ちょっと、激しい夕立もありますが、そのあとの涼風が心地よい今日この頃ですね。
ご紹介の花は、道沿いや林縁の少し湿った場所で良く見かける露草(ツユクサ)です。
青から青紫の特徴のある花が美しいく、昔から友禅の下絵の染料や薬用として利用されて来ました。
露草は「露草トリオ」の一つであり、露草トリオには露草、紫露草(ムラサキツユクサ)、常磐露草(トキワツユクサ)の3つの種類があります。ただし、ツユクサは一年草ですが、他の2つは多年草なんです。
露草の花びらは、一見2枚である様に見えますが、実際は他の2つと同様3枚あるそうです。1枚は一見わかりづらいですね。花弁は3枚あり、うち上部の2枚は青い色で目立ち、残りの1枚は無色で小さいため目立たないためだそうです。
露草の由来は早朝から咲く花に、よく朝露がついていて、光に反射して美しいことから、「露草」と名付けられています。花被を支える苞が二つ折りになっていて、帽子のような形をしていることから「ボウシバナ(帽子花)」とも呼ばれています。英名はDayflowerといいますが「その日のうちにしぼむ花」という意味から名付けられたと言われています。染料として利用されてきたことから、各地に「ソメグサ」「エノグバナ」「ウツシバナ」などの呼び名も残っている。呼び名が多いですね。
----------------ツユクサ科 ツユクサ〔露草〕別名オバナ〔青花〕、ツキクサ〔月草・着草〕、ボウシバナ〔帽子花〕、アイバナ〔藍花〕、ホタルグサ〔蛍草〕、ウツシグサ〔移草〕、オウセキソウ〔鴨跖草〕などよばれ、属名はセンツユクサ属であり、日本、中国、朝鮮、ロシアなどアジアが原産地と言われており、日本全土に広く分布していて、湿り気のある場所を好んで群生することが多い草花です。