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スタッフブログ

フラワーストーリーカテゴリー

クリスマスを飾る真っ赤な葉「ポインセチア」

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12月も半場を過ぎました。街も家もクリスマスのイルミネーションが出揃ったように煌めいてますね。


このシーズンに欠かせないのが、「ポインセチア」ですね。クリスマスの必需品。真っ赤な葉が特徴です。


ポインセチアをよく見ると、赤い葉っぱの中央に丸いツブツブがあります。この茎の先端につくツブツブが花なんですね。花には花びらがなく、花のすぐ下についている葉っぱが赤く染まります。一種の紅葉で、花屋さんの店頭に並ぶのは、クリスマスに合わせて、意図的に紅葉させる処理をしたものです。


なぜ、クリスマスに登場するのか?それは、葉の明さは「キリストの血」の象徴とされ、原産国のメキシコ合衆国では、「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれるほどキリスト教に関わりが深いんですね。


ポインセチアという名前の由来ですが、アメリカ合衆国から派遣された初代メキシコ公使「J・R・ポインセット」さんの名前に由来しています。和名は、猩々木(ショウジョウボク)。伝説上の動物である猩々は、大酒飲みで顔が真っ赤。葉っぱの赤さと猩々の赤い顔が似ていることから名付けられたそうです。


花言葉は、「私は燃えている」「祝福する」です。


クリスマスツリーの横に、是非、飾ってください。


------------------------------------トウダイグサ科 ポインセチア 別名 ショウジョウボク。メキシコを中心に中央アメリカに分布する熱帯性の低木。樹高は30cm~5mまで。明治時代中頃に日本に渡来。品種改良は、アメリカで20世紀前半始まり、ドイツ、ノルウェーでも育種が進む。現在でも新しい品種が作られ、色や形、大きさだけでなく、落葉しにくい、茎が折れにくいなどの利点を持った品種もある。

寒さにも緑を絶やさず「ヒマラヤ雪ノ下(ひまらやゆきのした)」

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寒い日が続きますね。冬風が肌をさし、日暮れも早くなりました。冬のガーデニングには、花数が気になるところ。緑も少なく、ちょっと寂しさを感じます。


そんな、12月から春までにお勧めの花が、写真の「ヒマラヤ雪ノ下(ひまらやゆきのした)」です。


別名を「ベルゲニア」「大岩団扇(オオイワウチワ)」と呼ばれる多年草。冬の寒さにも葉は緑鮮やか。花は12月中旬から4月まで咲いてくれます。葉っぱが特徴的で、丸い団扇(うちわ)のような形をしています。そして、花は淡いピンク。意外にガーデニングには用いられていて、何気なく植えられているんですよ。とても寒さに強く、手間いらずも人気の秘密。流石にヒマラヤ、シベリアが原産ですね。


この「ヒマラヤ雪の下」には、タンニンが沢山含まれています。そのため、シベリアでは、革をなめす作業に使われていたそうです。動物の皮は、放っておくと腐敗したり板のように硬くなります。これを防ぐために樹液やイブシなどで、皮をなめらかな状態で腐らないようにしたんですね。ちなみに皮がなめされたあとを革と書くそうです。寒い地域で人々を肩高くする動物の革。「ヒマラヤ雪の下」のタンニンは、とても大切な役目を果たしたんですね。


花言葉は、「順応」「忍耐」です。冬のグリーンガーデンにお勧めですよ!


-----------------------------------------------雪の下(ゆきのした)科 ベルゲニア属 ヒマラヤ雪の下。多年草。開花期は12月中旬から4月中旬。原産はヒマラヤ地方で、シベリアに多く原生する。日本には明治初期に渡来した種で、暑さにも寒さにも強いが湿気を嫌う。年数を経ても草姿が乱れない事が人気で園芸品種としても広まった。茎と葉にタンニンを多く含むため、ロシアでは製革のなめしに使用している。

厳しい環境に強い「縁紅弁慶(ふちべにべんけい)」

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12月です。寒さも増して冬らしくなっています。2013年も残すところ1ヶ月ですね。


今年はどんな年でしたか?師走になると忙しく、先生でも走り回ると昔から言われています。「もっと余裕があったら。」などと、忙しさの合間に思う方もいらっしゃるでしょう。


写真お花は、「縁紅弁慶(ふちべにべんけい)」です。一般的には「金の成る木」「花月」とも呼ばれているものです。


「金の成る木」と呼ばれる由来として、小さな新芽が出たときに、5円玉を通してそのまま成長させて、枝に5円玉が成ったように仕立てて販売するのが流行したという説や、肉厚の楕円形の葉が金貨のように見えるからなどの説があります。


南アフリカ原産のベンケイソウ科の一種。世界中に分布しています。とても厳しい環境に強く、乾燥や低温でも耐えうる強さ。


お金を得るには厳しい環境にも耐えられないとダメなんでしょうね。


花は早い場合で11月からですが12月に咲き始める事が多く、小さな星型の花を密集させて咲きます。名前のとおり葉っぱの縁が紅色になる観葉植物として用いられる花。


花言葉は「不老長寿」「一攫千金」と縁起の良い花として親しまれています。


---------------------- ベンケイソウ科 フチベニベンケイ 南アフリカ原産の多年草。草丈は30cmから3mまでと、大きく育つものも多い。主に葉の形や株姿を楽む多肉植物で、葉は低温にあうと紅葉して全体がワインレッドになる。花は小さな星形で、茎の頂点にまとめて咲く。花色は白や淡いピンク。開花期は12月から3月。春から秋に生長して冬は休眠する。日本には昭和元年に渡来したといわれる。

光に映える空を想わせる「茜(あかね)」

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もう、11月も終わりです。街は、クリスマスムードでイルミネーションが煌きます。


今年の秋は、皆さんどんな思い出をつくりましたか?秋といえば夕焼け。山野を染める紅葉。秋色といえば、赤・オレンジとちょっと赤味の強いオレンジ色ですね。


写真の白い花は、「茜(あかね)」です。茜色と言われる赤・オレンジの由来となる花。この花の根が赤色に布を染める染料に使われるんです。


古くは万葉集で、オレンジに染まった空の情景を象徴する花として登場しています。枕詞になっているんです。夕暮れ時のオレンジに染まる空。明るく綺麗な空。茜雲(あかねぐも)など、光に赤く染まった空の雲の名前にも使われています。


茜は、染料の他にも漢方薬の原料として使われています。虚弱体質、心臓病などに対する効能を北する民間薬だそうです。白く小さな花ですが、古くから人々の暮らしに役立っているんですね。


--------------------------------------------------アカネ科アカネ属 蔓性多年草 茜 別名 アカネカズラ ベニカズラ。 根が赤黄色をしている。 原産地 日本及びアジア東部 茎には刺が下向きに密生している。 染料の他漢方薬の原料としても用いられる。古くは『万葉集』では11首詠まれ、枕詞として用いられる。「紫」「日」「照」「昼」などにかかる。
「茜さす」は色や光が映える意味。対になる枕詞にヒオウギの黒い実が象徴となる「黒」「夜」の意味の「ぬばたま」がある。

冬に咲く「冬桜」

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寒さも増して、もう、11月も中旬です。秋から冬に向かって街は景色を変えていきます。葉は紅に染まり、そして街路に散り舞います。枝から葉が消え、薄雲のに向かって先を伸ばすだけの木もありますね。


そんな季節に、淡い白色の花を咲かせるのが、写真の「冬桜」です。本当に桜なんですよ。春と冬の年2回花が咲く桜。春には1週間程度、花が咲き散っていきますが、冬の11月に咲き始める花は、約1か月と長い期間咲き続けてくれます。


江戸時代の終わりに近い頃から栽培されている、数種の桜(マメザクラとオオシマザクラ)から生まれた雑種なんですね。


群馬県のご当地かるた『毛利かるた』では、「三波石と共に名高い冬桜」と詠まれるほど、群馬県鬼石町の桜山公園の冬桜は有名。日本の名勝にも指定されています。


冬に咲く桜。寒い季節に開く淡い花々は、暖かな季節を思い出させてくれますね。春にはもう一度、花を見せてくれます。


・・・・・・・バラ科サクラ属 冬桜。別名 コバザクラ(小葉桜)、シキザクラ(四季桜) とも呼ばれている。十月桜とは異なる種。日本原産の桜で、マメザクラとオオシマザクラの雑種。花色は白又は淡いピンクで、花弁が5枚の一重桜。花径は3cm~4cmと、やや大きめの中輪。樹高は10m~15mに成長する。関東地方に多く植えられ、群馬県鬼石町には約8000本があり、桜山公園の冬桜は有名。

金色の小さな鳥舞う「公孫樹」

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11月に入って、だんだん肌寒くなってきましたね。ちょっと、コートには早いけど、ちょっと寒さに震える時も。日暮れ時も早くなってきました。夕暮れには、秋らしい景色が街に現れています。


写真は、公孫樹(いちょう)です。花ではなく葉の黄色を楽しむ木ですね。街路樹としても使われており、黄色の落ち葉が歩道を埋めている風情は、都内でも至るところで見られる秋の楽しみ。


日本語名を銀杏(ぎんなん)。銀杏並木(いちょうなみき)は、色々な物語や俳句にも登場します。


中でも有名なのは、日本の歌人、思想家 与謝野晶子さんの句で、


「金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして 銀杏(いちょう)ちるなり夕日の岡に」


があります。歌の意味は、「秋の夕陽に照らされて、金色をした小さな鳥が舞うように、岡の銀杏の葉が散ってゆく。」という意味です。公孫樹の葉を金色の小鳥に見たてているんですね。


夕暮れ時の街を飾る金色の小鳥たち。あなたも、ちょっとお散歩してはいかがですか?


--------------------------------イチョウ科 イチョウ属 公孫樹(いちょう) 和名 銀杏(ぎんなん)中国原産の落葉高木。扇状の葉型が11月から黄色に変色する。この時期、4から5月に開花し、9から10月に受精した実が成熟する。果実は公孫樹特有のカルボン酸臭を放つ事がよく知られる。長寿の木で、植えてから実がつくのは孫の代という事も名前の由来とされている。

心の美しさも現す「磯菊(いそぎく)」

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暑かった夏は、もう遠い時。たまに、ぽかぽかと暑さを感じる日もありますが、もう秋も深まり冬がやってきます。真夏に賑わった海岸も、人影はなく寒々とした風が通るだけ。


そんな、海を元気づけるように、目を引く花が、写真の「磯菊」です。


10月から12月、秋から初冬にかけて咲く花で、主に、その名前の通り磯など海岸線の岩場になどに咲きます。


一つの花姿は花弁が無く、花占いの後の毟られた花のようにも見えますが、波を背に小さな黄色い花がぽんぽんぽんと沢山咲いている情景は、見事に美しいものです。鮮やかな黄色が好まれ観賞用にもされますが、主に野生種です。


静岡県から千葉県の太平洋側・海岸線に生息する花で、見られる地域が狭く、原産も日本産。純粋な和の花。


花言葉は、控えめで清々しいイメージの「感謝」「清楚な美しさ」「大切に思う」と、外見の美しさだけではなく、心の美しさも現す意味があるんですね。


-----------------キク科キク属 イソギク 日本原産の多年草で分布は静岡県・千葉県の海岸線。乾燥にも強く厳しい環境でも育つが、キク科のン下では成長が遅く繁殖力も強くはない。観賞用に鉢植えにする場合は、土が長く湿らないように注意が必要。日当たりと水はけのよい場所が適し、暑さにも寒さにも乾燥にも強い。

花言葉は”困難に負けない”「石蕗(つわぶき)」

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10月も後半。秋らしく涼しい日が続きます。ちょっと、秋空が雨を誘う日もありますが、色とりどりの傘で、雨の日も楽めるといいですね。


ご紹介の花は、「石蕗(つわぶき)」です。


10月から咲き始める花で、原産は日本、そして台湾の日本で生まれ育った花です。食用にも観賞用にも親しまれてきた可憐な花。海岸線や日陰でも育つ強い花で、葉っぱが蕗(ふき)に似ていて、艶のあることから「つわぶき」と名前がつけられたそうです。


日本の歌人で有名な斉藤茂吉さんの歌には、「いくたびか 時雨(しぐれ)のあめの かかりたる 石蕗の花も つひに終はりぬ」と、強く可憐に咲く石蕗も雨に花が散る様子など、儚く詠まれたこともあります。


秋から冬にかけて花を咲かせて、花が終わると種はタンポポのように風に散っていきます。そして、葉は艶やかなまま、冬でも茂ってくれるので、お庭の日陰、半日陰によく植えられる他、石組の足元や間などにも癒しのアクセントとして使われます。黄色の花と艶のある緑の葉が、風情を飾るワンポイントになるんですね。夏に植えこんで12月までの季節に観賞するのが最適です。


花言葉は、「困難に負けない」「謙遜」「謙譲」「愛よよみがえれ」「先を見通す能力」たくましくも謙虚な意味が多いですね。


-------------------------------------------------------------キク科 ツワブキ属 ツワブキ 海岸線や石際、岩の間などで、日陰でも自生する日本原産の草花。草丈は20cmから1mまでと種によって異なる。古くから庭園の下草に用いられ、葉は、濃緑色。葉表がクチクラ(キューティクル)でコーティングされているのも特徴。

郷愁を誘う花姿「藤袴」

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秋らしく涼しい日が続いています。秋と言えば七草。春の七草と違って、花を見る事を楽しむのが秋の七草です。


奈良の時代。万葉集で選ばれた七つの草花。山上憶良(やまのうえのおくら)が、


『秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花』


と詠んだ事がその起源です。


写真の花は、「藤袴(ふじばかま)」です。夏から初秋にかけて咲く花ともいわれていますが、東京では10月から咲き始める事が多いそうです。


小さなピンク色の花がたくさん咲きます。花色が藤(ふじ)色。花弁の形が袴(はかま)。花形がその名前の由来です。古くから日本人に愛された花ですが、中国から渡来した外来種。もともと強い花で、野生化したそうです。


香りは桜餅のような甘い香り。平安時代になると、干した茎や葉っぱを水につけて、大和撫子たちが髪を洗ったとも言われています。お茶に使われたり、芳香剤にも使われた女性に縁のある花。防虫剤にもなるそうです。


花言葉は、「ためらい」「遅延」「躊躇」「あの日を思い出す」「優しい思い出」と秋空に恋に悩む女心のようですね。


------------------------------------キク科 ヒヨドリバナ属 藤袴(ふじばかま)。中国、朝鮮半島、日本に分布する多年草。水辺を好んで自生。奈良時代に中国から渡来し野生化した秋の七草の一つ。郷愁を誘う花姿が日本人に愛され、様々な古典文学にも登場したと語り継がれる。葉は3つに深く切れ込んでおり、生乾き状態のものは独特の甘い芳香を放つ。

淡い恋と共に「センニチコウ」

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もう10月ですね。日中でも、だんだん肌寒くなり、夜は寒々としてきました。暖かくして風邪などひかないように、お気をつけ下さい。


写真の花は「センニチソウ(千日紅)」です。細い枝先にボンボンのような丸い頭花をつける花。とても可愛らしいですね。切花や鉢植え、花壇に植えられますが、この花は乾燥しても色褪せしないのでドライフラワーとしてもよく使われます。


英名のbachelor's button「独身者のボタン」と言われますが若者が、この花をポケットに入れて恋人に会いにいき、枯れるか枯れないかで恋の行方を占ったことから言われるようになったそうです。(花が枯れなかったら恋が実り、枯れたら成立しない)この場合の花言葉は「独身」「恋の希望」を表すそうです。初恋のような淡い思いが思い浮かびますね。

属名のゴンフレナは、ギリシャ語の「Gomphrena(ケイトウの一種)」にちなんだものとされます。和名は、花期がとても長く乾燥しても色が変わらないことから「センニチコウ(千日紅)」、またはセンニチソウ(千日草)」と呼ばれます。別名は花姿から「ダンゴバナ(団子花)、センニチボウズ(千日坊主)」とも呼ばれます。英名は丸い葉鶏頭という意で、「グローブ・アマランス(globe amaranth )」です。そういうところから変わらぬ愛情・永遠の恋・不朽・不滅・安全・永遠の命などの花言葉も生まれました。


-----------------------------------------------------------------ヒユ科 センニチコウ属 センニチコウ (千日紅) 別名はセンニチソウ(千日草)またはゴンフレナ(Gomphrena) とよばれ、学名がGomphrena globosaです。熱帯アメリカが原産地です。庭植え、花壇、切花、主にドライフラワーに用いられます。

広がっていく小さなヒマワリ「サンビタリア」

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9月も3分の1を過ぎます。涼しい日と暑い日が入れ替わりに来たり、体調には注意が必要ですね。


夏の思い出。眩しい太陽の花がひまわり。ちょっと、ひまわりを小さくしたような花もあるんですよ。
鮮やかな黄色が目にまぶしいほど印象づけるサンビタリアという花です。


花は2~3センチほどの大きさで、色は黄色とオレンジ色があります。真ん中部分の色が黒く見える品種がよく見かけるもの。その姿からジャノメギクの別名があります。


英名ではCreeping Zinniaと呼ばれておりますが、横に這う性質があり、ジニアの花に似ていることから付けられたそうです。Creepingは這う(ほふくする)ことという意味だそうです。よく枝別れして先端に花を咲かせるのですが、茎は立ち上がらずに地面を這うようにして広がっていき、群生して咲く様は見事な景色だそうです。


八重咲きもあるそうです。在来種は草姿が乱れやすく花付きがややまばらですが、園芸品種は草姿のまとまりがよく花もたくさん咲くのが特徴だそうです。園芸品種には、半八重咲きの「スプライト」や花の中心部分が緑色になる「アイリッシュ・アイ」、花付きの良い「アズテック・ゴールド」などが人気ですね。


花言葉は「私を見つめて」「変わらぬ情愛」です。


小さな黄色い花をいっぱいに咲かせて、存在をアピールする様子や小さいながらも次から次へとたくさんこぼれるように咲く愛らしい花の姿からつけられたのでしょう。


----------------キク科 サンビタリア 別名ジャノメギク(蛇の目菊)、メキシカンジニア 学名はSanbitalia procumbens、属名はサンビタリア属であり、中央アメリカ(メキシコ~グアテマラ)が原産地だといわれています。

味でも楽しめる「生姜(ショウガ)」

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小中高校の夏休みも終わりましたね。どこかに行きましたか?まだまだ暑さは続きます。キチンと食べてバテないようにご注意くださいね。


写真は生姜(ショウガ)の花です。


花としてだけではなく、独特の香気と刺激的な辛みをもつショウガは、解毒、発汗、健胃などの作用をもつ漢方薬として、古くから用いられてきました。


四季折々の料理の薬味、魚や肉の臭み消し、さらには味噌漬けや酢漬けなどにされ、日本人の食生活に深く浸透していますね。


実は原産地 は熱帯アジアで、日本には八世紀初頭以前に渡来してきました。中国やインド、東南アジアの料理にもさかんに使われるため、東洋の香味料と考えがちですが、英語でいえば「ジンジャー(ginger)」ですから西洋でも古くから利用されており、実は世界中で栽培されるハーブなんです。


花言葉は「豊かな心」「信頼」「慕われる愛」「無駄なこと」。


日本では花 は咲きませんが、まれに暖地で咲くことがあります。夏から秋にかけて高さ20cmぐらいの 花茎を地下茎から伸ばし、花茎には鞘状の葉がつき、先に太くて短い穂状花序を付けます。 結実はしません。


辛味の成分は結晶性のジンゲロン(Zingeron)と油状のショウガオール(Shogaol)です。


品種数は多くなく、辛味の強い系統と、繊維が少なく質が柔軟な系統があります。むしろ 一般には、初夏の早採りを葉生姜または青矢、初秋の葉付きのものを秋生姜、晩秋の根茎 をひね生姜の様に区分しており、季節が遅いほど辛味が強くなります。


----------------ショウガ科 ショウガ生姜〔Ginger〕別名ハナシュクシャ(花縮砂)、ジンジャー・リリー学名はZingiber officinale、属名はショウガ属であり、熱帯アジア、マダガスカルが原産地だといわれています。

繰り返し咲いては散ってく「木槿(ムクゲ)」

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夏も終わりと申しながら、まだまだ暑い日がつづいております。ご健康にすごしていますか?


今日は「木槿(ムクゲ)」の花をご紹介します。よく似た植物に「フヨウ」があり、両者が比較されることが多いのですが、同じフヨウ属でも違います。木槿は、早朝に花が開き、夕方にはしぼんでしまうという一日花。個々の花は短命ですが、新たな花が次々と咲き続けるので、夏から秋にかけて長い期間に花を楽しめます。


韓国の国花なんですよ。韓国の象徴とされ、とっても大切にされています。韓国では無窮花(ムグンファ:Mugunghwa)と呼ばれ、花が次々に咲き、花期が長いことから名付けられたそうです。


「散って咲き、また散っては咲く生命力の強さ」「一時に咲かず、ねばり強く咲き続ける様」


韓国人の歴史と国民性を表すというそうです。


耐寒性・耐暑性があり、性質は頑強のため、初心者でも育てやすいです。タネは毛虫によくにてるそうです。タネを見るとき驚きそうですね。


花色は、白、ピンクや中心が紅色の花が一般的でありますが、多くの品種があり様々なバリエーションがあります。また、八重咲きもありますね。そして、その年に伸びた枝に花芽をつけるそうです。


花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」が込められてるそうです。


----------------アオイ科 ムクゲ木槿〔Hibiscus syriacus〕別名はムグンファ無窮花、モクキンモクキン、ハチスとも呼ばれており、属名はフヨウ属であり、中国、インドが原産地だといわれています。花の大きさは5cm~10cmほどで、中心に大きな雌しべとこれに付着した雄しべが多数あります。

風船花「桔梗」

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もう、8月の半場を過ぎて、残暑は厳しいですが、9月が近づいていますね。


ご紹介するのは、秋の七草のひとつと言われています「桔梗(キキョウ)」です。


開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃のため花は8月頃まで見られるそうです。初夏から花が咲くのに、「秋の花」として有名なのには訳があり、昔は本当に秋に咲く花であったからだそうです。品種改良により早咲き種が作られ、それが広まったことにより、早咲きが普通になってしまったものです。


開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろいですね。花のつぼみが膨らました風船のような形をしていることにより、英名ではBalloon flower(バルーン・フラワー)と呼ばれています。これは、開花前には花びらが互いのふちでくっついたまま膨れていくためで、つぼみのときは風船のようにふっくらして見えるそうです。プチュッとつまむと水がはじけ出ますが花がかわいそうなのでやめましょう。


花言葉は「誠実」「変わらぬ愛」「従順」「悲哀」「運命」だそうです。


漢方では太い根を干してせきやのどの薬にします。また、この薬用成分のサポニンというものは昆虫にとっては有毒なため、昆虫からの食害から自らを守っています。(キキョウサポニンとも呼ばれます)


昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れられたり、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」の名前があります。


----------------キキョウ科 キキョウ桔梗〔Balloon flower〕別名はキチコウ桔梗、ムラサキバナ紫花、オカトトキ岡止々岐、アリノヒフキ蟻の火吹きとも呼ばれており、属名はキキョウ属であり、日本(全国)、朝鮮半島、中国(北部)、東シベリアが原産地だといわれています。高さ40センチ~1メートルほどに直立していくのが一般的であるが、小型の園芸品種などもあり、八重咲きの花もあります。また、茎・葉・根を傷つけると白い乳液が出ます。

恋の訪れ 「アガバンサス」

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蒸し暑い日が続いてますが夏バテなんかしてないませんか?


