秋も深まり、もう冬が、すぐそこまで来ていますね。そろそろコートを着てお出かけの方も多いと思います。師走を迎え、年の瀬には、生まれ故郷に帰られることでしょう。田舎の懐かしい庭を眺めて、緩やかな時間の流れを感じられるはず。
ご紹介するのは、晩秋を感じさせる日本の花「サザンカ」です。秋の訪れとともに、10月~12月にかけて、花を咲かせます。サザンカは、ツバキ属の仲間ですが、温かい春ではなく寒い秋から冬に咲くんです。
日本固有の品種で、古くは江戸時代から、庭木として親しまれて、園芸品種は300種類以上と、昔から多くの新種が生まれてきました。特殊な種で、サザンカと、ヤブツバキが自然交雑して生まれたハルサザンカは、冬から春に花を咲かせます。
手間のかからない常緑性の小高木で、ほとんど、放任状態にしていても、ある程度は樹形がまとまり、花を咲かせます。お庭の空間・スペースに合わせて、コンパクトにまとめることもできる、コーディネートしやすい種類ですよ。
-------------ツバキ科 ツバキ属 日本固有品種で、本州 山口県、四国、九州、沖縄が原産地。草丈2~6m。花色は白、ピンク、赤、複色。常緑性で、日陰でも生育可能な生垣、庭木向きの小高木。10月~12月に開花し、カンツバキ系のサザンカは11月~3月に開花。花は、野生種のサザンカは、白色で一重咲きの、花びらが6~7枚。種類によって一重咲き、半八重咲き、八重咲き、ラッパ咲きなど様々。