さて、3種類の板に寸法線を書き込んだら、いよいよピースのカット作業に入ります。
では、まずのこぎりを挽く基本をご説明しましょう。のこぎりで板を切るときは、真上からのこぎりの刃を
見ながら挽きます。このとき、真直ぐ板に対して直角にのこぎりの刃を立てるように挽きます。真上から
見て、1本の線に刃が見えていれば、直角に挽けている状態です。斜めになっているとイラストのように
左右どちらかに傾いた分、のこぎりの刃が面で見えてきますので、ご注意ください。
のこぎりは、両刃でしょうか。イラストのように左右に刃が付いているのこぎりを両刃のこぎりと
いいます。両刃のこぎりを使う場合、横挽きと縦挽きで刃が違うことにも注意が必要です。
板の繊維に対して直角方向になるように、繊維を切る場合は横挽きを使い、繊維に対して並行になる
ように、繊維に沿って切る場合は縦挽きの刃を使います。のこぎりの刃が片方だけのものは、横挽き
用の刃がついています。横と縦の刃を見分けるには、ギザギザの荒いほうが横挽き、刃が大きめで
スッキリした感じが縦挽きです。イラストに横から見た刃先と断面を描いておきましたので参考にして
ください。
実際に板を切る場合は、クランプでテーブルの角に固定して板が動かない状態でのこぎりを
挽きます。このとき、板を直接クランプで固定すると、圧力で板がへこんでしまうので、当木を
イラストのように重ねます。
くれぐれもケガのないように作業をしてください。
あせらず真直ぐに寸法線に沿ってのこぎりを挽きましょう。