今日のご紹介は、ムラサキクンシラン(紫君子蘭)です。


別名アガバンサスと呼ばれますが、アガバンサスにはいくつかの種類がありますが、単に「アガバンサス」と呼ぶときにはこの「ムラサキクンシラン」のことを呼ぶことが多いそうです。かつてはムラサキクンシランという名で呼ばれることもありましたが、今ではアガパンサスと呼ぶほうが一般的になっているそうです。


日当たりと風通しのよい場所を好み、半日以上日の当たる場所であれば花を咲かせることが出来きます。また乾燥には強いため、手間いらずで、栽培がやさしい花。植えっぱなしでもよく育つ丈夫な草花であるので、よく庭に植えられています。初心者の方に、嬉しい花ですね。


ムラサキクンシラン(紫君子蘭)という名前は、葉がクンシランの葉に似ていて花が紫色であることによります。でも、クンシランの仲間ではないそうです。17世紀後半のイギリスでアガパンサスが開花するのを見て、クンシランの仲間とされたという経緯もあります。確かに、花咲く姿は君子欄に似ていますね。


Agapanthus (アガパンサス属)という属名にはギリシャ語で「愛の花」という意味が込められています。
花言葉にも「知的な装い」「誠実な愛」「恋の訪れ」「恋の季節」「恋の便り」「実直」など、愛につながる意味が込められていますね。


----------------ユリ科 アガパンサスまたはムラサキクンシラン(紫君子蘭)とよばれ、英名はAfrican lilyです。属名はアガパンサス属であり、南アフリカが原産地だといわれております。長さ20~40cmほどの細長い葉の間から、太い花茎を伸ばし、先端にユリ状の小花を10~30輪くらい散形状に咲かせるそうです。

朝露に輝く花「露草」

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ちょっと、激しい夕立もありますが、そのあとの涼風が心地よい今日この頃ですね。


ご紹介の花は、道沿いや林縁の少し湿った場所で良く見かける露草(ツユクサ)です。
青から青紫の特徴のある花が美しいく、昔から友禅の下絵の染料や薬用として利用されて来ました。


露草は「露草トリオ」の一つであり、露草トリオには露草、紫露草(ムラサキツユクサ)、常磐露草(トキワツユクサ)の3つの種類があります。ただし、ツユクサは一年草ですが、他の2つは多年草なんです。


露草の花びらは、一見2枚である様に見えますが、実際は他の2つと同様3枚あるそうです。1枚は一見わかりづらいですね。花弁は3枚あり、うち上部の2枚は青い色で目立ち、残りの1枚は無色で小さいため目立たないためだそうです。


露草の由来は早朝から咲く花に、よく朝露がついていて、光に反射して美しいことから、「露草」と名付けられています。花被を支える苞が二つ折りになっていて、帽子のような形をしていることから「ボウシバナ(帽子花)」とも呼ばれています。英名はDayflowerといいますが「その日のうちにしぼむ花」という意味から名付けられたと言われています。染料として利用されてきたことから、各地に「ソメグサ」「エノグバナ」「ウツシバナ」などの呼び名も残っている。呼び名が多いですね。


----------------ツユクサ科 ツユクサ〔露草〕別名オバナ〔青花〕、ツキクサ〔月草・着草〕、ボウシバナ〔帽子花〕、アイバナ〔藍花〕、ホタルグサ〔蛍草〕、ウツシグサ〔移草〕、オウセキソウ〔鴨跖草〕などよばれ、属名はセンツユクサ属であり、日本、中国、朝鮮、ロシアなどアジアが原産地と言われており、日本全土に広く分布していて、湿り気のある場所を好んで群生することが多い草花です。

雨にもマケズ、暑さにもマケズ「千日草」

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梅雨明けのあとは、この猛暑。暑さにもめげないよう、お元気でお過ごしですか?


暑さにも強く雨にも強く耐える花がいますが、「センニチコウ」という花です。


ポンポン状の花が可愛いセンニチコウは、その名の通り長い間花が色あせないのが魅力。その花色も、白、ピンク、紫と庭の彩りにもピッタリです。初夏から秋と花期も長く、切花をしても1ヶ月以上もつほど花もちがよく、雨を受けても大丈夫なのもうれしいですね。

丸くて可愛らしい花の様に見えるかたまりは、苞(ホウ)葉の集まりで、本当の花は、苞の間に隠れるように埋まっています。鮮やかな色の葉の集まりなんですね。ちなみに「苞」、又は「苞葉」(ホウヨウ)というものは、花を構成する部分の一つで芽やつぼみを包んでいるもの。通常、葉が変形してできたものを言います。


20cm程度の矮性種から高性種までそろいます。矮性のものはかわいい印象で花壇や寄せ植え向きです。高性種は野趣があり、ボーダーガ-デンや切花に向きます。


花言葉は変わらぬ愛、不朽、終わりのない友情といいますが、長い間色あせない千日紅にぴったりですね。


子供の頃に千日咲くから千日紅と聞きましたが、実は晩秋に枯れるまで長く咲いていて、ドライフラワーにしても、長い間鮮やかな赤い色があせないということから千日紅と呼ばれているそうです。


----------------ヒユ科 センニチコウ〔千日紅〕別名センニチソウ〔千日草)やンフレナとも呼ばれ、属名はセンニチコウ属であり、メキシコや熱帯アメリカが原産地と言われる。日本へは17世紀頃に日本へ渡来。鉢植えや庭植えで育て、切花やドライフラワーとして楽しむ。

爽やかな香りで涼む花「薄荷」

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涼を求めて海に山に出かけたい今日このごろですね。


夏真っ盛りの田んぼの畦道や、池のほとりなどを歩くと、淡い紫色の小さな花を咲かせる「薄荷(ハッカ)」の花に出会うことがあります。正しくはニホンハッカと呼ばれますが、この薄荷は、シソ科ハッカ属の多年草で、ペパーミントやスペアミントといったハーブと同じグループの草花です。


「薄荷」って聞いたことはありますよね?ハッカ飴という飴をご存知の方も多いかと思いますが、主にこのニホンハッカが使われていたりします。


花言葉は「私たちは再び友だちになろう」「迷いからさめる」「貞淑」「美徳」と言われています。


ハーブには収穫の時期がありますが、多くは開花の直前がよいそうです。日本ハッカは花穂がでた時に精油の質と量が最高になります。一輪でも花が咲くと、香りが変化してしまうので、花穂は摘み取るのがよいそうです。花穂が出てしまったら花が咲く前にやはり摘み取ります。


白い花もかわいいですが、花を楽しむもととハーブとして楽しむものと分けて育てるといいかもしれませんね。

一般に「薄荷」という名前は本来はそう呼ぶ範囲が広く、北半球に広く分布するハッカ属全体の植物を指す場合と、日本固有の品種とされるニホンハッカ(和種薄荷)を指す場合とがあるようですが、その名前の由来は、中国で古来から生薬として利用されてきた”薄荷(はくか)”から来ているのだそうです。
ハッカ(薄荷)には、ミントと同じように葉や茎に独特の爽やかな香りがあり、古来から発汗を促し、熱を和らげる生薬としても利用されてきました。


 ハッカ(薄荷)の花期は8月からですが7月にはもうハッカの香りがくるころでしょう。もし、近くに田んぼなどの水辺があるようなら、暑さもまだ比較的穏やかな早朝を狙って捜してみてはいかがでしょう。


独特の香りを持つハッカ(薄荷)の可憐な花に出会えるかもしれません。


----------------シソ科 ニホンハッカ日本薄荷(Japanese peppermint)属名はハッカ属であり、日本も含め北半球の温帯、アフリカが原産地だといわれています。草丈は10cm~100cmほどに育つようです。

夜の美人「オシロイバナ」

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日増しに暑くなってきますね。梅雨も明けました。きっと爽快な夏になりますよ!

6月末から咲き始める花をご紹介します。「オシロイバナ」です。


この花は強い日差しのときは閉じていて、日差しが弱まる夕方4時ころに花を開くことから、別名を「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼び、英名でも『four o'clock(午後4時)』、フランスでも「夜の美人」、同じく中国でも夕飯時の花という意で「吃飯花(チーフカンフォア)」と外国では呼ばれます。


日本ではこの花の果実をつぶすと白い粉がはじけてオシロイ状の胚乳があらわれることから「オシロイバナ(白粉花)」と名付けられ、白粉花の名前の方が知られていますね。女の子ならよく白粉花の実をつぶして遊んでいましたね。


高さ60~80㎝で、夏から秋にかけてラッパ型の紅色・黄色・ピンク・白、紫や絞りなどの花(実は萼)を咲かせ、花には芳香があります。


一夜かぎりの花ですが次つぎと新しい花を咲かせ、色は単色だけでなく、1輪の花に2色の花が開いたり、またひとつの株で2色別々の花を咲かせたりします。花が終わると黒い果実となり、種子の中は粉状の胚乳があります。


白粉花の花言葉は臆病・内気・おしゃれ・柔和・しめやかな愛情・私は恋を疑う・遠慮・恥じらい。
花言葉の様に毎晩次々と花咲かせ、白粉に似た粉が実にあることから恋多き乙女のような花ですね。


またこの植物は花色が突然変異を起こしやすい遺伝子をもち、一つの株から違う色の花や、花色が毎日変わることから「ペルーの不思議(驚異)」とも言われます。この花には不思議な魅力がありますね。


丈夫で手間のかからない植物で育てやすく、暖地では庭植えでも冬越しして塊根ができ、毎年花を咲かせます。日当たりと水はけのよい場所にタネを直まきし、発芽したら間引いて、40~50㎝の株間にし、覆土をします。一つの株に絞り咲きや色違いの花が咲いたりします。生育旺盛で、冬にワラなどでマルチングすれば、宿根させることもできるようです。

----------------オシロイバナ科 オシロイバナ(Mirabilis jalapa)または別名ユウゲショウ(夕化粧)。属名の「ミラビリス(Mirabilis)」はラテン語の「mirabilis(驚異・不思議な)」といった意で、花を形容したものといわれます。原産地は熱帯アメリカで、日本には江戸初期に渡来しました。

赤い果実になる前に「柘榴」

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6月も、もう終わりです。暑い夏がすぐ目の前。


6月に姿を見せる、赤い実で親しまれている花をご紹介しますね。写真は「柘榴(ざくろ)」です。


ざくろは日本ではなじみ深い樹木で、昔から庭によく植えられていました。幹にはこぶ状の突起ができるため、決して美しくはありませんが、そのでこぼこが風格を感じさせます。幹がねじれやすく、そのため盆栽にもよく利用されるほど、風情のある花です。意図的に人の手でかっこよくねじらせることで、風格や威厳がでてきます。


ざくろには花ざくろと実ざくろがありますが、食用として利用されるのが実ざくろで、花ざくろは花びらが多く観賞用として親しまれています。花は朱色の大きなもので、非常に見栄えがします。


ざくろは世界中で栽培されているように、比較的場所を選ばず、容易に育てることができるもの。注意する点としては、日当たりと風通しのよさです。虫には強い方ですが、日当たりが悪く、湿気の多いところで育てると、虫がつきやすくなります。


剪定は、他の樹木と同じ感覚ですると、花つきが悪くなるので注意が必要。できるだけ放任して、剪定は必要最上限にとどめるのがよいでしょう。剪定を行うと花芽を切り取ったり、花芽のつく枝が伸びにくくなるためです。枝が伸びすぎたり、込み入ってくると風通しもよくありませんので、必要最低限の剪定はしてあげてください。


ざくろの花言葉には「円熟した優美」「子孫の守護」などがあります。ざくろはたくさんの実をつけることから子宝に恵まれる樹木として好まれる地域もあります。


ザクロの学名はプーニカ・グラナツム、プーニカは「フェニキア人の」の意で、フェニキア人の国カルタゴが原産地とされていたことによります。グラナツムは「たくさんのタネを持つ」と言う意味で、果実に由来します。漢字で「石榴」と書くのは、中国での俗名がそのまま日本に入ってきたもの。「石」は「安石」の略でアルサケス朝という王国(現在のイランのあたり)を指し、「榴」は「こぶ」の意です。まとめると「アルサケスに産する果実にこぶがある植物」と言う意味になります。


「紅一点」は中国の王安石が詠んだ「万緑叢中紅一点(辺り一面の緑の中、赤い花-ザクロ-が一輪咲いている)」と言う句に由来するそうです。この句は小さいながらも鮮やかでよく目立つザクロの花を簡潔に表した非常にわかりやすい言葉だと思います。


その他、洋の東西を問わず神話や伝承に多く登場し迷信も多く知られます。それだけ人との関わりが古くそして深い植物といえるでしょう。花としても果実としても親しみやすく楽しめる、ざくろを一度試してみてはいかがでしょうか?


-------------------------------------------------------------ザクロ科 PUNICA GRANATUM。原産地は小アジア、アフガニスタン、ヒマラヤなど。樹の高さは5M~7Mほどに成長する。主に6月-7月頃に花が咲き、9月下旬-10月頃に果実が収穫される。

白頭巾の「山法師」

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6月といえば梅雨の季節ですね。梅雨のころに真っ白い花を木全体に咲かせる花。「山法師」をご紹介します。


古くから馴染みのある樹木ですが、最近は近縁種のハナミズキの方がよく知られるようになってきています。そしてハナミズキの花の方が少し大きくて華やかなため、より好まれるようになったとようです。


ハナミズキとヤマボウシはそっくりですが、花びらに見える総包片の違いで見分けられるんですよ。ハナミズキの総包片は丸まっていて、ヤマボウシの総包片は尖っているうえにヤマボウシには白しかありません。結構、違うんですね。


ヤマボウシの花言葉は「友情」。この花言葉が理由で、記念樹として植えられることも多いようです。


真っ白い花が印象的ですが、白い花びらの様に見えるのは総苞(ソウホウ)といい、つぼみを包んでいたものが変化したものです。本物の花は、その中心にある黄緑色のかたまりでありますが、一つの花ではなく、小さな花が20~30個ほど集まって咲いています。


山法師という名前は中央の丸い花穂を坊主頭にはなびらの様な白い総苞(ソウホウ)が、白い頭巾(ズキン)をかぶった比叡山延暦寺の山法師に似ていることから付けられました。


ヤマボウシは日がよく当たり、肥沃でやや湿潤な土質を好み、夏の乾燥が苦手です。ですから西日が当るところはなるべく避け、やむなく西日が当る場合は、株元を覆うマルチングの役目をする植物を植えてみましょう。乾燥を防ぐと思います。日当たりの良い場所が適していますが、午前中いっぱい日の射す場所でしたら大丈夫です。紅い花を咲かせる品種は十分に日が当たるほうがきれいに発色するようです。


----------------ミズキ科 ヤマボウシ〔Kousa Dogwood〕また別名 ヤマグワ〔山桑〕。原産地は日本(東北以南)。中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布。江戸時代に欧米へ渡り観賞樹木として栽培。同じ属のハナミズキに比較すると開花時期が遅く、葉が出たあとに枝先に開花するので華やかさは少ない。梅雨どきの花木としては価値が高い存在。花のように見えるのは本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)。そのため比較的花の観賞期間も長いのが特長。果実は8月から9月に紅橙色に熟し、果肉は粘質で甘く生食できる。自然に樹形が整い、幹肌が鹿の子模様になることから、個人庭園のシンボルツリーや景観木、公園木のほか街路樹としても広く利用されている。最近では、常緑のヤマボウシとしてガビサンヤマボウシ、ヒマラヤヤマボウシなども出回って、人気を得ている。

藍色の花があつまる「紫陽花」

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ちょっと、雨が続く6月。梅雨らしいお天気が続きます。こんな時、雨に誘われて顔を出すのが蝸牛(かたつむり)ですね。いったい、どこから顔を出すのでしょう?よく、絵本にも登場するのが、写真の花「紫陽花」です。


紫陽花の代表的な花色は藍色。花の名前の由来も藍色の花が集まる「集真藍(あづさあい)」と言われています。水に縁のある花で、紫陽花は根から水をよく吸います。


果実の形も水がめに似た形。などなどの諸説から、属名のハイドランジアがつきました。これは、ギリシア語の水(ハイドロ)と容器(アンジェイオン)の2つの意味をもつ「水の器」「水がめ」と訳されます。


花言葉は、開花の季節が影響しているのでしょうか。「移り気」「変節」があります。強い女性のイメージもあり「辛抱強い愛情」「元気な女性」の花言葉。ちょっと、あまり使いたくない「高慢」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「あなたは冷たい」などもあります。

--------------------------------------------ユキノシタ(アジサイ)科 原産地 熱帯アジア。樹高は20cm~4mと成長も様々。主な開花期は5月~7月。国内の品種は約10数種。アジアと北アメリカに約40種類が分布する低木。数メートルの長い距離の生垣にも使われる親しみ深い花。

初夏に香る「ラベンダー」

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日差しもつよくなりましたね。街中をみると日傘が見られるころになりました。


そんな季節によく知られている花をご紹介します。「ラベンダー」です。


すがすがしく甘い香りと美しい花色で楽しませてくれるラベンダーは、まさに「香りの庭の女王」と呼ぶにふさわしいハーブ。広大なラベンダー畑も素敵だけど、庭やベランダにひと株あるだけで、暮らしの様々なシーンで楽しませてくれます。


ラベンダーはシソ科の常緑性小低木で、その語源は「洗う」を意味するlavareというラテン語だと言われています。これは古代ローマ人が、ラベンダーの 花を風呂や衣類の香りづけに利用していたことに由来するとか。


育て方はちょっとしたコツがわかれば、意外と簡単です!病害虫の心配もほとんどないラベンダーは、環境に合った品種を選べば、栽培は難しくありません。上手くいけば10年以上たっぷり楽しめます!


ラベンダーの主な原産地は、湿度が低く夏に雨が降らない地中海沿岸地方。だから、系統に関わらず乾燥気味に育てることが大切です。水のやり過ぎは蒸れや根腐れの原因になるので注意!地椊えの場合は、椊え付け後、根付いたら水やりをストップして自然に任せます。鉢椊えの場合は、鉢土の表面が白く乾いたら数日経ってから、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。但し、夏はもう少し回数を増やしましょう。


ラベンダーは葉に細かい毛が生えています。だから、葉の上から水をかけると、葉にいつまでも水が残り蒸れの原因になってしまうので、必ず株元に水やりしてください。水やりの時間帯は、秋と春は午前中、夏は日中に行うと蒸れてしまうので必ず朝か夕方に行いましょう。
花をたくさん咲かせるだけに、ラベンダーは肥料喰いかと思われがちですが、他のハーブ同様、それほど肥料は必要ありません。椊え付ける時に、ゆっくりと 効く緩効性の肥料を元肥として施したら、あとは新芽が動き出す春(3月頃)と暑さが落ち着いた秋(9月下旬頃)に月1回、元肥と同じ緩効性肥料を施してお けば十分です。


ハーブとして香りも楽しめ、涼しげなラベンダーを一度育ててみてはいかがでしょうか?


---------------------------------シソ科 ラベンダー(Lavandula)。原産地は地中海沿岸にあります。高温多湿は苦手であり、西岸海洋性気候や亜寒帯湿潤気候の地域で多く栽培されている。日本では北海道の富良野地方のラベンダー畑が全国的に有吊です。

甘い芳香「アフガンライラック」

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もう、初夏ですね。明日からは衣替えもされる6月です。


夏らしくファッションスタイルも薄着で軽くなります。ちょっと、素敵な香りの香水を身にまとう方もいらっしゃるでしょう。


写真の花は「アフガンライラック」です。


とても、甘い芳香を放つ花で、香水の原料にもされています。フラワーガーデンを香りと美しさで飾る鑑賞用の花。


ライラックの原産地は、ヨーロッパ南東部からコーカサス、アフガニスタン。日本にやってきたのは、1890年の明治時代の中頃だそうです。


4月から6月にかけて開花し、花は円錐形に集まって咲きます。小さな筒状の花が集まっているんですね。紅紫色、白、赤、ピンク、淡青、紫など、色とりどりの花色があるのも、この種の特徴。


ライラックは通常4m~7mぐらいの高さまで成長します。アフガンライラックは小ぶりで、1mぐらいまでの樹高です。香り豊かなお勧めの花です。


--------------------------------------------モクセイ科 シリンガ(ハシドイ)属 アフガンライラック。原産地はヨーロッパ南東部~コーカサス・アフガニスタン地域。 落葉低木で種の中でも樹高が低い。北海道では、ライラックは春を告げる花として有名な種。

幸運が来る「杜若」

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涼しい水辺が恋しくなるほど、暑さが増してきますね。もう、初夏です。


写真の花は、「杜若(かきつばた)」です。アヤメに似た花で、同じように湿地や水辺に咲いています。


よく知られているのが、「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句。「どちらも素晴らしく優劣は付け難い」という意味なんですが、「見分けがつきにくい」場合にも使われます。それほど、アヤメと杜若は似ているんですね。


名前の由来は、「かきつばた」の読み同様に「書きつけ花」の意味。杜若は、布を染めるために使われていたんですね。花の汁をこすりつけることで、布を染める昔の行事があったそうです。


日本に古来から咲く花で、とても水を好みます。鉢植えよりも睡蓮鉢で育てる方が風情もあって涼しげですね。鉢植えの場合は、そのまま池に沈めるのもいいですよ。暑さにも寒さにも強い花。


花言葉は、「幸運が来る」「音信」「雄弁」です。素敵な意味ですね!


これからの季節にお勧めです!


-------------------------------アヤメ科 アヤメ属 多年草。原産地は日本、東南アジア。4月から6月にかけて咲く花で、濃い青紫色が印象的な日本古来より咲く種。湿地や水辺を好む。花の大きさは12cm前後で、花茎の先に2~3咲かせる。草丈はスラリと50cmから80cmに伸びる。

浜辺で潤う梨に似た味「ハマナス」

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もう、夏もすぐ近くですね。日差しも強くなりました。上着を脱ぎ始める方も多いですね。海がだんだん恋しくなってくる季節。


写真の花は、珍しい「ハマナス」の白い花です。


浜辺に自生しているバラ科の落葉性低木。花も綺麗ですが、実の味が「梨」に似ていることが名前の由来と言われています。方言で、「シ」を「ス」と発音することから、「ハマナシ」が「ハマナス」と呼ばれるようになったとか。


関東より北側に主に自生していたそうで、太平洋側は茨城県より北。日本海側は鳥取県より北の海岸に自生しています。もちろん、北海道にも自生するそうです。


とっても香りのある花を咲かせてくれるハマナス。ほとんどが一重でピンク色の花なんです。まれに、赤や白の花もあるんですよ。


咲き終わると直径2cmくらいの果実をつけてくれます。夏が過ぎ、秋が訪れる頃、その実は赤く熟して、とっても綺麗です。


もし、見つけたら気を付けてくださいね。枝にはトゲがありますから。


-------------------------------------------バラ科バラ属 落葉性低木。東アジアの温帯から冷帯にかけて分布し、日本では北海道に多い。芳香性の強い花を5月~8月にかけて咲かせる。食用になる実を8月~10月に着ける。花はお茶に、実はジャムなどに、根は染料に使われる。

春がすみのような白い花「霞草」

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あたたかな5月。もうすぐ夏です!ゴールデンウィークも終わり、楽しんだ後のフレッシュな日々をお過ごしでしょう。


心静かな時に似合うのが写真の花「霞草(かすみそう)」ですね。


白く、小さな花が沢山枝先に咲きます。その種類は、125種と、意外に多いんですね。花束では、どこか脇役のイメージの花。よく見かける園芸種では、エレガンス種やパニクラタ種が栽培されています。


ちょっと小さめですが、山野草のように鉢植えで栽培されるものもあって、ロマンチックな雰囲気になります。


アジア、ヨーロッパで広い地域に分布する花。毎年花を咲かせてくれる多年性ですが、花が咲いたあとに枯れてしまう一年性のものや、低木のように育つ種もあるんですよ。


名前の由来は、白い小花を無数に咲かせる姿が、「春がすみ」のようなので「カスミソウ」の名前が付けられたそうです。


学名の「ジプソフィラ」はギリシア語の石灰・石膏を意味するジプソスと、愛するを意味するフィロスからなっています。霞草のいくつかの種が、石灰質の土地に自生することに由来しているそうです。石灰質=アルカリ土壌を好み、園芸で栽培する種も、弱アルカリ性の土でよく育つそうです。


----------------------------ナデシコ科 多年草、一年草と種が多い。別名ハナイトナデシコ ムレナデシコ。原産地はアジア ヨーロッパ。草丈は20cmから1.2mまでと種によって異なる。5月から8月にかけて開花する。

青い空のように「ネモフィラ」

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夏が近づくにつれ、日暮れも遅くなりましたね。日差しは日によって強く、季節が通り過ぎる早さを感じます。時々、冬が戻ってきますが。


写真の花は、海や空のように青い花を咲かせた「ネモフィラ」です。


名前の由来は、ギリシア語で森を意味する「ネモス」と、愛するを意味する「フィレオ」の2つの言葉からつけられました。深い緑の森林周辺に、自生することにちなんでいるそうです。


森を愛する花。ロマンチックですね。


ネモフィラの故郷は北アメリカです。種類は多くなく10数種。背の低い花ですが、枝が細かく分かれして広がるように横方向に茂ります。花の色はブルーの他に、白や黒に近い濃紫などがあります。


咲き乱れると株を覆いつくすくらい花を付けます。群生している公園などでは、一面のカーペットのように、ネモフィラが地面を覆います。


--------------------------------------ハゼリソウ科 ルリカラクサ属 一年草。 別名ブルーアイ、和名を瑠璃唐草(るりからくさ)。草丈は低く10~20cm。開花期は3月~5月。葉っぱは細長く、細かく切れ込む。花壇やグランドカバーに適した満開時に地面を覆い尽くすほどの茂りを見せる。

汚れなき心「スノーフレーク」

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暖かな毎日。春から急ぎ足で夏に向かっていくようです。


写真の花は、涼やかな風の似あう花「スノーフレーク」です。白い小さな花が、とっても清々しいですね。


原産地はオーストリア、ハンガリー、ヨーロッパ南部などです。原産地では別名をサマー・スノーフレークといい初夏に開花する花と呼ばれています。


とっても清楚なスノーフレーク。ランプシェードに似た花を咲かせます。丈夫な球根植物なんですよ。日本では「スズランスイセン」と呼ばれ、釣り鐘形の花はスズランに、濃い緑色の草姿はスイセンに似ていますね。


花言葉は、「純粋」「純潔」「汚れなき心」「慈愛」イメージ通りの清らかな意味のある花です。


------------------------------------------------------ヒガンバナ科 リューコジャム属 和名:スズランスイセン。 原産はヨーロッパ。花径1.5cmの小さな花で花弁の先に緑のはん点が入るのが特徴。一本の茎にまとまった数の花を群生させる。切り花としても好まれる。

穏やかな笑顔「ジューンベリー」

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春らしく暖かな日が続きますね。新生活を迎えた方、いかがですか?この時期になると、寂しかったグリーンガーデンは、嘘のようにフラワーガーデンに変わっていきますね。様々な花たちが咲いてくれる嬉しい季節です。


写真の花は「ジューンベリー」です。白くお淑やかな雰囲気のある花ですが、大きく成長するものは、木の丈が15mぐらいになるものもあるそうです。


「ジューンベリー」。名前の由来は6月に実を熟すベリーの木の意味です。セイヨウザイフリボクやアメリカザイフリボクなど、6月に実を熟して食べられるザイフリボク属を総称して呼びます。


4月中旬から5月にかけて、一見サクラやリキュウバイに似た花を咲かせてくれるんですよ。しかも、枝いっぱいに咲き乱れるくらいの元気の良さ。


花が終わると、房状の実をつけてくれます。この実は熟すと甘く美味しいもの。6月が楽しみですね。


花言葉は、「穏やかな表情」「穏やかな笑顔」です。とても、心休まる意味ですね。お勧めですよ!


