表札の形が少しずつ出来上がってきました。フレームの部分は、ヤスリで凹みがついた状態です。今回は、花の部分の彫刻に入ります。ここまでの作業で、彫り込む部分の型紙は切り抜かれ、切出し型の彫刻刃で、刻みが切り込まれている状態です。花の輪郭と花びらの線が切られていますね。
まずは、イラストのように切出し型の彫刻刃で、刻みをいれた外側を輪郭どおりに細く切り込みます。溝ができたら、その外側を刃先が半丸型になっている彫刻刃で丸くえぐるように彫り込みます。花びらの窪みを形づくる彫り込み作業です。コツは、溝に向かって、木の繊維(木目)と並行に、半丸型の彫刻等の刃先を押し込むように使うことです。木目に垂直に彫り込むと、割れやすいのでご注意ください。
花の中央部分の花びらは、実物の花も壺状態で穴があいていますので、窪みを深めにしましょう。真中を一番深く丸くし、その周りを真中の半分ぐらいの深さに彫り込むとイメージどおりの形になります。
外側の花びらは、反り返っている形をしていますので、逆に丸みをつけるように、刻みの近くと花びらの外側を彫り込んで、花びらの中央を丸くします。花びらがくっついている輪郭線は、もう一度、切出し型の彫刻刃で、深めの切込みを入れると、はっきりと形が見えてきます。
真中の穴の深さを基準に、彫り込む深さを調整して、立体的にしてください。次回は、葉の部分を彫刻します。お楽しみに!