前回は、大切な材料、和紙の染め方についてご説明しました。インターネットで調べてみてください。
ご紹介した種類より、もっともっと沢山の染め方や厚みの和紙があります。
今回は、ご紹介した「むら染め」「まだら染」「ながれ染め」の和紙に「無地染め」を加えた
デザイン例をご紹介します。
まずは、和紙といえば手でちぎる「ちぎり絵」が有名ですね。
名前の通り手でちぎって貼り付けるもので、とても自然な風合いになります。
イラストの①はベースの水色のむら染めの上にグレイと緑のまだら染めをちぎって重ねました。
同じように②は赤をベースに貼り込んでいます。
大きめに大胆にちぎって貼り、細かな部分は小さくちぎって重ねます。
③はちぎらずに帯状に数種類を組み合わせました。
④と⑤はベース+ちぎりに、楕円と長方形の幾何的な形を加えたものです。
⑥はあえて細長い帯状の長方形をながれ染めでつくり、ちぎりを重ねています。
⑦と⑧は、ながれ染めの風合いを活かすために直線的にカットして、夕暮れの空と海の風景を描いています。
⑨は、更に波のイメージと赤く染まる雲のイメージをちぎりで加えました。
どの例も、とても簡単にできるものです。組合せで、雰囲気が変わりますね。
どんなイメージにするのか。テーマを決めて和紙を選びましょう。
コツは、イメージの極端に異なる染め方や色を揃えることです。
黒文字の部分は、色の濃い無地染めの黒をイメージしています。
和紙の風合いを楽しんでデザインを考えてくださいね。