さて、今回は、『表札』にする銅板を、お料理しましょう。
できれば、銅板がすっぽりと入る大きな「フライパン」をご用意ください。
最初にご用意いただいた「カセットコンロ用のボンベ」と「ガストーチ」を使って、
銅版を熱する焼き料理をします。
「フライパン」の他に必要なのは、「鍋敷き」です。
木かコルクで、できているものがお勧めです。
もちろん、ガスコンロの上で作業をしてもかまいませんが、
決して、ガスコンロの火で、銅板を料理しないでください。
次に、お肉を焼くときなどに使われる、金属製の「トング」と、アルミなど金属製の「ボール」。
そして、やわらかい布製の「フキン」をご用意ください。
準備はいですか。
それでは、「ボール」にお水をはってください。銅板全体が沈むだけ、お水の量が必要です。
次に、「鍋敷き」に「フライパン」をのせ、「フライパン」に銅板を斜めに横たえます。
そして、「ガストーチ」に点火。(火傷にお気をつけください。)
銅板にまんべんなく、火を通します。真っ赤にならなくて、いいですよ。
銅板の表面が、熱でほんのり、色が変わる程度で結構です。
コツは、できるだけ、まんべんなく熱することだけ。ほんの1、2分で充分です。
「銅板」に火を通したら、「トング」で「銅板」をつかみ、お水が入った「ボール」の中に
イッキに入れてください。
これで、銅板の硬さが弱まり、ポンチでへこみやすくなりました。
この作業を金工では『なまし』といいます。
最後に、「ボール」から銅板を取り出し、水を「フキン」で拭きとってください。