前回、のみを使って、おおまかに角材を彫って形をつくりました。今回は、彫刻刀を使って、更に自由に形づくっていきます。
彫刻刀での作業のために、ストッパー付きの台をつくると、作業が安全です。角材2本と板を用意し、イラストのように板の上向かって左側に釘止めします。そして、反対側、板の下側向かって右に角材を釘止めして完成です。作業台の縁の部分に下側の角材が引っかかるように置きます。そして、台の上に材料の角材をおいて作業しましょう。板の上側に固定した角材が、ストッパーの役割を果たしますので、クランプで固定しなくても作業しやすくなります。
では、彫刻刀で、パーツを彫っていきましょう。彫刻刀を使うときは、必ず刃の進行方向に、手を置かないこと。力を入れて彫り進む途中で、刃が滑ってしまうことがあります。このとき、刃の前方に手があるからケガをします。
切り出し刀で、のみで彫った周辺をなだらかに彫っていきます。削ぎ落とすような感じで、薄く少しずつパーツを彫ってくださいね。丸刀は、木を深く彫りこむときに使います。えぐるように、彫ってください。このとき、あまり深く刃を入れ込みすぎると、材料の木が割れることもありますので、少しずつ彫っていきましょう。
切り出し刀と丸刀を使い分けながら、自分のイメージしたR、窪み、曲線を彫り込んでくださいね。次回をお楽しみに!