--------------------------------------------------------バラ科 ザイフリボク属の通称。北アメリカ原産種や日本原産種がある。樹高は種によって様々で、日本原産は15mの高さまで成長するものもある。開花は4月~5月。実は6月に熟し甘い房状。庭植や鉢植えとして育てられる。耐寒性、耐暑性ともに強いが、乾燥に弱い。

気 品 「山吹」

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4月。新しい生活の始まる春ですね。この季節は、たくさんの発見と出会いがあって、きっとみなさんワクワクしていることでしょう。目立つ事も大切ですが、品格も大事にしてくださいね。


写真の花は「山吹」です。とても黄色が鮮やかで、目立ちますが、和の気品をもった花。


山吹色と呼ばれるカラーの由来となっている花です。


日本の山野に自生しているんですよ。


写真では少しわかりづらいのですが、木の丈は2mくらいまで大きく育ちます。花は薄く花弁が横に開いたような形に咲きますので、見る角度によって、とても変化のある素敵な山吹色の景色を魅せてくれます。


『万葉集』にも詠まれた花で、古くから日本人に愛された山野に咲く花。観賞用の庭木や生垣にも使えます。4月には枝一面に花を咲かせてくれます。


花言葉は、「気品」「崇高」「待ちかねる」。情緒的な品のある花ですね!


----------------------------------バラ科 落葉性 花木。日本、中国原産。古くは室町時代から愛された花で、八重咲きやキクの花形に似た花を咲かせる種もある。湿気の多い山野に自生するので、日差しの強さには弱く乾燥に注意が必要。寒さには強く、霜に当たっても枯れない。観賞用に適し、庭木、生垣に用いられる。

ゴージャス「ラナンキュラス」

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春が訪れ、様々な花が元気に姿を見せています。街を歩いても、心和む色とりどりの花々が咲いていますね。


写真の花は「ラナンキュラス」です。花の名前のラナンキュラスは、蛙(かえる)の意味です。豪華で可憐なイメージとは、随分と違った意味ですね。もともとランキュラス属の花は、湿った場所に生えることから、蛙の意味の名前が付いたんですね。


キンポウゲ属の一属で、ラナンキュラスと呼ばれている種は、地中海性気候の中近東からヨーロッパ南部に生息するものです。球根から芽を出し、緑の葉が育って、花咲くときには幾重にも花びらが重なってゴージャスなイメージの花。


キンポウゲ属は500種類以上もあり、その中でもラナンキュラスは、花色がまだらな複色の種類もあり、花形も個性的な種類が多く、鉢植えでも切り花でも楽しめる花です。


花言葉は名前の意味とは全然違って「魅力的」「美しい人格」「晴れやかな魅力」「移り気」「魅力ある金持ち」「名誉」「名声」「光輝を放つ」「あなたは魅力に満ちている」と豪華ですね。


----------------------------キンポウゲ科 キンポウゲ(ラナンキュラス)属 ラナンキュラス 別名 ハナキンポウゲ(花金鳳花) 球根植物。原産地はヨーロッパから中東 一重咲き、八重咲きと花形が豊富。白、赤、ピンク、黄、オレンジ色、紫色、黄緑色と花色も豊富。

花の名に神の意味「桜」

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都会の街並みに桜が元気に咲きました。写真は、東京・日本橋です。花いっぱの満開。春ですね。


桜の花の由来は、古事記や日本書紀に登場する「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)説と、「神霊の宿る木」説があります。


「木花開耶姫」説は、神話のような物語。姫が霞にのって、富士山の上空へ舞い飛びました。そして、天高くから花の種を蒔いたのです。その時に蒔かれたのが桜の種。木花開耶姫のサクヤからサクラと変化したという説。日本、昔話のようですね。


「神霊の宿る木」説は、さくらの「さ」は「サ神様」の意味で、「くら」は神様の座る台座「御座・みくら」の意味。この2つが1つになって「その依りつくところ」の意味からサクラになったという説です。


他にも色々ありますが、桜の花は、どこか特別なイメージですね。


-----------------------バラ科 サクラ属 落葉高木 日当たりと風通しがよく、肥沃な土地を好む。剪定を嫌う主なので、自然樹形を楽しむ。品種により樹高に違いが大きく、ヤマザクラは25mにも成長し、マメザクラ2m~5m程度となる。樹高が高いほど、広い場所が必要になる。3月~4月にかけて、開花する日本を代表する花。その品種は300種類を超える。

快活・喜び「セネシオ・桂華」

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暖かい春の訪れですね。ずっと、花数の少なかったグリーンガーデンも、咲き始める花で賑わいを見せる頃。でも、忘れないでくださいね。寒い冬の時期から美しい花を見せてれたものもいますので。 


写真は、「セネシオ・桂華」です。


サイネリアに似た花で冬にも強く、12月~6月くらいまで咲いてくれます。 一輪の花が約1ヶ月以上咲き続ける花もちの良さも人です。花期が長いので初寄せ植えも楽しめますよ。


大和撫子のような日本的な優しい印象の花ですが、花の数が増えると、とても豪華で華麗になります。花色は紫色などもあります。 


花言葉は「快活」そして「喜び」。とても明るくポジティブなイメージですね。


-------------------------------------------キク科 ペリカリス属、耐寒性多年草。和名はフウキギク(富貴菊)。原産地は地中海沿岸で、開花期が長く12月から翌年6月までの約半年間咲いてくれる。 雪や霜に当てない環境であれば、マイナス3℃でも育つ。耐寒性が強い。

紅色の春の訪れ「花簪(はなかんざし)」

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3月に入り、ひな祭りも終わりましたね。花屋さんの店先には、桃の花も並んでいました。


今日ご紹介するのは「花簪(はなかんざし)」です。


小さな白い花がすっと伸びた茎の上に咲く、とっても可愛い花。黄色と白の組み合わせが、素朴ですね。


花簪は、草丈が20cmくらいの小ぶりなもの、鉢植えで観賞もいいですね。花の大きさは3cmくらいです。写真はもう少し、小さいもの。


花の姿が髪に飾る「かんざし」に、似ていることから名づけられました。


寒さには強い花ですが、暑さには弱いんです。日当たりが良い場所を好んで、水はけの良い場所が最適。デリケートなんですね。2月下旬から6月頃までは、花を咲かせてくれます。


楽しみ方は色々で、切り花などにも使われます。


花言葉は、「明るい性格」「思いやり」「温順」「同情からの愛」「光輝」「変わらぬ思い」です。とても優しくて明るい女性ですが、心を痛めて同情してしまうような、そんな、ちょっと悲しい一面も感じさせますね。


可憐な花。お勧めです。


--------------------------------------------------キク科 ローダンセ属 別名 ヘリクリサム、アクロクリニウム。オーストラリア原産の、半耐寒性のある一年草。冬を越えるには、霜の当たらない場所で育てる。花色は白とピンクがある。用途性が広く、鉢植え、花壇、寄せ植え、切り花、ドライフラワーなど、花の印象から多彩に用いられる。

紅色の春の訪れ「馬酔木(あせび)」

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今日から3月です。もう、春はそこまで来ていますね。野原や山を、色とりどりの花々が飾るとき。


写真の花は「馬酔木(あせび)」です。スズランに似た花ですね。紅色だけではなく、白い花もあるんですよ。沢山の花が連なって咲く、見事な春のお知らせです。満開の時には、木を覆うほどに咲いてくれんですよ。


馬酔木。名前は馬が酔う木ですね。実際に馬酔木の葉っぱを食べると酔ったようになるために付けられました。実は、アセボトキシンという毒性をもっているんですね。でも、この馬酔木の葉を煎じて虫よけに使ったりと、使い方次第で役に立つんです。


馬酔木は日当たりの良い場所を好みますが、日陰でも頑張って育ちます。放っておくと1.5mぐらいまで大きくなる低木。若木の頃に、鉢植えにもされます。鉢植えで育てるには、枝が大きく伸びないように、刈込が必要です。


馬酔木の花言葉は「犠牲」「二人で旅をしよう」「清純な心」です。花のイメージに、ちょっとさびしい花言葉ですね。


----------------------------------------------ツツジ科 アセビ属 低木。原産地は中国、日本、台湾。常緑性で2月中旬から4月中旬までと開花期が長い。耐寒性、対暑性が強く、日陰でも育つ。常緑のため生垣にも向いている。成長スピードはあまり早くなく、放任しても樹形はさほど乱れない。鉢植えで楽しまれる場合も多い。

ウメはスイスイ16年「紅梅」

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だんだん、春を感じるようになりました。2月ももうすぐ終わりですね。


この時期の花と言えば、都会でも田舎でも目を惹く「梅」。写真は、「紅梅(こうばい)」です。


梅の種類は大きく分けて、果実を収穫するための実梅(みうめ)と、観賞するための花梅(はなうめ)があります。


紅梅は、観賞用の一種。白い花を咲かせる白梅(しらうめ)と、紅色の花を咲かせる紅梅は、よく一緒に公園に植えられたりしますね。花色を楽しめるのも梅の花の素敵なところ。


奈良時代の花見と言えば梅の花。平安に主役の座を桜に譲りましたが、たくさんの物語にも登場する花です。


ことわざで、「桃栗三年、柿八年」というのがありますね。実は、続きがあるんですよ。ちょっとはしたないんですが、続きは「柚の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」なんです。ことわざは、物事は簡単には進まないことを伝えています。全文は、それぞれの果実で収穫できるまでの期間を表しています。梅は、種を撒いてから成長し、実を収穫できるまで16年もかかるんですね。


----------------------------バラ科サクラ属 落葉高木。日本国内に観賞用の花梅は約300種類。実梅は約100種類も種があるといわれる。原産は中国からの移植と日本古来原産の2つの説がある。中国では3000年以上前から青梅を薬用としていた。2月中旬以降、開花する日本古来より愛された花。

小さな蝶の羽「烏野豌豆(からすのえんどう)」

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暖かい日と寒い日と、お天気も気温も変化のある時期ですね。休日のお出かけも、晴れて暖かければ、ちょっと足を伸ばして草原もいいですね。


写真の花は、「烏野豌豆(からすのえんどう)」です。マメ科の野草で、早ければ2月中旬から花を咲かせてくれます。


花の形は紫の蝶のようですね。マメ科の花は、小さな蝶の羽のような花を咲かせてくれるんですよ。


春から夏にかけて、草地や畑の近くに咲いている花。夏が終わるころには、サヤエンドウに似た形の実を黒く染め、豆を地に撒きます。


名前の由来は、人が食用にはしない事から、烏のための豆の意味で、ついたそうです。正式名は「矢筈豌豆(やはずえんどう)」弓矢の矢筈の形に若葉の先が窪んでいることから名づけられました。烏のためと呼ばれる豆。

若い葉やまだ青い実は、茹でれば食用になり、熟した黒豆は炒めれば、食べられるそうです。草全体を乾燥させれば、胃炎に効く薬草にもなります。実は、人の役にも立つんですね。


--------------------------マメ科ソラマメ属 越年草。本州、四国、九州、沖縄に分布。原産地は地中海。古代農耕初期時代には、エンドウ豆同様に栽培されていた。花はエンドウ豆によく似た形。草丈は30cm前後だが、ツルを伸ばし全長は1m以上にもなる。果実はサヤエンドウと似た形で、晩夏に実を黒く熟し裂開する。

春黄金花「山茱萸(さんしゅゆ)」

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雪が降ったり、春一番が吹いたりと、季節の変化を肌で感じるこの頃です。インフルエンザも流行っています。充分ご注意くださいね。


写真の花は、早春を告げる花「山茱萸(さんしゅゆ)」です。


春の葉を付ける前に花が咲き始めます。枝一面に黄金色の花を咲かせてくれます。高さが3mから15mと、意外に大きく育ちます。庭木に向いているんですね。


別名を「春黄金花(はるこがねばな)」。琥珀色の花が、早春のグリーンガーデンを華やかに飾ってくれます。


山茱萸は薬用の木で、果肉が生薬にされています。江戸時代に中国・朝鮮半島から日本に種子が渡ってきて、薬用として栽培され始めたんですね。効果は、止血や解熱、強精薬に使われるそうです。


花言葉は、「持続」「耐久」「強健」。美しい黄色花とはちょっと違った、とても強そうなイメージです。


-------------------------------ミズキ科 ミズキ属 落葉小高木。 中国、朝鮮半島が原産で、江戸時際にトライした外来種。厚さには強く、早春2月下旬から4月にかけて、黄色い花を咲かせる。秋には赤い実をつける。別名、春黄金花(はるこがねばな)秋珊瑚(あきさんご)と呼ばれ、それぞれ花の印象、果実の印象で例えられる。

早春を告げる花「土佐水木」

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今日から2月です。だんだん、暖かな日差しを感じるようになりますね。


写真の花は、早春を告げる花「土佐水木」です。


名前の由来は、高知県の土佐で発見されたことと、豊年満作を意味する「満木(ミタスキ)」と呼ばれていたこと。「ミタスキ」が「ミズキ」になったようです。


葉をつける前に、春になると花を咲かせるので、早春を告げるといわれています。


とても樹液の多い木で、春に枝を切ると、滴るほどに水が流れ落ちるのが特徴。


放っておいてもスクスクと伸びる木で、2~3mまで成長します。


香りも良い花で、淡い黄色い房状の花を枝いっぱいに釣鐘のように咲かせてくれるので、グリーンガーデンでも存在感を魅せてくれますよ。


花言葉は、「愛」「伝言」「優雅」。香りと共に心のときめきの鐘を鳴らしてくれるような印象ですね。


-----------------------------------マンサク科 トサミズキ属。高知県土佐で発見された日本原産の落葉広葉樹の低木。 ミズキ科ミズキ属のミズキとよく似た花。開花期は2月~4月。秋には7~8mmの球形の実をつける。庭植え、コンテナ栽培、生垣に用いられ、生け花にも使われることがある。

難を転じて福となす「福寿草」

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1月も、もうすぐ終わり。2月になりますね。お正月は、沢山の思い出ができたでしょう。新年のお祝いに縁起の良い寄せ植えをなさったご家庭もあったのではないでしょうか。


写真の花は「福寿草」です。お正月の寄せ植えに登場する花ですが、咲き始めるのは2月からが本来。実は寄せ植えに間に合わせて、ハウス栽培されたものが売られていたんですね。


別名を「元日草」といいます。旧正月の2月に咲き始めることから呼ばれているそうです。ここから、お正月に登場するようになったんですね。


福寿草と南天の実を一緒にすると「難を転じて福となす。」という縁起の良い飾りつけになるそうです。福寿とは「幸福と長寿」を意味する言葉。幸せに長生きできるのは、素敵な事ですね。


花言葉は「永久の幸福」「思い出」「幸福を招く」「祝福」。花と共に毎日を笑顔で頑張りましょう!


-------------------------------キンポウゲ科 フクジュソウ属 多年草 開花期は2月~4月 北海道~九州まで全国に分布。落葉樹林の中や雪解け水の流れる場所に自生する。園芸品種では、白やオレンジの花色もある。花型も、八重咲き、菊咲き、三段咲きなどの品種もつくられる。光に敏感な種で、日に当たると開花し、夜や曇天では開花しない。江戸時代より品種改良された縁起の良い草花。

迎春花「黄梅」

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東京は初雪が降りました。まだ、歩道の端に雪が残っているところもありますね。春が待ち遠しいこの頃。


写真の花は「黄梅(おうばい)」です。中国では「迎春花」とも呼ばれる花で、春の訪れを告げてくれます。通常、開花期は2月から3月といわれていますが、早いところでは1月10日頃から咲き始めるようです。


落ち着いた雰囲気の黄色の花が、咲きますが、一重咲き、八重咲きの種類があります。昔から盆栽としても愛された花。


病虫害にも強く、放っておける手間いらずの花です。盆栽では、枝ぶりを見て選定しますね。四方に伸びる枝をイメージでカットします。


庭植えにも適した落葉樹ですので、大株に育てると、1.5m~2.0mぐらいまで育ちます。変わった使い方で、生け垣にしても独特の味わいをだすそうです。


--------------------------------------------モクセイ科 ジャスミン属 落葉低木。中国原産。中国では2月の旧正月に咲くことから迎春花と呼ばれる。日本には江戸時代初期に渡来した外来種。梅の花に似ていることと、開花期が近いことから黄梅と呼ばれる。開花期は 1月10日 ~3月20日頃。芳香は放たないがジャスミンの仲間。

春の七草「なずな」

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あけまして、おめでとうございます。「迎春」一足早い春の気分ですね。まだまだ、寒い日が続きます。お体ご自愛くださいね。皆様が一年間健康でありますように。


今日ご紹介するのは、写真の「薺(なずな)」です。通称「ペンペン草」。この名前の由来は、もう一つの別名「三味線草」から、来ています。三味線を弾く音の「ペンペン」が由来とか。


荒れ地にも咲く花として有名ですが、若い苗は食用となります。味も美味しい事で、江戸時代には世捨て人の空腹を満たせる天の恵みとも語られた草です。


春の七草粥にも登場するんですよ。


薬草としても役立つ草で、下痢、解熱、腹痛や吐血にまで、効能があるそうです。もちろん、薬にするには、陰干しした後に、煮詰めたり、煎じたりが必要。


荒れ地にも強く咲く、小さく白い可憐な花。食用に薬用にと、とても実用性があって人々の役に立つ野草です。素敵な花ですね。


-------------------------------------------アブラナ科ナズナ属 越年草。 道端や荒れ地などに生息。草丈20cm~40cm。白い花びら4枚の小さな花を密に咲かせる。無限花序と呼ばれる開花性質で、花が終わり種子ができた後にも、先端部分に次々と、つぼみをつくる。

クリスマスホーリーの秘密「チャイニーズホーリー」

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クリスマスも終わって、もう今年も終わりです。日本ではお正月に、ナンテンやマンリョウ、センリョウなどを飾りますね。欧米ではクリスマスシーズンになる12月の初めから年明けまで、ホーリーが飾れらます。


写真は、「チャイニーズホーリー」。クリスマスホーリーの名前でも流通するモチノキ科の常緑樹です。綺麗な真っ赤な実ですね。葉っぱのギザギザがすくなく丸みがあります。


実は、欧米のクリスマスホーリーは、チャイニーズホーリーではなく、西洋ヒイラギが本物。


西洋ヒイラギは、イエス・キリストの受難を象徴する植物として、クリスマスにはなくてはならないもの。尖った葉がイエスのイバラの冠、赤い実はキリストが流した血、常緑の葉が永遠の命をシンボライズしているそうです。


チャイニーズホーリーは刺も少なくちょっと魔除けには頼りなさげですが、小さなお子様でも安心。来年はクリスマスに是非飾ってください。


-------------------------------モチノキ科モチノキ属 耐寒性常緑低木。チャイニーズホーリー 流通名:クリスマスホーリー 別名をヒイラギモドキ、ヒイラギモチ、シナヒイラギ、キッコウバモチ。中国原産で、開花は3~5月。12月頃から赤い実をつける。樹高2~5mくらいまで成長する。

運命を開く「化粧桜」

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もうすぐ2012年も終わりです。クリスマスが終われば、新年を迎える準備ですね。


そして、新しい年に、新たな願いを込める方も多い事でしょう。


写真の花は、「化粧桜」です。


一般には、「プリムラ・マラコイデス」の名前で流通しています。和名で「乙女桜」とも呼ばれます。


寒さへの強さは、半耐寒性と耐寒性の2種類がありますので、育てるときにはご注意ください。


写真は、半耐寒性の化粧桜で、桃色の花。冬のガーデンやテラス、ベランダを華やかにしてくれますね。半耐寒性のものは、霜に注意。凍らないようして育てます。


耐寒性のものは、少しぐらいの霜でも大丈夫だそうです。


花言葉は、「運命を開く」です。新年に向けて、お勧めですよ!


---------------------------------------------サクラソウ科 サクラソウ属 化粧桜 学名をPrimula malacoides。和名で乙女桜とも呼ばれる。原産地は中国。半耐寒性は0度以上、耐寒性は-3度以上で枯れずに育つ。厚さには通常の強さがある。 草丈 は20~50cmに育つ。花色 はピンクや白、赤がある。約2cmぐらいの花を咲かせる。開花は12月~4月。鉢植え、花壇、寄せ植え、切り花と用途は色々。

愛よ甦れ「ツワブキ」

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もう12月も半ばです。街はイルミネーションに飾られクリスマスの装い。グリーンガーデンも光のディスプレイが賑やかでは、ありませんか。玄関やポスト、表札にもクリスマスリースを飾ってくださいね。


写真の花は、ちょっと控えめで可憐な花。寂しいイメージもあります。「ツワブキ」です。


花言葉は、「愛よ甦れ」「謙遜」「謙譲」「先を見通す能力」があります。クリスマスを目前に、心待ちにする方の訪れを願うようなイメージですね。


ツワブキは山野草です。可憐なイメージからは、ちょっと想像できませんが、半日陰で充分に育つ強い花。虫もほとんどつかず、水やりも少なくて済みます。


中庭などに植えて楽しめる花で静かな人気。園芸種は、花の色もレモン色、白に近いクリーム色、朱色と多様です。葉の変化が一年を通して楽しめるのも人気の秘密。斑入りや獅子葉などに変化します。


控えめなイメージですが、一年を通じて観る人に癒しを与えてくれる花ですよ。お勧めです。


----------------------------------------------------------キク科 ツワブキ属 和名・ツワブキ 別名ツワ、イシブキ、イソブキなどとも呼ばれる。常緑の多年草。山野草であり、海沿いや崖、林に生息する。開花は10月から12月。斑入りや八重咲き、丁字咲きなどの園芸種もある。年間を通じて葉の変化に富む。半日陰で育ち、耐寒性にも優れる。

ツバキ属で一番の芳香「姫山茶花」

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寒い日が続きます。もう冬。グリーンガーデンも、少し眠ったように静かですね。こんな12月です。お淑やかながら、素敵な香りをお庭に放ってくれる花はいかがですか?


写真の花は「姫山茶花」です。


ツバキ科の常緑小高木で、花は小さく控えめですが、とても芳香が強いのが特徴。「梅」と「ヒアシンス」、「グリーンノート」をミックスしたような香りと表現されます。


新しい香りの強いツバキをつくるための、親木としても使われるほど強くツバキ属で一番。常緑ですので、葉の緑はずっと続きます。


そして冬に咲くだけあって、日陰でも育ってくれる頼もしさ。日当たりの悪い場所でも芽をつけ花咲きます。


意外に大きくなる木で、5m~10mまで育ちます。お庭の演出によって、上手に剪定してくださいね。


残念ながら姫山茶花の花言葉はわかりませんが、山茶花は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」そして、姫山茶花は白い花ですので「愛嬌」「理想の恋」です。さしずめ「ひたむきな恋」でしょうか。お勧めです。


--------------------------------------------------ツバキ科 ツバキ属 ヒメサザンカ 常緑小高木。ツバキ属の中で最も芳香が強く、芳香性ツバキの交配では親木となる。国内では、南西諸島、奄美大島から西表島にかけて分布。葉形は長楕円、細かな鋸歯がある。開花期12月~2月。6弁花で甘い芳香を放つ小さな白い花を咲かせる。半日蔭でも育つ。

日陰でも育つ冬に咲く低木「マホニア・コンフーサ」

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日差しも弱まって、もう冬ですね。グリーンガーデンも衣替えが終わり、緑が少なくなっていませんか。花も減り、寂しい状態。


日陰や半日蔭でもしっかり育って、11月から12月に咲いてくれるのが、写真の「マホニア・コンフーサ」です。


マホニアコンフーサは、柊南天(ひいらぎなんてん)に近い種。とても安心で、葉のトゲが鋭くなく、細長くて柔らかです。


日に当たると葉が黄色くなってしまうので、日陰や半日蔭に植えるのが適しています。


エクステリアの役立つ低木で、基礎と建物の見切り隠しや、日陰を上手に使ったお庭づくりに人気です。


意外に放っておくと葉が茂り大きくなるので、使い方次第でお庭のアクセントグリーンになりますよ。


寄せ植えなどにも人気です。


------------------------------メギ科 常緑低木。 別名 ナリヒラヒイラギナンテン 原産地は中国。0.5m~1.5mまでと、剪定により大きさを調整する。開花時期は11~12月。日陰か半日陰の適湿な場所を好む。葉は細くモダンなイメージ。西日や日陰にも強く人気。

観るだけではなく実用性も「ローズマリー」

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日に日に寒さの増す秋です。冬も近いですね。お部屋で過ごす時間も多くなってきます。


写真の花は「ローズマリー」です。ハーブでは人気の種。意外に大きく育つのも驚く花ですが、鉢植えにも適しています。


ハーブといえばリフレッシュ。ちょっと休憩の時には、ローズマリーティーで気分転換をしたり、お風呂では、ローズマリーの入浴剤もいいですね。暖かくホッとする一時にピッタリ。肉料理などの香りづけもできますよ。実用性がありますね。


見て楽しみ、育てて楽しみ、食べて、お風呂でと、楽しみ方色々です。


育てるのも手間がかかりません。乾燥に強いので水やりを忘れやすい人にも大丈夫。寒さにも強く0°~マイナス5°ぐらいまで耐えられます。秋から冬の寒いベランダでの栽培も安心できる耐寒性。それでいて夏の直射日光にも耐えるという頼もしい花で、日当たりが多少悪くても平気という世話いらずです。


花言葉は、「思い出」「私を思って」。秋の夕暮に、懐かしい思い出に浸るのもいいですね。お勧めです!


