日増しに暑くなってきますね。梅雨も明けました。きっと爽快な夏になりますよ!
6月末から咲き始める花をご紹介します。「オシロイバナ」です。
この花は強い日差しのときは閉じていて、日差しが弱まる夕方4時ころに花を開くことから、別名を「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼び、英名でも『four o'clock(午後4時)』、フランスでも「夜の美人」、同じく中国でも夕飯時の花という意で「吃飯花(チーフカンフォア)」と外国では呼ばれます。
日本ではこの花の果実をつぶすと白い粉がはじけてオシロイ状の胚乳があらわれることから「オシロイバナ(白粉花)」と名付けられ、白粉花の名前の方が知られていますね。女の子ならよく白粉花の実をつぶして遊んでいましたね。
高さ60~80㎝で、夏から秋にかけてラッパ型の紅色・黄色・ピンク・白、紫や絞りなどの花(実は萼)を咲かせ、花には芳香があります。
一夜かぎりの花ですが次つぎと新しい花を咲かせ、色は単色だけでなく、1輪の花に2色の花が開いたり、またひとつの株で2色別々の花を咲かせたりします。花が終わると黒い果実となり、種子の中は粉状の胚乳があります。
白粉花の花言葉は臆病・内気・おしゃれ・柔和・しめやかな愛情・私は恋を疑う・遠慮・恥じらい。
花言葉の様に毎晩次々と花咲かせ、白粉に似た粉が実にあることから恋多き乙女のような花ですね。
またこの植物は花色が突然変異を起こしやすい遺伝子をもち、一つの株から違う色の花や、花色が毎日変わることから「ペルーの不思議(驚異)」とも言われます。この花には不思議な魅力がありますね。
丈夫で手間のかからない植物で育てやすく、暖地では庭植えでも冬越しして塊根ができ、毎年花を咲かせます。日当たりと水はけのよい場所にタネを直まきし、発芽したら間引いて、40~50㎝の株間にし、覆土をします。一つの株に絞り咲きや色違いの花が咲いたりします。生育旺盛で、冬にワラなどでマルチングすれば、宿根させることもできるようです。
----------------オシロイバナ科 オシロイバナ(Mirabilis jalapa)または別名ユウゲショウ(夕化粧)。属名の「ミラビリス(Mirabilis)」はラテン語の「mirabilis(驚異・不思議な)」といった意で、花を形容したものといわれます。原産地は熱帯アメリカで、日本には江戸初期に渡来しました。