寒さも増して、もう、11月も中旬です。秋から冬に向かって街は景色を変えていきます。葉は紅に染まり、そして街路に散り舞います。枝から葉が消え、薄雲のに向かって先を伸ばすだけの木もありますね。
そんな季節に、淡い白色の花を咲かせるのが、写真の「冬桜」です。本当に桜なんですよ。春と冬の年2回花が咲く桜。春には1週間程度、花が咲き散っていきますが、冬の11月に咲き始める花は、約1か月と長い期間咲き続けてくれます。
江戸時代の終わりに近い頃から栽培されている、数種の桜(マメザクラとオオシマザクラ)から生まれた雑種なんですね。
群馬県のご当地かるた『毛利かるた』では、「三波石と共に名高い冬桜」と詠まれるほど、群馬県鬼石町の桜山公園の冬桜は有名。日本の名勝にも指定されています。
冬に咲く桜。寒い季節に開く淡い花々は、暖かな季節を思い出させてくれますね。春にはもう一度、花を見せてくれます。
・・・・・・・バラ科サクラ属 冬桜。別名 コバザクラ(小葉桜)、シキザクラ(四季桜) とも呼ばれている。十月桜とは異なる種。日本原産の桜で、マメザクラとオオシマザクラの雑種。花色は白又は淡いピンクで、花弁が5枚の一重桜。花径は3cm~4cmと、やや大きめの中輪。樹高は10m~15mに成長する。関東地方に多く植えられ、群馬県鬼石町には約8000本があり、桜山公園の冬桜は有名。