街はイルミネーションに飾られ、煌びやかなクリスマスムードですね。夜の街には、至る所で、光の演出がなされています。
クリスマスを飾る花といえば、「ポインセチア」ですね。ご存知と思いますが、皆さんが目にする赤いポンセチアは、花ではなく、葉が赤く色づいています。薄く楕円形の包葉とよばれる葉が、赤く染まっているんです。花は、写真にも写っていますが、この包葉の真中にある小さな黄色部分。杯状花序(はいじょうかじょ)と呼ばれる、花が雄しべ、雌しべ、だけに退化したものです。
クリスマスにあわせて、12時間以上、光を当てずに暗闇の中に入れておくと、ポインセチアは鮮やかな赤色が発色します。ポインセチアが日本にやってきたのは、明治時代。和名を猩々木(しょうじょうぼく)といいます。赤色が大酒のみの赤い顔に似ていることから、名づけられました。ちょっと、イメージが違いますね。
欧州では、クリスマスにキリストの血をイメージさせる赤色を飾る習慣がありました。緑の葉とのコントラストと、花の黄色が鈴を思わせることから、クリスマスに飾られるようになったと、いわれています。
-------------トウダイグサ科ユーホルビア属 原産地はメキシコ、中央アメリカ。ネイティブアメリカンは、茎を切ったときに出る白い乳液を解熱剤として使用していた。メキシコ駐在で、アメリカの公使だったポインセット氏が、メキシコで発見し、氏の名からポインセチアと命名された。