---------------------------------------------シソ科 マンネンロウ属 常緑低木。ハーブの一種。地中海沿岸の乾燥地に分布する乾燥、寒さにも強い。写真は茎の直立するタイプ。茎が横に伸びるタイプもある。直立タイプは20cm~2mと大きく育ち、繁殖性も強い。開花期も長く8月を除いた11ヶ月は開花する。

道端に秋咲き終わる「アベリア」

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だんだん寒くなっていますね。もう、冬がそこまで来ています。お庭の木々たちも冬支度を始めているのでしょう。街を歩いていても、咲き誇っていた花たちが、姿を消し始めます。


写真の花は「アベリア」です。よく、公園などに植えられている花ですので、見たことがあると思います。歩道の脇などにも並んで咲いていますね。


アベリアが生まれたのは、イタリアです。19世紀中期に交配されて生まれた種だそうです。とても長い期間咲いてくれる花で、しかも、葉は一年中緑のまま。寒さにも強いんですよ。


日本名もついています。その名も花園衝羽根空木(ハナゾノツクバネウツギ)です。ウツギに似ていることと、花の形が、羽子板の羽根のように見えることに由来しています。


---------------------------------------スイカズラ科 ツクバネウツギ属 アベリア 和名 花園衝羽根空木(ハナゾノツクバネウツギ)。半落葉低木。日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに野生種が15種分布。半落葉であるが常緑。日本に4種が自生。開花期が長く5月~11月頃まで。花色は、薄いピンクがかった白色。大気汚染にも強く丈夫で育てやすい。

日本生まれの寒さに強い花「ガーデンシクラメン」

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もう11月です。秋の寒さが一層冷たく感じますね。フラワーガーデンも少し、寒々しくなってきていませんか?


そんな季節に、暖かなイメージを見せてくれるのが、写真の「ガーデンシクラメン」です。


生まれは日本。寒さに強い品種を日本の栽培農家の方々が交配して生まれた花なんです。普通のシクラメンは、霜に当たってしまうと枯れてしまいますね。ガーデンシクラメンは、寒さに強いので、霜に当たっても枯れません。


秋から冬のお庭を華やかにしてくれます。花の色も、ホワイトやピンク、レッドなどがあり、形もいろいろ。八重咲きのゴージャスな雰囲気のものもあります。


寒くても大丈夫という頼もしさは、露地植えするのに向いていますね。 背丈が低いので、ちょっと高さのある低木の足元を飾るように植えてもいいですね。


--------------------------------------------------------サクラソウ科 シクラメン属.。耐寒性のある原種シクラメンによって育成された小型シクラメン。開花期は11月から3月の寒い期間。水はけと水もちの両方ある土を好む。植え付け時には特に水ヤリはたっぷりと行い根が張るのを待つ。その後は水ヤリもほとんど必要ない。

大和撫子「ヤマハギ」

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寒さが一層深まってくるこの頃です。秋本番ですね。紅葉を見に行かれる方も多いのではないでしょうか。


日本全土の山々に咲く、秋を代表する花といえば、「萩(はぎ)」ですね。紅葉と一緒に出会えるかもしれません。


秋の七草の筆頭になる花木。写真は、山に咲く「ヤマハギ」です。小花がたくさん穂のようについていますね。おとなしいイメージの花。


花は7月から10月に咲きます。2m近くまで成長する、落葉低木。


葉も枯れ落ちる風流さをもった、奥ゆかしさが詠にぴったりなんでしょう。遠い昔、万葉集でもたくさん萩は詠われました。その数137首といわれています。公家の時代から日本人に愛されてきた花なんですね。


もともと山に自生しますので、育てるのは容易です。もちろん日当たりが良く水はけも良いほうが良く育ちますよ。


花言葉は「内気」「思案」です。大和撫子のような印象です。和のお庭にお勧めです。


--------------------------------------------マメ科 ハギ属。日本全土の山に咲く。朝鮮、中国、沿海州、アムール、ウスリーにも分布。花色は紅紫色で穂状に咲く。ガーデニングでは、単植して大株に仕立てる他に、斜面植え、生け垣植え、池端植えにて、水面に向かって枝を張るなど、和の情緒的な用い方が多い。

大きな目をもつ「ユリオプステージー」

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寒さが急に増してきます。秋本番ですね。10月も中盤を過ぎて、冬に向かっているような風の冷たさ。


そんな街に、鮮明な黄色の花を咲かせて元気をくれる花が、写真の「ユリオプステージー」です。


名前の「ユリオプ」はギリシャ語で「大きな目をもつ」という意味。黄色の美しい花が一重に咲き開く姿からきているそうです。


一見、マーガレットにも似ている花ですが、キク科の観賞用の花で、秋から寒い冬を越えて5月頃まで咲き続けてくれます。日当たりの良い場所がとても好きな花。秋風の中でもお日様の光を浴びて、黄色い花が鮮やかに目に写ります。


昭和47年にアメリカからやってきた花。原産地は南アフリカです。


意外に大きく育ち、草丈は50cm~150cmの大きさまで成長します。葉っぱも特徴的で、薄い銀色のある切れ込みの入った銀葉と呼ばれる葉をもちます。


花言葉は、「円満な関係」「明るい愛」「夫婦円満」です。平和なイメージですね。フラワーガーデンにお勧めです。


----------------------------------------------------------キク科 ユリオプ属 南アフリカ原産で95種類もの品種が分布。常緑低木。地面が凍らない場所であれば、戸外でも冬を越す。同じユリオプ属に、マーガレットやコスモスがある。

秋空の赤い実「アロニア(チョークベリー)」

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実りの秋です。グリーンガーデンを香り豊かなベリーガーデンにしてみませんか。


秋の空を赤い実で飾ってくれるのは、写真の「アロニア」です。


5月に白い花を咲かせたアロニアが、暑い夏を越え秋には美しい紅葉と共に真っ赤な実をつけてくれました。赤い実のアロニア(チョークベリー)は観賞用です。残念ながら食べられません。


食用になるのは、黒い実。黒い実は健康食品の材料やジャムの素材として活用され、ポリフェノール・アントシアニンが含まれることで有名です。老化防止や目の疲れに効果があるといわれていますね。


チョークベリーは、暑さにも寒さにも強く、開花、紅葉、実り、落葉と、一年間を通じて変る姿を楽しめます。初夏の開花よりも10月から1月にかけての実りは、長く美しい赤をお庭と空に彩ってくれます。楽しめますよ。


-----------------------------------バラ科 アロニア属 落葉低木 北アメリカ原産。高さは3mほどに成長。ブルーベリーの約2倍のポリフェノール・アントシアニンを含む。黒い実と赤い実があり、赤い実は観賞用。ベリーガーデンで人気の低木。

秋風に揺れる銀の穂「パンパスグラス・シルバーストライプ」

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涼しくなってきましたね。10月に入り秋です。木々も色を変えはじめ、衣替えのシーズン。グリーンガーデンも、オータム・フェスタのように、変貌していきます。


写真は「パンパスグラス・シルバーストライプ」です。ススキのようですね。とっても存在感のあるイネ科の植物で、2m近くまで大きくなりフサフサの銀白色の穂を秋風になびかせます。


シルバーストライプの特徴は、葉っぱに白の斑が入ること。葉はとても鋭く、触ると木には注意しましょう。手を切ることもあります。


名前の由来は、原産地がアルゼンチンのパンパス平原であること。


大きく成長するので、広い場所に植えるのがお勧めです。また、大きく成長させないと穂がつきません。日当たりのよいところに植え、水がたまらないように少し土を盛ります。株の間は50cmから~1m離してくださいね。庭植えでは水やりは不要です。

風の走る秋の庭にぴったりですね。お勧めします。

-----------------------------------------------------------------イネ科 コルタデリア属 耐寒性宿根草。国内では関東以南が植栽に向く。草丈は1m~3m。開花は9~10月。庭植え、花壇、切花、ドライフラワーに用いられる。

花言葉は家族愛「アメジストセージ」

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もうすぐ10月。だんだん肌寒くなってきました。季節の変わり目です。風邪などひかないように、お気をつけください。

寒くなると人恋しいですね。帰路も足早になることでしょう。


写真の花は、「アメジストセージ」です。花言葉は「家族愛」、「家庭的」。


ハーブの一種で、薬用植物としても有名なんですよ。疲れたときの疲労回復に消化促進。解熱効果もあるそうです。


初夏に葉を採取して日陰干し。乾燥させて使います。主な成分は揮発油、ジテルペン、フラボノイド、フェノール酸、タンニンと効果満点ですね。フランスでは、乾燥させた葉を煮たてた赤ワインに入れて食前酒にします。健胃や強壮に効くそうです。


------------------------------------------------------------------------------シソ科 サルビア属 別名 サルビア・レウカンサ、メキシカンブッシュセージ。治療、健康を意味する言葉が語源のラテン語の salvare(治療)salveo(健康)が名前の由来。花色は、紫、赤紫、白。サルビアより厚みのある小さな花が列をつくって咲く。草丈80cmから1m近くまで大きくなるので大鉢や露地植えに向く。

秋の甘い香り「キンモクセイ」

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だんだん秋らしくなってきました。9月も中旬を過ぎ、明日は秋分の日ですね。秋の香りの一つに、甘い芳香を放つキンモクセイがあります。


写真のオレンジの花。小さな花が密集して咲く花。深いグリーンの葉とのコントラストも楽しめます。


香りの豊かさで芳香剤の材料になったりもしますね。そして、ちょっとエスニックでムーディーなお酒、桂花酒の材料にもなります。


キンモクセイが咲くのは9月下旬から10月中旬。香りの強さで存在感があります。自慢のフラワーガーデンに振り向いてもらうにも、一役かってくれる花です。


名前も属名のOsmanthusは、ギリシャ語でにおいをさすosmeと花の意味のあるanthosに由来しているそうです。春に咲くギンモクセイは花が白ですね。キンモクセイはギンモクセイの変種とされています。


花言葉は、「謙遜」「真実」「陶酔」「初恋」。あなたにとっては、どんな意味に思えますか?


------------------------------------------------------------------キンモクセイ・金木犀 モクセイ科  モクセイ属。常緑性中高木で、中国原産。楕円形の葉で先端に少し尖りがある。ぶ厚い革のような質感をもっている。草丈は3~6mにまで成長するが、ガーデニングでは、円筒形の刈り込みもよく見られる。

幸せな旅立ちに「マダガスカルジャスミン」

マダガスカルジャスミン


9月、秋が近づいています。少し気持ちを静かに落ち着けて、グリーンガーデンを見てみましょう。咲き続けた花も、そろそろ花の終わりを告げるものがあります。


写真の白い花は「マダガスカルジャスミン」です。とても、長い間、咲き続けてくれた清楚な花。夏が始まりの挨拶をしてやってきた5月から秋の訪れまで、夏の暑さを和らげてくれるように、涼やかに咲き続けてくれました。


とても、爽やかな芳香を放ってくれる花。でも、モクセイ科のジャスミンとは違うんですよ。このマダガスカルジャスミンはガガイモ科。原産地は名前の通り、マダガスカルです。ジャスミンと似ているので名づけられたんですね。葉に白い斑のはいるバリエガタは鑑賞価値も高く、花のない時期でも観葉植物として楽しめます。


別名、花嫁花とも呼ばれ、ウェディングブーケにも使われるんですよ。花言葉は、「二人で遠くへ旅を」「清らかな祈り」「傾聴する」「うぬぼれ屋」。結婚式にピッタリですね。


------------------------------------------------ガガイモ科 シタキソウ属(ステファノティス属)別名 マダガスカルシタキソウ、ハナヨメバナ。原産地はマダガスカルで、モクセイ科のジャスミンとは全く別種。長く伸ばす熱帯性の常緑低木で、5月~9月にかけて芳香のある白い花を数輪ずつ咲かせる。

朝の白い「酔芙蓉」

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写真は不思議な花色の変化が見られる「酔芙蓉(スイフヨウ)」です。日本では平安時代から愛された花。遠い歴史の詠に読まれた頃から、そのままの形で現代まで生き続けているそうです。


名前の由来は、一日に花の色が変化すること。朝は白、だんだんピンクになって、夕暮れには赤く染まる花なんです。まるで、お酒に酔っているかのような変わり方から酔う芙蓉で「酔芙蓉」と名づけられました。


もともと、芙蓉というと蓮の花のこと。水に浮かぶものと木に咲くものがありますね。日本では木に咲くのが一般的に芙蓉と呼びます。


花が咲くのは夏から秋。花は一日しかもちません。とっても儚い開花ですね。数は多く咲きますので、開花期間は楽しめますよ。一重咲きと八重咲きがあります。写真は八重の朝の白い花です。


花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」ちょっと大人のデートで、ほろ酔い気分の清楚な女性のイメージですね。お勧めですよ。


------------------------------------------アオイ科 フヨウ属 落葉低木原産は中国、日本。国内では四国、九州、沖縄が主な生地。台湾にも咲く花。夏から秋にかけてが開花期で、最大15cmの花を咲かせる。ムクゲ、ハイビスカス、アメリカフヨウなども仲間。日当たりを好み、防寒、防湿の心配は特に不要。

夏を越えて秋に咲く花「露草」

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明日から9月です。秋も近づきグリーンガーデンも景色を変え始めます。暑すぎてなかなか花も姿を現さなかったお庭も、一息ついて9月の花を咲かせるでしょう。


6月の初夏から9月に掛けて、静かに慎ましやかに咲いてくれたのは、写真の花「露草」です。とっても清楚なイメージですね。


露草は遠い昔、万葉集にも月草という名で詠われるほど、親しまれてきた花。月草は露草の別名です。朝顔のように朝咲いて昼にはしぼむことから、はかなさを詠った首があるそうです。他にも蛍草という名もあり、情緒的な秋の象徴、俳句では季語になっています。


育てるのも簡単で、一度根づいてしまえば水ヤリもいらないほどです。日当たりが良いところから明るい日陰で水はけの良い場所を好みます。秋のガーデンに、素朴な花をお勧めします。


--------------------------------------------ツユクサ科 ツユクサ属 日本、アジア、アメリカ東北部など広く分布する。高さは15~50cm。6~9月にかけて1.5~2cmほどの青い花を咲かせる。特徴は3枚の花弁の上部2枚は青く大きい。下部1枚は白くて小さく印象に残らないこと。花の青い色素・アントシアニン系化合物は、容易に退色する性質を持つため、染め物の下絵を描くための絵具とされた。

清い心「宿根カスミ草」

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暑い夏がまだまだ続きます。ホッとできる風と景色が恋しいですね。そんなときにピッタリの花が写真の「宿根カスミ草」です。


カスミ草は種類が多く、150種以上といわれています。その中でも、一重咲きや八重咲きなど、儚いイメージでも精一杯綺麗に咲こうとしているかのような種が宿根カスミ草です。花の色も写真は白ですが、桃色もあるんですよ。


グリーンガーデンのコーディネートに一役かってくれそうな種は、地面を這う性質のある匍匐性のピレネー宿根カスミソウというものもあります。色々なフラーワーアレンジメントにも脇役として登場することが多い花ですが、花束やドライフラワーにも利用されますね。


花言葉は、「清い心」「切なる喜び」「無邪気」「親切「切なる願い」「感激」。心の清らかさを連想させる意味があるんですね。


主役にしてもいいイメージです。お勧めですよ!


-------------------------------------------------- ナデシコ科 ギプソフィラ属。原産地:地中海原産 、分類:宿根多年草 。耐寒性で暑さにはやや弱いが開花期は6月から8月。 草丈 は60cm~70cmで、小さな印象の花径は約 1cm~2cmと意外に大きい。 花色は白のみと思われがちだが桃色もある。日向を好むが夏は半日蔭がよく、花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワーと用途範囲は広い。

炎天下に毎日咲く花「日々草」

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真夏でも、グリーンガーデンには花をたくさん咲かせたいですね。


そんな暑い季節に次々と花咲くのが写真の「日々草(にちにちそう)」です。


とっても強い花での炎天下でも毎日のように、新しい花を咲かせ続けてくれます。道路際の排気ガスにも耐えてくれるので、道路沿いの花壇でも大活躍なんですよ。


一つの花は3日~5日ぐらいで咲き終わってしまいますが、夏から秋にかけて、長い期間に次々と新しい花を咲かせてくれるので、お庭を華やかに演出してくれます。日々草の名前の由来は、この日々咲くことから付けられたといわれています。


花色も様々で、白、紅、赤、ピンクなどありますので、いくつか組み合わせると楽しいですね。花壇やプランター、ハンギングにも適した花です。


花言葉は、「若い友情」「生涯の友情」「楽しい追憶」「優しい」です。知り合ってからとても長くつきあっていける意味を感じます。お勧めです!


---------------------------キョウチクトウ科 別名をビンカ。原産地はマダガスカルからインドで、日本には江戸時代の中期に渡来した。アルカロイドを含む薬用植物。癌にも効果があるともいわれる。自生では低木になる。草丈20cm~60cmで、開花期は初夏6月~空き10月。

小さな葉のランタナ「コバノランタナ」

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真夏になると、なかなか咲く花も少なくなりますね。あまりの暑さに、強い花だけしか咲けないのでしょうか。


写真の花は、初夏から秋まで咲き続けてくれる頼もしい花「コバノランタナ」です。フラワーガーデンで、塀やアーチから垂れ下がって咲いてくれる強い味方の可愛い花です。ハンキングに向いているので人気の花ですよ。


「ランタナ(Lantana)」の属名は、ヨーロッパ産のラテン古名で「Viburnum lantana」。花の形が似ていることから転用されたそうです。コバは、ランタナより葉が小さいのでつきました。漢字で書くと「小葉のランタナ」なんですね。


虫もつきにくい丈夫な花で、霜には弱いのですが、寒さには結構強いようです。もちろん、お日様を好む暑さにも強い花。


花言葉は強さを象徴するかのような「厳格」です。


夏のフラワーガーデンにお勧めですよ!


-------------------------クマツヅラ科 ランタナ属。 別名 西洋山丹花(セイヨウサンタンカ)。 原産地は、中央・南アメリカの熱帯、亜熱帯地域。 常緑小低木に分類される。通常のランタナとは別種。ランタナよりも寒さに強いツタ性ランタナ。ランタナがだんだん色合いを変えるのに対し、コバノランタナは単色のまま。 香りもあり、晩秋から冬には紅葉もする。

蝶をよぶ花「ブッドレア」

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夏らしさも増して、日差しが重苦しいほどに暑い日が続きますね。こんな季節には、玄関やお庭に水撒きをして、少しでも地面の温度を下げて、そよ風に涼しさを加えたいものです。すがすがしいグリーンガーデンには、色々な花が咲いていることでしょう。風に舞うように蝶も訪れる季節ですね。


写真の花は、「ブッドレア」です。とっても豊富な蜜がある花で香りも強いんですよ。その特徴から、蝶をよぶ花・バタフライブッシュとも呼ばれています。ほんとに蝶々がくるんです。


この花は種類が沢山あって、世界の温帯地域に約1000種類が分布しています。日本にもこの種類に属するフジウツギが自生しているんです。よく見かけるものは日本原産ではなく、中国原産のブッドレア・ダウディーです。日本語名は「フサフジウツギ」。改良された園芸品種です。


小さな花を穂のように、沢山咲かせます。花の色もバリエーションが多く、濃い紫、ピンク、黄色、白などがあって、フラワーアレンジにも使いやすく人気です。


---------------------------フジウツギ科 フジウツギ属 アジア、アメリカ、アフリカの熱帯、亜熱帯に多い。日本ではフジウツギ、コフジウツギ、ウラジロフジウツギがこれに属する。落葉低木で高さ1~3m。枝先に穂状で長さ10~25cm円錐花序をつくる。開花期は7月~9月。

私のことを思ってください「姫岩垂草」

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写真の花は、お庭のグランドカバーにぴったりの「姫岩垂草(ヒメイワダレソウ)」です。


ランタナに似た花で、地をはう株から白い小さな花をたくさん咲かせてくれるんですよ。葉が小さく株が立ち上がらないことと、丈夫な花なので、背丈の低いグランドカバーとして、人気の花。


繁殖力は見た目からは想像もつかないくらい旺盛で、雑草の抑制にも役立ちます。日当たりが良く、水はけのいい場所であれば、ほとんど手いらずで育ってくれるので、とっても実用的。耐寒性もあって踏み付けにも強い花ですので、長くグリーンガーデンを守ってくれます。夏が近づく5月~真夏を越えて9月まで咲いてくれるので、長い期間楽しめます。


別名リッピア名前で、出回っていますよ。よく見ると白い花の中央には黄色い部分もあって、愛らしい花。花言葉は「誠実」、「絆」、「私のことを思ってください」です。強さを持った、けな気な花ですね。


-------------------------------クマツヅラ科 イワダレソウ属 和名をヒメイワダレソウ(姫岩垂草) 別名、リッピアと呼ばれる。南アメリカ原産の常緑低木。ほふく性があり、繁殖力も強いため欧米では河川の法面緑化などに利用される。本州から沖縄の海岸沿岸に自生するイワダレソウの仲間で、日本では昭和の初めに導入された外来種。草丈は5cm~20cmぐらいで、開花期は5月~9月と長い。

体に優しい「ビルベリー」

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梅雨も明けて、暑い日が続きますね。真夏に向かって体調が気になる頃。


きょうご紹介するのは、とても体にいい「ビルベリー」です。マンションのベランダで、鉢植えで育てることもできるんですよ。しかも初心者向けで、害虫もあまりつくことがなく、とても強い品種。


ビルベリーは、とてもお日様を好みます。そして、水はけが良い場所で育てるのが一番。夏の乾燥に注意が必用なので、鉢、プランターで育てる際は、土の表面が乾いたら、底から水が流れ出るまで水をたっぷりあげてください。


育て始めて2年目の夏に、待ちに待った実が食べれるようになります。花は4月に咲き、8月~10月に実を収穫できますよ。


ビルベリーは、アントシアニンを多く含むことで注目されているブルーベリーの仲間です。アントシアニンは目の健康に良い栄養素。眼精疲労の緩和に効果的だそうです。白内障や緑内障、そして、糖尿病にもよいベリー。お年寄りのいらっしゃるご家庭にお勧めです。


--------------------ビルベリー スノキ属クロウスゴ節の他種 産地は スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドからヨーロッパにかけて。樹高は低く、20~40cmで、実は青紫色。アントシアニンの量が多く下痢、壊血病などの治療に用いられてきた。その他、果実は下痢、生理痛、眼疾患、静脈瘤、静脈不全、循環障害の治療。葉は糖尿病などの治療に効果があるといわれている。

涼やかに「セイヨーニンジンボク」

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いつ頃、梅雨は終わってくれるのでしょう。このところ、雨が多いですね。梅雨が明けたら、暑い夏の本格的な訪れです。


この季節に咲かせる花が、写真の「セイヨウニンジンボク」です。花咲く年に、長く伸ばした枝先に、次々と花をつけてくれます。小さな花が密集してできる花穂は、だいたい20㎝くらい。大きいですね。薄紫色をしている、優しい表情の花です。


涼しいイメージが人気の花木なんですよ。夏のお庭にピッタリの花で、カラーも紫だけではなく、白の品種もあるそうです。薄紫と白の組み合わせなら、クールガーデンをフラワーコーディネートできますね。ムクゲやサルスベリとの組み合わせも、似合う花ですよ。まだ、成長しきっていない、花木の年齢が若い頃から花もつけるので、鉢植えでも楽しめます。


夏の花らしく、日当たりの良い場所を好みますが、意外に強く、半日陰の場所でも育ちます。花が終わった後の果実には香りがあり、咲き終わった頃からも楽しめます。


-------------------------------クマツヅラ科 ハマゴウ属の落葉低木。朝鮮人参に似ている形の葉で、中国原産ではニンジンボク(人参木)という品種もある。地中海原産のためセイヨウニンジンボク(西洋人参木)と呼ばれる。開花期は7~9月。円錐状に、花茎に小さな薄紫色の花を咲かせる。木の丈は2~5 m前後で、成長は早い。果実にコショウのような風味があることからハーブとしても利用される。

恋の訪れ「アガパンサス」

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写真の紫の花は、アガパンサスです。爽やかなイメージですね。ユリ科の花で、日本の名前はムラサキクンシランと呼ばれています。名前のとおり綺麗な青紫色、青色、白色の花が咲くんですよ。


開花期は6月から夏にかけて。日差しも強い、暑い季節に大きくユリに似た花を咲かせてくれます。


アガパンサスは、とても育てやすい花。庭に植えて、そのままにしていても、ちゃんと咲いてくれるほど簡単!手間要らずですね。熱に強く寒さに弱い。日の良くあたる場所が大好きな花。乾燥には強く、湿気には弱い。水のやり過ぎに注意しましょう。アガパンサスは、初心者の方でも育てられます。


花言葉は、「恋の訪れ」「知的な装い」「実直」。清楚な女性のイメージです。お勧めですよ!


