銅板+鍛造『インターホン・アクセサリー』をつくる⑬
インターホン・アクセサリーのデザイン・パターンを刻み始めました。前回は、1本の斜め線を左右に刻んだと思います。引き続き、鏨(たがね)を使った刻みの作業ですが、今回は、×印をつけていきましょう。
斜め1本の刻みをつける時と同じように、型紙のデザイン・パターンになっている×印の一方の斜め線に、鏨の先を当てて、垂直になるように鏨を立てて、ハンマーで叩きます。次に×印の十字になるように、中心を揃えて鏨の先を当てて、ここでも垂直にハンマーで叩きます。型紙を剥がすと、イラストのように、鏨で叩いた部分が凹んで溝ができました。デザイン・パターンの斜め線と×印の溝です。
全ての刻み作業を終えたら、銅板がむき出しになっている方を上にして、インターホンと同じサイズの厚い板の上に、銅板パーツを固定します。インターホンの寸法図を使って、外形寸法が同じ板をつくりますが、厚みは、インターホン・アクセサリーの上下の部分を斜めにする角度分だけ、高さができるように板を選んでくださいね。薄い板を数枚重ねて、つくってもいいですよ。
固定する際に銅板パーツとクランプの間に挟むのは、金属製の板材を用意してください。木の板と金属の板は、縁の位置でラインが揃うように合わせて固定してくださいね。次回は、傾斜をつける作業です。お楽しみに!