写真は、一見スミレに似た花「トレニア」です。東南アジアやアフリカが原産の花で、種類は約40種。濃い紫と淡い紫の2色が唇のような姿に咲く花ビラがベーシックなものです。他にも、白やピンク、赤い花を咲かせるものもあります。初夏から秋にかけて、3cmぐらいの大きさの花を次々に咲かせてくれます。めしべの先が2つに割れていて、そこをチョンと触ると、ぴたりと花を閉じるおもしろい性質がありますよ。
暑さに強いことから、夏の草花として、花壇はもちろん、鉢やコンテナでの栽培や寄せ植えに使われる、幅広く園芸に用いることができる花です。20cm~30cmの草丈で、よく枝分かれするので、ふんわり、こんもり茂ってくれますよ。
トレニアの名前は、スウェーデンの東インド会社に派遣されていた牧師「トレン(O.toren)」さんにちなんで、つけられたそうです。花言葉は、「温和」「可憐」「魅力的なあなた」「愛敬」「控えめな美点」「ひらめき」と、素敵な意味ばかり。暑い夏に、キュートな花を咲かせる「トレニア」で、是非、あなたのガーデニングをお楽しみください!
-------------ゴマノハザクラ科・トレニア属。別名ハナウリクサ、ナツスミレソウ、ツルウリクサと呼び名も色々です。寒さには弱く冬枯れしますが、こぼれ種で一度植えれば、手間のかからない品種。地面に近い高さから、枝分かれをするので、吊り鉢やハンキングバスケットでの栽培にも適しています。全ての花に種がつくわけではなく、花の咲いた後が膨らんでくると、そこに種が生まれています。