お寺や神社のお参りの記憶は、まだ新しいと思います。境内に入ると、まずは手を洗いますね。
「手水(てみず)」といって、身の穢れを洗い流すために行うお参りの作法です。
日本神話の世界では、死んでしまったイザナミを連れ戻そうとイザナギが黄泉の国に行った後、
戻ってきたときに川に入って穢れた身体を清めたといいます。これに習って、昔は神殿に赴く前に
水に入って身を清めました。手洗い場で手を清めるのは、その作法の簡略化されたものです。
また、口は災いの元とよくいいますね。鬼は口から出てくるという言い伝えもあります。
口を濯ぐのは、体内の穢れを清めるためです。
さて、柄杓が置かれている手洗い場にある水が出てくる蛇口はどんな形でしたか?
良く見かけるのが龍の形をした蛇口で、口から水を吐き出します。
龍は龍神と呼ばれるように神様の一部です。正確には眷属と呼ばれる明王様のお遣いのようなものです。
ご紹介するアイテムは龍の頭の形をした蛇口『ドラゴンショート』です。
イタリアミラノの北部にある工房でつくられた蛇口で、真鍮という黄色の金属を溶かして、
ドラゴンの型に流し込む鋳造法で仕上げられています。
鋳造の技術はイタリアの伝統的な加工技術。そしてデザインは古代ローマ時代から養われてきた
テイストを踏襲しています。
アーティザン(プロフェッショナルな職人)の手わざで仕上げられたアイテムならではの格調を感じますね。
是非、あなたのお庭に神殿のイメージアイテムをご採用下さい。
コメント (1)
興味深くブログ拝見してます、この蛇口ですが日本の水道管に繋げますか?、可能であれば検討したいのでコスト・詳細をお知らせ下さい。
投稿者: 諸戸 文臣 | 2011年01月21日 11:25
日時: 2011年01月21日 11:25