涼を求めて海に山に出かけたい今日このごろですね。
夏真っ盛りの田んぼの畦道や、池のほとりなどを歩くと、淡い紫色の小さな花を咲かせる「薄荷(ハッカ)」の花に出会うことがあります。正しくはニホンハッカと呼ばれますが、この薄荷は、シソ科ハッカ属の多年草で、ペパーミントやスペアミントといったハーブと同じグループの草花です。
「薄荷」って聞いたことはありますよね?ハッカ飴という飴をご存知の方も多いかと思いますが、主にこのニホンハッカが使われていたりします。
花言葉は「私たちは再び友だちになろう」「迷いからさめる」「貞淑」「美徳」と言われています。
ハーブには収穫の時期がありますが、多くは開花の直前がよいそうです。日本ハッカは花穂がでた時に精油の質と量が最高になります。一輪でも花が咲くと、香りが変化してしまうので、花穂は摘み取るのがよいそうです。花穂が出てしまったら花が咲く前にやはり摘み取ります。
白い花もかわいいですが、花を楽しむもととハーブとして楽しむものと分けて育てるといいかもしれませんね。
一般に「薄荷」という名前は本来はそう呼ぶ範囲が広く、北半球に広く分布するハッカ属全体の植物を指す場合と、日本固有の品種とされるニホンハッカ(和種薄荷)を指す場合とがあるようですが、その名前の由来は、中国で古来から生薬として利用されてきた”薄荷(はくか)”から来ているのだそうです。
ハッカ(薄荷)には、ミントと同じように葉や茎に独特の爽やかな香りがあり、古来から発汗を促し、熱を和らげる生薬としても利用されてきました。
ハッカ(薄荷)の花期は8月からですが7月にはもうハッカの香りがくるころでしょう。もし、近くに田んぼなどの水辺があるようなら、暑さもまだ比較的穏やかな早朝を狙って捜してみてはいかがでしょう。
独特の香りを持つハッカ(薄荷)の可憐な花に出会えるかもしれません。
----------------シソ科 ニホンハッカ日本薄荷(Japanese peppermint)属名はハッカ属であり、日本も含め北半球の温帯、アフリカが原産地だといわれています。草丈は10cm~100cmほどに育つようです。