前回、フライパンで料理された銅板は、ポンチとハンマーで、『鍛金』しやすい硬さになりました。
ご購入いただいた時よりも、柔らかくなっている、はずです。
今回は、いよいよ、銅板の加工です。
最初に、銅板の左右に、印をつけます。これは、
『鍛金』作業をするために、銅板を木の板に打ち付ける場所の目印です。
上下の真ん中、左右それぞれの縁から、5ミリぐらいの場所に、ポンチをあてて、
ハンマーで「トンッ」と叩いてください。
印がついたら、銅板と板を重ねます。印の場所にクギを打ち、銅板と木の板を固定しましょう。
クギを打つとき、もし、銅板と木の板がズレてしまいそうでしたら、最初にガムテープなどで、
仮止めしてください。
銅板と木の板が固定できたら、銅板の上に型紙を貼ります。
いよいよ『鍛金』開始。
くり抜かれたデザインの輪郭部分にポンチをあてて、ハンマーで叩いていきます。
イラストには描かれていませんが、読み終わった雑誌などを下敷きに作業をしてください。
テーブルに傷をつけないことと、ハンマーの振動を若干弱めるためです。
さて、銅板をコツコツと叩いていく作業ですが、
コツは「デザインのアウトライン部分を一通り、丁寧に、ポンチを打ち込んでいく」ことです。
最初に、デザインの輪郭を描くつもりで、進めてください。
力の入れ加減で、ポンチ先端が、どれくらい銅板に食い込むか、変わってきます。
あまり、力を入れすぎると、銅板に大きな穴が開いてしまいますので、ご注意下さい。
次回は、輪郭の内側の部分の叩き方をお教えします。力加減と打つ場所によって、
立体感を出していく作業です。楽しみですね。
そうそう、くれぐれも、ご自分の指をハンマーで叩かないでくださいね。