最初にデザインの考え方と型紙づくりをご紹介します。イラストのように、幾何的デザインからご説明しますね。
まずは、モチーフになる写真や絵画が必要です。ここでは、朝日が水平線から昇る、朝焼けに染まった海の風景写真を想定しています。これらの、写真や絵画の一部分を切り取ってデザインをつくりましょう。イラストのように、トリミングのための黒い窓をつくったフレームを準備します。写真や絵画の1/4くらいの大きさの黒い厚紙に、更に1/4の大きさの窓を表札の縦横比であけたものです。あまり、写真や絵画と大きさが近いと、幾何的に簡略化したときに、面白みがないため、このサイズにしています。
フレームができたら、写真や絵画の上を左右上下に動かしてみてください。味わいのある風景の一部をみつけたら、その部分が、表札デザインのモチーフになります。部分が決まったら、まずは、輪郭線で風景を表現してください。
そして、その輪郭に沿って、直線やRの線で、簡略化していきます。ある程度のラインが描けたら、実際にくり貫くことを意識して、幾何的なデフォルメを綺麗に清書してください。どの部分をくり貫き、どの部分を残すのかを、きちんと決めてくださいね。
ここまで、デザイン画を起こすことができれば、型紙にして作業をするだけです。必ず、表札のサイズの四角い枠を原寸で描いてから、デザイン画を描いてくださいね。次回をお楽しみに!