もう、11月も終わりです。街は、クリスマスムードでイルミネーションが煌きます。
今年の秋は、皆さんどんな思い出をつくりましたか?秋といえば夕焼け。山野を染める紅葉。秋色といえば、赤・オレンジとちょっと赤味の強いオレンジ色ですね。
写真の白い花は、「茜(あかね)」です。茜色と言われる赤・オレンジの由来となる花。この花の根が赤色に布を染める染料に使われるんです。
古くは万葉集で、オレンジに染まった空の情景を象徴する花として登場しています。枕詞になっているんです。夕暮れ時のオレンジに染まる空。明るく綺麗な空。茜雲(あかねぐも)など、光に赤く染まった空の雲の名前にも使われています。
茜は、染料の他にも漢方薬の原料として使われています。虚弱体質、心臓病などに対する効能を北する民間薬だそうです。白く小さな花ですが、古くから人々の暮らしに役立っているんですね。
--------------------------------------------------アカネ科アカネ属 蔓性多年草 茜 別名 アカネカズラ ベニカズラ。 根が赤黄色をしている。 原産地 日本及びアジア東部 茎には刺が下向きに密生している。 染料の他漢方薬の原料としても用いられる。古くは『万葉集』では11首詠まれ、枕詞として用いられる。「紫」「日」「照」「昼」などにかかる。
「茜さす」は色や光が映える意味。対になる枕詞にヒオウギの黒い実が象徴となる「黒」「夜」の意味の「ぬばたま」がある。