暖かい日と寒い日と、お天気も気温も変化のある時期ですね。休日のお出かけも、晴れて暖かければ、ちょっと足を伸ばして草原もいいですね。
写真の花は、「烏野豌豆(からすのえんどう)」です。マメ科の野草で、早ければ2月中旬から花を咲かせてくれます。
花の形は紫の蝶のようですね。マメ科の花は、小さな蝶の羽のような花を咲かせてくれるんですよ。
春から夏にかけて、草地や畑の近くに咲いている花。夏が終わるころには、サヤエンドウに似た形の実を黒く染め、豆を地に撒きます。
名前の由来は、人が食用にはしない事から、烏のための豆の意味で、ついたそうです。正式名は「矢筈豌豆(やはずえんどう)」弓矢の矢筈の形に若葉の先が窪んでいることから名づけられました。烏のためと呼ばれる豆。
若い葉やまだ青い実は、茹でれば食用になり、熟した黒豆は炒めれば、食べられるそうです。草全体を乾燥させれば、胃炎に効く薬草にもなります。実は、人の役にも立つんですね。
--------------------------マメ科ソラマメ属 越年草。本州、四国、九州、沖縄に分布。原産地は地中海。古代農耕初期時代には、エンドウ豆同様に栽培されていた。花はエンドウ豆によく似た形。草丈は30cm前後だが、ツルを伸ばし全長は1m以上にもなる。果実はサヤエンドウと似た形で、晩夏に実を黒く熟し裂開する。