----------------------ネギ科 ムラサキクンシラン属(アガパンサス属) 和名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭)ユリ科の植物で、原産地は南アフリカ。南アフリカに10〜20種ほどの原種が自生している。300以上の園芸品種が育成された。成長すると70~90cmの大きさになる。鉢植えより、地植えに適している花。さわやかな涼感のある花を咲かせ、切り花としてフラワーアレンジメントにも使われている。

花の命は短くて「へメロカリス」

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写真の花は、へメロカリスです。株が大きくなると花を長く楽しめますが、1日しか、花を咲かせないともいわれるほど、花期が短いのが特徴。日本や中国原産のユウスゲやカンゾウ類が、ヨーロッパなどの地に届き、品種改良されてできた園芸品種です。


ヘメロカリスの名前はギリシア語で、その意味は「一日」と、「美」を意味する「カロス」の2つの言葉が由来です。海外のガーデニングでは、コンテナや花壇をはじめとして、様々なシーンで活躍します。日本では、まだまだ少ない種類ですよ。


花は小さく、約5cmくらいの直径が普通。大きなものは20cmくらいの直径です。種類によっては、一重咲きや、八重咲きがあって、花びらの形も、細いもの、先が尖るもの、丸くなるものなどなど、様々あります。花の色は、イエローや赤褐色などが中心。他にはピンクや紫色。赤、クリームなど、おりますよ。


----------------------ワスレグサ科・ユリ科  学名はHemerocallis 原産地は日本・中国 野生種を改良した園芸種が中心。別名をデイリリーと呼ばれる、1日咲きともいわれ花期が短い。 草丈は、30cmから90cmで、6月から8月の間に咲く花。

子供のように純真な心「スイレン」

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写真の花は、スイレンです。よく、大きめな公園や寺社のお庭にある池で見かけますね。水面に浮かぶスイレンは、多年性の水生植物。世界の熱帯、亜熱帯地域に、約40種類が分布しているんですよ。


種類は大きく2つ。暖かい地域に自生している種類を元に、寒さにも強くなるように改良された「耐寒性スイレン」があります。もう一つは、熱帯原産のスイレンを改良した「熱帯性スイレン」。そのままですね。育てやすさは、耐寒性スイレンのほうが、熱帯性スイレンよりも、少し簡単。


スイレン専用の鉢で育てる場合は、ちょっと種類の違う、寒さにも強いヒメスイレンなど小型のものがいいそうです。水に沈めて育てるのですが、株元まで日の光が当たらないと、花がつきにくい難しい花。成長する途中で、葉が沢山でてきて、すぐに水面を覆ってしまい、株元への日光当たらないこともあるとか。


花言葉は「純潔」、「清純な心」。やはり、神社などにも似合う信仰的な花。子供のように清い心の意味なんですね。素敵ですね。


-----------------------------------------スイレン科スイレン属 水生植物。学名Nymphaea.。学名は、ギリシア・ローマ神話にある女神ニンフに由来する。地下根茎は太く、ワサビ状で水中の地面をはい、太い根を多数地中に伸ばす。葉は光沢があり全縁、長い葉柄があり、通常は水面に浮かぶ。花期は4月中旬~9月上旬。

花言葉は元気な女性「西洋アジサイ」

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初夏になり、少しうっとうしい梅雨が近づいていますね。最近は、ゲリラ豪雨など、激しい雨も降り、情緒のあるお天気とは、なかなかいえませんね。


小さなお子様がいらっしゃると、雨が降れば、長靴にレインコート。水溜りを避けて、歩く練習など、雨は家族のちょっとした子育てに役立ちます。ベビーカーでお出かけの際は、慌てて帰られることも、あったのでは?


写真の花は、6月~7月にかけて咲く、西洋アジサイです。


アジサイには、日本産とヨーロッパ産があり、それぞれ、育て方は、ちょっと違います。日本のアジサイは、半日日陰になるような、土に湿り気が多い場所を好みます。それで、カタツムリも住みやすいんですね。


西洋アジサイは、どちらかというと、水はけが良く、日当たりのいい場所を好みます。育て方の大きな違いです。花が咲いたあとの剪定に注意が必要ですが、どちらも、丈夫で、比較的育てやすい花です。庭先によく、あまり手をかけずに植えられていたことも、多いのが特徴ですね。


花言葉は「元気な女性」。季節の変わり目です。体調管理にご注意を。


---------------------------アジサイ科 アジサイ属。学名はヒドランジアで「水の容器」という意味がある。ハイドランジア、ハイドレインジアとも呼ばれる。日本のアジサイは、約20種類。西洋アジサイは400~500種類とも言われています。花が終わった直後に、樹姿を整えるために剪定を行います。花芽が出やすくなります。

くつろぎのガーデニング「シルバープリペット」

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だんだん、暑さも増してきましたね。春から初夏へと季節は移り変わっていきます。お庭の手入れも、夏に向かって色々ですね。花や木々はもちろん、家を囲む生垣も、剪定されることでしょう。


写真の花は、生垣や刈り込みに良く使われる、シルバープリペットです。プリペットは、葉に斑が入っています。この斑が白いものが、シルバープリペット。初夏には、白い小さな花が、たくさん密に咲いて、香りも心地よいんですよ。


咲いている期間は、5月~6月。葉の色合いも良いので、好評です。育てやすく初心者向けと、よくいわれていますが、夏の暑さには弱く、冬の寒さにも、強くはありません。


生垣に使ったときは、放っておくと枝が長く伸びますので、初夏から秋にかけて、必要なときに刈り込みをしましょう。萌芽力がとても強いので、刈り込んで枝の密度がでるようにします。


花言葉は、「くつろぎ」。疲れたときには、きっと、この花が安らぎをくれるでしょう。癒しのガーデニングにお勧めです!


-------------------------------モクセイ科 イボタノキ属 別名 セイヨウイボタ・ヨウシュイボタノキ 低木で、剪定に強いことから、様々な仕立て方が可能。寒冷地では、半落葉になりますが、南関東より南では、ほぼ常緑。

シンボルツリー「ハイノキ」

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ご自宅を外から見たときの、ベストアングルはご存知ですか?新築のご自宅ができたときには、家族皆さんで、家を眺めたことと思います。シンボルツリーは、このベストアングルを引き立てるための樹木です。玄関周りや、お庭に植えられるもので、ご自宅のイメージによって、成長する大きさや、緑の種類を選びます。


写真は、「ハイノキ」です。シンボルツリーとして採用される常緑樹の小高木。花の表情が写っていますので、解りにくいのですが、1.2m~2.5mぐらいの背丈に成長します。葉っぱは、長めのだ円形。光沢がある綺麗な緑です。


花の色は白。4月から5月頃に、浅い皿の形をした5つの花弁からできている花を咲かせます。小さな花が、品良く咲いてくれますよ。


名前の由来は、木の幹や葉を焼いた灰から、染色に使う灰汁(あく)をとることから 「灰の木」と名前られたそうです。病害虫にも強い木ですので、あまり丈が高くならない、シンボルツリーを植えたい人にお勧めですよ!


-------------------------------ハイノキ科 ハイノキ属 常緑樹、小高木。国内では、近畿地方から西の、四国、九州地方に自生する常緑樹。植栽するには、関東から南の、暖かな気候が適します。日当たり、水はけの良い場所が適し、植付は、4月から入梅までが良いそうです。土は、腐葉土をすきこんだ肥沃な土壌がよく、樹木がよく根を張れるよう大きめに穴を掘って、地中の石などは、できるだけ取り出しておきましょう。

蜜の香りに誘われる「アカバナトチノキ・フミリス」

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だんだん、お庭が、色とりどりの花で賑わってきましたね!5月から夏にかけては、気温も上がり、色々な花々が、咲き誇ってくれる季節です。水やりに注意をして、たくさんの花を咲かせてください。


今日ご紹介するのは、ちょっと珍しい花「アカバナトチノキ・フミリス」です。


トチノキはご存知ですか?トチノキは我栃木県の木。花色は白で、家具の材料などに使われます。昔は臼(うす)づくりに使われた木なんですよ。


アカバナトチノキは、赤い花を咲かせます。少し珍しい北米産のトチノキの仲間で、日本のトチノキと違うのは、真っ赤な花が咲くことと、2~4mほどに育つ背の低いこと。よく見かける紅花トチノキは、このアカバナトチノキと、西洋トチノキ(マロニエ)の交配種なんです。


更に、アカバナトチノキ・フミリスは、木の丈が低く、サーモンピンクの花を咲かせる品種。ガーデニングにぴったりの大きさで、淡い感じのイメージです。細長い筒状をしたの花を、横向きにつける個性的な花。花の付け根には、蜜を貯めているんですよ。


--------------------トチノキ科トチノキ属 原産地は北アメリカ南部 マロニエとの交配で生まれたアカバナトチノキの園芸改良された低木。通常のトチノキとは異なり、コンパクトなサイズに育つ珍しい品種。

谷沿いに咲き沢を照らす「ヒカゲツツジ」

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5月に入って、街の至るところで、ピンクや赤、白のツツジを見かけるようになりましたね。オフィス街のビルの周りを、綺麗に飾ってくれています。


写真のツツジは、「ヒカゲツツジ」です。奥深い山の中に自生する花で、山地の岩場や谷沿いに咲いているんですよ。別名を「サワテラシ」とも呼ばれています。 名前の由来は、沢を照らす花なんです。きっと、遠い昔、旅人が、沢伝いに、山を抜けるときには、疲れを癒してくれる、美しい花の役割を果たしていたんでしょうね。


日本には、沢山の種類のツツジがあります。その種類は50種類以上だそうです。古くから、園芸品種として親しまれた花。あちこちで見かけるのは、今も身近に親しまれている証拠ですね。


花言葉は、「節制」「身をつつしむ」「情熱」「初恋」です。奥ゆかしい女性的なイメージですが、恋する心は、熱い情熱に燃えるようです。初恋の花言葉があるのは、とても素敵ですね。


--------------ツツジ科 ツツジ属 常緑の低木。高さ1~2mまで成長する。主に、本州の関東以西に自生する。山中の排水の良い岩場に好んで群生し、滝や沢周辺に見掛ける。葉は枝の先に輪状につき、皮針形で裏面に細点がある。

山野に伸びるつるに咲く「テイカツヅラ」

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写真の花は、「テイカツヅラ」といいます。


日本の山野に自生するつる性の花木。つる状の茎が細長く伸びていきます。茎のところどころから“気根”という根を出して、他の木の幹や岩、などにくっつけて、はい登っていくのが特長。10m近くの高さまで登るんですよ。直径3~4cmに茎の太さになります。


夏が近づく頃、直径2cmくらいの白やピンク色の花を咲かせるんです。旋回するように、花びらごとに角度がついて咲く、ちょっと不思議な形。


名前の由来、テイカは、藤原定家(ふじわらのさだいえ)からつけられました。藤原 定家は、鎌倉時代初期の公家・歌人です。「ていか」と音読みされることが多いんですね。『新古今和歌集』を撰進したことで知られています。


藤原定家が愛する人を忘れられず、テイカカズラに変わってその人の墓に絡みついたというお話が、名前の由来なようです。


----------------キョウチクトウ科 原産地は日本、朝鮮半島。 開花期:は5月~6月。ツル性の植物で、柱や木々に巻きついて育つ。特性を生かしたガーデニングに適する。旋回状に花が細く開く。山野では沢や滝の近く、水しぶきがかかる岩肌などに自生。湿潤を好むが、常に水がたまっているような環境は嫌う。庭植えの場合、半日陰で水もちの良い土壌に植えていれば、水を与える必要がない。

ちょっと早めの初夏のお知らせ「更紗空木・ピンクポンポン」

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写真のふさふさのお花は「更紗空木(サラサウツギ)・ピンクポンポン」です。小さな花が重なって、可愛い丸い姿を見せていますね。


更紗空木は、日本や中国などに姿を見せる落葉性の低木。「空木」の由来は、、枝が成長すると中空になるところから名付けられたそうです。


別名「卯の花(ウノハナ)」。日本には古くから咲いている、とっても馴染み深い花で、万葉集や童謡にも登場するんですよ。卯の花という名前は5月に花咲くことから名づけられました。5月は、お月様で暦をつくった陰暦の卯月なんです。


「空木の花」が略されてウノハナとなったという説もありますよ。


ピンクポンポンは、少し早めに咲いてくれます。4月の中旬には、可愛いポンポン姿で、和ませてくれますよ。花をたくさんつけること、次々に咲いてくれて、開花期間が長いことが特徴。庭木だけではなく、鉢植えでも楽しむことができます。


ウツギは、園芸品種が、ヨーロッパで盛んに品種改良が行われて、登場。ガーデニングにも、注目の花です。


----------------------ユキノシタ科 落葉性花木・低木 原産 日本 中国 ヒマラヤ。一般的な空木は、初夏に純白の花を枝いっぱいに咲かせます。日本の山野に自生し、高さ2m前後まで成長。同属のヒメウツギ(姫空木)も鉢物として流通。サラサウツギ(更紗空木)は八重咲のウツギ(空木)であり、古くから栽培されている。

花美しく実は香る「カリン」

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写真の白とピンクの花は、「カリン」です。中国原産の落葉樹。良くご存知の果実は、薬に使われたり、香りを楽しむ日用品などに使われるなど、とっても実用的価値の高い果実ですね。


花や幹の鑑賞価値が高く評価されている木なんですよ。庭木・家庭果樹として多くの人に親しまれ、愛されている樹木。資料によって日本に渡来した時期は色々伝えられています。一説には、江戸時代、はたまた平安時代と、詳細な時代は不明ですが、古来に中国からやってきたことは確かなようです。


葉のフチに細かい尖ったギザギザがあることが特徴。木が成長していくと、所どころウロコ状に樹皮が剥がれ落ちて、なめらかな黄褐色の木肌があらわになります。その姿も美しいと評判。春が訪れた4~5月には、新しく伸びた枝先に、紅花色の花を咲かせてくれます。とっても優しく女性的な花姿ですよ。


淡い雰囲気の花を楽しんだあとに、果実がつきます。果実は直径10~15cmほどに生長し、10月~11月になると、熟して黄色くなります。熟した果実は、芳香を放ち始めるんです。グリーンガーデンを花と果実で楽しませてくれる、庭先で目を惹く樹姿は、ご近所の評判になりますよ。


----------- バラ科 別名 カラナシ、カリントウ、アンランジュ、キイボケと呼び名は様々。原産地  中国。草丈 6m~8mで、開花時期は4月~5月。果実が熟すのは
9月~10月。花は美しく、熟した果実は表面がオイリーにベタツキはじめると芳香を放つ。

懐かしい故郷の思い出「アケビ」

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学校では、新学期が始まりました。春休みは、田舎のご実家に家族で帰られた方々も多かったのではないでしょうか。子供の頃に遊んだ、緑の小山を眺めて、懐かしい思い出に浸ったパパやママもいらっしゃったのでは?


昔から山遊びには、自然からの素敵なオヤツのプレゼントがつきものでしたね。


写真は、アケビの花です。夏から秋にかけて、甘い実をつけるアケビですが、花咲くのは4月から5月。アケビは、日本の山野に自生する蔓性(つるせい)の落葉植物。小さな葉っぱ、小葉5枚がアケビ。小葉が3枚はミツバアケビです。他には雑種のゴヨウアケビなどもあるそうです。


秋につく実は、自然に熟して口をあけて割れます。白っぽい色の半透明の果肉を食べたことがありますか?山遊びの途中で、皆でオヤツの時間を楽しく過ごした思い出もありそうですね。


果皮は炒め物などにも利用され、お食事のおかずに紛れていたかもしれません。新芽は春の山菜。おひたしや和え物などにできるそうです。とても食に関わる木なんですね。


-------------アケビ科 落葉低木 アケビ属の総称。茎は蔓になって他物に巻きつく性質があり、栽培する際は、支柱などに巻きつけて育てる。花の中央の雌しべが特徴的で、バナナの実のような形になっている。耐寒性、耐暑性が高い植物のため、日本全国で庭植えできるのも特徴。

春を飾る乙女の恋花「チューリップ」

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凍る風が通り抜け、寒い冬が姿を消そうとしています。もう4月。春ですね!暖かくなって、越冬した花々も、いよいよ美しい姿を見せ、花咲かせてくれる季節です。


秋のガーデニングで、土に埋めたチューリップの球根も、今では素敵な姿に成長しています。写真は皆さん良くご存知の「チューリップ」です。


ユリ科の花で、球根を10月に植えます。植え付けの時期は10月から12月といわれていますが、寒すぎない10月がお勧めです。寒い冬を土の中で過ごすチューリップ。球根の中には、新しく芽生える葉や花芽が隠れています。厳しい乾燥地帯を生き抜くために進化した形が、球根なんですね。


地中海沿岸原産の有名な花。日本では、新潟や、富山が有名ですね。冬には雪が降り積もり、夏は、あまり気温が上がらない地域でよく育つそうです。


ピンクのチューリップの花言葉は「恋する年頃」「愛の芽生え」「誠実な愛」です。とっても乙女チックな花ですね。春を飾る乙女の恋花。チューリップでフラワーガーデンをコーディネートしてください。


---------ユリ科 別名 ウッコンソウ(鬱金草)地中海沿岸原産で、草丈が30cm~70cmになる。開花期は3月~5月。品種は多数あり、八重咲き、ユリ咲き、パーロット咲きなど、バリエーションも豊富。小型の原種系品種も人気が高い。花を終えた葉は自然に枯れるまで切らずに冬を越す。寒さには強く、特に防寒対策の必要はないが、日当たりは好む。

春の決意を語る「沈丁花」

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だんだん、暖かくなってきましたね。もうすぐ4月です。写真の花は「沈丁花(ちんちょうげ)」。春の季語として使われるお花なんですよ。


沈丁花という名前は、香木の沈香のように、とってもいい香りがして、丁子(ちょうじ)に似た花をつけることから、名づけられました。学名は「Daphne odora」。「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなんだ言葉で、「odora」は芳香があるという意味です。


ガーデニングに適した木で、細かく枝分かれしてくれます。自然に木の形が丸くまとまってくれるので、木の形を整えるための、枝を切る作業が、ほとんど必要ないのが特徴。もし、枝を切る場合は、必ず枝分かれしている付け根で切るようにしましょう。枝の途中で切ると、不自然な形に育ってしまいます。切った場所から芽を吹いたときに、せかっくの丸みのある樹形が崩れてくるんですね。


花言葉は、とても強さと威厳を感じる「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」です。新しいことが始まる春の決意を語るような花ですね。


-------------ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 常緑低木。原産地 中国南部。日本での歴史は古く、室町時代には栽培されていた。雄株で雌株が別々で、日本には雄株ほとんど。赤く丸い果実をつけるが、有毒なため注意が必要。花を煎じた汁を、歯痛・口内炎などの民間薬として使うこともある。

門出を告げる淡いピンクの花「桜」

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卒業シーズンを迎える3月。一つの別れを過ぎて、新しい出会いの季節を祝うかのように、街を飾ってくれるのが、「桜」ですね。


お花見の主役となる花。満開に咲き誇って、ハラハラと散っていく。花びらが舞う頃には、沢山の感動が、人それぞれの心にも生まれることでしょう。


桜は、春に白色や淡紅色から濃紅色の花を咲かせてくれる、日本人に古くから親しまれている花ですね。良い環境で育てられる桜の木は、寿命がとても長くなります。老木として有名な、日本五大桜の一つ、山梨県北杜市武川町の実相寺に咲く「神代桜」は、樹齢が1800年を超えているといわれるほど。どれだけの時間を過ごし、見てきたのでしょう。


桜の主な品種は、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなど7種類ほどです。仲間として、数十種類の桜が自生しているそうです。2012年の東京開花予想は、3月25日。身近に咲く桜の花を、皆さんでお楽しみくださいね!


------------バラ科 サクラ属 サクラ亜属に分類される落葉広葉樹。古代では、山に自生して咲くヤマザクラ、八重咲きの桜が一般的であった。有名な吉野の桜もヤマザクラ。平安時代以降、桜は花の代名詞のようになり、春の花の中でも特別な位置を占める。警察や自衛隊などの紋章に使用され、百円硬貨の表は桜がデザインされているほど、日本の代表的な花といえる。

色鮮やかな恋の花「パンジー」

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写真を見てください。紫とオレンジの鮮やかな花ですね。緑の葉や茎と、素敵なカラーコントラスト。気分が軽く弾んでいきます。この花は「パンジー」です。


パンジーの生まれ故郷は、北欧です。1800年代に、北欧のアマチュアの園芸家が、大きくて色鮮やかな、スミレをつくるために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア、近東のスミレビオラ・アルタイカの3種類を交配してつくったといわれています。1835年までには400品種まで、パンジーの種類が増えたんですよ。


イギリスではフローリストたちによって育てられ、1813年に園芸家トムスンが改良をはじめました。そして「ショウ・パンジー」が生まれたそうです。


花言葉は「思想」「私を思ってください」。切実な熱い感情表現ですね。名前の由来は、フランス語で片思いを意味する「パンセー」からパンジーと名づけられました。


セント・バレンタインが牢屋に閉じ込められたとき、窓口にはスミレの花が咲いていました。ハート型の葉を、「私を忘れないでください。」というメッセージと共に鳩に託したという伝説があります。ヨーロッパでは、パンジーは身につけていると異性の愛情が得られる愛の花といわれています。


----------スミレ科 スミレ属 草丈20cm~30cm。開花期は長く11月~5月。豊富な色や育てやすい花で、春の花壇には欠かせない彩を添える花。鉢植えや花壇に限らず、寄植え、ハンキングバスケットにも品種を選んで用いられる。

花のカーペット「スイートアリッサム」

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そろそろ、お庭に花を飾りたい季節です。寒さに耐えたグリーンガーデンには、あおい新芽も吹いていることでしょう。若い緑といっしょに、白やピンクの花が広がれば、癒しのフラワーガーデンに変身。家族みんなが「ホッ」とできますね。


写真の花は、「スイートアリッサム」です。アリッサムは、細かい花を密に付けてくれます。カーペットのように広がる花なので、ガーデニングにはピッタリ。甘い芳香も、清々しい気持ちにさせてくれます。


高温多湿に弱く夏に枯れてしまうことが多いので、秋にタネまきをして、春に咲き誇る花を楽しむ「秋まき一年草」です。枯れずに夏を越せれば、秋にも花を咲かせますよ。


花色は白、赤、紫、ピンクなどがあります。また、パステルカラーの品種も人気ですよ!


