今回から、「手づくり『表札』を楽しむ!」新シリーズです。イラストのように、銅板をアートに、有機的に加工するデザインをつくっていきましょう。
一見、雑に見えますが、今回のシリーズは、銅板を加工するために、「木型」を用意します。無作為にハンマーや鏨(たがね)で叩いても、思ったデザインにはできません。木型を削る作業のときに、イメージを形にしていく手法になります。
イラストの一番左は、銅板の上部を細かに粗く折り曲げたようなイメージのデザイン。角度のある溝を木型でつくって、銅板を叩いていきます。真中は、緩いRとラインを叩いてつくるスタイル。木型も緩く丸みのある形状にします。Rのラインは、鋭利な溝を木型に彫っていきます。一番右は、波を打つようにRとラインをつくるデザインです。波型に木型を加工しますので、彫り込みと削り出しが一番難しいタイプです。
表札の文字は、3種類ともに銅板をくり貫くデザインです。
木型をつくるための材料は、厚めの板を用意してください。また、型を彫り込んでいくために、のみと彫刻刃を使います。銅板を叩いていくときには、ハンマーと鏨を使います。
次回をお楽しみに!