーツを集めて無駄が無いように型紙を配置します。また、板の縁の水平・垂直のラインを生かして、縁に沿って貼りこむのが、のこぎりでのカット作業とヤスリ掛けの作業を楽にするコツです。型紙の裏表と向きを間違えないように貼り付けてくださいね。

木工『ポスト』ハンドメイド④

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前回、雨対策のための形や、デザインアクセントを検討しました。色々なポストを参考に形や加工を考えられたことでしょう。今回は、板を切り出すために必要なパーツの型紙づくりです。イメージの固まったデザインをもとに、実際の寸法を図面を引くように描いていきます。大きな模造紙をご用意ください。ちょっと集めのラシャ紙でもいいですよ。


最初にポストの正面の長方形を描きます。イラストのパーツ④~⑧が正面の外寸ですね。縦35cm横30cmの長方形を描きましょう。


次にパーツの高さを上から順番に差し金で寸法を記入して、横線で分割していきます。④は縦10cm⑤は縦3cm⑥は縦10cm⑦は縦4cm⑧は縦8cmです。


今度は上蓋③、横長の長方形です。斜めにする部分ですので縦15cm幅は④~⑧と同じ30cmです。


底板となる⑨は両側の側板(厚さ1cm)に挟まれますので、2枚の厚みを差し引いて幅28cmになります。


①と②の側板は、長い方の縦が37cm、短い方の縦が35cmです。幅は14cmになります。長い方の縦線から水平に内側1cmの線を引いて、短い方の縦線と結びます。


⑩の裏板は、縦37cm横28cmの長方形ですね。


各パーツの図形を寸法どおりに描き終えたら、あとは切り抜くだけ。型紙描画ができあがりです。


ご自分でデザインを考えた場合も、正面、側面、上面、底面、裏面ごとに図形として紙に寸法を描くと間違いが少なくなりますよ。

木工『ポスト』ハンドメイド③

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初回にポストの大きさをご説明しました。A4サイズの郵便物が入り、手づくりし易い四角形の形です。そして前回は木工のための道具ですね。のこぎりなど、必要な道具をご説明しました。


今回は、材料取りをする前に、形をもう一度考えます。門や玄関につけるなど、ポストを設置する場所によっては、雨の心配がありますね。そのために、イラストのように雨対策として蓋(ふた)の部分を斜めにします。これで、雨がかかっても流れ落ちていきますね。蓋を斜めにするために側面の板は、先がとがった形に変わります。


そして、もう一つ、せっかくのアクセント・パーツとなる、色の異なる木材を使う部分に丸みをつけて、イメージを更にナチュラルな優しい雰囲気に変えてみます。材料の寸法は丸みをつける前の長方形の大きさです。棒状に板をお切り出してから、ヤスリで丸みをつけていく方法です。大きな四角いポストが、アクセント・パーツにちょっとした加工をすることで、単なる板の組み合わせとは違ったデザインになります。イラストは、部分的な丸みですが、それぞれのパーツ全ての角をR(アール)状に丸くするのも、いいですよ。


日曜大工に自信のある方は、様々なポストのデザインを参考に、形を考えてください。デザインが終わったら、材料となる板からパーツを切り出すための材料取り(寸法を板に書き込む)作業に入ります。次回をお楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド②

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ポストを手づくりするための、道具をご紹介します。木工で製作しますので、皆さんも聞いたことがある大工道具が中心です。


まずは、寸法を測って、木の板に線引きするための道具・差し金(さしがね)です。長い目盛り付き定規と短い目盛り付き定規が直角をつくった「くの字型」が特徴。板の端に合わせて直角に線を引くのに便利です。板への線引きには鉛筆を使います。


板を切るための鋸は、縦横挽きのできる両刃のこぎりがお勧めです。安全に板を切るために、固定するクランプと、板を傷つけないように使用する当て板も用意します。部品としての板を切り出した後には、もちろん組み立てですね。


トンカチでお馴染みの玄翁(げんのう)かハンマーをご用意ください。上蓋をつなぐための蝶番(ちょうつがい)。そして板を接合する釘(くぎ)。釘を打ち込む場所をあらかじめ錐(きり)で浅く穴あけすると打ちやすくなります。また、釘止めの前に接合部分には接着剤を塗っておきます。


形が組みあがったら、最後は表面仕上げのために塗装をしますので、塗料と刷毛(はけ)も用意しましょう。今回は木の板の木目やカラー、木肌の質感を活かしたポストをつくりますので、仕上げの塗料は透明の艶消しが、お勧めです。


ポストを日曜大工でつくるには、作業スペースも必要ですので、ご自宅のお庭など切削から組み立て、塗装の乾かしまでできる場所でおつくりくださいね。次回をお楽しみに!

木工『ポスト』ハンドメイド①

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日曜大工に、工芸の持ち味をちょっと加えて、ポストをつくるのが、木工『ポスト』ハンドメイドです。


イラストでは、つくり方をご紹介するポストの例が描かれています。最初にご紹介するポストですので、つくり易い箱型に、異なる種類の木でアクセントをつけるパターン・デザインとしています。


日曜大工は得意ですか?木の板をのこぎりで切って、カンナやヤスリで木口を削って、釘や木ねじで形に組み立てる。物を手づくりするのは、とても楽しいですね。完成したときの達成感は、何ともいえない清々しさがあります。


手づくりするポストの、まずは寸法。A4サイズの郵便物が入るように、幅30cm高さ38cmの大きさです。素材は、木の色と質感を活かした仕上がりにできるように、桜、チーク、オークの3種類を使います。ベースになるのは、ピンクがかった桜の木。硬さも調度よく、とても加工しやすい材料です。アクセントには、黄土色で脂分が多く、木の繊維の密度が高い固めのチーク材と、更に重みのあるこげ茶色のオーク材を使います。


これからご紹介する事例は、A4サイズ郵便物に合わせた大きさですが、実際につくる時には、ご自宅の玄関のスペースに合わせて、サイズを自由にお考えください。また、材料も木の種類は様々です。質感と色合いで組み合わせはデザインしてくださいね。


基本的な木の板の切り方や、削り方、組み立てのポイントなどをご紹介していきます。お楽しみに!

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