だんだん、暖かくなってきましたね。もうすぐ4月です。写真の花は「沈丁花(ちんちょうげ)」。春の季語として使われるお花なんですよ。
沈丁花という名前は、香木の沈香のように、とってもいい香りがして、丁子(ちょうじ)に似た花をつけることから、名づけられました。学名は「Daphne odora」。「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなんだ言葉で、「odora」は芳香があるという意味です。
ガーデニングに適した木で、細かく枝分かれしてくれます。自然に木の形が丸くまとまってくれるので、木の形を整えるための、枝を切る作業が、ほとんど必要ないのが特徴。もし、枝を切る場合は、必ず枝分かれしている付け根で切るようにしましょう。枝の途中で切ると、不自然な形に育ってしまいます。切った場所から芽を吹いたときに、せかっくの丸みのある樹形が崩れてくるんですね。
花言葉は、とても強さと威厳を感じる「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」です。新しいことが始まる春の決意を語るような花ですね。
-------------ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属 常緑低木。原産地 中国南部。日本での歴史は古く、室町時代には栽培されていた。雄株で雌株が別々で、日本には雄株ほとんど。赤く丸い果実をつけるが、有毒なため注意が必要。花を煎じた汁を、歯痛・口内炎などの民間薬として使うこともある。