ここまでの作業で、3種類のインターホン・アクセサリーが形になっています。銅板を切り、削り、叩いてつくった3つのアイテムは、ハンドメイドらしく、柔らかな仕上がりになっているはず。思い通りの形に、鍛造(たんぞう)ができましたか?
このままでも、3種類ともに味わいのある出来栄えだと思いますが、さらに表情をつけるために、表面をガストーチで焼いてみます。フライパンに、インターホン・アクセサリーをのせて、ガストーチに火をつけ、表面を焼いていきます。火の当たった部分が、ほんのりと色が変わっていくはずです。あまり焼きすぎて、真っ赤にならないように、少しずつ、色の変化を見ながら、焼き色をつけてくださいね。特に、曲げ加工をして丸みや角度のついた部分は、外側と内側など、意識して火の当て加減を調整してください。
銅は、混ざり気のない金属です。加工の前に行った「なまし」の作業で柔らかくなっていた銅板は、もう一度、熱して水で冷やすことで、硬くなります。何度も熱してから冷す工程を繰り返すのは、銅板を脆くすることになりますので、できるだけ、一度に焼き目をつけてみましょう。
焼き目がついて冷やしたら、水分をよく拭き取り乾燥させて、透明の塗料を塗れば、仕上げは完了です。偶然できる焼き色が、もし、気に入らなかったら、金属磨き剤で、表面をぴかぴかに磨くのもいいですね。次回をお楽しみに!