涼やかに「セイヨーニンジンボク」
いつ頃、梅雨は終わってくれるのでしょう。このところ、雨が多いですね。梅雨が明けたら、暑い夏の本格的な訪れです。
この季節に咲かせる花が、写真の「セイヨウニンジンボク」です。花咲く年に、長く伸ばした枝先に、次々と花をつけてくれます。小さな花が密集してできる花穂は、だいたい20㎝くらい。大きいですね。薄紫色をしている、優しい表情の花です。
涼しいイメージが人気の花木なんですよ。夏のお庭にピッタリの花で、カラーも紫だけではなく、白の品種もあるそうです。薄紫と白の組み合わせなら、クールガーデンをフラワーコーディネートできますね。ムクゲやサルスベリとの組み合わせも、似合う花ですよ。まだ、成長しきっていない、花木の年齢が若い頃から花もつけるので、鉢植えでも楽しめます。
夏の花らしく、日当たりの良い場所を好みますが、意外に強く、半日陰の場所でも育ちます。花が終わった後の果実には香りがあり、咲き終わった頃からも楽しめます。
-------------------------------クマツヅラ科 ハマゴウ属の落葉低木。朝鮮人参に似ている形の葉で、中国原産ではニンジンボク(人参木)という品種もある。地中海原産のためセイヨウニンジンボク(西洋人参木)と呼ばれる。開花期は7~9月。円錐状に、花茎に小さな薄紫色の花を咲かせる。木の丈は2~5 m前後で、成長は早い。果実にコショウのような風味があることからハーブとしても利用される。