----------アブラナ科ロブラリア属 耐寒性1年草 地中海沿岸原産。小さな花が密集して零れるように咲くことから、グランドカバーに適した草花。 開花期2~6月、10~12月。草丈 10~15cm。 日当たりを好むが、夏の暑さに弱い為、夏場は風通しの良い半日陰が適する。 用土 排水が良く、肥沃なアルカリ土壌が育てるには適している。花期が長いので、肥料をしっかり与え、途中、追肥も多めに与えると良い。肥料切れの目安は、葉の色が薄くなること。 水やりは、土の表面が完全に乾いたら、水をたっぷり与える。

黄色い丸小花「銀葉アカシア」

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もう3月ですね。春間近。街には、春を知らせる花々が、固い蕾を開こうとしています。


写真は、「銀葉アカシア」です。別名「ミモザ」「ミモザアカシア」などと呼ばれ、親しまれています。アカシアの花をイメージした鮮やかな黄色いケーキのトッピング・砂糖菓子に「ミモザ」というものがありますね。


銀色がかった葉の色と、丸くて小さな小花が、しだれた枝いっぱいに咲くのが特長。満開の時期には、樹全体が黄色に染まります。街並みやお庭の風景を明るくしてくれますよ。


銀葉アカシアは高さが6mほどに達する常緑性小高木です。日本に渡来したのは明治時代末期で、主な原産地はオーストラリア南東部。アカシアの仲間は南半球の熱帯から亜熱帯に1200種が分布します。


寒さにはあまり強くありませんが、温暖な地域では、街路樹として古くから利用されてきました。


--------------マメ科アカシア属 別名 モミザ 開花は3月~4月 春の暖かい時期。やせた地でも育つが、自生はなく、寒さには弱い。庭木とし、切り花用に栽培される。温暖な地域では街路樹にされる。よく分枝し、白緑色小形の羽状複葉を互生。

一足先に赤い実を楽しむ「苺」

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まだ、2月ですが、街角のお花屋さんに、「苺」が飾られていました。見ているだけで甘酸っぱい感じがしますね。食べるだけではなく、見て楽しむ苺のプランター。目にされた方もあると思います。


本来、3月以降に白い花を咲かせて、真っ赤な実をつけるのですが、観賞用にハウスで育てられたのでしょう。


食用として栽培されている苺のほとんどは、バージニア種とチリ種がオランダで交配されたものが素となっているそうです。日本では、明治時代に交配が行われ、日本特有の品種も生まれました。多くの品種が栽培されていますが、家庭でも育てやすい品種は「宝交早生」。他には、アメリカで作られた「ダナー」や、スーパーなどでもよく見かける「女峰」などの品種が、収穫も多く病気にも強いようです。


地植えをせずにプランターで栽培したい方は、10月頃に苗を買って、深めのプランターに植え付けましょう。翌年の春には収穫できますよ。


--------バラ科 野菜 原産地 オランダ。乾燥、乾燥、過湿に弱い。花が特に寒さに弱く注意が必要。観賞用には和名「オランダイチゴ」があり、花はピンクか赤色で、葉に斑が入るものもある。観賞用は丈夫で育てやすく、実もつくため食用にもなるのが特徴。四季咲きの種も多くあり、ガーデニングやプランターに適する。

奈良の時に愛された春を告げる花「梅」

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だんだん、暖かな日もふえてきましたね。もうすぐ春が近づいています。


写真の花は、ちょっと早めに咲かせた「梅」です。梅は別名、好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)など、情緒的な名前がたくさんつけられています。


お花見といえば、サクラの花を見ますね。でも、サクラが主役になったのは、江戸時代以降なんです。奈良時代以前には、花といえば、梅を指すことの方が多かったといわれています。平安時代中頃から、だんだん梅からサクラが好まれ、江戸時代には主役の座を取られてしまったそうです。


遠い昔、歌われた句に「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」があります。現在の兵庫県神戸市東灘区岡本にある岡本梅林には、羽柴秀吉が訪れた記録があるほどの名所でした。それだけ、梅は愛されていた花なんですね。


-------------バラ科サクラ属 落葉高木。アンズの近縁種で、野梅系(やばいけい)の果実は小形。果実を利用する豊後系(ぶんごけい)(肥後系(ひごけい)とも呼ばれる)ではアンズとの交雑により大形化したもの。花芽は、一節につき1個なので、開花時の華やかな印象は薄い。2月から4月に1cmから3cmぐらいの花を葉に先立って咲かせるのが特徴。花弁は5枚で、花の色は白、またはピンクから赤がある。

満足と尊敬の気持ちを込めて「ミニバラ」

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もうすぐ、バレンタインデーですね。日本のバレンタインは、女性から男性へ愛を告白できる日となっています。チョコレートを贈るのも、日本独特のバレンタインの形式。本来、バレンタインは、男女の愛の誓いの日。男性から女性にプレゼントをしても、いいんですよ。


告白といえば、バラの花ですね。写真は、白とピンクのミニバラです。


ミニバラの花言葉は、色によって、それぞれ意味が異なります。ミニバラ全般の花言葉は「愛」「美」。ピンクのミニバラは「満足」「輝かしい」「愛を待つ」。白のミニバラは、「尊敬」です。


ご夫婦で贈るバレンタインプレゼントにピッタリの花言葉ですね。


ちなみに、赤のミニバラは「熱烈な恋」「愛情」。黄色のミニバラは、バレンタインには不向きで、「薄れゆく愛」「嫉妬」です。バラの色にはご注意くださいね。


-----------バラ科バラ属 矮小性のバラをミニバラと呼ぶ。花の大きさが小さく、大きくても5cm程度で、葉も小さく、草丈も低い。 四季咲き性のものと、一季咲き性のものがあり、樹形もさまざま。日当たりがいいほうよく育つが、1日に3時間くらいの日照でも花は咲く。水やり原則は「乾いたら水をやり」大体の目安は、冬は3~4日で1回、春秋は2日に1回程度、夏であれば1日1回か2回。

完璧な魅力「椿」

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寒さも厳しい2月に咲く花。「椿(つばき)」です。写真は椿のなかでも「村下(むらげ)」という品種。侘び助とよく似ていますが、村下は、ヤブツバキの枝変わりしたものです。固い蕾を寒々とした空気の中で開かせ、赤色の花を咲かせようとする。素敵な瞬間ですね。


椿の名前の由来は、光沢のある様を表す古語「つば」といわれています。「つばの木」でツバキなんですね。他にも、「艶のある葉の木」で「つやはき」や、「光沢木」で「つやき」なども、名前が付いた理由といわれています。


日本原産のユキツバキが春の訪れを知らせるように咲くことから、「椿」という漢字になったという説もあります。いずれにせよ、艶やかな美しいイメージで、春を知らせる女性らしい雰囲気をもつ花ですね。


花言葉は、「誇り」「完璧な魅力」「気取らない優美」白い花の椿は「理想の愛」です。万葉集の時代から日本で親しまれた花は、着物の柄のモチーフになるなど、女性の美を象徴するような花。冬のグリーンガーデンに、ちょっと和風な美しさをあしらえるのもいいですね。


-----------ツバキ科 ツバキ属 ヤブツバキの枝変わり品種 村下(むらげ)。常緑中高木で、光沢のある濃い緑の葉をもちことが特徴。花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多い。開花期は2月から4月。鉢植え、庭植え共に日当たりの良い場所から日陰まで栽培できる。

寒い冬に黄色く花咲く「蝋梅」

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写真の黄色い花は「蝋梅(ろうばい)」です。名前に梅がついているので、バラ科サクラ属に、よく誤解されますが、蝋梅は、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で別物です。


お庭や街並みから、花の姿が少なくなる寒い季節、1月から2月にかけて小さく可愛い黄色い花をつけてくれます。花の香りはとっても強く、存在感のある木です。種類も色々で、ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などがありますが、よく栽培されているのはソシンロウバイで、花全体が黄色いものです。


ロウバイの花は、真中が暗紫色で、その周囲が黄色くなっているのが特徴。近くでよく見てみるとわかりますよ。別名、唐梅とも呼ばれる唐の国から日本にやって来た品種。中国名も蝋梅であったそうです。花弁が蝋のような色で、旧暦12月の臘月(ろうげつ)に咲くから、名づけられたともいわれています。


------------ロウバイ科 ロウバイ属 落葉低木。土壌をあまり選ばず、かなり日陰のところでもよく育ち開花。花やつぼみから抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として使用する。甘い芳香の元は、この各種の精油成分によるもの。「ボルネオール(Borneol)」「リナロール(Linalool)」「カンファー(Camphor)」「ファルネゾール(Farnesol)」「シネオール(Cineole)」などの精油成分が含まれている。

縁起のいい美しい赤い実「万両」

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写真は、とっても縁起のいい、冬に美しい実を熟す「万両」です。特に名前が、おめでたいのでセンリョウ(千両)などとともにお正月の縁起物とされています。


日本の古典園芸植物のひとつで、江戸時代には多様な品種群が栽培されました。その形も葉が縮れたりした変異個体が選抜されて、種類も色々だったようです。関東地方以西から、四国、九州、沖縄に自生する暖かな場所を好む低木。庭木などとしても植えられているので、見たことのある方は多いと思います。


高さは1mぐらい。増え方も特徴的で、根元から新しい幹を出して株立ちとなります。葉も形が珍しく、縁が波打ちします。葉を光に透かして見ると、黒点も見える、色々と飽きない木なんです。


夏・7月頃に小枝の先に白色の花を咲かせます。赤い実は、10月頃に赤く熟すと、年を越えて2月頃まで枝に、姿を見せている長い期間、観賞できます。品種によって、白や黄色の実もありますよ。


--------ヤブコウジ科 ヤブコウジ属 和名 マンリョウ。庭木・花木として栽培され、樹高1mの低木。原産地は、日本、朝鮮半島、中国、台湾、インド、東南アジア。耐寒性は普通で、耐暑性は強い。常緑性で日陰でも育つ。開花は7月だが、実の観賞期は11月中旬から2月とされている。千両と共に縁起物とされるが、全く違う品種で、千両は、センリョウ科の植物。

白く可憐な花「日本水仙」

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よく見かけるスイセンは、実は、「日本水仙(ニホンズイセン)」とよばれるスイゼン属の一種。12月から2月にかけて咲く白く可憐な花は、芳香のある小さな盃状の姿。耐寒性のある多年草(球根植物)です。葉と茎は緑色で細長く厚みがあり、とってもスマートないでたち。ショウブの葉を小さくした形をしています。


原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心にした地中海沿岸地域から、アフリカ北部までと、とっても広い範囲。原種は30種類といわれています。とても身近で親しまれている花なので、園芸用に品種改良されたものも、広く栽培されているんですよ。


ニホンズイセンは、古く室町時代以前に、中国を経由して渡来したといわれています。球根が中国から流れ着いたのでは?とも語られている不思議な花です。野生の日本水仙は、本州以南の暖かい海岸近くで群生が見られるそうです。越前海岸の群落は有名で、福井県の県花ともなっています。


-------------スイセン属 ヒガンバナ科。 ラッパスイセンやニホンズイセンなど色や形の異なる種や品種が多くあるが、この属に含まれるものが総称してスイセンと呼ばれる。多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせる。ニホンズイセンをスイセンということも多い。美しい花であるが、有毒植物。全草が有毒で、鱗茎に特に毒成分が多い。葉がニラととてもよく似ており、ニラと間違えて食べ中毒症状を起こすという事件が時々報告・報道される。

冬の季節を飾る「寒菊」

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2011年も残すところ、あとわずかですね。今年は本当に色々なことがありました。様々な出来事の中で、家族の絆や自分たちの住んでいる場所、故郷や遠くに住んでいる親類のことなど、思いをめぐらせた方も多いと思います。そして、国というもの、日本人というものについて、考えさせられた方もいるのではないでしょうか。


菊の花は昔々の平安時代に中国から渡ってきました。古今集の頃から、盛んに歌に詠まれた花。鎌倉時代の初め後鳥上皇が菊の花を家紋にしたことから、菊の花は皇室の象徴になりました。


菊の花には沢山の種類がありますが、12月から1月にかけて咲く花を「寒菊」といいます。写真の菊は、小さく黄色い種類の「小菊」。寒さにも負けずに咲いています。


花言葉は「真実」。正直なイメージですね。もうすぐ2012年、新しい歳は、菊を眺めながら、改めて日本を考えましょう。きっと、素敵な未来がやってきます。


-----------キク科キク属 耐寒性多年草。原産は中国で、日本には平安時代に渡来。開花期が12月~1月のものを寒菊と呼ぶ。小菊は花径9cm未満のもので、大きな種類に中菊、大菊がある。寒菊は霜にあたると花が痛むので、日当たりの良い軒下で育てると良い。

クリスマスを飾る「ポインセチア」

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街はイルミネーションに飾られ、煌びやかなクリスマスムードですね。夜の街には、至る所で、光の演出がなされています。


クリスマスを飾る花といえば、「ポインセチア」ですね。ご存知と思いますが、皆さんが目にする赤いポンセチアは、花ではなく、葉が赤く色づいています。薄く楕円形の包葉とよばれる葉が、赤く染まっているんです。花は、写真にも写っていますが、この包葉の真中にある小さな黄色部分。杯状花序(はいじょうかじょ)と呼ばれる、花が雄しべ、雌しべ、だけに退化したものです。


クリスマスにあわせて、12時間以上、光を当てずに暗闇の中に入れておくと、ポインセチアは鮮やかな赤色が発色します。ポインセチアが日本にやってきたのは、明治時代。和名を猩々木(しょうじょうぼく)といいます。赤色が大酒のみの赤い顔に似ていることから、名づけられました。ちょっと、イメージが違いますね。


欧州では、クリスマスにキリストの血をイメージさせる赤色を飾る習慣がありました。緑の葉とのコントラストと、花の黄色が鈴を思わせることから、クリスマスに飾られるようになったと、いわれています。


-------------トウダイグサ科ユーホルビア属 原産地はメキシコ、中央アメリカ。ネイティブアメリカンは、茎を切ったときに出る白い乳液を解熱剤として使用していた。メキシコ駐在で、アメリカの公使だったポインセット氏が、メキシコで発見し、氏の名からポインセチアと命名された。

江戸の時代から親しまれた庭木「白侘助」

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だんだん冬らしくなってきました。庭を通る風も、頬を冷たく撫でて行過ぎます。


静かな趣で咲く写真の花は、「白侘助(しろわびすけ)」です。ツバキとお茶の木の雑種で、寒い冬に咲きます。開花期は1月から3月といわれていますが、一足先に花開いたようです。


侘助の名前の由来は、遠い戦国の時代、茶人・千利休と同じ時代に、侘び助という茶人がいて、この花を愛玩したという説と、利休がこの花を愛し、手入れをしていたのが侘び助という人物という説があります。茶の心の侘び寂び(わびさび)の侘びと好きという言葉の複合語ともいわれています。日本の遠い昔から親しまれてきた花には違いはなさそうです。


花言葉は、「控えめ」と、物静かな咲き姿にぴったりの意味ですね。大和撫子の奥ゆかしさも感じられる、品のある花です。是非、お庭の一角で、白い侘び助を育ててくださいね。


-----------ツバキ科 ツバキ属 白侘助。 ツバキの品種の一つで、「太郎冠者(たろうかじゃ)」という品種から派生。雄しべが退化した品種の総称で、一般のツバキに比べて花は小型で、開き切らずに8分咲き。筒状になるのが特徴。茶席には欠かせない花で、古くから親しまれた品種。侘助にも色と種類がいくつかあり、それぞれ、開花期が異なる。白侘助の開花は一般的には1月から3月。

江戸の時代から親しまれた庭木「サザンカ」

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秋も深まり、もう冬が、すぐそこまで来ていますね。そろそろコートを着てお出かけの方も多いと思います。師走を迎え、年の瀬には、生まれ故郷に帰られることでしょう。田舎の懐かしい庭を眺めて、緩やかな時間の流れを感じられるはず。


ご紹介するのは、晩秋を感じさせる日本の花「サザンカ」です。秋の訪れとともに、10月~12月にかけて、花を咲かせます。サザンカは、ツバキ属の仲間ですが、温かい春ではなく寒い秋から冬に咲くんです。


日本固有の品種で、古くは江戸時代から、庭木として親しまれて、園芸品種は300種類以上と、昔から多くの新種が生まれてきました。特殊な種で、サザンカと、ヤブツバキが自然交雑して生まれたハルサザンカは、冬から春に花を咲かせます。


手間のかからない常緑性の小高木で、ほとんど、放任状態にしていても、ある程度は樹形がまとまり、花を咲かせます。お庭の空間・スペースに合わせて、コンパクトにまとめることもできる、コーディネートしやすい種類ですよ。


-------------ツバキ科 ツバキ属 日本固有品種で、本州 山口県、四国、九州、沖縄が原産地。草丈2~6m。花色は白、ピンク、赤、複色。常緑性で、日陰でも生育可能な生垣、庭木向きの小高木。10月~12月に開花し、カンツバキ系のサザンカは11月~3月に開花。花は、野生種のサザンカは、白色で一重咲きの、花びらが6~7枚。種類によって一重咲き、半八重咲き、八重咲き、ラッパ咲きなど様々。

木々の紅化粧「もみじ」

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秋も深まり、木々は紅色に姿をかえ、見る人を楽しませてくれます。写真は、色づいた「もみじ」です。紅葉(こうよう)は、日本の秋の観光にもなる、自然のお化粧。緑の木々、山々が紅く染まって燃えるような景色が、感動をよびます。紅葉狩りなど、楽しみ方も色々ですね。


紅葉というと、カエデ科の数種類を「もみじ」と呼んでいます。イロハモミジやハウチワカエデが、紅葉・もみじの対象種です。一般に落葉樹の赤色に変化する様を紅葉といいますが、黄色に葉色を変えることを黄葉(こうよう・おうよう)、褐色に変わることを褐葉(かつよう)と、同じ季節に紅だけではなく、黄色や褐色に変わる様もあわせて紅葉といわれています。


日本では、9月に北海道からスタートし、12月には九州まで南下していく紅葉前線を、各地の見所としてニュースにしますね。大雪山が色づいたら、秋のはじまりです。


-----------イロハモミジ カエデ科カエデ属 落葉樹で、いろは楓とも呼ばれる。 日本で最も知られる紅葉の代表種。本州以南の平地や低い山(標高1,000m程度)にかけて多く見られる。木の高さは15mで、太さは80cm以上にも成長する。葉の大きさは、3.5cm~6cmぐらいの長さがあり、幅は3cm~7cmぐらい。手のひらの形になり、5~9の葉に分かれる。赤ちゃんの小さな手をもみじというのは、小さな葉の形状が由来。

願いを実現する力の恵み「銀木犀」

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写真の小さな白い花は銀木犀(ギンモクセイ)です。黄色い金木犀(キンモクセイ)は、強い甘い香りが特徴で、知っている方も多いと思います。この銀木犀も清涼感のある、とっても香りの良い花です。よく、垣根に植えられているのは、この銀木犀と間違えやすい柊木犀(ヒイラギモクセイ)。葉先のギザギザがとても多かったら、銀木犀ではなく、柊木犀ですよ。


銀木犀の花は、1ヶ所から小さな花が集まって咲くのが特徴。密集していますが、とても可愛らしい印象です。銀木犀は中国から室町時代に渡来した花。木の皮が、動物のサイの皮に似ていることから木犀という名がつきました。


日本の神道では、銀木犀を白銀事花(シロガネコトバナ)といいます。白銀は、夜空に輝く星のことで、小さな花ひとつ一つを星に見立てています。白銀事花は、星の力を集めて、願いを現実のものにしていく力をもたらす花という意味。ただし、神道では、その力は、ふさわしい魂をもつ人にのみ、恵みとして与えられるといわれています。スピリチュアルな花ですね。


--------------モクセイ科モクセイ属 常緑小高木の総称を木犀と呼ぶ。一般に木犀というと銀木犀をさす。中国原産で、開花期は10月~。都内では、11月12月でも花を見ることがある。銀木犀は、植えられることが少なく、街では珍しい品種。似たもので見かけるのは柊木犀が多い。花の花弁は4枚で白色。雌株と雄株が別々の種で、日本には雄株しかないといわれている。

火のような赤い実「ストレプトカーパス」

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写真は、寒い秋の植物園で見つけた淡いピンク色の花「ストレプトカーパス」です。南アフリカ、マダガスカル熱帯・亜熱帯が原産の花。属性はセントポーリアと同じイワタバコ科。無茎の品種と有茎の原種があります。


スミレに似てるといわれますが、スミレ科ではありません。明るい緑色の葉は、形が牛の舌状で、葉の間から10㎝くらいの花茎を数本伸ばします。花は大輪で横向きに咲くのが特徴ですよ。写真は、多花性の中輪種です。他にも花の小さな小輪種などもあるそうです。花丈は、高さが10cm~15㎝くらいになります。花のカラーはピンクの他にも、白、紫、青、赤など、とりどり多彩です。


名前のストレプトカーパスは、ラテン語の「storepto(らせん状)」と「carpus(さや、果実)」が由来です。和名は、ちょっと不思議な名前で「ウシノシタ(牛の舌)」。葉が牛の舌のようなのでつけられたそうです。


花言葉は「真実」「このささやきに耳を傾けて」「信頼に応える」「主張」です。誠意ある心美しい人の、訴えのようなイメージですね。


------------イワタバコ科 ストレプトカーパス属 南アフリカ、マダガスカル熱帯・亜熱帯原産 原産地には約130種類の品種が分布している。一巡植物で、数年かけて成長し、一度花が咲くと枯れてしまう植物。開花期は5月~6月と11月。古くから温室栽培され、植物園で栽培されることも多い。

火のような赤い実「ピラカンサ」

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グリーンガーデンを囲う生垣。秋になって、緑は深く、ところどころに真っ赤な小さな実が姿を現しました。写真の真っ赤な実は、「ピラカンサ」です。いつも、咲き誇る花の姿をご紹介していますが、今回は咲きおえて色づき、通る人の視線を浴びる実をつけた低木です。


ピラカンサは、バラ科のキワサンザシ属。火のような美しい実も納得ですね。春には白く淡いイメージの小さな花を咲かせます。とても勢い良く枝葉を伸ばす性質があり、自由に伸ばしておくと、四方に広がっていくタイプです。刈り込んで生垣につかわれる常緑性で、秋の実のつく頃は、緑のはと赤い実が、とても素敵なコントラストを見せてくれます。


ピラカンサ(Pyracantha)は、ギリシャ語のpyro(炎)+とacantha(刺)が語源の名前です。火のような真っ赤な実をつけ、枝にはいっぱいとげがあるところからつけられました。トゲにはご注意を。


---------------------バラ科 トキワサンザシ属の総称をピラカンサと呼ぶ。 南ヨーロッパ、アジア西部が原産。日本では、トキワサンザシ、タチバナモドキ、カンデマリの3種が多く栽培されている。開花期は5~6月、果実観賞期は10月中旬から2月の寒い季節。剪定に適した期間は6月から9月になります。あまり日当たりが良くないと、花咲きも悪く、実をつけません。

晩秋の風に揺れる「秋明菊」

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写真は、都内・北区の公園で見つけた花「秋明菊(シュウメイギク)」です。白く広がった花びらと黄色のコントラストが、優しく爽やかな印象です。


この秋明菊は、別名。貴船菊(キブネギク)とも呼ばれ、古く中国から日本に渡ってきた品種。とっても清楚な綺麗さがあり、観賞用として栽培されてきました。秋風に揺れる姿は、とても優美で、情緒豊かな赴ですね。白の一重咲きも、和風なイメージで、素朴さも感じさせます。


物静かな印象とは裏腹に、とても繁殖力が高く、野生化もしやすい花。花壇に植える場合は、他の草花の領域を侵食しやすい花ですので、増えすぎないように注意が必要です。


花言葉は、「忍耐」「薄れゆく愛」「多感なとき」。古風な大和撫子の恋心を象徴しているような意味ですね。切ないイメージですが、姿はとても美しい花。秋のお庭で是非ご観賞ください。


----------------キンポウゲ科アネモネ属 中国原産で彼岸花同様に日本に渡来。秋牡丹、高麗菊など、別名が沢山ある。寒さには強く繁殖力も高い。乾燥には弱いため西日のあたらない、適度に湿った環境で育てる。花壇での栽培は、増えすぎないように適度なマビキが必要。秋、春に根が伸びるので、腐葉土などを加えて、充分に深耕して植えつけるのが良い。花丈70cm前後で、花径は5cm~7cm。ピンク色や白の一重咲きが主流。

5つの花びらがとても可愛い「ペンタス」

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写真を見てください。とっても楽しげに、薄紫に白に赤、そしてピンクの花が咲いていますね。5つの花びらが星型に開いた小さな花を、スプレー状に咲かせているのは「ペンタス」です。


名前の由来はペンタ:5という意味の花。花びらが5枚あることからつけられたそうです。とても花の密度があって、花びらも先が細く清楚なイメージですね。


暑さに強く、夏花壇を色とりどりに飾り、秋にかけて物静かにキュートに咲き続けてくれます。生まれは熱帯アフリカ。日差しを好み性質で、日当たりの良い暖かな場所で育てることが基本。温室では1年中花を咲かせてくれるそうです。


花言葉は「願い事」「あざやかな行動」「誠実」「博愛心」「希望は実現する」と、夜空の星に願いを込めて、祈りを捧げるような素敵なイメージですね。これも星型の花からつけられているのでしょう。ペンタスを育てながら、家族の幸せな願い事をしてみるものロマンチックですね。


-----------アカネ科 ペンタス属 非耐寒性の多年草 小低木。熱帯アフリカ、マダガスカル島に50種類分布する。サンタンカに似ているため和名クササンタンカ(草山丹花)とも呼ばれる。草丈は30cm~60cmに育ち、葉は卵型になる。花の大きさは2cm~3cmになり、筒型の先端が5つの花弁に別れ、星型になる。冬を越すためには、5℃~6℃の室温で、日当たりと排水に注意して育てる。

ピンク色の優美な花「匂い桜」

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ご紹介する写真の花は、ヒマラヤの高原が原産といわれる「匂い桜」です。ピンクの丸い花が、枝先から広がって伸びて、とっても可愛いですね。


