角材の加工方法も、大詰めです。前回、彫刻刀で彫りこんでいった材料の表面を紙ヤスリで仕上げます。縦横10cmぐらいの紙ヤスリを4ツに折りたたみます。作業しやすいように、紙ヤスリに硬さをもたせるために、折りたたむのです。
仕上がりのイメージは、エッジの部分をなだらかに丸めて、窪んだ部分の凹凸や尖りを平らにしていくつもりで、紙ヤスリがけをしましょう。彫刻刀で彫り込むときに、トゲになりやすいササクレ状に表面がなる場合があります。くれぐれもケガに注意して紙ヤスリをかけてください。
まずは、エッジの部分の紙ヤスリがけです。折りたたんだ紙ヤスリをしっかりと握って、固めましょう。固めた状態で左右に動かします。イラストのように折りたたんだ部分がバラバラに開いていては、上手に削れませんので、ご注意ください。
窪んだ部分は、折りたたんだ紙ヤスリを押しつぶすように指を当てて表面を擦ります。丸みをつけたままで、表面を平らにするために、ちょっと力を入れ気味に削ってください。最初の仕上がりイメージを意識しながら、紙ヤスリをかけてくださいね。
形がイメージと変わってきたら、彫刻刀で彫り足したり、再度、エッジをつくってから、軽く紙ヤスリをかけて、曲面を修正してください。特に出っ張りの部分のイメージの修正は、彫り過ぎ、削り過ぎに注意が必要です。パーツ上下2本とも仕上れば、作業は完了。次回をお楽しみに!