前回は、材料取りをした銅パーツの「なまし」を行いましたね。これで、銅もやわらかくなり、削りやすくなったはず!
さて、まずは作業を安全に進めるために、銅パーツをクランプで固定します。作業台の角の部分にイラストのように当て木を挟んでクランプで締めつけます。もし、普通にお使いのテーブルを作業台にする場合は、銅板とテーブルの間にも当て木を挟みましょう。固定が終わったらヤスリ掛けです。
イラストのように作業台から突き出た部分のパーツをヤスリで削っていきましょう。ヤスリや銅パーツの縁で、手を切ったりしないように、気をつけて作業してくださいね。
ヤスリは上下に動かしますが、下から上であれば、押し上げるときに力を入れて削ります。ヤスリは押したときに削れるようになっていますので、引くときには力を抜きましょう。
パーツの直線に近い部分は平らな平ヤスリ(ひらやすり)で削ります。鋭角の部分は半丸ヤスリで切り込みを入れるようなつもりで、削るときれいに仕上がります。デザインの輪郭にあわせて、削りやすいヤスリを使うのがコツです。
できるだけ丸みをつけずに、パーツの外形を整えれば、削り出しの工程は終了です。ここから、イメージに合わせて、丸みをつけたり、凹凸をつけたりしていきます。次回は仕上になる表面加工をご紹介しますので、お楽しみに!