本来、開花期は11月終わりから2月にかけての寒い冬ですが、10月中旬の都内の秋の公園で、切り花として売られていました。ハウスで育てたのでしょうか。気温が低くなったので、街で姿をみせたのでしょう。


匂い桜は、とってもデリケートな花で、直射日光にも弱く、湿気にも弱い、栽培は難しい花。戸外であれば、日当たりのいい場所よりも半日陰が育てるには適しています。日の長さが短くなったことに反応して花の芽をつける性質があり、日本では、晩秋から冬の花とされています。


匂い桜の花言葉は「優美な人」冬に桜のような可愛らしい花と優しい香りで人々を楽しませてくれることから、つけられたようです。ちなみに、10月29日生まれの方の誕生花になっています。


-------------アカネ科ルクリア属 別名 ルクリア・アッサムニオイザクラ 霧の多い高山に自生する。高温多湿の日本の夏に弱く、できるだけ直射日光を避けた風通しの良い場所におく。耐寒性はあるが、霜には弱いため、屋内の日当たりのよい場所で、3~5℃の温度で越冬させる。4月~5月にかけて、さし木で増やすことができる。その年に伸びた若い枝を7~10cmくらいに切って、用土にさし木する。

秋の渓谷に涼やかに咲く花「岩沙参(イワシャジン)」

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ご紹介するのは、珍しい花「岩沙参(イワシャジン)」です。栽培が難しいので、なかなか街では見かけませんが、秋の渓谷などで、見ることができる花ですよ。日本各地に自生している素朴な花で、山あい、渓谷のヒンヤリと湿った岩壁などに、姿を現す涼しげな秋の山野草です。とっても季節の趣のある花ですね。


写真のように、花の形は釣鐘型。可愛らしく、繊細な雰囲気の花を咲かせます。茎も葉も細くて、花丈は30cmから70cmになりますが、足元に向かって垂れ下がってきます。細い茎から花柄をすっと伸ばして、先端が5つに分かれて広がります。9月から10月にかけて美しい花を咲かせてくれますよ。写真は紫ですが、白のイワシャジンもあります。


花言葉は、「感謝」「誠実」とても静かな雰囲気で、清楚・気品のある美しさに、ぴったりの花言葉ですね。


-----------キキョウ科 ツリガネニンジン属 和名は、根の形が朝鮮人参に似ていることで、ツリガネ人参の漢名「沙参」と岩場に生息することから岩沙参(イワシャジン)とつけられました。発芽から栄養葉が成長する時期には、明るく日当たりの良い場所を好み、気温が上昇する時期には遮光が必要になります。庭植えの場合は、日当たりは朝日が当たる程度の場所が適しており、池の側や、石組の中に植え込むことが、よいようです。もともと、霧の多い谷や滝の飛沫を浴びる場所に生えるため、栽培は工夫が必要で、難しい品種です。

はかなく可憐な山野草「りんどう竜胆」

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もう10月ですね。だんだん涼しく秋らしくなってきました。ご紹介する花は「りんどう」です。


群生しないで、一輪で咲くことから、ちょっと寂しげなイメージもある可憐な花。赤紫の花が、とても、おとなしい印象です。


りんどうは、秋の山野草の代表ですね。本州、四国、九州で咲く花。とても身近な人里近い野山や、山地の明るい斜面、木々が立ち並ぶ足元や、緑の広がる草原でも、見られるんです。春に伸びる細い葉は、笹に似ているんですよ。だんだん枝が立ち上がって、夏が過ぎると首を横に垂れ始めます。そして、秋を迎える頃に、千単位小さな蕾が姿を現します。


りんどうには、不思議な伝説があります。役小角(えんのおづの)をご存知ですか?よく昔話に登場する修行者で、鬼を従えたとも言われる不思議な力をもっていたそうです。日光の奥山を役小角が歩いていると、一匹のウサギがりんどうを掘り起こしていたそうです。ウサギは、主人が病気なため、りんどうを探していたそうです。役小角は「二荒神のお告げ」と確信し、試しに病人に飲ませると、効き目があったそうです。それ以来、日光では、りんどうは霊草になったといわれています。


-----------リンドウ科 リンドウ属 和名:ササリンドウ やえみぐさ(疫病草)多年草で原産が本州、四国、九州の山野草。9月下旬から10月に咲く花で、紫の5裂・筒状の花を数輪咲かせる。群生はせず、一輪で野に咲く。耐寒・耐暑性は普通で、秋には葉が枯れる。開花は5日~10日と期間は短い。

白く素朴に咲く「蕎麦の花」

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ちょっと珍しい花をご紹介します。9月に咲く「蕎麦の花」です。皆さんもよくお食事されるあのお蕎麦。こんな花なんですね。小さな白い花が幾つも、くっついて咲いています。擦り寄るように、チュオコチョコと密集した花は、これから美味しいお蕎麦の実をつけるところですね。素朴な雰囲気が、とても和ましい、秋のそよ風が似合う可愛さです。きっと、蕎麦畑にいけば、一面白い花が広がっているのでしょう。


秋蕎麦は、春から夏にかけて作付けされるそうです。花が咲くのは9月の初旬から。高原での作付けも多く、遠く熊本の阿蘇山がある阿蘇市波野の蕎麦畑は、蕎麦の花まつりも開催された程、観光名所になっているそうです。


涼しい高原に広がる蕎麦畑は、きっと、すがすがしい風景なのでしょうね。一度は、足を運んでみたい、田舎の景色ですね。

---------------蕎麦の栽培は、痩せた土地で行われます。それほど、蕎麦はタフな作物で、地面からの栄養を吸い上げる力がとても強いものです。決して、痩せた土地を好むわけではなく、蕎麦を栽培した畑は、雑草が育つ栄養もなくなる程に吸収力があるというのが、正しい理解となります。湿地を嫌う性質があるため、乾燥した高原が適しているようです。熊本県阿蘇市の波野は、神楽でも有名な場所。10月には神楽フェスティバルが道の駅「神楽苑」で開催されます。国の選択無形民族文化財に指定されている中江岩戸神楽、神話「天の岩戸(あまのいわと)」を題材にした雅楽だそうです。見てみたいですね!

乙女の真心「コスモス」

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田舎では原っぱに咲く野生の群生も見られるほど、細く可愛い外観とは違って、強さをもった花、「コスモス」です。コスモスの仲間は、メキシコを中心に野生種が20種類ぐらいあり、そのうちのコスモス・ビピンナツスと園芸種をコスモスと呼んでいます。


野生種は、草丈が2~3mになりますが、園芸品種は40cm~1.5mくらいの間の高さに育ちます。可愛い花は意外に大きく10cmの直径を越えるものもあり、遠くから見る淡い感じとはちょっとイメージが違います。葉が細かく枝分かれして羽状になることも特徴の一つで、コスモスの淡い印象をつくる形状ですね。


ピンクや赤、白とカラーが入り乱れて群生し、風になびく姿は、清々しく、癒される光景をつくりだします。花言葉は、「乙女の真心」「乙女の愛情」と、ピュアな女の子をイメージさせますね。色によっても花言葉があり、赤は「調和」、ピンクは「少女の純潔」。写真にはありませんが、白は「美麗」「純潔」「優美」と、どれも素敵な意味があります。


是非、ご自宅のグリーンガーデンに、コスモスの群生を景色に加えてください。


-----------キク科 学名Cosmos bipinnatus 別名 秋桜 原産地はメキシコで7月~11月に花が咲く。夜が長くなると花の芽をつくる種で、日本で秋桜と呼ばれる由縁でもある特徴です。名前のコスモスはギリシャ語のKosmosに由来する美しいという意味。日本には、明治前期、イタリアから東京の美術学校に赴任してきたラグーザによって、種が持ち込まれたといわれています。

秋風になびく「すすき」

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もう9月です。まだまだ暑い日が続きますが、日が落ちると、風が心地よい涼やかさを感じさせてくれる日もありますね。秋が、すぐ近くまで訪れているようです。


秋といえば「すすき」ですね。すすきは、日本の古い住宅の屋根をつくっていた植物です。茅葺屋根(かやぶきやね)をご存知ですか?かつて農家の家の屋根は、すすきを材料につくられていました。そして、家畜の餌にもなっていたんですよ。農家の集落近くには、定期的にすすきを刈り取るための「すすき草原」があったそうです。この草原を茅場(かやば)と呼んでいました。


この茅場には、多くの生き物が生息し、カヤネズミいうネズミなどが住んでいましたが、すすき草原の現象とともに、見かけなくたっていったそうです。


フサフサな穂が動物の尾っぽに似ていることで尾花(おばな)とも呼ばれています。秋の七草のひとつで、古くは万葉集に登場します。奈良時代初期の万葉歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし)また藤袴 朝顔の花」と詠んだことが有名です。


十五夜には、お萩といっしょに飾れられる秋の夜を語る花ですね。


-------------イネ科ススキ属の植物で萱(かや)尾花とも呼ばれる。野原によく生息する多年草。短いがしっかりした根が生え、高さが1~2mにも成長する。葉は細く根元から多数の花茎を伸ばし、先端に花穂をつける。種子に白い毛が生えて、穂全体が白っぽく見える。東京都中央区の日本橋茅場町は、江戸城がつくられた頃、すすき草原であり、屋根材料として、すすきを売る商人が住んでいたといわれている。

夏のシンボルフラワー「ひまわり」

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8月も終わりですね。暑い夏も、少しずつ秋へと姿を変えていきます。眩しい日差しの季節は、柔らかな木漏れ日のシーズンに衣替え。夏の旅行はどちらに行かれましたか?涼しい避暑地で、家族みんなでノンビリできたのではないでしょうか。今年はお盆休みも長かったでしょうから。


夏の思い出の花はありますか?今日、ご紹介するのは、皆さんよくご存知の「ひまわり」です。しかも、群生するように茂る向日葵畑のワンシーン。やっぱり、夏といえば、ひまわりですね。


ひまわりは別名「日輪草」「日車」と呼ばれるように、太陽の象徴ともいえる花。北海道旅行などでは、ラベンダー畑とともに遠くまで咲き乱れるひまわりの景色を見ることができます。もちろん、東京周辺でも甲府や埼玉、千葉でも見ることができます。


ひまわりの花言葉は、「あこがれ」「私の目はあなただけを見つめる」「崇拝」「熱愛」「光輝」「愛慕」ととても情熱的なイメージの言葉が並びます。皆さんがひまわりのような笑顔で、日々を過ごせますように!


-----------菊科 ヒマワリ属 ギリシャ語の「helios(太陽)+ anthos(花)」が語源で「太陽の花」という意味。大型の 夏の代表花。北アメリカ原産でイギリスに16世紀に伝わる。オランダ人画家ゴッホが好んで描いた花。花が太陽の動きにつれてまわる特性をもっている。つぼみのときだけ昼間太陽の方向を向いて夜に向きを戻し、花が咲くと東を向く。種子から採った油は石鹸や塗料の原料として使われ、茎や葉は家畜の飼料とされる。

こんもり咲く花「ロベリア ホット・ウォーターブルー」

ロベリア ホット・ウォーターブルー


夏のガーデニングは、暑さに強い花探しが大変ですね。とくに、急に寒くなったっり、そうかと思えば、ジリジリと焼けるよな日差しになったりと、気温と天候の変化が激しいと、グリーン&フラワーたちも、元気がなくなっていきます。水やりも真夏の炎天下では、汗だくで、辛いもの。「水栓柱とガーデンパンがあったらな。」と思われることも多いでしょう。


写真の青いお花は、「ロベリア ホット・ウォーターブルー」です。従来、ロベリアは、暑さには弱く、更に多湿も苦手な花。夏には、育てるのが難しかった品種ですね。この「ロベリアホット・ウォーターブルー」は、暑さには強く、次々と花を咲かせてくれる頼もしい種類。また、ブルーの清々しいカラーで、夏のフラワーガーデンをクールに演出くれます。


やはり、多湿は嫌いますので、用土が濡れている時には、水やりは控えたほうがいいですよ。長雨や激しい豪雨のときには、鉢植えであれば、雨のあたらない場所に避難させてあげましょう。


こんもりと枝を伸ばして、花をたくさんつけてくれますので、お庭や玄関のアクセントにもピッタリですよ。


-----------キキョウ科ロベリア属 非耐寒性多年草 原産地はアフリカで、花期は5月から10月にかけて次々に花を咲かせる。ライトブルーの花が咲き草姿がこんもりと丸くなるタイプ。日当たり風通しのよい場所で育て、排水のよい用土に緩効性肥料を加えて植える。月1回の置肥か週1回の液肥を与えると、開花期間の肥料切れが防げる。

あなたの夢は美しい「エキザカム」

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丸っこい優しげな可愛い花を咲かせるのは『エキザカム』です。初夏から夏にかけて、次々に花を咲かせてくれるキュートな青紫の花。真ん中の黄色い葯(やく)とのメリハリがあるカラーは、とっても目立ちますね。


草丈が15cm~25cmで枝分かれして、コンパクトですがこんもりと茂ってくれるので、鉢植にピッタリですよ。フラワーガーデンや玄関、お部屋のアクセントに、お勧めです。


寒さには弱く、秋には枯れてしまいますので、春に種まきをする一年草として育てられています。もちろん、暖かな温室では、冬も越せますよ。日本で多く見られるエキザカムは、アッフィネ種と呼ばれるアラビア半島の南にあるソコトラ島原産のものです。とっても暖かいところが故郷の花です。


エキザカムはギリシャ語で「外へ追い出す」という意味なんですが、由来はよくわかっていません。花言葉は素敵ですよ。「あなたの夢は美しい」「愛のささやき」「強い正義感」「あなたを愛します」まるで、プロポーズの言葉のようですね。


-----------リンドウ科 エクサクム属 南~東南アジア・インド洋ソコトラ島原産 日当たりの良い場所を好み日照不足になると、成長が悪い。暑さや強い日差しにも弱い花で、西日をさけた風通しの良い場所で、育てると良い。原産地のソコトラ島は、インド洋のガラパゴスとも呼ばれる島で、アラビア半島とは異なった生態系を形成する特殊な島。ソコトラのみに生息する固有種と呼ばれる、他にない品種が多く存在する。エキザカムは1920年代に日本にやってきた。

花言葉は家族愛「ブルーサルビア」

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青い花ファンに人気の花。『ブルーサルビア』をご紹介します。真夏に濃いブルーの花を咲かせる清々しいイメージの花です。ハーブの一種で、ラベンダーに似ていますが、別の花ですよ!ラベンダーは葉が細いのですが、ブルーサルビアは、写真の通り葉に幅がありますね!


夏に強く丈夫で、育てやすいのも人気の秘密。初夏から秋にかけて、次々と花を咲かせてくれます。密に花を咲かせ、ボリュームのあることから、ガーデニングのポイントフラワーとしても、よく使われます。グリーンの葉が、根元について、スラッと伸びた茎先に幾つもの花が咲き乱れる姿は、とっても絵になる風貌です。


花言葉は、「家族愛」「智恵」「燃える思い」です。助け合い、力をあわせて生きていく、力強さと尊さを感じる花言葉ですね。素敵な意味をもった花は、厳しい夏に癒しを与えてくれます。ご自宅のお庭のアクセントフラワーとして、お勧めです!


------シソ科サルビア属 一般名:ブルーサルビア 学名:サルビア・ファリナセア ブラジル、アメリカテキサス州からメキシコ原産の花です。開花期は長く7月から11月。花の丈は30cm~40cmの高さで、青紫のほかに白色の花を咲かせる品種もあります。挿し木にして増やすことができ、5月~6月、9月~10月が、挿し木の時期です。寒さには弱いのですが、日当たりの良い場所で、霜に注意すれば、越冬もできます。過湿と乾燥の両方を嫌うため、水はけの良い環境で育てましょう。

黄金色のカーペット「ダールベルグデイジー」

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写真の花は、咲きかけの『ダールベルグデイジー』です。可愛い黄色の花をたくさん咲かせる一年草ですよ。株一面についた蕾が開くと、黄金色のカーペットができたかのようだ、とも言われるほど、花付がいい多花性種。


4月から9月頃まで咲き続けてくれますので、夏のガーデニングを豪華に演出するには必須のフラワーです。葉は細くとがったように伸びる繊細な形。枝も伸びやかで、ブーケのようにスプレー状に広がります。キュートな花の妖精のようなイメージです。


花付のよさと眩しい黄金色から、夏花壇によく採用されます。細く伸びる枝と花密度の高さから、ハンキングバスケットを使った、素敵なガーデンコーディネートにも評判の花です。


花言葉は、「可愛い恋人」。ここまでイメージの良い花言葉が授けられた花も、珍しいですね。夏の乙女にぴったりの花です。


------------キク科 ディモフィラ属 メキシコ原産の花。原産地では乾燥した砂質土に自生するほど、暑さには強い。夏向きの性質だが、湿気を嫌うため、日当たりと風通しの良い場所で育てるのが最適。花壇では水はけをよくし、鉢では雨が当たる場所を避ける。土が常に湿った状態を嫌い、根腐れを起こしてしまう。草丈は20cmの30cmのコンパクトな大きさ。開花期間が長く4月~9月。種まきは、3月・4月・10月。こまめに咲き終えた花を摘み取り、枝を剪定することで、新しい芽を出し新たな花を咲かせやすいように育てるのがポイント。

伸びやかで清々しい花「ロベリア フラーディア」

ロベリア フラーディア


白と紫のグラデーションが綺麗な花びらは、まるで蝶のように元気に開いています!とっても、清々しく空に向かって伸びる花なんですね。写真は「ロベリア フラーディア」の青色が鮮やかなグランブルーです。


フラーディアは、普通のロベリアよりも、花がちょっと大きめで、暑さに耐える力も強い品種。もちろん、開花期間や株一面が覆われるほどの花穂数の多さは、変わりません。細くスリムで伸びやかな茎と咲き乱れる花たちの姿は、夏の暑さを涼やかにしてくれますね。


ロベリアの花言葉は「いつも愛らしい」「謙遜」「人目につく」「悪意」と、いい意味も悪い意味も両方もっています。ちょっと小悪魔的なシタタカさも感じられる花言葉ですね。おとなしそうで愛らしく、見る人を振り向かせる。控えめな態度なのに、悪気はなく恨まれてしまう。「私って罪?」とでもいうのでしょうか?不思議な意味です。


でも、伸びやかな草姿は、ベランダやお庭に飾るにはピッタリ!ハンキングにも向いているお花です!


-------------科名:キキョウ科 学名:ロベリア 南アフリカ原産で耐暑性がやや強い。花の大きさは約1.5cm。一つの花の咲いている期間が長く、また、株一面に花をつけるのも特徴。写真の品種はグランブルーと呼ばれる青紫の美しい品種。茎が伸びやかに成長するので、背の高い鉢やハンキングバスケットでの栽培がお勧め。鉢からあふれ出るように枝が広がり花が咲き乱れます。暑さには強いのですが、水切れには注意。冬越しには直接霜の当たらない場所での管理が必要です。

イエローが眩しい花「メランポジウム」

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とっても鮮やかで眩しい黄色の花を夏の間に咲かせ続けてくれるのが、写真の花「メランポジウム」です。イエローの小さな花が咲き乱れ、とっても眩しいですね。


「メランポジウム」は、メキシコ原産で高温多湿に強い花。日本の真夏にも強く元気に花を咲かせます。花壇や寄せ植えに適した花で、異なったカラーの花と組み合わせて花壇に植えれば、フラワーカラー・コーディネートが楽しめますよ。もちろん、プランターや鉢植えでも育ちますので、玄関のアクセントとしてフラワーディスプレイにも向いています。


花言葉もとってもキュート。「元気」「あなたは可愛い」「小さな親切」です。ちょっとアクティブなイメージの可愛い女の子にピッタリですね!


--------キク科・メランポジウム属。メキシコ原産。夏の暑さに強く、半日陰でも良く生育。枝が多く分枝し、花径3cmぐらいの鮮やかな黄色い花が沢山つき、葉の緑や他の花のカラーとコントラストのよさが人気。苗のうちは、保湿が重要なので、日陰で育てますが、大きくなったら日当たりのいい場所で育てます。種まきは5月中旬から下旬にかけて。夏の開花にあわせて、育ててくださいね。花壇や鉢に植えるときは、根を痛めないようにご注意を。花の咲いた鉢をご購入される際は、下葉が枯れていない元気なものをお買い求めください。

暑い夏にキュートな花を咲かせる「トレニア」

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写真は、一見スミレに似た花「トレニア」です。東南アジアやアフリカが原産の花で、種類は約40種。濃い紫と淡い紫の2色が唇のような姿に咲く花ビラがベーシックなものです。他にも、白やピンク、赤い花を咲かせるものもあります。初夏から秋にかけて、3cmぐらいの大きさの花を次々に咲かせてくれます。めしべの先が2つに割れていて、そこをチョンと触ると、ぴたりと花を閉じるおもしろい性質がありますよ。


暑さに強いことから、夏の草花として、花壇はもちろん、鉢やコンテナでの栽培や寄せ植えに使われる、幅広く園芸に用いることができる花です。20cm~30cmの草丈で、よく枝分かれするので、ふんわり、こんもり茂ってくれますよ。


トレニアの名前は、スウェーデンの東インド会社に派遣されていた牧師「トレン(O.toren)」さんにちなんで、つけられたそうです。花言葉は、「温和」「可憐」「魅力的なあなた」「愛敬」「控えめな美点」「ひらめき」と、素敵な意味ばかり。暑い夏に、キュートな花を咲かせる「トレニア」で、是非、あなたのガーデニングをお楽しみください!


-------------ゴマノハザクラ科・トレニア属。別名ハナウリクサ、ナツスミレソウ、ツルウリクサと呼び名も色々です。寒さには弱く冬枯れしますが、こぼれ種で一度植えれば、手間のかからない品種。地面に近い高さから、枝分かれをするので、吊り鉢やハンキングバスケットでの栽培にも適しています。全ての花に種がつくわけではなく、花の咲いた後が膨らんでくると、そこに種が生まれています。

しだれ咲きビンカ「サンビーナス」

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だんだん夏らしくなってきました。節電の呼びかけに応えて、冷房を控える方も多いと思います。でも、日差しはまさに、夏のジリジリさを容赦なく感じさせますね。


写真は、夏に強く、次々に花を咲かせる「サンビーナス」です。ピンクと白が、混ざって咲いていますね。サンビーナスは、「しだれ咲きビンカ」と呼ばれるニチニチソウ。ビンカとは、ニチニチソウの古い属名ですが、いまでも、あちこちのお花屋さんので使われていますよ。


花の大きさが3~5cmもあるサンビーナスは、見ていて、とってもゴージャスなイメージです。ピンクは花弁がおおぶりで豪華。ホワイトは、ほんのりピンクがかる優しい雰囲気です。


しだれ咲きといわれるように、花数豊富にしだれてくれるので、かけ鉢やハンキングの演出にぴったりの品種といえます。そして、サンビーナスを含めて、ニチニチソウは、暑さにも強く残暑にも負けません。他の花たちが猛暑に萎えても、ニチニチソウだけは、咲き続けるほどです。


花言葉は、楽しい思い出。夏の一時を夕涼みをしながら、家族で懐かしい記憶を思い起こしてくださいね!


----------キョウチクトウ科ニチニチソウ属5月~10月にかけて、花を咲かせます。草丈は20cmぐらいの背の低い花ですが、しだれ咲きは、ハンキングに適した広がりを見せて成長する品種です。丸鉢プランターの直径30cmぐらいに3株を目安に植え込みます。日差しに強く好む種ですので、半日以上直射日光の当たる屋外で、育てることをお勧めします。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。

シルバーリーフのミントヴッシュ「プロスタンセラ・バクステリー」

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淡い紫色の、花形がちょっと筒状になったお花をみつけました。風にそよいで、花の顔を下に向けています。とっても優しげな雰囲気をもった花ですね。


名前は、「プロスタンセラ・バクステリー」です。プロスタンセラは別名ミントヴッシュやオーストラリアンセージとも呼ばれる花で、オーストラリアが原産。葉をもむと、爽やかなミントの香りがするハーブの一種です。種類は様々で、写真のような細い葉、シルバーリーフ状のものや、ごく普通に幅広の丸い葉をつけるものなど多品種。花の形も鈴状のものや、ちょっと開きぎみのものなどがあります。花の色は、薄い赤紫やピンク、白など、街のお花屋さんでよく見かけるカラーです。


花言葉は、「信頼」「ゆとり」。信じあえる家族や仲間たちに囲まれて、とても安らかな心のゆとりを感じられる。安心して日々をおくれる清々しさを感じますね。


2011年、未曾有の災害が起こり、不安な話題が飛び交う今に、一番必要なのは、信じられる言葉と、皆が何の心配もせずに暮らせる日常なのかもしれません。是非、ご自宅のベランダで、育ててみてくださいね!


