小さな花がまあるく集まって、花束のように咲いています。一つひとつの花には、ピンクを白のラインで縁取ったようなビーチパラソルのような花びら。バーベナと呼ばれる花の中でも多年草の品種「宿根バーベナ パラソル」です。
とても元気にたくさんの花を咲かせていますね。丈夫な花で、日当たりと水はけの良い場所で育てると、あまり手間のかからない花です。地面を覆うように広がっていくタイプのため、グランドカバーとして、花園づくりに用いられます。
「バーベナ」とは、ヨーロッパの先住民族、ケルト民族の言葉で、「魔女の薬草」という意味を持つ言葉。薬草として用いられた他に、魔術にも使われたと、いわれています。花言葉は「家族の和合」「忍耐」「勤勉」「魅了する」「魔力」と優しくまじめに、我慢強く生きるイメージと、魅惑の美しさや奇跡の力で人を惹きつけるミステリアスな意味も含まれています。写真のパラソルは、白と紫の花びらが、爽やかな印象。「家族の和合」が似合いそうですね。
----------クマツヅラ科バーベナ属に分類される種で、原産地は南アフリカ。一年草と多年草があり、宿根とは多年草の種を総称している。原種は200種類が確認されており、園芸用の品種に改良されたものが、多く市場に出回っている。秋に種まき(9月下旬~10月)をし、初夏から秋(5月~10月)に花を咲かせる。鉢植え、寄植え、花壇栽培と用途は広い。地面を覆うように広がって育っていくことが、大きな特徴。日当たりと水はけに注意すれば比較的育てやすい丈夫な品種。