全ての文字を接着剤とピンでベース板に固定が終わりました。設置する前に仕上げを行います。まずは、金属磨き剤と布を用意して、ベース板と文字を磨いていきましょう。細かな文字とベース板の際や、ピンとの結合部分なども、丁寧に磨いてくださいね。ベース板の縁や裏面もきちんと磨きましょう。
磨き終わったら、よく、金属磨き剤をふき取って、透明の塗料を塗ります。塗料は薄く少なめに刷毛につけて、文字とベース板全体に塗り残しがないように、塗ってください。一度乾かしてから、最低2回は塗装してくださいね。塗料が完全に乾けば、仕上げは完了です。
実際の表札の取り付け方法は、設置する壁や柱の材質によって、異なります。取り付け場所で、位置を確認し、ドリルで穴あけしてピンで固定したり、壁や柱の材質にあわせた接着剤で固定したりと、方法は様々です。表札の手づくりシリーズ「和紙で『表札』をつくる⑩」「ワイヤーで『表札』をつくる⑮⑯」を参考にしてくださいね。
もし、真鍮(しんちゅう)のベース板に穴あけするのであれば、ピンバイスか電動ドリルを使ってください。くれぐれもケガのないようにご注意くださいね。
次回は、ベース板の材質を変えた組み合わせパターンや、ベース板のデザインの他の事例をご紹介します。「真鍮で『表札』をつくる」シリーズも次回でいよいよ最後です。お楽しみに!