写真を見てください。紫とオレンジの鮮やかな花ですね。緑の葉や茎と、素敵なカラーコントラスト。気分が軽く弾んでいきます。この花は「パンジー」です。
パンジーの生まれ故郷は、北欧です。1800年代に、北欧のアマチュアの園芸家が、大きくて色鮮やかな、スミレをつくるために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア、近東のスミレビオラ・アルタイカの3種類を交配してつくったといわれています。1835年までには400品種まで、パンジーの種類が増えたんですよ。
イギリスではフローリストたちによって育てられ、1813年に園芸家トムスンが改良をはじめました。そして「ショウ・パンジー」が生まれたそうです。
花言葉は「思想」「私を思ってください」。切実な熱い感情表現ですね。名前の由来は、フランス語で片思いを意味する「パンセー」からパンジーと名づけられました。
セント・バレンタインが牢屋に閉じ込められたとき、窓口にはスミレの花が咲いていました。ハート型の葉を、「私を忘れないでください。」というメッセージと共に鳩に託したという伝説があります。ヨーロッパでは、パンジーは身につけていると異性の愛情が得られる愛の花といわれています。
----------スミレ科 スミレ属 草丈20cm~30cm。開花期は長く11月~5月。豊富な色や育てやすい花で、春の花壇には欠かせない彩を添える花。鉢植えや花壇に限らず、寄植え、ハンキングバスケットにも品種を選んで用いられる。