-------シソ科プロスタンセラ属の常緑低木。オーストラリア原産のハーブの一種で春から夏にかけて、たくさんの花を咲かせてくれる。プロスタンセラ・バクステリーは葉の形が細くシルバーリーフと呼ばれる形状。夏場の乾燥に注意すれば、害虫もつきにくい育てやすい品種。日当たりの良い場所で、水やりは土が乾いたらたっぷり与える。耐寒性はあるが、冬の霜よけは必要。

家族の和合を記す花「宿根バーベナ パラソル」

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小さな花がまあるく集まって、花束のように咲いています。一つひとつの花には、ピンクを白のラインで縁取ったようなビーチパラソルのような花びら。バーベナと呼ばれる花の中でも多年草の品種「宿根バーベナ パラソル」です。


とても元気にたくさんの花を咲かせていますね。丈夫な花で、日当たりと水はけの良い場所で育てると、あまり手間のかからない花です。地面を覆うように広がっていくタイプのため、グランドカバーとして、花園づくりに用いられます。


「バーベナ」とは、ヨーロッパの先住民族、ケルト民族の言葉で、「魔女の薬草」という意味を持つ言葉。薬草として用いられた他に、魔術にも使われたと、いわれています。花言葉は「家族の和合」「忍耐」「勤勉」「魅了する」「魔力」と優しくまじめに、我慢強く生きるイメージと、魅惑の美しさや奇跡の力で人を惹きつけるミステリアスな意味も含まれています。写真のパラソルは、白と紫の花びらが、爽やかな印象。「家族の和合」が似合いそうですね。


----------クマツヅラ科バーベナ属に分類される種で、原産地は南アフリカ。一年草と多年草があり、宿根とは多年草の種を総称している。原種は200種類が確認されており、園芸用の品種に改良されたものが、多く市場に出回っている。秋に種まき(9月下旬~10月)をし、初夏から秋(5月~10月)に花を咲かせる。鉢植え、寄植え、花壇栽培と用途は広い。地面を覆うように広がって育っていくことが、大きな特徴。日当たりと水はけに注意すれば比較的育てやすい丈夫な品種。

マリア様の黄金の花「マリーゴールド」

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春にまいた種が、すくすくと成長して、夏の訪れと共に美しい花を咲かす。写真は、眩しい黄色の「マリーゴールド」です。


マリーゴールドは、赤やオレンジ、珍しい種の白やクリーム色など、色とりどりの開花を楽しむことができるんですよ。そして、なんといっても、とってもロマンチックな気分で育てる花物語があるのが、一番のお勧めポイント!


「マリア様の黄金の花」とよばれるこの花は、聖母マリア様の祝日に咲きました。花言葉は、黄色の花が「健康・可憐な愛情」オレンジは「予言・真心」です。とっても神聖で、乙女チックな意味のある花ですね。また、マリーゴールドの伝説は、ギリシャ神話で一途な愛を語っています。


・・・・・・昔、太陽神にあこがれた「カルタ」という乙女がいたそうです。カルタは夜毎眠らず、毎朝、日の出を待つほど激しく恋焦がれていました。太陽神への想いの深さは、カルタの体を痩せ細らせ、最後には肉体を失い魂となってしまったそうです。その魂は、太陽に吸い込まれ、カルタの立っていた場所には、一輪のマリーゴールドが生まれたと語りつがれています。


是非、あなたのご自宅のベランダやテラスに、美しいマリーゴールドを飾ってください。素敵なロマンチックデコレーションになりますよ!


-----------キク科に属する春まき一年草。日当たりの良い場所で育てることが株を強く育て、花つきをよくするコツです。初夏から花を咲かせますが、夏越え後の秋の開花が、とくに頻繁に花を咲かせます。鉢植で育てる場合は、風通しにもご注意を!

花色を変えていく七変化「ランタナ」

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花びらの色が、黄色とピンクのグラデーションを見せています。柔らかな桃色が、とってもキュートな花ですね。別名「しちへんげ」と呼ばれる「ランタナ」です。


1cmぐらいの小さな花が、たくさん集まって丸い形をつくります。花が咲いた後には、花びらの色が、だんだん変わっていきます。写真は、黄色い花が、ピンク色に変わっていった、終りごろの様子です。他にも、花色はたくさんあり、白からピンクに変わるものもありますよ。花が咲き終わった後につく、実の色も緑から青に、青から黒にと変わっていきます。花も実も彩を変える、まさに「七変化」です。


一見、移り気のようなイメージですが、花言葉は「合意」「協力」「確かな計画性」と、しっかりしたイメージ。同じではなく、変わっていくことに対するポジティブな意味が込められていますね。


複数の花が集まって、美しく咲くことに合意し、協力して丸い球状に咲く。時を迎え、過ぎれば、約束したかのように、その色を変えていきます。計画性のある変化です。世の中も常に同じではありません。ランタナのように、美しく変化したいですね!


-----------熱帯アメリカが原産のクマツヅラ科の常緑低木です。日当たり、水はけ共に良い場所に植えましょう。真夏の強い日差しにも耐えられる種で、一定の温度を保てれば、1年中花を咲かせてくれます。緑の葉が、水切れに弱いので真夏は、朝夕の2回水をやります。さし木で増やせる品種ですので、5月や9月に新しく伸びた枝を15cmぐらいの長さに切って、川砂にさします。

アカデミー賞・受賞俳優の愛した薔薇「ヘンリーフォンダ」

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とても豪華なイメージの花。薔薇です。写真は、黄色い大輪の薔薇で、名前は「ヘンリーフォンダ」。


深い黄色の花びらが、鮮やかですね。とても強い品種で、花の色が褪せないことが、特徴です。12cmの大きさに花開き、直立性の樹形は、地面から真っ直ぐに立ち、高さは1.2mにも育ちます。花びらの数も20~25枚と幾重にも重なり、とても存在感がありますね。


春夏秋冬に美しい花を咲かせる四季咲きの薔薇。みなさんご存知の、アメリカの名優・ヘンリーフォンダが、この黄色い薔薇をこよなく愛したといわれています。このアカデミー賞俳優にちなんで付けられた名前です。


黄色い薔薇の花言葉は、「あなたを恋します」「友情」です。でも、ちょっと寂しい花言葉も多く「薄らぐ愛」などの意味もあります。美しさとは裏腹に悲しい意味と儚さを感じさせますね。初夏に見る「ヘンリーフォンダ」は、とても美しく気高いイメージです。花の色と同じように、色あせない恋する想いを伝えるかのように、いきいきと咲いています。


----------ヘンリーーフォンダは、第2次世界大戦後、除隊した後に、1946年の『荒野の決闘』でワイアット・アープを好演しました。OK牧場の決闘を描いた名作です。フォンダ自身も「数少ない納得できた作品」と語っている出来栄えの映画。19467年『逃亡者』、1948年『アパッチ砦』でも、ジョン・ウェインと並びフォード映画になくてはならない主演俳優となりました。1981年『黄昏』は、翌1982年にアカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞を受賞する代表的な映画です。

江戸の時代から咲く大紫「つつじ」

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都会でも、地方の自然豊かな場所でも、5月には至るところで美しい花を咲かせるのが「つつじ」です。みなさんも紫や赤、白のつつじを出勤途中や買い物の途中に見かけませんか。


写真は、つつじの中の「大紫」という品種です。赤紫色の大きめの花を咲かせる代表的な品種で、遠いとおい昔、江戸時代の中期に生まれました。街中でよく見かける理由は、とても丈夫な品種だから。公園や道路などに植えられているんですね。


つつじの花言葉は「愛の喜び」「情熱」「初恋」と、おとなしい雰囲気の、花のイメージとは、ちょっと違った情熱的な意味があります。毎日、当たり前に通る道端で、つつじに出会ったら、ちょっと足を止めてください。あなたの疲れもきっと癒えるはずですよ。


-----------「つつじ」は、日本人に最も親しまれている植物の一つで、とても古くから栽培されています。一般的にはサツキを除く、半常緑性のヤマツツジの仲間(ツツジ属ヤマツツジ節)を総称として「つつじ」と呼んでいます。ヤマツツジの仲間は、約90種。アジア東部に分布します。日本には17種が自生し、江戸時代中期に、本霧島や白琉球、大紫など、現在も数多く栽培される園芸品種がつくられました。 品種改良されたつつじは、とても育てやすく、庭植えはもとより、鉢植えでも育てられます。ちょっとベランダやテラスで、園芸感覚で育ててみてはいかがでしょうか。

山紫水明「ファセリア・カンパヌラリア」

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まるで、真夏の空と海のように濃いブルーの花「ファセリア・カンパヌラリア」です!でも、実はこの花はとても暑さに弱い品種、水はけもよくないと枯れてしまいます。越冬も無理という、デリケートな花なんです。たくさんの花を賑やかに咲かせるというよりは、釣鐘状の花を一つひとつを色鮮やか散りばめるような、優しい静かな花です。


写真は、ファセリア・カンパヌラリアの中でも、良く見かける「ブルーベル」という品種。蒼い釣鐘ですね。とても可愛らしい花で、直径2cmぐらいの大きさです。花丈は20~30cmですから、鉢植えにはぴったりのサイズですね!


花言葉は「山紫水明。山は日に映えて紫色に見え、川の水は澄んで清らかであること。山や川の景色が美しいことをいう。」と、とても気高く清らかなイメージです。空気も水も、山も空も、全てが汚れのない美しい環境を象徴する花。震災のために問題となっている原子力発電所。自然の偉大さと美しさの保護が大切なことに意識が高まっている今日に、窓辺で育てていただきたい花ですね。


----------ハゼリソウ科ファセリア属のカリフォルニア南部生まれの一年草です。花は5月~6月に咲きます。種まきは9月下旬~10月上旬で発芽適温は15~20度です。軒下などの霜よけできる場所やフレームで育て冬を越えましょう。耐寒性はあまり強くなく、暖地でも露地の越冬は困難なのでご注意を。高温多湿も苦手で、夏には枯れてしまいます。枝はよく分枝して横に広がるので、吊り鉢にも向いている品種です。

希望の祈りを太陽に捧げる花「デルフィニウム」

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青い花びらの先が、ちょっと紫がかった花です。明るい空をイメージさせるカラーの花ですね。写真の花は、青の「デルフィニウム」。


「デルフィニウム」は、ギリシア語のイルカを表すDelphisが名前の由来。蕾の形がイルカに似ていることから、つけられました。和名は大飛燕草(おおひえんそう)。あまり、この名前は知られていません。ヨーロッパや北アメリカで生まれた花で、250種類以上もの品種があります。大きなジャイアントタイプの品種は背丈が120cmまで伸びるものも、あるそうです。切花で人気のあった品種ですが、洋風ガーデンでの園芸にも、好まれるようになっています。


品種の1つデルフィニウム・ブラックライトの花言葉は、「大天使ガブリエルの蒼いマント」と、とても格調の高い高貴な花言葉を与えられたものもあるんです。一般的な花言葉は、「高貴」「尊大」「慈悲」「清明」「あなたは幸福をふりまく」と、神様に仕える聡明な人格者のような意味がつけられています。あなたのお庭をイングリッシュガーデンにするなら、主役の花としてお勧めですよ!


--------------キンポウゲ科の属の一つ。日当たりと水はけ、風通しの良い場所が最適な栽培環境です。種からの栽培は大変難しいので、苗付けを秋にするのが一般的な育て方として知られています。寒さには強く、冬越えは意外に簡単。4月から7月に花を咲かせます。涼しい環境を好む花ですので、日本の夏の暑さには耐え切れず、枯れてしまうことが多いため、お花屋さんでは1年草として、ご紹介しています。

希望の祈りを太陽に捧げる花「エスコルチア」

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春の日差しを受けて花を咲かせる『エスコルチア』をご紹介します。和名『花菱草』です。


カリフォルニア生まれのポピーの仲間で、意外に土手や原っぱでも見かけるワイルドさをもった花ですよ。カリフォルニアの原野で自生しているときは、太陽が昇ると花を開き、大地に日が沈むと花を閉じるという、日の光を浴びているときだけ、美しい姿を見せる素敵な花です。


花言葉は「願いをかなえて」。希望の祈りを太陽に捧げているようなイメージがつけられています。ご自宅のベランダでキュートな『エスコルチア』を育てながら、未来に向かって抱く、希望の願いを伝えてください。きっと、花の太陽への祈りが届いて、素敵な未来がやってくることでしょう。お勧めのキュートな花です!


--------------分類は、ケシ科ハナビシ草属。9月から10月にかけて種まきをします。日光を好む花で15度から20度の暖かさで、種まきから10日から14日の間に芽を出します。水はけの良い土(腐葉土など)をたっぷり入れたプランターで育てましょう。ちょっと乾き気味ぐらいの水量がちょうどいいので、長雨のときは雨にあたらない場所へ避難させるといいですよ。花を咲かせるのも日の当たるときだけですので、綺麗に咲かせたい場合は、日当たりに注意して置く場所を決めましょう。草丈は、環境にもよりますが、20cm60cmぐらいまで大きくなります。ベランダやお庭を小さな花で飾ってくれますよ!

日本で生まれたキュートな花「サフィニア」

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だんだん暖かくなってきました。春にはちょっと、可愛い気分になりますね。ご紹介するお花は、『サフィニア ラベンダーレース』です。とっても可愛いお花をたくさん咲かせるキュートなフラワーですよ。


サフィニアの名前は、花が地面を這うように成長していくことから「サーフィン」、もともとの品種「ペチュニア」を掛け合わせて命名されました。「ラベンダーレース」は、花びらの薄紫色をラベンダーカラーと呼び、細かなラインが入っていることから、つけられました。ちょっと大人びた女の子のイメージですね。


サファニアは、お酒で有名なサントリーと京成バラ園が共同でつくりあげら品種です。サントリーの社員の方が、ブラジルに駐在中に持ち帰ったペチュニアを品種改良したことが、生まれる由縁。日本で生まれたお花なんですね。


日の光がとっても好きな花で、半日以上直射日光の当たる場所で管理することが望まれます。お花が咲くのは4月~10月。春になると街角に姿を見せます。小さな花は3cm前後、4~6cmの中輪、7~10cmの大輪があります。


----------サファニアは、ナス科ペチュニア属の花です。栄養繁殖と呼ばれる、胚(はい)や種子を経由しないで繁殖する無性生殖する品種。根・茎・葉などの栄養器官から、次の世代の植物が生まれます。日当たりがよくなければならないことと、雨に弱いことから、花壇での栽培には不向きで、プランターやハンキングに適した品種といわれています。枝がしなやかに伸びるペチュニア系の高級品種です。

春を告げる花「桜」

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だんだん街も暖かくなってきましたね。都会の公園にも桜の花がチラホラと咲き始めています!春ですね。お花見で気分転換したくなる季節です。


日本全国、春とともに親しまれる花ですが、意外にデリケートな花なんだそうです。地面の浅い部分に生えた根から栄養を吸収するため、根の張る土が固くなると、枯れてしまうこともあるとか。花見でも、桜の根元に座るのは、避けたほうが桜のためにはなるようです。


気になる花言葉は、「精神美」「純潔」「高尚」「優れた美人」などと、知的な美しい大和撫子を連想させます。桜が開花してから、花が散るまでの期間は、5~12日と意外に短い時間です。様々なアーティストが音楽や、小説、絵画に写真と題材にする花。華やかに咲いては散っていく姿が、人々に美しさの貴重さを感じさせるのでしょう。


皆さん、マナーのお花見を楽しんでください!


----------バラ科>サクラ亜科>サクラ属に分類される花です。バラの仲間なんですね。桜の品種は数百種類もあるといわれていますが、大きく分けると山野に自生する「野生種」と鑑賞を目的に品種改良された「園芸品種」があります。野生種の代表的な桜は「山桜」。園芸品種の代表は「染井吉野(ソメイヨシノ)」です。染井吉野は、日本全域で見られるメジャー品種ですから、ご存知と思います。その他にも、枝垂桜(シダレザクラ)や八重桜(ヤエザクラ)、河津桜(カワツザクラ)が有名ですね。皆さんの周りに咲く様々な桜を、散策するのも楽しいレジャーですね。

乙女チックな小さな花「カレンデュラまどか」

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夜になると花弁を閉じる、丸く小さなかわいい花『カレンデュラまどか』をご紹介します。


花言葉は「慈愛」「乙女の美しい姿」「静かな思い」と、とても女の子らしい意味があります。その反面「悲嘆」「失望」「別れの悲しみ」「用心深い」と、つらい思いを経験したあとの女性の悲しみを表現する意味もあるそうです。ほんとに乙女チックな花ですね。


「カレンデュラ」はラテン語で「1ヶ月」の意味です。カレンダーの語源にもなった言葉。この由来は、11月から6月に咲く花で、咲かせる期間が長く1ヶ月も美しく咲き続けることからきているそうです。


春のガーデンを美しいイエローで飾って、懐かしい乙女の淡い想いを静かに思い出してみては、いかがでしょうか。お勧めのお花です!


----------------もともとは金盞花(キンセンカ)と呼ばれていたキク科の花で、オレンジ色のカラーがメインでした。最近はアーモンドミルクやフルーツシフォン、レモンキャラメル、オレンジナッツクッキー、ハチミツレモネード、チーズトルテとケーキのような名前がつけられたイエロー系の様々なカラーがあります。「まどか」は、寒さに強く、うどんこ病という花がよくかかる病気にも強い品種です。驚くことに、この可愛い花は、皮膚炎や外傷、青あざを癒す効果もあるそうで、薬としてのクリームにも使われているとか。とても、人に優しい花ですね。

春 恋の予感?「ネメシアメロウ ベビーピンク」

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唇型の小さな花を茎の先に咲かせる花「ネメシアメロウ ベビーピンク」です。


写真はアップで撮影していますので、ちょっと大きめに見えますが、実際はとても小さな花です。花の草丈は15cm~30cmぐらいで、花の大きさは2cm~3cm。ベビーピンクは名前のとおりピンク色の花を咲かせます。蝶のようでもあり、唇のようでもあるヒラヒラとした花が、いくつも沢山咲くのが特徴です。


花言葉は「恋の予感」。素敵な意味をもつ小花ですね。開花期は5月~7月が主ですが、もう、街のあちこちに姿を見せています。


一足早い春に恋の予感をお届けしているんですね。


-------------ネメシアは「金魚草」のことです。花の形が金魚のヒレに似ていますね。小さくても意外に豪華なイメージのある形です。ネメシアメロウは、コマノハグサ科ネメシア属の多年草。春と秋にかわいい花をたくさんつけます。栽培は難しくはありませんが、できるだけ日当たりがよく涼しげな場所で栽培することをお勧めします。寒さに強くマイナス5度まで寒さに耐えられます。多少の霜であれば戸外で冬越しできるほどです。暑さにはちょっと弱く、夏は午前中のみ日が当たるような半日陰の場所で管理することが、枯らさない育て方のポイント。お水は、鉢底から水が流れでるくらいに、株元にたっぷりとあげてください。土の表面が乾いたらで、いいです。花が咲き終わって枝が伸びすぎたら、花の付いていた枝を1/2切りつめて下さいね。新しい芽がでて、また花を咲かせてくれます。

恋を占う花「マーガレット」

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写真のお花はマーガレットです。みなさん、街角のお花屋さんでも、よく見かけると思います。


花言葉は、「恋を占う」「予言」「真実の愛」。ロマンチックな花言葉通り、ヨーロッパの少女たちに恋占いの花として愛されている花なんです。「好き、嫌い、好き、嫌い・・・」思いを込めて唱えながら一枚ずつ花びらをちぎります。


フランスでは、ちょっと違って「愛している」「少し愛している」「とっても愛している」「全然愛していない」と4つの言葉で占うそうです。マーガレットの花弁の数は5~20枚くらいの間で決まっていません。でも、ほとんどが奇数枚。ということは、かなりの確率で「愛している」で終わることになるんですね。せっかくの恋占いですから、気持ちよく理想の結果が出るほうがいいですよね。一度お試しください。


---------マーガレットはアフリカ西北のカナリー諸島が原産。キク科の花で、日本に入ってきたのは明治時代末期です。マーガレットといえば、一般的に一重咲きのイメージがありますが、大輪系や八重咲きなど多種多彩な品種。寒さには弱く、日本ではビニールハウスなどで栽培されます。花の見どころは2月から7月。日本で一般にマーガレットと呼ばれるのは木春菊(もくしゅんぎく)です。 英名のマーガレットは、ギリシャ語のギリシャ語のマルガリーテス〔margarites〕に由来し、その意味は真珠。学名のクリサンセマムは古代ギリシャ語に由来し、「黄金」のクリサスと、「花」のアンセマムを組み合わせたものです。----------------

花言葉は"心地よい言葉"「エリカ」

フラワーストーリー エリカ


花言葉は「心地よい言葉」「博愛」「休息」「謙遜」「孤独」。物静かさと奥ゆかしさを感じる花『エリカ』です。


小さな花を枝いっぱいに咲かせるこの花は、ツツジ科の一種で、700以上も種類があるそうです。写真はその中でもメジャーな『ジャノメ(蛇の目)エリカ』。花の中心にある花粉の入った袋が黒く蛇の目のようだからといわれています。一つひとつが可愛らしく、全体では紫がかったピンクの花が存在感をだしていますね。


花言葉の通り、その大人しい花の装いは、見る人に心地よい言葉を囁いてくれるのでしょう。忙しい毎日のほんの一時、花を見て休息をとられてはいかがでしょうか。


女優の沢尻エリカさんのお名前は、この花からつけられたといわれています。オフィス街の一角にある小さなフラワーショップの店先に飾られた『エリカ』は贈り物にも喜ばれる花だそうです。


--------------ジャノメエリカは南アフリカ産の種です。他にはヨーロッパ原産もあります。南関東以南の比較的暖かな地域では、屋外での栽培も可能です。ジャノメエリカは丈夫な種で、育てるにも適しています。日当たりで育てるのですが、真夏の強い日差しには遮光が必要になり、高すぎる湿度も苦手なデリケートな部分もあります。南アフリカ産の種は、乾燥には強いものが、ほとんどです。花の見所は11月から6月までですが、お花屋さんでは、ジャノメエリカは春一番のエリカとも呼ばれ、春の訪れとともに店頭を飾ることが多いようです。-----------------

3月3日に「桃の花」を!

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 3月3日。ひな祭りですね。女の子がいらっしゃるご家庭では、既に雛人形が飾れていることでしょう。


 街角のお花屋さんの店頭に、桃の花が並んでいました。
キレイなピンク色の花や蕾が、黄色がかった枝から顔を出しています。
まだ、まだ、蕾も多く、咲いたばかりの小さな花が、
お祝いに備えて大きく開く準備をしているかのようです。
きっと、お嬢様も本物の桃の花が飾られていれば、喜びますよ。


-------------ひな祭りは、「上巳(じょうし)」「桃の節句」などと、いわれていますね。
その昔、厄を人形に移して祓った「流し雛」の風習が発展して、
雛人形を飾り、女の子の健やかな成長と幸せを願う現在の「雛祭り」となったのです。
雛人形と一緒に備えられる物には意味があります。
厄除けになる「桃の花」。体から邪気を祓う為の「お白酒」。
香気が邪気を祓うといわれるよもぎ「草もち」。
人の心臓をかたどって子供の健康を祈る親の気持ちの現れが「ひし餅」。
自分のかたわれでなければ絶対に合わないことから、女性の貞節を教えた
「蛤〔はまぐり〕」などです。
 ひし餅や雛あられの色。白・青・桃の3色は、白・雪の大地、青・木々の芽吹き、
桃・生命を表すカラーです。
この3色のお菓子を食べることで、自然のエネルギーを授かり「健やかに成長できますように」
と願いが込められています。----------


 女の子の成長と幸せを願う大切なお祭りです。
是非、桃の花をプレゼントしてください。きっと、幸せの笑顔でいっぱいになりますよ。

オフィス街で「梅の花」を発見!

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 さむい寒い冬も、もうすぐ去って行きそうですね!ここは東京都中央区のとあるオフィス街です。
高速道路の下にながれる川に掛けられた端を渡ると橋のたもとに小さな公園があります。
橋の両端には、小さな公園をよく見かけますね。


 ちょっと一休み。
いつもは気が付かないのですが、ほんの少し暖かくなってきたので、空を見上げてみると


 「おやおや!?」


 濃いピンク色の梅の花が咲いていました!小さな花を枝先にちょんちょんと開いています。
春が近づいているんですね。


 毎日のストレスもちょっとした花のある空間が、癒してくれるんだなーと、珍しく感心した一時です。
公園のベンチに腰掛けながら、辺りを見回してみると、白い梅の花もたくさん咲いていました!


 お昼休みになると、お弁当を食べたり、食後の休憩をとったりと、賑わう公園です。
きっと、近くのサラリーマンさんやOLさんも、気付いていることでしょう。
皆さんも、普段歩いているご自宅の周りや街並みを見渡してみて下さい。
忙しさの中で目に入らなかった春の訪れを見つけることができますよ!


 ご自宅の玄関やテラス、ベランダ、お庭で、お花を育ててみてはいかがですか?
きっと、季節の移り変わりを実感できると思います。
家族で育てれば、みんな心を和ます瞬間をご家庭でつくることができますね!


 もうすぐ、厳しい冬も終わり。春にはきっと、いい事がたくさん待っていますよ!
また、街で見かけたお花を題材に、フラワーストーリーをお届けします。


 皆さんの元気の素になりますように。

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