もう、8月の半場を過ぎて、残暑は厳しいですが、9月が近づいていますね。
ご紹介するのは、秋の七草のひとつと言われています「桔梗(キキョウ)」です。
開花時期は、 6/10 ~ 8/10頃のため花は8月頃まで見られるそうです。初夏から花が咲くのに、「秋の花」として有名なのには訳があり、昔は本当に秋に咲く花であったからだそうです。品種改良により早咲き種が作られ、それが広まったことにより、早咲きが普通になってしまったものです。
開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろいですね。花のつぼみが膨らました風船のような形をしていることにより、英名ではBalloon flower(バルーン・フラワー)と呼ばれています。これは、開花前には花びらが互いのふちでくっついたまま膨れていくためで、つぼみのときは風船のようにふっくらして見えるそうです。プチュッとつまむと水がはじけ出ますが花がかわいそうなのでやめましょう。
花言葉は「誠実」「変わらぬ愛」「従順」「悲哀」「運命」だそうです。
漢方では太い根を干してせきやのどの薬にします。また、この薬用成分のサポニンというものは昆虫にとっては有毒なため、昆虫からの食害から自らを守っています。(キキョウサポニンとも呼ばれます)
昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れられたり、江戸城には「ききょうの間」や「桔梗門」の名前があります。
----------------キキョウ科 キキョウ桔梗〔Balloon flower〕別名はキチコウ桔梗、ムラサキバナ紫花、オカトトキ岡止々岐、アリノヒフキ蟻の火吹きとも呼ばれており、属名はキキョウ属であり、日本(全国)、朝鮮半島、中国(北部)、東シベリアが原産地だといわれています。高さ40センチ~1メートルほどに直立していくのが一般的であるが、小型の園芸品種などもあり、八重咲きの花もあります。また、茎・葉・根を傷つけると白い乳液が出ます。