日差しもつよくなりましたね。街中をみると日傘が見られるころになりました。
そんな季節によく知られている花をご紹介します。「ラベンダー」です。
すがすがしく甘い香りと美しい花色で楽しませてくれるラベンダーは、まさに「香りの庭の女王」と呼ぶにふさわしいハーブ。広大なラベンダー畑も素敵だけど、庭やベランダにひと株あるだけで、暮らしの様々なシーンで楽しませてくれます。
ラベンダーはシソ科の常緑性小低木で、その語源は「洗う」を意味するlavareというラテン語だと言われています。これは古代ローマ人が、ラベンダーの 花を風呂や衣類の香りづけに利用していたことに由来するとか。
育て方はちょっとしたコツがわかれば、意外と簡単です!病害虫の心配もほとんどないラベンダーは、環境に合った品種を選べば、栽培は難しくありません。上手くいけば10年以上たっぷり楽しめます!
ラベンダーの主な原産地は、湿度が低く夏に雨が降らない地中海沿岸地方。だから、系統に関わらず乾燥気味に育てることが大切です。水のやり過ぎは蒸れや根腐れの原因になるので注意!地椊えの場合は、椊え付け後、根付いたら水やりをストップして自然に任せます。鉢椊えの場合は、鉢土の表面が白く乾いたら数日経ってから、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。但し、夏はもう少し回数を増やしましょう。
ラベンダーは葉に細かい毛が生えています。だから、葉の上から水をかけると、葉にいつまでも水が残り蒸れの原因になってしまうので、必ず株元に水やりしてください。水やりの時間帯は、秋と春は午前中、夏は日中に行うと蒸れてしまうので必ず朝か夕方に行いましょう。
花をたくさん咲かせるだけに、ラベンダーは肥料喰いかと思われがちですが、他のハーブ同様、それほど肥料は必要ありません。椊え付ける時に、ゆっくりと 効く緩効性の肥料を元肥として施したら、あとは新芽が動き出す春(3月頃)と暑さが落ち着いた秋(9月下旬頃)に月1回、元肥と同じ緩効性肥料を施してお けば十分です。
ハーブとして香りも楽しめ、涼しげなラベンダーを一度育ててみてはいかがでしょうか?
---------------------------------シソ科 ラベンダー(Lavandula)。原産地は地中海沿岸にあります。高温多湿は苦手であり、西岸海洋性気候や亜寒帯湿潤気候の地域で多く栽培されている。日本では北海道の富良野地方のラベンダー畑が全国的に有吊です。