前回、表札の木型は、鉛筆線に沿って、のみで切り込みを入れるところまで、加工しました。縦に、真っ直ぐな細い溝ができましたね。
今回は、銅板を折り曲げるようなイメージで加工するために、大きく彫り込んでいきます。まずは、木型の上のほうから、のみを入れましょう。
溝の直線に対して、30度ぐらい刃先を傾かせて、斜めに線を引くように、のみの先端を木型の上に置きます。そのまま、角の部分まで刃先を移動して、イラスト上段、真中のように、角から斜めにのみを打ち込んでください。トンっとのみをハンマーで叩けば、刃先が入って、溝との間の木片が盛り上がって彫り削れます。
刃先を型紙に近い内側に移動させて、同じように叩きいれましょう。今度は、浅く溝が斜めに切れました。この作業を、全ての縦溝に行って、斜めの鋭利な角度の谷をつくっていきます。
片側が終わったら、次は反対側です。ここでも、上側は深く、内側は浅く、のみを入れます。反対側ののみ入れは、ちょっと、のみを立てるようにして、力を弱めにして、ハンマーで叩いてください。横に滑りすぎると、皮を剥くようなそげ方になってしまいますので、ご注意ください。
次回をお楽しみに!