今回からご紹介する手づくり表札は、真鍮(しんちゅう)という金属を削りだして作成します。イラストは、真鍮の黄金カラーが輝いているイメージです。なかなか、磨き上げた実物の真鍮をイラスト表現するのは難しく、その魅力を伝えきれません。黄金色の金属的な表情と、奥行きのある輝きは、実際に完成すると、とても感動的なものです。
使用するのは、3mm厚以上の真鍮板。金のこぎりでカットし、ドリルの穴あけで、文字の中窓部分を作成します。そして、金ヤスリで形を整え、金属用の紙ヤスリで表面をなだらかに仕上ていく、鍛金(たんきん)手法を使います。
これまで他のカテゴリー「銅板でインターホン・アクセサリーをつくる!」などでもご紹介しましたが、「なまし」と呼ばれる金属を加工しやすくする工程や、ヤスリの使い分けによる形づくりは、ほぼ、同じような技法です。違いはやはり、真鍮ならではの特徴的な注意や、切り文字をつくるための作業工程になります。
完成した真鍮アイテムは、毎日、磨き上げるという楽しみも生まれます。文字のデザイン手順から、切削、表面仕上、取り付けまでをご紹介していきますので、楽しみにしてくださいね!