さて、前回の和紙ちぎりで制作する方法は、いかがでしたか?
手でちぎることで、ちょっとした味わいが感じられたと思います。
今回ご紹介するのは、和紙の染め柄そのものを活かした風景づくりです。
流れ染めの緩い縞模様を使って、イメージする景色をつくります。
まずは、前回と同じようにテーマを決めます。
ここでは、流れ染め2種類を使った風景づくりのため、「夕暮れの海」としました。
実際の夕暮れの海は、海面の色も暗めになり、空のオレンジが写し込まれますが、
見る人が何を描写しているかがわかるように、
染め柄を活かして色のメリハリがつくような和紙を選んでいます。
ベースになる2枚の和紙を並べて見ます。
そして、仕上がり寸法をくり抜いた窓のある紙のフレームを用意します。
このフレームの窓に入る部分が表札になります。
上下左右ちょっと斜めなど、フレームを使ってトリミングをします。
2枚の和紙の面積の比率や柄の部分など、トリミングで位置が決定したら、
鉛筆で窓に沿ってカット線を引きます。
カット線に沿って定規をあててカッターで切ります。
このとき、2枚の和紙がずれないように、セロテープなどで仮止めすると作業はしやすくなります。
和紙の柄で味わいのある部分、組み合わせたときの色々なイメージのトリミングを楽しんでください。
次回をお楽しみに!