今回からは、表札を和紙でつくる方法です。今までより、重労働ではありませんが、
素材となる和紙の色・柄選びに頭を悩ませる方もいらっしゃるかも知れません。
簡単にご説明すると、数種類の色・柄の和紙を組み合わせてデザインし、
表札の文字も和紙を切り抜いて貼り付ける。和紙を切って貼る表札づくりです。
では、初回は和紙の種類をご紹介します。
和紙の厚みは大きく3種類あります。最も厚い「厚和紙」一番薄い「うす紙」、中間の厚みの
「うす楮和紙」です。
ご存知の方が多い和紙のちぎり絵は、「厚和紙」が使われます。
「うす楮和紙」は押し花のクッションにちょうどいい材料です。
今回は接着剤で貼り合わせるために、厚みの薄い「うす紙」を用います。
材料は、色と柄の好みで選ばれると思いますが、どのようなデザインの表札にするかを、
材料を選びながらイメージしてください。
図のように、濃淡の色むらができるように染めた「むら染め」は様々な形に切り抜いて使う
アクセントに適しています。
白と染め色のまだらでパターンができる「まだら染め」は、ちょっと不思議なイメージづくりにピッタリですね。
色が横に流れるように染められた「ながれ染め」は、空や海のイメージを描くのに最適ではないでしょうか。
染め方それぞれに沢山の色がありますので、テーマを決めて材料を選んでください。
表札にどんな思いを込めるのかが、和紙選びのポイントになります。
楽しんでくださいね。