さて、ポストが形になりましたね。蝶番(ちょうつがい)も上手に取り付けはできたでしょうか?ここまでくれば、もう完成したも同然ですね。せっかく、カバーと前面パネルに銅板を使いました。また、前面パネルにはハンマートーンのパターンも入っています。銅板は、「なまし」の作業や曲げの叩き、槌目をつけるためのハンマーでの加工で、色はややくすんで、傷もついていることでしょう。
まずは、この銅板を金属用の紙ヤスリ(布ヤスリともいわれています。)で表面をキレイにします。傷が多いようでしたら、荒めのものから始めてくださいね。紙ヤスリを長方形に切って、当て木に巻きつけます。水につけますので、セロテープでは仮止めしませんから、長めに紙ヤスリを切ってください。
ボールに水を用意して、当て木に巻いた状態で水にたっぷり浸します。銅板に水がかかるくらいに濡らして、前面パネルとカバーをヤスリ掛けしましょう。当て木に巻いたヤスリを使うことで、凹んだ部分はヤスリがかかりません。まずは、平らな部分を満遍なく、傷を消すつもりで、ヤスリ掛けしてください。
ここでは、ハンマートーンの凹んだ部分は、くすんだ味わいを残すつもりで、ヤスリを入れません。凹みの間にある高い部分だけが光り始めます。細かなヤスリまでかけて、R曲面部分が充分光ったら、仕上は完了です。