前回、型紙をつくって材料をインターホン・アクセサリーのサイズに切出しましたね。今回は、穴あけから始めます。
まず、パーツを厚みのある板を敷いて作業台に固定してください。固定したら、ドリルでインターホン・アクセサリーの窓の4つ角部分に穴をあけましょう。銅板を貫通させるように穴あけしてくださいね。穴あけ方法は、「銅板+鍛造『インターホン・アクセサリー』をつくる」の④を参考にしてください。
次に糸鋸で窓の部分をくり貫きます。ドリルの穴に糸鋸の刃だけを先に通してから、弓を刃に取り付けて、別の角の穴に向かってきり進んでください。ゆっくりと弓を上下に垂直に動かすように切り進みます。弓が左右に捻れると、刃が折れやすいので注意してくださいね。
窓があいたら、角の部分や窓の縁の部分をヤスリで削って直線と直角を形にします。金属用の平ヤスリや細かな部分の仕上げの方法は、真鍮で『インターホン・アクセサリー』をつくる⑦を参考にしてくださいね。これで、窓はあきました。
ここからは鏨(たがね)で線を刻みます。型紙に描かれたデザインパーターンの線に鏨の先を当てて、鏨を垂直にしてから、ハンマーで真上から叩きます。型紙が破れて、銅板が細く凹んで溝がつきますよ。斜めの線を刻む前に、あまった銅板で鏨の打ち込みを練習してもいいですよ。描いた線の数だけ、最初は同じ方向の直線だけを叩いて刻んでくださいね。次回をお楽しみに!