写真のアイテムは、姫路瓦(ひめじかわら)を使っています。この瓦は、世界文化遺産となっている「国宝姫路城」にゆかりのある伝統技術を受け継いだ逸品。日本独自の文化、「わび・さび」の心をかもしだす自然素材です。
見てのとおり、瓦や和の形は感じさせません。ステンレスと瓦の2つマテリアルが、質感の違いでコントラストを見せています。土の温もりを感じる瓦ベース板。ヘアライン仕上げのステンレスプレート。とってもモダンな雰囲気ですね。スタイリッシュさの中に、自然素材のエッセンスを上手に取り入れるナチュラルモダンなエクステリア・スタイルには、ピッタリのアイテムです。
伝統的な技術を使った素材ですから、品格も高級感も抜群。家の象徴となる表札としては、申し分のない格式あるネームプレートです。スタイリッシュモダンに近い、シンプルさと都会的なイメージを重視された方も、南欧風のちょっと天然素材を多めに採用したコーディネートの方にも、納得の組み合わせがしやすいデザインといえます。
-----------姫路の瓦の歴史は、文化2年(1805年)に始まります。姫路藩御用瓦師「小林又右衛門」は、瓦に使う良質の原料粘土を探し求め、姫路市船津町に窯を築きました。これが始まりとされています。以来、昭和の初め頃まで多くの瓦工場が船津周辺に軒を寄せ合い、時代の変遷を経て瓦製造業者の数こそ少なくなった現在も、船津を中心に一般住宅、寺院や城郭に用いる役瓦(鬼瓦ほか)などを生産し、伝統の技術を今も継承しています。