暑かった夏は、もう遠い時。たまに、ぽかぽかと暑さを感じる日もありますが、もう秋も深まり冬がやってきます。真夏に賑わった海岸も、人影はなく寒々とした風が通るだけ。
そんな、海を元気づけるように、目を引く花が、写真の「磯菊」です。
10月から12月、秋から初冬にかけて咲く花で、主に、その名前の通り磯など海岸線の岩場になどに咲きます。
一つの花姿は花弁が無く、花占いの後の毟られた花のようにも見えますが、波を背に小さな黄色い花がぽんぽんぽんと沢山咲いている情景は、見事に美しいものです。鮮やかな黄色が好まれ観賞用にもされますが、主に野生種です。
静岡県から千葉県の太平洋側・海岸線に生息する花で、見られる地域が狭く、原産も日本産。純粋な和の花。
花言葉は、控えめで清々しいイメージの「感謝」「清楚な美しさ」「大切に思う」と、外見の美しさだけではなく、心の美しさも現す意味があるんですね。
-----------------キク科キク属 イソギク 日本原産の多年草で分布は静岡県・千葉県の海岸線。乾燥にも強く厳しい環境でも育つが、キク科のン下では成長が遅く繁殖力も強くはない。観賞用に鉢植えにする場合は、土が長く湿らないように注意が必要。日当たりと水はけのよい場所が適し、暑さにも寒さにも乾燥にも強い。