もう、夏もすぐ近くですね。日差しも強くなりました。上着を脱ぎ始める方も多いですね。海がだんだん恋しくなってくる季節。
写真の花は、珍しい「ハマナス」の白い花です。
浜辺に自生しているバラ科の落葉性低木。花も綺麗ですが、実の味が「梨」に似ていることが名前の由来と言われています。方言で、「シ」を「ス」と発音することから、「ハマナシ」が「ハマナス」と呼ばれるようになったとか。
関東より北側に主に自生していたそうで、太平洋側は茨城県より北。日本海側は鳥取県より北の海岸に自生しています。もちろん、北海道にも自生するそうです。
とっても香りのある花を咲かせてくれるハマナス。ほとんどが一重でピンク色の花なんです。まれに、赤や白の花もあるんですよ。
咲き終わると直径2cmくらいの果実をつけてくれます。夏が過ぎ、秋が訪れる頃、その実は赤く熟して、とっても綺麗です。
もし、見つけたら気を付けてくださいね。枝にはトゲがありますから。
-------------------------------------------バラ科バラ属 落葉性低木。東アジアの温帯から冷帯にかけて分布し、日本では北海道に多い。芳香性の強い花を5月~8月にかけて咲かせる。食用になる実を8月~10月に着ける。花はお茶に、実はジャムなどに、根は染料に使われる。