今回は、前面カバーと上部カバーに凸状につけるデザインアクセントの、ふくらみをつくるための型づくりをご紹介します。型は木の板で作成します。木の板の厚みは3cmぐらいはあったほうがいいでしょう。全体の大きさは、デザインする凸状の大きさにあわせてください。
最初に下書きです。板に鉛筆で凸状の輪郭線を描き込みます。そして、ノミ作業のための補助具を用意してください。角材と板をイラストのように釘止めしたものです。板の下側から上に向かって角材に釘を打ち込んでいます。この補助具を作業台にクランプで固定して、型づくり用の木の板をのせます。ノミを使って彫り込むときには、角材に向かってノミを打ち込んでください。
最初に輪郭を描くようにノミを垂直に打ち込みます。次にやや内側に同じように垂直にノミを入れましょう。そして、イラストのように外側の輪郭線に沿ったノミ入れ側から内側のノミ入れに向かって彫り込みます。
周辺が彫り終わったら、真ん中部分を彫ってください。今回使うノミは「内丸ノミ」で、溝を半円状に彫ることができるノミです。デザインの凸型になるように、丸みをつけてくださいね。