手づくり表札の新シリーズ「木をくり貫いて『表札』をつくる!」の3つ目のデザインです。幾何的デザインと彫刻的デザインをミックスしたパターン化デザイン。直線的な形をくり貫き、ノミや彫刻刃で、曲面に仕上げることで、景色をパターンに置き換え表現します。
ここでも、前の2つのデザイン同様に、モチーフになる写真や絵画を見ながらデザインを起こします。最初に、写真を見ながら、大まかな風景を輪郭線で描いていきましょう。イラストでは、山と雲の風景をモチーフに、簡略化をしています。
雲の表情を弧から波線に変えて表現し、山の峰のラインを1本の曲線で描きました。どこまで略すかは、それぞれの好みで決めてくださいね。イラストでは、最終的にカーテンのような波で雲をつくることにしました。山の形は、大きなR線1本で描きあげています。
全体の構図と略したパターン化ができたら、どの部分を彫り込み、どの部分に高さをつけるかを整理するために、掘り込む部分を鉛筆で影をつけています。この影は、これから先の作業に必要ですので、必ずつけてくださいね。くり貫いて窓になる部分をつくるために、左右に縦の直線もひいています。
これで、丸みをつける部分もはっきりしましたので、間違えることもないはずです。次回は、幾何的デザインの加工に入ります。お楽しみに!