寒い日が続きますね。冬風が肌をさし、日暮れも早くなりました。冬のガーデニングには、花数が気になるところ。緑も少なく、ちょっと寂しさを感じます。
そんな、12月から春までにお勧めの花が、写真の「ヒマラヤ雪ノ下(ひまらやゆきのした)」です。
別名を「ベルゲニア」「大岩団扇(オオイワウチワ)」と呼ばれる多年草。冬の寒さにも葉は緑鮮やか。花は12月中旬から4月まで咲いてくれます。葉っぱが特徴的で、丸い団扇(うちわ)のような形をしています。そして、花は淡いピンク。意外にガーデニングには用いられていて、何気なく植えられているんですよ。とても寒さに強く、手間いらずも人気の秘密。流石にヒマラヤ、シベリアが原産ですね。
この「ヒマラヤ雪の下」には、タンニンが沢山含まれています。そのため、シベリアでは、革をなめす作業に使われていたそうです。動物の皮は、放っておくと腐敗したり板のように硬くなります。これを防ぐために樹液やイブシなどで、皮をなめらかな状態で腐らないようにしたんですね。ちなみに皮がなめされたあとを革と書くそうです。寒い地域で人々を肩高くする動物の革。「ヒマラヤ雪の下」のタンニンは、とても大切な役目を果たしたんですね。
花言葉は、「順応」「忍耐」です。冬のグリーンガーデンにお勧めですよ!
-----------------------------------------------雪の下(ゆきのした)科 ベルゲニア属 ヒマラヤ雪の下。多年草。開花期は12月中旬から4月中旬。原産はヒマラヤ地方で、シベリアに多く原生する。日本には明治初期に渡来した種で、暑さにも寒さにも強いが湿気を嫌う。年数を経ても草姿が乱れない事が人気で園芸品種としても広まった。茎と葉にタンニンを多く含むため、ロシアでは製革のなめしに使用している。